2021年02月
[] [過去の日記一覧] [管理]
●2021年02月27日(土)

☆今日のワンコ☆

今日は中型犬の歯石の処置をしました。当院に来院するワンコたちは小型犬が多いので、体重は2〜7kg位のワンコたちですが、昨日から今日にかけて、10kg以上のワンコたちの麻酔下の処置が3頭も続きました。

昨日、横腹の腫瘍を切除した子が15歳で、子宮蓄膿症の子が13歳、今日のワンコが13歳でした。体重は10〜13kgでした。

麻酔はガス麻酔ですが、鎮静薬や麻酔の導入薬は注射薬です。導入薬は冷蔵保存で、短期間で使いきらないといけないので、あまり在庫してませんから、使用する量を推測して準備しますが、昨日今日の様に、体重の重い子の麻酔が続くと、在庫がなくなりそうになります。3頭の体重が合計で35kgくらいですから、体重5kgのワンコに換算すると、7頭分に相当しますからね。

30年近く前の開業当初に比べると、麻酔に使うお薬も格段に安全に使えるようになりました。以前は、15歳のワンコの麻酔なんていうと、「何があるかわかりませんから・・」と飼い主の方を脅かしっぱなしでしたからね。今は、健康状態に問題なければ、安全に麻酔管理できるようになりました。

コロナの患者さんの呼吸管理で話題になる血中酸素濃度を測定する「パルスオキシメーター」も、麻酔をかけてる時には必ずつけて、モニターしてます。換気が悪くなったら、色々と細かい調整をしながら、安全な麻酔を心がけています。以前は、胸の動きを見ながら、「息してるから大丈夫」なんて、随分乱暴なことをやってたなぁ〜。

●2021年02月26日(金)

☆今日のワンコ☆

動物が来院すると、まずスタッフが体重や体温を測定し、来院の理由を飼い主の方にお尋ねしますから、私はそれが終わるころを見はからって、診察室に入ります。カルテは準備してありますから、その上に付箋で「ワクチン」とか「皮膚病」とか「下痢」とか書いてありますから、それを見て、診察に入ります。

今日、朝一番に13歳のメスの中型犬が来院しました。カルテを見ると、ワンコのお家の方が書いたメモがカルテに貼ってあります。
メモを見ると、「1週間位前から、多飲多尿、陰部より悪露、子宮蓄膿症の疑い」と書いてありました。

お話をお伺いすると、ネットで調べて、症状が似ていたので、お家の方がメモを書いたそうです。昨日までは、食欲もあったのですが、今日は食べないので心配で連れてきたそうです。

エコーで確認すると、メモ書きのとおりでした。飼い主の方は、できれば手術しないで、お薬で・・、というご希望でしたが、「この病気は診断がついて、術前の検査で異常なければ、できるだけ早く手術」というセオリーがあるので、納得していただいて、午後から手術して、化膿して膨れた子宮と、異常な卵胞でデコボコになっている卵巣を取り除きました。

この病気は年に数頭診ますが、私より早く、飼い主の方が診断をつけて来院してきたのは初めてでした。情報化社会ですねぇ〜。

●2021年02月24日(水)

☆今日のニャンコ☆

診療終了近くの午後6時過ぎに、「オシッコの出がわるいみたい」ということで、3歳のオス猫が来院しました。

「オス猫の尿道閉塞」という病気があります。オス猫の細い尿道に細かい砂がたまって、オシッコが出せなくなるオス猫特有の病気です。排尿困難と元気、食欲の喪失が特徴的です。

単純な膀胱炎でも、「頻尿」という症状がでます。膀胱は空になってるのですが、残尿感があるので、猫は何度もトイレに入りますがチョコっとしかしないので、飼い主は「オシッコが出てないのでは?」と思います。

この尿道閉塞と単純な膀胱炎の違いは、食欲があるか?ないか?です。「オシッコが出てません」とオス猫を連れてきた方
が言ったときに、一番最初にお伺いするのが、「猫は食欲はありますが?」です。

「食欲あり」は膀胱炎、「食欲なし」は尿道閉塞の可能性が大きいのです。ですから「食欲はあります」と聞くと、ホッとします。

今日のニャンコは「食欲あり」でしたから、単純な膀胱炎かな?」と思いながらお腹を触ると、少し膨らんで硬くなった膀胱に触りました。詳しくお話をお伺いすると、何度もトイレに行くようになったのは1週間前からで、昨日までは普通に食べたけど、今日は好物のちゅるしか食べないとのことでした。

尿閉がないか、尿道に細い管を入れて確認することにしました。幸い大人しい子でしたから、飼い主とスタッフに持っててもらって、管を挿入しました。管は入りますが、なんかしっくりきません。入りづらい感じです。

麻酔で軽く眠らせてから、管を入れて、生理食塩水で膀胱を洗うと、真っ白い結晶がたくさんでてきました。結晶が出なくなるまで洗って終了です。やはり、麻酔下で処置して正解でした。まだ若い雄ですから、体質的に結晶ができやすいのでしょう。今からは、オールファクトリーという結石予防の食事で管理することになりますね。

