トミシタ先生の診察室（日記）

2021年07月
[] [過去の日記一覧] [管理]

●2021年07月30日（金）

☆当院の天☆

天がやって来てから４週間が過ぎ、来たときは３Ｋｇなかった体重も倍になって、先住のポチや眠から時々怒られながらも受け入れてもらって仲良くやってます。トイレや食事のパターンもだいたい決まり、外と事務室半々くらいで生活してます。ブリーダーさんのところに見に行った時に大人しそうな子をえらんだつもりだったけど、これが完全にハズレ・・、私のスニーカーは破壊され、短パンは穴だらけです。朝は外に出してますが、新聞受けに新聞を取りに行く私の後ろを追って、ジャンプしながら、短パンの裾に咬みついてぶら下がって、短パンが脱げて・・、みたいな漫画みたいなことが繰り返されてます。

●2021年07月27日（火）

☆今日のワンコ☆

「足のできものから出血して、そこら中が血だらけになって、大変です」と、２５ＫＧの大型犬が来院しました。左ももの内側にピンポン玉くらいの腫瘍が出来ていて、その表面が破れて、そこから出血してました。飼い主の方は、その腫瘍には、出血するまで気づかなかったそうです。出来てる部位が内ももだったから、分からなかったのでしょうね。

出血の程度はそれほどでもなかったのですが、仮に２０ＣＣ出たとしても、そこら中が血だらけになりますから、室内は大変なことになったのでしょう。

治療は、手術で、腫瘍を切り取ります。幸い、周囲の組織の固着はなかったので、40分位で麻酔下の手術を終え、夕方、お家に帰っていきました。取りやすい腫瘍で良かったです。

●2021年07月20日（火）

☆眠とイモリ☆

当院には、夏場だけ出てくるヤツがいます。光に寄せられて集まる虫を狙って、日が暮れるとイモリくんがやってきて、夜遅くまではハンティングをやってます。この光景を窓越しに見るのもなかなか楽しくて、もう少しのところで逃げられたり、大きな獲物にありついたり・・、このイモリくんを私と一緒にこっち側からみてるのが眠ですが、彼はあまり興味を示しません。見るには見てるけど、イモリくんが動いても、積極的に手をだそうとはしません。生後すぐに人工保育されてるから、野生的な捕獲本能はないのかな？猫じゃらしでは遊びますけどね。

●2021年07月19日（月）

☆今日のワンコ☆

竹千代くんです。６歳の去勢済みの男の子で体重は２４ｋｇです。今日は狂犬病のワクチン接種とフィラリアの検査で来院しました。最近では貴重なミックス犬です。昔はこんなワンコが多かったけど、最近は、ほんとに見なくなりましたね。

私が子供のころは、子犬は公園で拾うものでしたからね、拾ってきては、親から捨てられてました。こっそり隠れて、山の中で飼って、給食の残りを持って行ったりしてました。ちゃんと飼えるようになった子犬は、井筒屋の屋上で３０００円で買ってもらった日本犬の雑種でした。この子から数えると居候犬もいたから、１０頭以上飼ったことになります。今月、やってきたLLの天が、多分、生涯最後の犬になるでしょうね。今は、あまりのやんちゃぶりに振り回されてます。

●2021年07月17日（土）

☆今日のニャンコ☆

ブチちゃんです。生後１年目で体重は４ｋｇです。ブチちゃん、不妊手術で予約が入ってましたが、実は男の子で、去勢手術でした。

我々は、普通に、メスは不妊手術でオスは去勢手術ですが、一般の方はそれほど頻繁に使う用語でもないので、オスも避妊手術と言う方がいらっしゃいます。我々が注意しておかないといけないのは、オスなのに避妊手術と言われた時にちゃんと確認してないといけません。

私も、必ず、お股を触って、ちゃんと２個あるか確認します。以前長毛種で、タマタマが毛に隠れて見えなくて、オスなのにお腹の毛を刈っちゃったことがありましたからね。

●2021年07月16日（金）

☆ポチと天☆

いつもは病院に居る天ですが、食事の後はポチの居る場所に１時間ほどおいてます。ここで排便排尿をさせたいので、そのトレーニングのために出してます。ポチは天が近づいてくるのが嫌そうで、あまりにしつこいとギャンギャンと威嚇してます.天は少し怯みますが、あまり応えてなさそうで、萎縮することはありません。

