●2020年08月28日(金)
☆今日のニャンコ☆ 「昨夜から口を閉じなっくなって、食事を食べません、よだれも出てます」ということで、7歳の猫が来院してきました。猫の口の中を診ると、ほとんど歯がありませんけど、下あごの右の犬歯が横を向いています。どうも、この歯が横に曲がっちゃったから、それが邪魔して口を閉じれなくなったようです。指で押すと、少しグラグラしてますから、これを抜けば大丈夫です。 猫をネットに入れて、バスタオルでぐるぐる巻きにして、顔だけ出して、動けないようにして、抜歯する器具で犬歯を挟んでエィッって抜きたいのですが、猫は頭を振ったり、顎を動かしたりして抵抗するので、なかなか上手に歯をはさむことができません。 それでも、何度目かにつかめて、その拍子に猫が頭を振っていやがったので、その拍子にバキッと抜けました。元々、歯根炎でグラついている歯ですから、歯がつかめれば、そう難儀しないで抜けます。抜いた後の歯茎に抗生物質の軟膏を塗って、化膿止めの処置をして終了です。 体質的だと思いますが、生まれつき歯の弱い子がいます。歯周炎、歯根炎で自然にぽろぽろと歯が抜けていきますが、食事を食べるのには問題ありません。多分、元々、歯が弱いので、丸呑みして食べる習慣がついているのでしょう。 当院のハッチも数か月前に大々的抜歯をして、残りの歯はもう数本しかなくて、奥歯は全くありませんが、少し水でふやかしたドライフードをモgモグと食べています。お肉なんかは小さくして与えると、丸呑みで一気に飲み込んで満足そうにしています。
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