●2021年02月22日(月)
☆今日のニャンコ☆

子猫のマシュマロちゃんです。生後3か月目の女の子で、体重は1kgです。今日はワクチン接種で来院しました。カメラを向けられてビックリしてますね。

●2021年02月20日(土)

☆今日のワンコ☆

2〜3日前の寒波が嘘のような陽気でした。その春のような土曜日の午後は、1歳の小型犬の去勢手術でした。

フレンドリーな子で、私が近づいてもうれしそうにはしゃいでいます。こんな子は、飼い主の方が帰ってゲージに入れられると、悲しくて、不安で、飼い主が帰った途端に、ギャンギャン、ワンワンとなる子が多いのですが、今日のワンコは静かにつまらなそうにしてます。

予定どおり、鎮静、麻酔の導入、麻酔と順調に手術は進み、麻酔を切ると、20分程度で麻酔から覚めました。覚めても、なんとなくしょんぼりしてます。乳歯の抜歯もして口の周りが少し汚れていたので、エリザベスカラーを外して口の周りを拭いて、そのまま外してると、急に顔つきが明るくなって、生き生きしてます。私の顔を見て嬉しそうです。どうも、この子、カラーがきらいで、付けられたとたんにしょんぼりになっちゃったみたいです。

去勢手術後の傷をなめると困るので、いつもはカラーをつけてお返しするのですが、今日のワンコはどうしようかなぁ〜、飼い主の方がいて監視できるときは、付けないでおいても良いかな?

●2021年02月17日(水)

☆今日のニャンコ☆

今日は7歳のオス猫の抜歯でした。時々、口を気にするということで、先日診察したニャンコです。右上の臼歯周囲に歯周炎があって、炎症で赤くはれてましたから、ここが気になるのかも?ということで、今回、全身麻酔下で抜歯することにしました。麻酔をかけて口の中を精査すると、右下の臼歯周囲にも歯周炎があったので、そこも抜歯しました。

その隣の歯にも歯周炎があったので、この際、抜歯した方が良いかな?と思いましたが、抜きずらかったので、この歯だけは、マイクロエンジンという機械に、丸鋸みたいなちいさな鋸を付けて、カットして抜きました。

抜き終わった後は、顎の骨が露出してますから、歯茎を骨から少し剥離して、歯茎同士を縫い合わせて終了です。剥離しないと、テンションがかかるので、歯茎同士が寄らないんですね。作業が細かいので、拡大鏡は必須です。

この拡大鏡なしでは、手術が出来ないので、夜間病院の出務時も持参しています。サポート獣医師はみんな若いので、夜間のスタッフたちは、持参した拡大鏡に興味深々みたいです。

●2021年02月16日(火)
結構、真剣に見てますね

事務仕事するときには、TVをつけてますが、画面に犬や猫が出ると、興味を示します。今夜は、猫の特集番組だったから、長い時間見てました。生後間もなく当院に来て、哺乳瓶で育てられたから、一番始めに目が開いて見た動物のは、私の顔ですから、猫にはあったことないけど、やっぱり、本能的にわかるんでしょうね。私に対する態度も、なんとなく「こいつ、頭の黒い、へんな恰好した猫だな・・」てな感じです。他人に対しても、かなりフレンドリーです。懐きまくりです。人に対する警戒心が希薄なんですね。

犬のポチと初対面の時は、まだ眠は子猫でしたけど、毛を逆立てて、倍くらいに膨らんでました。こいつはヤバい!て本能的にわかるんですね。いまは慣れたけど、それでも尻尾は膨らんでます。


●2021年02月15日(月)
☆今日のワンコ☆

柴犬のテツ君です。9歳の男の子で、体重は8.5kgです。狂犬病のワクチン接種で来院しました。嬉しそうな顔ですね。

●2021年02月12日(金)

☆今日のワンコ☆

今日は1歳の小型犬の不妊手術の予定でした。約半年前に発情があったので、次の発情の前に手術を受けさせようということで、先月、手術の予定を入れました。

来院してきたワンコの陰部を見ると、少しふっくらとしてます。「あれ、ひょっとしたら発情が来てるかも?」、綿棒を入れてチェックしてみると、すこし血液が付着してます。発情がきてるみたいです。厳密にいうと「発情前期」ですね。

発情中は子宮が充血していて、出血が多いので、原則的に手術はしないようにしてます。以前、工事現場で飼われてる雌の中型犬の発情がきて、外飼いで、まだその当時は、現場周囲をウロウロしている犬も居て、子ができたら困るから、ぜひやってくれと工事のおっちゃんに頼まれて、不妊手術をしたことがありますが、やはり予想してたとおり、子宮が充血していて、発情期じゃないときと比べると、出血も多くてもろい感じがして、ちょっと冷や冷やしながらやったことがあるので、今回は、無理して今やることもないし、手術は1か月先に延ばすことにしました。

不妊手術を受けようと思ってるうちに初回発情が来て、次回発情する前に受けようと思ってて、気が付くと、次の発情がそろそろ来そうだということで、予約してたら、発情が来ちゃったってことは案外多いんですよね(笑)

●2021年02月10日(水)
☆当院の眠☆

いたずらして、タオルかけたら、すっかりくつろいでます。

●2021年02月09日(火)
☆当院の竹とポチ☆

ポチ「あんたも長生きしたねぇ〜」
竹「もうちょい頑張るわ」

慢性腎臓病の竹、2日に一回の皮下点滴とお薬入り栄養食の強制給餌で長生き、更新中です。もうすぐ22歳!!

