2021年12月
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●2021年12月29日(水)
☆仕事納め☆

今日で当院の今年の診療は終わりました。色んなことがあったけど、早い一年でした。当院では、長年連れ添って海や山で遊んだラブラドルのピーが2月に旅立って、7月に、同じ犬種の天がやってきて、そのヤンチャクレに振り回されてます。

10年務めてくれたスタッフがめでたく退職し、1月からまた新しいスタッフが来てくれます。若いスタッフから元気をもらいながら、来年も患者さんたちのご期待に応えていきたいと思います。

皆様、良いお年をお迎えください。

●2021年12月27日(月)
☆今日のワンコ☆

チワワのチョコちゃんです。5歳の不妊手術済みの女の子です。ワクチン接種で来院しました。体重は4kgです。大きい方かな?

●2021年12月24日(金)

☆今日のワンコ☆

当院では、患者さんが来院すると、スタッフが診察室にご案内して、来院の用件をおたずねします。私が降りてくると、カルテに「ワクチン」とか「下痢」とか書いたメモが貼ってあるので、それを元に診察を始めます。

夕方小型犬が来院してきました。カルテには「同居犬とぶつかって目をケガ」と書いてありました。「検査して、目に傷が入ってたら抗生物質を処方しようかな?」なんて考えながら、小型犬の目を見ると、「あらま、目が飛び出している!」

ぶつかった拍子に、その衝撃で目が脱臼して戻らなくなっていました。かなり凄い顔貌になってますから、飼い主の方は慌てて連れてきたようです。

麻酔をかけてから、飛び出して乾燥してる眼球に、軟膏の目薬をつけて、滑りやすくして、ゆっくり押してやると、スポンと戻りましたから、再脱臼しないように、上まぶたと下まぶたを縫合しました。縫合は3〜4日後に取る予定です。

早い来院だったので、比較的簡単に戻せましたが、時間が経過すると、眼球のダメージも進むので、最悪の場合、眼球摘出なんてことにもなりかねませんでした。

しかし、どんなぶつかり方したら、目が飛び出しちゃうんでしょう、過去に、同居犬から咬まれて飛び出した子は見たことあるんですけどねぇ〜。

●2021年12月22日(水)

下痢で来院するワンコが居ます。下痢にも何種類かあって。

1,始めのウンチは固いのですが、だんだん緩くなって、終わりかけはジュルジュルになります。
2,硬いのは出なくて、始めはセメントみたいな感じの硬さだったんだけど、今は、お水みたいなウンチがピュ〜て出ます。
3,悪臭のある粘血様の下痢で、食欲もなくて、ぐったりしてます。

危険度からいくと、3→2→1の順番です。

最近は見なくなりましたが、以前は、犬のパルボウイルス感染症が流行して、この感染病で命を落とす子犬がたくさんいました。我々も、院内感染(病院で感染する)には、かなり気を使いました。この時の下痢が3番です。入院させて、点滴主体に治療をしてました。

寄生虫の感染や、食べたものが原因で起こる下痢が2番です。検便すると、寄生虫の卵や異常に繁殖した細菌がみられます。腸内細菌のバランスが崩れておきる下痢です。

1番の下痢は、ほとんどが消化不良です。食事を代えたとか、いつもは食べてないものをあげたとか、散歩中やお庭で、小石や木の葉っぱなどを食べたとか、室内飼いだと、カーペットやペットシーツ、テッシュなどをかじっちゃったとか、寒暖の差や環境の違いで、ワンコの消化機能が一時的に落ちちゃったとかが、原因になります。

1番の下痢は、食べるものをシンプルにして、いつもの半分くらいに減らすと、治ることが多いみたいです。

2,3番は治療が必要になりますから、ご来院くださいね。


●2021年12月21日(火)

☆今日のニャンコ☆

今日はオス猫の去勢手術でした。外で半年位生活していた猫ですが、食事を与えていた方が室内で飼ってあげることになって、手術を受けることになりました。

今まで外で生活していたので脱走を考えて、白血病の予防ができる混合ワクチンを打って、マイクロチップも入れてもらいました。

これからは、先住ネコと2匹で、完全室内飼育の予定です。先住ネコとうまくいくといいですね。

当院の先住犬のポチと、今年の7月にやってきた天、ポチは毛が深くて多いので、冬の寒さも気にならないみたいで、外に居ることが多くて、昼間は、外が見える階段の上、夜は、植木の下に丸まって休んでます。その近くに2か所犬小屋を置いてますが、天は、ポチの近くの小屋に入ってることが多いようです。

悪天候の夜は、2頭で小屋に入って休んでいます。先代のPが居た時は、ポチはPに引っ付いてまわってましたが、今度は、天がポチに引っ付いてまわってます。仲の良い2頭を見るのは楽しいものです。時々、天があまりにしつこい時は、ポチから叱られて、キャンキャンいってますけどね。

