2020年12月
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●2020年12月29日(火)

☆仕事納め☆

今日が当院の今年の仕事納めでした。仕事納めと言っても、いつもと同じ診療で、皮下点滴をしたり、目の診察、耳の診察、血液検査、腰を痛めたワンコのレントゲンを撮ったり・・、こんな感じで1年が終わりました。

また来年も同じようなことをしてるんだろうなぁ、サラリーマンだともうとっくに定年を迎える年になってますが、まだ信頼して来院してくださ方たちがいる限り、スタッフに助けてもらいながら勤勉実直に診察をしていこうと思います。

皆様が愛犬、愛猫と静かな年末、年始を過ごされることを願ってます。良い年をお迎えください。

追伸
来年から第2、第4木曜日が休診になります。今までは木曜日の午後が休診でしたけど、月に2回お休みになります。よろしくお願いします。

●2020年12月28日(月)

☆年末のニャンコたち☆

今年も押し迫ってきましたね。明日が当院の今年の最後の診療日ですが、慢性腎臓病のニャンコたちの通院点滴があるので、年末年始も、予約診療ははいりそうです。それに1月2日は夜間病院の出務に当たっているので、あまり正月気分を楽しむわけにはいかないみたいです。1年をふりかえってみると、心臓病、腎臓病、肝臓病などの慢性疾病が増えてきましたね。それだけ、動物たちが長寿になったのと、新しい動物用のお薬が出て、以前より治療効果が出てるので、病気になっても長生きできるのでしょうね。食事の内容が良くなったのも一助になってると思います。良いことですね。

●2020年12月25日(金)
☆今日のワンコ☆

トイ・プードルの太郎くんです。生後2か月目の男の子です。ワクチン接種で来院しました。診察台の上で不安そうですね。

●2020年12月23日(水)

☆今日のニャンコ☆

「猫がこんなもの食べちゃったんですけど大丈夫でしょうか?」と猫じゃらしを持ってこられました。1本は完成品のねこじゃらしで、もう1本はひらひらの部分が取れたねこじゃらし・・、ひらひらの部分は20センチくらいあります。「すぐに連れてきてください!!」。

猫の病気で「ひも状異物の誤食」というのがあります。犬は、オモチャやタオル、ボール、梅や桃のたね(←これは飼い主があげちゃうんですが・・)の誤食があります。猫があまりそんなものは口にしませんが、ひも状のものに執着する性質があって、なかには食べちゃう猫がいます。ひも状のものがお腹の中に入ると、無事にお尻からでてくると良いんですが、腸にからまると、腸閉そくをおこして、酷いことになります。絡まった糸が小腸をブチブチ切って行って、腸がズタズタに・・、なんて恐ろしいことがおきます。

今日のニャンコもすぐに連れてきてもらって、お腹にものが入ってた方が吐きやすいので、食事を少しあたえて(空腹だったのか、パクパクと良く食べてくれました)、吐かせる注射を打ちました。

この吐かせる注射というのは、麻酔の前に打つ鎮静薬で、本来の目的は鎮静ですが、副作用で嘔吐がでるので、その副作用の部分を利用して、吐かせようと試みました。経験上、約半数くらいの猫が嘔吐します。もしは吐かないときはどうするか?内視鏡のある病院に転院してもらうか?お尻から出てくるのを待つか?噛みちぎって食べていてくれたら、お尻から出てくるけど、丸呑みしてたら・・。薬の作用がでるまで、悩みます。そうこうしてたら、鎮静の効いてきた猫が少しふらついてきました。それと同時に「おえっ、おえっ」、無事に長い猫じゃらしの紐部分がそのまま出てきました。

これにて、一件落着です。紐に執着する猫はまた食べますから、飼い主の方には厳重に注意して、猫はまだ鎮静が効いてますから、少しフラフラしながら、帰っていきました。良かった、良かった。

●2020年12月22日(火)

