2021年03月
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●2021年03月31日(水)

☆今日のニャンコ☆

「2〜3日ぶりに帰ってきたら、後ろ足を引きずるような歩き方をしてます」と5歳の不妊済みの雌がやってきました。外出する猫ではよくあることで、猫同士のケンカが原因のことが多く、足先を触ると晴れて居たり、化膿してて嫌な臭いがしてたり、かさぶたがあったり、痛いから触ると猫が怒ったりします。

今回もそんな感じかな?と痛い方の足を診ますが、なんとなく外傷という感じがしません。歩かせてみると、右後ろ足に力がはいってないというか、痛くて上げているんじゃなくて、不安定な感じがします。「とりあえず、レントゲンを撮ってみるか?」明らかにケンカによる外傷の時にはレントゲンを撮ることはありませんが、今回は撮ることにしました。

出来上がってきたフィルムを見ると、脛骨(すねの骨)にうっすらとヒビが入ってました。猫は骨折してたんですね。完全におれてると、足はぶらぶらになって挙上してますから、触っただけでわかりますが、ヒビだったからレントゲンでしかわかりませんでした。

猫の骨折は自然治癒率が高いので、安静にしてれば、2週間程度で治るでしょう。安静にさせるために、少し大きめのゲージをお貸ししました。しばらく猫はこの中で生活することになります。自由に外にでていたようですから、耐えられるかな?猫が「出せ、出せ」って言っても、飼い主が頑張って我慢してくださいね!

●2021年03月30日(火)
☆今日のワンコ☆

生後3か月で体重が7KGのトレバ君、ラーチャーという犬種だそうです。先祖はグレイハウンドで原産地は英国です。生まれつきのランナーだそうです。運動量、多いんでしょうねぇ〜


●2021年03月27日(土)

☆今日のワンコ☆

小型犬の抜歯と歯石の処置をしました。歯周炎が原因で、時々目の下の腫れが出る16歳のワンコです。腫れたときに抗生物質を処方して治療していました。根治するには原因となる歯を抜歯すると良いんですが、なんせ高齢なので、なかなか積極的にお勧めしていませんでした。

この子がワクチン接種で来院したとき、歯周炎の話になりました。「また腫れたときのために、お薬をだしておきましょうか?」と話すと、「薬を飲んでる時は良いっけど、また腫れますよね・・」と残念そうな顔してます。「思い切って麻酔をかけて歯周炎の治療しますか?」ともちかけると、「じゃあ、そうしよう」ということになりました。

ワンコは元気食欲は普通にあって、3か月前の血液検査にもいじょうありませんし、心雑音もないので、心臓も大丈夫そうですが、なんと言っても16歳ですから、前持って、心拍が下がった時に使うお薬や、心拍出量を上げて血圧を維持するお薬などを準備して、麻酔処置に入りました。

1時間程度で抜歯と歯石の除去、歯周炎の治療を終え、麻酔中も覚醒も若いワンコと変わらず、薬は使うことなく順調に終えました。

終わってしまえばなんてことないんですが、実は、3日前から、「何かあったらどうしよう?」と心落ち着かなかったんですよね。年をとっていても、元気食欲があって、健康そうな子は大丈夫ですね。私が歯の治療で麻酔をかけた最高齢ワンコでした。




●2021年03月25日(木)

☆夜間病院☆

最後に見たのは「奥歯が折れて苦しがってる」というワンコです。メモ書きを見て、奥歯が折れて苦しがる??どういうこっちゃろ?と思いながら待ってると、16歳の小型犬が来院しました。

「飼い主も奥歯が折れて苦しがってる」と言ってます。口の中を診ると、このワンコ歯周炎が酷くて、歯がボロボロです。どうも、上あごの奥の歯が歯周炎が原因で抜けてしまって、それが引っかかって、顎がうまく閉じられなくなってるみたいです。

ワンコは嫌がって口の中を良く見せてくれませんけど、麻酔をかけるわけにもいかないのでで。ワンコがちょっと大人しくなったところを見計らって、カンシで抜けた歯をつかんで取り出しました。引っかかってた歯が取れたので、ワンコは大人しくなりました。

抜けた歯は飼い主が大事そうに持ち帰ってました。可愛がられているんですね。

●2021年03月24日(水)

☆夜間病院☆

次に見たのはチョコを食べた体重10kgのワンコでした。

夜間病院に来る方は、ほとんどの方が電話されてから来院します。その時に、スタッフが状況を聞いてメモしてくれてます。我々獣医師は、来院される前にそのメモを見て、準備します。メモには2センチくらいの物を20個くらい食べたと記載してあったので、何を20個食べたんだろう?と思ってたらチョコでした。