●2021年12月18日(土)

☆今日のワンコ☆

「今朝脱走して、帰ってきたら、顎の下をケガして血が出てました」と体重20kgのワンコが来院しました。成犬で保護されたワンコで、脱走癖があるんだそうです。

顎の下を見ると、L字型に、皮膚がスパッと切れてました。皮膚からその下の筋肉まで切れて、顎の骨がのぞいてました。これは、化膿止めのお薬だけじゃ治りそうにありませんから、麻酔をかけて縫合することにしました。

午前中の来院で、午後から処置をして、夕方帰っていきました。しかし、街中で、こんな傷、どうやって出来たんでしょうね?他の犬から咬まれたにしてはきれいな傷だし、20kgの犬の厚い皮膚をスパッと切ってるし・・??

●2021年12月17日(金)

☆今日のワンコ☆

今日はFBの去勢手術でした。まだ若いワンコですが、短頭種の麻酔には注意が必要です。鼻の孔や気道が狭いので、呼吸が止まることがあります。手術は、気管に管をいれて、麻酔ガスを流しながら行いますから、術中はあまり心配ないのですが、管を入れるまでと手術が終わって、麻酔を切って、管を抜くタイミングに気を使います。

今日のワンコは体重が10kgくらいでしたから、それに合う管(気管チューブ)を準備しましたが、眠らせて、口を開けて喉の奥を見ると、予想していたよりかなり気管の入り口が狭いことが分かり、細い管をいれました。

麻酔中の呼吸は、器械を使ってコントロールしますが、通常の設定では、チューブの口径が細いので、上手くコントロールできずに、モニターに換気不足の表示が出たので、急遽、手動に切り替えて、麻酔を維持しました。

覚醒の時も、通常は、自分で呼吸できるようになったら、チューブを抜くのですが、今日のワンコは、麻酔がほぼ完全に覚めるまで、我慢して抜かずに、抜いた後も、マスクを付けて、酸素を吸わせました。どうも、のんびりした性格のワンコみたいで、またウトウトと眠ってしますので、そのたびに、足をつねったり、頭をポンポンとたたいたりして、眠らないように起こしていました。

その後は順調に覚めて、夕方、飼い主の方がお迎えにきて、帰っていきました。通常のワンコの去勢手術と比べると、かなり神経を使いましたよ。

●2021年12月16日(木)

眠と比べて、分かりやすいのが天です。というか、いつも嬉しい、寝てる時以外は、いつも遊んでいます。同居犬のポチにチョッカイを出しては、叱られ、水道のホースは引きちぎり、穴を掘っては、木の根っこをほじくり返して、咬みちぎって、庭を木の屑だらけにし、垂直飛びは私のあごを直撃、食事は一瞬で完食・・・。

ラブラドルを飼っているというと、室内ですか?とよく言われるけど、天を室内で飼うなんて、とても考えられません。当院にも、盲導犬として働いてリタイアしたり、キャリアチェンジしたラブラドルが来院してますが、訓練前のパピーウォーカーのところにいる時は、こんな感じだったのかなぁ〜。後1〜2年したら、少しは落ち着くのであろうか??

●2021年12月15日(水)

マイペースの眠、夕食を終えて事務室でくつろいでいると、どこからともなくやって来て、私の目の前にある閉じてるPCの上に座ってます。頭や喉を触ってやると気持ちよさそうにしてますが、抱っこしようとすると、スルリと逃げていきます。「さて、そろそろ寝るか、一緒に寝るか?」というと、サクサクと逃げていきます。「じゃあ、また明日」と置いていきますが、寝る前に様子を見に行くと、うらめしそうな顔をして入り口付近でうずくまってますから、連れて行こうとすると、またスタスタと逃げていきます。

寝床に連れて行くと、どっかに行ってますが、夜中に何か気配を感じると、私の顔をジィ〜と見てます。眠たいので知らない顔してると、ザラザラしたベロで私の頭をペロペロ・・、布団の中に入れろという合図です。このガン見→ペロペロが一晩に何回かあります。

朝、目覚めて、眠を病院に連れて帰るために捕まえようとすると、また逃げる・・。

こやつのマイペースさに、いつも振り回されてます。猫ってみんなこんな感じなのかなぁ〜

●2021年12月14日(火)

☆今日のニャンコ☆

猫には便秘症の子がいます。「ウンチがでてません、排便姿勢はしますけど、なかなか出ません」という症状で来院します。お腹を触ってみると、大腸に、カチカチに固まった大きな糞塊があります。

お尻から指を突っ込んで掻き出しますけど、硬くて、なかなか掻き出せないこともあり、猫も嫌がって暴れるので、麻酔をかけてかきだすこともあります。糞塊が硬い時は、お尻から温めた生理食塩水をれて、糞を柔らかくしてから掻き出します。

