●2020年07月29日(水)
☆今日のニャンコたち☆ 今日は雌猫の不妊手術が1件入ってました。ところが、朝、「外猫が捕まったので2頭連れて行っても良いですか?」というお電話が入りました。外猫はいつ捕まるかわかりませんから、「捕まったら、いつ連れてきても良いですよ、手術のスケジュールはこっちで立てますから・・」とお話してます。 しばらくすると、その方が猫を連れて来ましたが、3頭います。「もう一頭捕まったから、ついでにこれも・・」。 当院は、一人でやってますから、午後の手術時間に、余裕をもってできる猫の手術は2頭です。午前中の診察が定時に終わって、1頭目と2頭目の間に、速攻で昼食を食べると、ギリギリ3頭できます。今日は4頭だから、1頭は明日に回すか、夜オペにするか・・、というところです。 1頭目を終えて、その子がまだ意識がもうろうとしてる時に、次の子に鎮静薬を打ちます。オペを終えた子が、手術台から降りたら、次の子が手術台に乗ります。こうすると、あまり時間差なく、2頭目の子の手術に入れます。 2頭目を眠らせて、手術台に寝せると、スタッフが「センセイ、この子オスです!」、若い外猫ですから、まだタマタマがあまり大きくなってないので、連れてきた方は分らなかったようです。連れてきた方に連絡を入れると、オス猫だったら手術しなくていいということなので、麻酔を覚ます注射を打ちます。 次の子は当初予定してた子です。室内で飼われている子です。この子も多頭飼育になかの1頭です。麻酔をかけて、手術台に横になってる猫を見て、「センセイ、なんかこの子もオスみたいです」。この子は「陰睾」でした。タマタマは胎児のときはお腹の中にあります。生後2〜3か月くらいで、下りてきて、袋の中に入りますが下りてこない子がいます。「陰睾」と言います。股の付け根あたりに見つかることもありますが、お腹の中にあることもあります。この子もまだ生後半年くらいですから、もう少し待ってから、タマタマの場所がはっきりしてから、手術します。飼い主の方は、こんなこと知りませんから、タマタマがないので「メス」と思ったのでしょう。 この子も覚醒させる注射を打って、オペは中止です。「今日は雌猫4頭の手術だったけど、残りは1頭だから、今日の夕方には、みんな帰れるな」と思いながら、最後の子に麻酔をかけて、手術台に上げると、「センセイ、この子もオスです」。 今日はひたすら、麻酔をかけちゃ覚まし、かけちゃ、覚まし・・、こんなことは、20数年で初めてでしたよ。
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