☆今日のワンコ☆

今日は1歳の小型犬の去勢手術でした。小型犬の去勢や不妊手術の時は、残存乳歯がないか気にかけています。乳歯が残っていると、将来、永久歯との間に歯石が付きやすくなるし、下顎の乳歯が残っていると永久歯が変な方向に生えてきて、上顎に当たるようになることもあるからです。

今日のワンコも3本の乳歯が残っていたので、抜歯しましたが、生えてきてる永久歯の犬歯の先端が欠けていて、歯髄が見えてました。歯が抜け代わるころは、ものを噛みたがることが多いのですが、その時に、何か硬いものを与えちゃったみたいで、それで犬歯を傷つけたのでしょう。特に、小型犬の生えたばかりの永久歯は柔らかいので、注意が必要です。

ペットコーナーに並んでいる商品の中には、牛皮でできた硬いオヤツや、骨、牛のひづめなんてものもあります。こんなもの噛んだって、歯が丈夫になるわけでもないし、歯石が取れるわけでもないので、与えない方が無難です。以前、奥歯を折ったのが原因で、目の下が腫れたまだ若い犬を診たことあります。抗生物質を処方すると一時的に回復しますが、またしばらくすると腫れてくる・・。そんなことにならないように、気を付けてくださいね。

ワンコに何か与えるときに、「自分が食べたらどうなんだろう?」って考えながら選択すると良いですよ。ひづめなんて絶対イヤですよね。

●2020年12月19日(土)

☆今日のニャンコ☆

雌猫の不妊手術は1時間程度で終わります。通常、午前中の診療が終わるころに鎮静薬を打って(時間にすると11時半位です)、診察終了と同時に麻酔をかけて、12時過ぎから手術を始めて、1時前後に終了、1時15分くらいに麻酔から覚めますから、入院室に移動、午後6時位にお迎えに来てもらって、お家に帰ります。帰るときに「まだ麻酔が完全に覚めてるわけではないので、お家に帰っても、いつもの活発さはないと思います。多分、気に入った場所で休むとおもいますから、そっとしておいてやってくださいね、明日になると、普通の状態になりますから・・」と言ってお返しします。

今日のニャンコの手術もそんなスケジュールでした。ところが、午前中に「子宮蓄膿症」のワンコが来院し、急遽、そちらを先に手術することにしました。ワンコの手術が終わったのが、2時半くらいで、ニャンコの手術が始められたのは、午後3時をすぎていました。4時前に終わって、入院室に入ったのが4時15分位・・、「今日は、手術が遅れたけど、6時にお迎えに来てくれたら、2時間ほどあるから、覚めてるかな?」と思ってたら、なんと、4時半にお迎えが来ました。

「まだ、今終わったばかりです」、といきさつを話してからお返ししました。まもなく、飼い主の方からお電話がありました。「猫をゲージから出したら、ニャオニャオいってフラフラしながら、あっちこっちウロウロしてるんですけど、大丈夫でしょうか?」

いつもはゲージの中に入れてる時間ですから、午後10時くらいまで、キャリーバックの中に入れておいてくれるようにお願いしました。

かなりの数の猫の不妊、去勢手術をしてますが、術後30分位でお返ししたのは初めてでした。やはり、きちんと預からないといけませんね。飼い主の方には、ご心配をおかけしました。

●2020年12月18日(金)

☆今日のニャンコ☆

今年の5〜6月は保護された生後1か月位の子猫がたくさん来院しました。寄生虫がいたり、風邪をひいていたり、ノミまみれで皮膚病だったり・・、そんな子猫たちが優しい人たちに保護されて、そのまま飼ってもらって、1か月くらいしてワクチンで来院してくるころにはすっかり健康になってました。

その子猫たちが、生後6か月位になって、去勢や不妊手術を受ける年ごろになって、今週から来週にかけて、手術の予約が入ってきました。12月になって、そろそろかな?と思ってたら、上旬はポツリ、ポツリだったのが、来週の午後は、猫の去勢と不妊で一杯になりました。「年内に手術を受けさせよう」ということかな?