私が居ると、私を挟んで、向き合ってます。ポチはジィーと天をみてますが、天が私にじゃれついて、手を噛んだりして「痛い、痛い」なんていうと、吠えながら天に突進していきます。痛くかんだ時は、天のマズルを掴むのですが、そうするとさすがの天も、キャンキャン・・、この時も、ポチは、天に突進して追い払います。

どうも、天から私を守っているように見えます。私を交えて、ポチや眠と天の力関係、見ていて面白いですね。

●2021年07月13日（火）

☆今日のワンコ☆

今日は体重１０ｋｇの中型犬の歯石の除去と抜歯でした。以前、歯根炎が原因で左ほほを腫らして来院した子です。その時に、麻酔下での処置をお勧めしていました。

麻酔前に見た感じでは、歯石がかなりついていたので、抜歯をしないといけないかどうかは、歯石を取ってから考えようと思いました。歯石を取ると、歯周炎で、歯根が露出している歯がありましたから、この歯は抜いたほうが良さそうだな・・、と思いましたが、臼歯なので複数の歯根があって、その歯根の一本はかなり露出してましたが、残りの歯根は歯茎に埋まっています。

そのため、歯をカットして抜くことにしました。複数の歯根をカットすることで、単根歯にして抜きます。2本歯根がある歯は２カット、3本歯根のあるはは３カットして、抜歯を終えました。これで、もう、ほっぺたが腫れることはないでしょう。おとなしい子なので、歯を清拭することで、歯石の付着を防止することができるでしょうね。

●2021年07月12日（月）

☆眠と天☆

天は病院に居ます。先住の猫の眠に、興味津々ですが、眠は天が近づくと、しれーと逃げていきます、天はにおいをかぎたくてしょうがないのですが、眠が逃げちゃうので、思いを遂げられません。

眠は3階に逃げていきます。天が階段を上がれないのです。ところが、天の成長は著しく、体重も1週間で1.5倍になり、階段を上がれるようになりました。

ある日、天が上がっていくと、いつもは大人しい眠が、かなりの迫力で叱りつけました。それから、天は眠が怖くなり、眠は、天の近くで余裕で圧力をかけています。写真は、眠と天の距離です。眠もまんざら嫌だというわけでもなさそうで、天の寝てる傍に居ますが、この距離が縮まることはありません。

これからどんどん天は大きくなっていきますが、この力関係、いつまで続くのかな？ちょっと興味深々です。「三つ子の魂１００まで・・」どうかなぁ～

床のフローリングの穴は、天の仕業です。かなり色々破壊されています。

●2021年07月03日（土）

☆今日のワンコ☆

5歳の小型犬の膀胱結石の摘出手術がありました。いつもは元気いっぱいの子ですが、最近、頻尿になってオシッコに血も混じってるということで来院しました。エコーで膀胱を見ると結石がありそうな感じです。膀胱にオシッコが溜まっていると分かりやすいのですが、膀胱炎を起こしている子は頻尿なので、あまりオシッコがたまってませｎん。膀胱の背側には大腸があって、便があるから、これと結石が微妙ですが、やはり結石が疑わしい・・、

ということで、確認のためにレントゲンを撮ると、しっかり石が写ってました。それで今回の手術になりました。小さな石がザクザクあると取るのがなかなか大変で、取り残しがないように注意しないといけないのですが、今回の結石は親指大のが1個だったので良かったです。

結石を摘出したら、血尿などの症状もなくなって、調子よくなりました。しかし、どんな機序で5歳と若いワンコの膀胱に、こんな大きな結石が出来るんでしょうねぇ～、人では、尿管結石は良く聞くけど、「俺、膀胱に大きな石できたよ」なんて、あまり聞いたことないけど、人もあるのかなぁ～

WebDiary CGI-LAND