チョコレート中毒は、チョコレートに含まれる成分の大量摂取が原因で起きます。犬は落ち着きがなくなり、下痢や嘔吐なので消化器症状、発熱、けいれん、昏睡などの症状がでます。体重2〜3kgの小型犬が板チョコ1枚食べると危険量です。

私が診たワンコは体重が10kgでした。ダークチョコで200g食べると危険量です。直径が3センチ位のチョコだそうだからかなりヤバいかも??ということで、吐かせる処置をしました。10分後位に、大量のチョコを吐出して、包紙もいっしょに出てきたので、洗って見てみると、某高級チョコでした。

ワンコに異常は見られませんでしたが、チョコレートの成分は体の中に一部取り込まれてると思うので(接種後3時間くらいでした)、ワンコの様子を見ていて、興奮などの症状が出たら、翌朝、病院に行ってもらうことにしてお返ししました。食べたワンコも災難だったけど、高級チョコを大量に食べられちゃった飼い主も悔しかっただろうね。


●2021年03月23日(火)

☆夜間病院☆

日曜日の夜は北九州夜間救急病院の出務日でした。まず1頭目は・・

オシッコが今日の朝から出てないというオス猫です。「オシッコが出てない」と飼い主が思っていても、単純な膀胱炎でオシッコは出てるんだけど、頻尿なので何度もトイレに入っているということもありますから、「そうだと良いなぁ〜」と思いながらお腹を触ると、少し張った膀胱に触りました。圧迫すると少しポタポタと出ますが、なんとなく尿道が閉塞してる感じがしたので、細い管を入れてオシッコをだしてやることにしました。

当院では、オス猫の導尿は麻酔下で行いますが、夜間病院はスタッフが多いので、3名位の看護師さんに保定してもらって、無麻酔で処置します。尿閉のオス猫はよく来院するので、専任の先生は導尿が手早いのです。でも、この時は重症な大型犬が来院して、そっちに付きっ切りでしたから、私が導尿することになりました。

こんなこともあろうかと、車の中にはいつも使ってる道具や拡大鏡を積んできてますから、それを引っ張り出しで、いつものように麻酔下で処置しました。この子、以前も尿閉をおこしたことがあったので、早めに来院したので、あまりひどいことになってなくて、オシッコも綺麗でした。時間が経過してると、ひどい血尿になっていて、腎臓も悪くなってるので、オチンチンや血管に管をいれたままお帰しして、翌朝一番で主治医のとこに行ってもらうこともあります。膀胱の中から出てきた細かい砂を飼い主の方に見せて、これからはしっかり処方食をあたえるように、キツク言っておきました。自分のところの患者さんだと、もう少し優しく言うんですけどね(笑)

さて、次の方は・・?

●2021年03月22日(月)
☆縄張り☆

散歩中に猫と会うと、一目散に追い立てるポチ君、眠の場所の彼からにらまれると、いじけまくりです。机の隅で上目遣いで眠を見てます。「帰るか?」と声かけると、階段を一目散です。縄張りって面白いですね、私が居て、私にとって大事な猫だとういうのが分かってるんでしようね、眠の逃げ場がなくて、私が居なければ、ポチから一発でやられるね、序列って面白いですね。

●2021年03月21日(日)
☆縄張り☆

外飼いのポチが夜はつまらなそうにしてるから、事務室に連れてくると、上から眠が睨みをきかせてます。

●2021年03月17日(水)
☆眠☆

私が診察室に下りてくると、何気についてきて、こっそりと診察室の椅子の下に隠れている眠が居ます。飼い主の方と話していると、いきなり受付に飛び乗ってきてビックリします。「あれっ、センセイの猫ですか?」なんて言われて手を出されると、スリスリ、ゴロゴロ・・、全く、外面の良いヤツです。

新生児の時からミルクで育てられた猫は、育ててくれた人には引っ付いて回るけど、知らない人には警戒心が強くて、人見知りする子が多いという話を聞いたことがありますが、眠に関しては、あてはまりませんね。

●2021年03月16日(火)
☆今日のワンコ☆

TPのアンバーちゃんです。生後4か月目の男の子です。狂犬病のワクチン接種と登録で来院しました。初めてワクチンを打つときに、登録も同時に行います。登録は初回だけで、2年目以降は注射だけになります。昨年はコロナ禍で4月の集合注射は中止になりましたが、今年は、実施されるみたいです。桜が開花して、狂犬病の集合注射の案内のはがきが市から送られてくると、いよいよ春だな〜って思いますね。