再発防止には、繊維分が多く含まれた療養食を与えてもらいます。食事管理でかなり再発を抑えられるようです。

このフードを食べている便秘持ちの猫が、今度は、尿道閉塞で来院しました。尿道に細かい砂が詰まってオシッコが出なくなる、オス猫特有の病気です。この病気も療養食で再発を防止します。

さて、今日のニャンコはどっちを取るか??便秘か、尿道閉塞か?
便秘ではすぐに亡くなることはないのですが、尿閉は3〜4日で死亡してしまいますから、膀胱に砂が溜まりにくい、尿閉対策をとった食事に変えることにしました。

しかし、便秘でウンチが出ない、尿閉でオシッコが出ない・・、猫も大変ですね。これらの病気、室内飼いであまり動かない太り気味のオス猫に多いようですから、そんな感じのオス猫を刈っている方はご注意くださいね。過食にしないで、良質のフードを与えることが大切です。

●2021年12月11日(土)
☆今日のニャンコ☆

飼い主の方の肩に乗っかってるのは生後4か月の男の子のドンちゃんです。体重は2kgです。ワクチン接種で来院しました。

●2021年12月10日(金)

☆今日のニャンコ☆

今日は12歳のオス猫の抜歯でした。今年の7月にも抜歯したニャンコです。7月の抜歯後は調子よかったのですが、またここ最近、口が痛くなってきたので、抜歯することにしました。麻酔をかけないと口の中をみせてくれないので、眠らせてから、歯周炎を起こしている犯人を抜くことにしました。

歯痛の原因を思われる歯を3本抜歯して、鎮痛薬を処方して、お返ししました。明日から、美味しく食事を食べられるようになれると良いですね。

今週は、猫の抜歯が2件でした。

●2021年12月09日(木)

休日の木曜日は、天を海に連れて行きました。平日なので、人もほとんど居なくて「プライベートビーチ」状態でしたから、天のリードを放してやると、あっちこっち探索して、私と50m位離れると、超ダッシュして帰ってきます。全速力で突っ込んでくるので、身の危険を感じるほどです。直前で、避けてくれますけど、口に泡ふいて突っ込んでくるので、ちょっとビビります。

砂山の土手に上がって、その土手がだんだん高くなって、切り立っているから最後はどうするんだろう?って思ってたら、そのまま2m位の高さからジャンプ!7か月のラブラドルの活動力に圧倒されました。ラブのわりには、手足が長くて、やせ型で、筋力はあるけど、体が軽いので、それが運動能力の高さにつながっているんでしょうねぇ、アジリティーなんてやらせると、彼女の能力が発揮できそうな気がします。


●2021年12月07日(火)

☆今日のニャンコ☆

今日は9歳のオス猫の抜歯でした。

時々、右目の結膜炎で来院する猫です。外に出る猫でケンカの多い猫なので、外傷かな?というこことで、抗生物質入りの目薬を出していました。投薬すると治りますが、また再発を繰り返していました。

今回は、結膜炎と同時に、目の下が腫れていました。「ひょっとしたら、右上の臼歯の歯根炎が原因かも?」ということで、麻酔をかけて精査することにしました。無麻酔だと、なかなか見せてくれませんでした。

抜歯をして、歯根があった部分を洗浄すると、洗浄のための細い管が、歯根が埋まっていた骨にズブズブと入っていきました。歯根炎が上あごの骨まで広がって、化膿によって、骨が溶けてしまったようです。何回が洗浄して、抗生物質の軟膏を入れて、歯茎の縫合して穴を塞いで終了です。

食べるときに口を痛がって、途中で食べるのをやめてしまうという症状も出てたので、かなり痛かったでしょうね。

●2021年12月04日(土)

☆今日のニャンコ☆

今日は生後7か月目のメス猫の不妊手術でした。

昼間は外で過ごして、夜は飼い主さんのお家に帰ってきて、食事をして、休んで、また、朝には出ていくような生活をしている猫です。触ることはできるけど、まだ、抱っこはできないそうです。当院からゲージをお貸して、それに入れられての来院です。ゲージの中には、フードが入ってましたから、それに釣られて、連れて来られたんでしょう。

手術を機会に、室内で飼うことにするそうで、ワクチンや、健康診断、ノミや寄生虫の駆除を同時に行うことにしました。すべての処置を終えて、夕方、飼い主の方がお迎えに来て、お家に帰っていきました。

まだ、目をランランとさせて、警戒心一杯ですけど、良い環境で飼われるので、徐々に、心を開いて、穏やかな飼い猫になるでしょうね。

●2021年12月03日(金)
☆今日のニャンコ☆

診察台の上にいるのは、ベルちゃんです。生後4か月の女の子1.8kgです。今日はワクチン接種での来院です。


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