●2021年02月03日(水)

☆今日のニャンコ☆

犬や猫が異物を食べて来院することがあります。犬だとオモチャやボール、タオルなどの布製品、小型犬だと携帯のストラップ、梅干しの種や桃の種(これは飼い主が誤ってやっちゃうことが多いです、遊びのつもりで鼻先に持って行ったらパクリ!)、焼き鳥の串や爪楊枝、アイスの棒などなど・・。猫は、紐や糸、輪ゴムなどです。ひも状の物に異常に興味を示す猫がいます。

串や爪楊枝は、吐かせると危険なので、いきなり内視鏡で取り出すこともありますが、それ以外は、まず吐かせる処置をします。吐かせることを目的としたお薬はありません。他の目的で使用する注射薬で、副作用として「嘔吐」があるものを、その副作用の部分を期待して投与します。

犬と猫は違ってて、猫を吐かせるのは難しいのですが、当院で不妊や去勢手術の時に使用する鎮静薬を投与すると、約半数位の猫が吐きますから、その副作用を期待して注射します。ただ、鎮静薬ですから、投与後はフラフラになります。作用を抑える注射を後から打っても、やはり半日位は、いつもの調子がでません。

今日のニャンコは紐を食べてしまって来院しました。「注射で吐かなければ、内視鏡のある病院をご紹介するので、そっちに行ってください」とご説明して注射をうちました。すると無事に15分後位に食べ物と一緒に紐を吐き出しました。

その後、作用を抑える注射を打ってから帰宅しました。今日一日は少しボ〜としてるでしょうね。紐を食べる癖のある子は、また食べますから要注意です。いつも期待通りに吐くとは限りませんからね。


●2021年02月02日(火)

☆今日のニャンコ☆

昨年の秋、保護された生後2〜3か月位の子猫たちがたくさん来院してきました。その子たちが、生後半年が過ぎ、不妊、去勢手術で来院してきています。基本的に一日に一件の手術を入れますが、猫の去勢、不妊手術だと、2件いれることもあります。同じお家で飼われていたりすると、一緒に手術を受けさせたいという飼い主の方のご希望もあります。

まだ開業したての頃は、手術前に昼ごはんを食べると、緊張で、食べた気がしなかったので、手術後に昼食をとってました。さすがに、今は緊張することはなくなりましたが、オペ後に昼食を食べる習慣はそのままです。

そうすると、午前中の診察が少し長引いたりすると、2件の手術を終えると、昼ご飯が3時近くになります。ほとんど習慣になってますから、休日も、お昼を食べるのは2時過ぎです。海に行ってる時なんて、そのまま食べずにいたりするから、遊び終わったらヘロヘロになってます。

前期高齢者も間近ですから、少し規則正しく食事をとらないとダメですね。

●2021年02月01日(月)

☆今日のニャンコ☆

猫の風邪が流行っているようです。猫伝染性鼻気管炎という病気で、鼻づまりや涙目になって、元気、食欲が落ちてきます。今日は2歳から7歳の猫たちが、数頭、この病気で来院してきました。

ウイルスが原因の病気ですから、決定的な治療はなくて、二次感染を抑えるために抗生物質を処方したり、抗ウイルス剤を出したりしますが、猫の投薬はなかなか大変なので、治療に苦労します。食欲落ちてる子には、注射器を使って、栄養食を強制的に与えることもあります。病気に打ち勝つ体力をつけるのは大切です。

感染して発病して、時間が経過すると、体に免疫がついてきますから、そうなると、ウイルスを免疫でやっつけて、回復に向かいますが、体力ない子は、免疫がウイルスをやっつける前に、ウイルスからやっつけられます。野外で生活してる猫は、飼育環境も悪く、猫同士の喧嘩が原因でエイズに感染してたりすると、免疫力が弱いので、悪化することが多いようです。人のコロナと似てますね。

当院の高齢猫は、ずっと室内飼いですが、入院室に入れてやったら、食欲が増して元気になりました。それまでは廊下に居ましたが、自分の寝床が分からなくなったりしてたから、ストレスがかかっていたのでしょう。時々、下痢したり吐いたりしてたのも、なくなって、快便快調です。

新生児の頃から人工飼育した眠は、母親からの免疫をもらってないので、6種混合のワクチンを打ってます。3種類の伝染病以外に、白血病と2種類のクラミジア感染症のが予防できます。


WebDiary CGI-LAND