毎年、こんな感じなんですよね。

●2020年12月16日(水)

☆夜間病院☆

昨夜は、夜間病院の出務でした。寒い中、夕飯をすませてからの出勤です。2〜3日前から食欲がなくなって、今日、呼吸が早いのに気付いて連れて来られた猫を専任の先生が診てました。

夜間病院に来る方は、まず電話をされてから来院する方ごほとんどで、いきなり来る方はあまりいません。お電話の内容で、治療に手間がかかるか、簡単な処置で終わるか、だいたい予想がつきます。「急に犬が倒れて、歯茎が真白になってます」とか、「呼吸の様子がおかしいです」というお電話の時は、重症で急患ですから、専任の先生が診ることが多くなります。

昨夜のニャンコもそんな感じだったので、専任の先生が診てました。検査や処置に時間がかかります。そのニャンコは、胸にできた腫瘍が原因で、胸水が溜まってました。酸素を吸わせながら胸の水を抜く処置をしますから、つきっきりになります。

その間、他の患者さんの診察は私が担当します。1例目は、歯磨きシートを食べちゃった6kgの小型犬、2例目は、カステラを紙ごと食べちゃった3kgの小型犬・・。どちらも吐かせる注射でぶじに吐いてくれました。丸呑みしちゃたみたいで、紙が固まりで出てきました。歯磨きシートもカステラのシートも溶ける感じの素材ではなかったので、このままにして置いたら、固まりが腸に流れると、腸閉そくの危険性があったので、吐かせて正解でした。

夜間病院は異物を飲んで来院する子が結構多いんですよね。お酒を飲む機会が多くなるこれからのシーズン、良い気持ちになったお父さんが、焼き鳥の串をワンコの鼻先に持って行ったら、串ごと食べちゃった!!なんてことにならないように注意してくださいね。以前、肉片がついたままごみ箱に捨てた串を、マルチーズが食べちゃって、大ごとになったことがありましたからね。

●2020年12月14日(月)
☆老齢犬の介護☆

老齢犬の介護の相談を受けることがあります。愛犬の健康に気遣ってくれる飼い主の方が増えて、伝染病やフィラリア病などの病気がほとんど見なくなって、心臓病や腎臓病、四肢が弱くなって起立困難になる子も居ます。

当院のラブラドルのPも15歳を超えて、足腰が随分弱くなりました、まだ何とか歩けますが、ちょっとした段差につまづいてコロンと転びます。しばらく、バタバタと起き上がろうと頑張りますが、首輪を持って、よっこいしょと起こしてやると、またトボトボ歩き出して、またコロン・・。

Pが寝ている犬小屋に朝いってみると、ウ〇チが転がってます。排泄のために小屋を出ようとして、間に合わないみたいです。ですから、私の朝いちばんの仕事は、犬小屋の清掃です。幸い、胃腸が丈夫なのでコロンコロンなので、片付けは楽ですが、もう寝たきりになるのが時間の問題かな?

以前は、入院犬のお世話が朝一の仕事でしたけど、最近はPと21歳の猫の竹のお世話をしています。

写真は、2歳位の頃のPです。この頃はきれいだったなぁ〜、甘えんぼは今も変わりませんよ。

●2020年12月12日(土)

☆今日のニャンコ☆

当院も開業28年を過ぎ、来院するワンコやニャンコも年を取ってきました。病気も腎臓病、心臓病、肝臓病、腫瘍など、慢性疾患が多くなり、完治はしないけど、悪くなるのを先延ばしにしょうという治療が多くなりました。特に猫は、慢性腎臓病が多くて、いよいよ悪くなってから来院されたときは、もうあまり治療の方法がないこともありますが、中程度に悪くなった時は、まだ治療法があります。

毎年、ワクチン接種で来院してきてるニャンコは12〜3歳になった時に。健康診断(血液検査)に変更しましょうか?と提案します。jほとんどが室内飼いの猫たちで、まったく外には出ませんかが、これまでワクチンを毎年打ってるので、もう伝染病にかかる危険性はないと思うから、血液検査にしましょう、ということです。