●2021年03月15日(月)
☆今日のワンコ☆

チワワのグミちゃんです。2歳の女の子です。今日は不妊手術の相談で来院しました。将来の子宮の病気や乳腺腫瘍の発病を抑えるので、手術をお勧めしました。当院の犬や猫も、オスは去勢手術、メスは不妊手術を半年から1歳位で受けています。唯一、保護したメスのシーズー犬は、成犬で保護して出産させて、4頭の子犬の母犬になりました。出産と子育てを見せてくれて楽しませてもらいましたが、10歳位で「子宮蓄膿症」になったので、子宮と卵巣の摘出手術を受けました。その後、数年間元気で過ごしましたよ。

●2021年03月12日(金)
☆土筆☆

収穫した土筆に興味深々の眠です。はかま取ってると、何度も上がってきて、なかなかはかどりません。

●2021年03月09日(火)
☆今日のワンコ☆

柴犬の小太郎くんです。生後2カ月の男の子で、体重は2.5kgです。飼い主の元に来て2週間目で、健康診断で来院しました。元気一杯のワンコでした。今から、いたずらが増えるから、大変かもです。また、それが楽しい!!

●2021年03月05日(金)

☆今日のニャンコ☆

今日は雌猫の不妊手術でした。今日のニャンコは、完全な外猫です。大き目のゲージの中に入れたエサで釣って、中に入ったところで、入り口を閉めて当院に連れて来られました。全く人には慣れていない、ヤマネコみたいな猫で、ゲージの中でも、出ようと暴れてます。近づくと、耳を後ろに伏せて、目をランランとさせて、うなってます。

ゲージは網なので、うまく猫が端っこに寄ってくれたら、スキをみて「エイッ」と鎮静薬が打てますが、近づくと、こっちを向いて威嚇してきますから、なかなかスキを見せません。そこで、奥の手を使います。

ゲージを回転椅子の上にのせて、ぐるぐる回します。すると、さすがの猫も少し目が回るみたいで、威嚇がおさまったので、サクッと注射が打てました。それでも、気合が入ってる猫ですから、すんなりとは寝てくれません。フラフラしながらも、まだ威嚇してきます。

次の一手は、猫の動きに注意しながら、ゲージの入り口を開けて、導入ケースという、中に猫を入れて、麻酔ガスを流せる透明なケースの入り口を開けて、入り口と入り口を合わせて、それを立てて、ゲージから、ケースに猫を落とし込んで、サクッとケースの入り口を閉めました。これにて終了です。後は、ケースの中に麻酔ガスを流して、完全に猫が寝たのを確認して、手術台に上げます。

手術が終わって、麻酔が覚めかかったら、キャリーケースに移してそのまま連れて帰ってもらいます。今晩一晩はこの中で過ごして、明朝、外に放されます。これで、妊娠、出産から解放されますが、少しは懐く猫になるんだろうか??

●2021年03月02日(火)

☆今日のニャンコ☆

「1週間、便がでてません」と7歳のオス猫が来院しました。初診の方です。

「便が出てない」ということで来院してくる方がいますが、案外、出ていることもあります。お腹を触っても便がないのです。多分、どっかでしてますよ・・、とお帰しすることもありますが、今日のニャンコのお腹の中には、ガチガチに固まった大量の糞塊がありました。「こりゃ、酷い便秘だわ・・」

お話をお伺いすると、いつも便秘気味で、3日一回位しか排便しないんだけど、今回は何度も排便の格好はしますが、出てないそうです。

便を掻き出さないといけませんが、こんなにカチカチになってたら、浣腸して便をもみ下してやわらかくしないと、とても出せません。始めは猫をネットに入れて、肛門から管を入れて浣腸を試みましたが、猫は怒るし、暴れるし、挙句の果てには、逃げ出して、診察室を逃げ回るので、麻酔をかけて、処置しました。

猫の便秘は慢性化します。大腸の中に便がどんどんたまって、大腸が巨大化して、またそこに便が溜まって、巨大結腸症なんてことになります。

これからは、下剤を餌に混ぜながら、繊維分の高い食事を与えて便秘を予防しないといけないけど、このオス猫、4歳の時に、尿道閉塞をおこしたことがあるそうで、それに対応したフードを給仕しないと、尿閉も再発する危険性があるし、悩ましいところです。

しかし、尿閉と便秘とは・・、猫も大変だわ。

●2021年03月01日(月)
☆今日のニャンコ☆

ラクドールのリリーちゃんです。1歳の女の子です。不妊手術で来院しました。ラクドールは遺伝的に心疾患のある子がいますから、いつもより入念に聴診してから、麻酔をかけました。特に問題なく、いつも通りに手術を終えました。


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