今日もそんなニャンコたちが来院してきました。1年ぶりの血液検査ですが、前年とあまり数値は変わらず、体重、食欲ともに問題ないときは、「今年も立派な成績です、元気ですよ」と話すととてもうれしそうです。これからの1年は早いから、少しでもおかしいな?」と思ったら、早めに来院してくださいね。

●2020年12月11日(金)
☆今日のニャンコ☆

小太郎くんです。生後2カ月の男の子です。ワクチン接種で来院しました。カメラを向けられてビックリしてますね。

●2020年12月08日(火)

☆今日のワンコ☆

今日はオスの小型犬が「オシッコが出にくくて、排尿の時に痛みがあるみたいで、キャンと鳴く」ということで来院しました。以前、診てもらっていた病院で、膀胱結石があるといわれたことがあるそうで、それに対しては積極的な治療はしてないみたいでした。

エコーで見ると、膀胱の中には結石はなさそうでしたが、膀胱の中にあった結石が尿道に降りてきて、それが詰まっていることも十分考えられるので、オチンチンの先から細い管を入れて確認しました。

管を入れていくと、途中で引っかかる感じでそこから先には進みません。「やはり何かが詰まってるみたいだな?」、そこで、管の先から生理食塩水を注射器で圧をかけて入れます。水圧で詰まっているものを膀胱に押し戻します。何回かするうちに、スポンと圧が抜けましたから、膀胱に送りこめたようです。

エコーで再び観察すると、なにかモヤモヤしたものが見えますが、結石ではなさそうです。注射器で生理食塩水を入れたり出したりして、膀胱の中を洗いますと、何やらネバネバしてものが出てきました。見た目は「青っ洟」みたいです。これを顕微鏡で見ると、白血球と細菌の塊でした。これが尿道に詰まったので、オシッコが出しにくくなったのでしょう。

何回か洗ってから膀胱を見ると、先ほどまであったモヤモヤがなくなってました。多分、慢性的な膀胱炎があって、経過が長いので膀胱の中に膿状のものが溜まって、それが詰まっちゃったんでしょう。膀胱の中はきれいになったので、抗生物質で膀胱炎の治療をすると、もう大丈夫でしょう。

昨日もそうですが、犬や猫は「オシッコが出ない」ということでの来院が多いですね。人だともう少し早い時期に自分で異常に気づくけど、動物は発症するまでわかりませんからね。やはり、飼い主が早めに気付いてあげることが、大切ですね。

●2020年12月07日(月)

☆今日のニャンコ☆

ペットホテルで2日前から預かっているオス猫が、滞在中、オシッコをしないということで来院しました。お腹を触ると膨らんだ膀胱に触ります。夕方には飼い主の方がお迎えにくるそうですが、心配なので連れて来ましたということです。元気も食欲もあるとのことなので、閉塞はないんじゃないかな?と思いましたが、大人しい猫なので、無麻酔で導尿できそうだったから、スタッフに押さえてもらって、おちんちんの先から細い管を入れてみました。

幸い、管はスルスルと抵抗なく膀胱まで入りましたから、注射器でオシッコを抜いてお返ししました。その後、連れてきたホテルのスタッフの方とお話しましたが、ホテルで預かってる猫がオシッコをしないととても心配だとおっしゃってました。オス猫の尿道閉塞は2〜3日で死亡することもあるのもご存じでした。

猫は環境が変わると、食事もとらないし、オシッコもいよいよになるまで我慢するので、預かる方も、心配でしょうねぇ〜、預かるときに膀胱炎の既往歴がないかどうかは、しっかりと聞いておいた方がいいかもしれませんね。

●2020年12月04日(金)
☆今日のニャンコ☆

9歳のオス猫のルキちゃんです。ワクチン接種で来院しました。風格のある容貌ですね。

●2020年12月01日(火)
☆師走☆

12月になって少し寒くなると、当院のばあさん猫は日だまりを求めてウロウロしてます。ほんとに「猫の額」ほどの日だまりを見つけては、目を細めてくつろいでいます。細く長〜く生きてます。


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