2020年06月
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●2020年06月30日(火)
☆今日のニャンコ☆

凛ちゃんです。体重が4kgの生後8か月目の男の子です。今日は去勢手術で来院しました。手術前のワンショットです。名前通り「凛」としてますね。

●2020年06月27日(土)
☆今日のワンコ☆

今日は9歳の小型犬の頭にできた腫瘍を切除しました。小指の頭大の腫瘍が出来ていました。以前からかりましたが、少しづつ大きくなってきてるので、早めに切除することにしました。頭や足先の皮膚はあまりたるんでないので、体のほかの部分の皮膚と比べると、あまり伸びません。特に足先は皮膚に余裕がないので、腫瘍を切除すると皮膚を寄せるのに苦労することがあります。あまりパッツンパッツンに引っ張って寄せると、傷口が開いて、治るまでに時間がかかることもあります。

頭の皮膚も同じで、大きく切って引っ張って寄せると、目が吊り上がってしまって、皮膚が伸びるまで、つり目のワンコになってしまします。今日のワンコは、まだそれほど大きくなってなかったので、余裕をもって寄せることができました。

写真は、当院の6番目のペットです。毎年、今頃から秋口まで、夜になるとゴソゴソと出てきて、窓明かりに寄ってくる小さな虫をハンティングしてます。失敗することも多くて、窓のこっち側から応援しています。何匹がいるみたいです。

●2020年06月24日(水)

☆今日のワンコ☆

今日は10歳の小型犬の歯の治療をしました。

「口の中が気になりますが、全然触らせてくれませんから、歯の手入れもできません」ということです、口を開けようとすると、凄く嫌がるので、きちんと診れませんが、チラリと診たところでは、歯石がかなり付着してるみたいです。まだ、麻酔の心配はない年齢ですから、麻酔で眠らせてから、口の中を診て、歯石の除去と、歯周炎でぐらついている歯を抜歯することにしました。抜歯に関しては、飼い主も同意してくれてます。

麻酔をかけて、気管に吸入麻酔用の管を入れようと口を開けると、犬歯がポロリ・・。もう一方の犬歯も横を向いていました。多くの歯が歯周炎でグラついているようです。

麻酔ガスを流して眠らせて、口の中を精査すると「あらま、ほとんどの歯がグラグラだわ」。ほんの少しエレベーターという器具を歯と歯茎の間に入れて歯を脱臼させると、簡単に抜けます。全部で20本以上抜歯しましたが、きちんと脱臼させる必要があったのは、2〜3本で、後の歯は引っ張ると抜ける状態でした。柔らかい土の上にさしてある杭(クイ)みたいな感じですね。

歯茎は炎症を起こしていますからかなり痛かったと思います。口の中を触らせてくれなかったはずです。抜歯した後は歯茎を縫合して終了です。抜歯後の出血も縫合するとすぐに止まります。

口の中の状態が良い子は、健康度も良いみたいです。病気知らずで、1年に一回、ワクチンやフィラリアの予防で来院する子たちは、10歳を過ぎても口の中が綺麗です。飼い主が歯磨きをしてくれている子も居ますが、何もしないけど綺麗な子も居ます。

今日のワンコも、今日の処置でこれからの健康度はかなり今までとは違ってくると思います。残りの歯は前歯3〜4本だけですから、歯周炎は起こりようがありませんからね。

●2020年06月20日(土)

☆今日のワンコ☆

最近忙しい日々が続いていますが、診察も終わりかけの午後6時半過ぎ、「今日の診察もそろそろ終わりかな?今日も良く働いた・・」なんて思ってると、12歳のめすのワンコが食欲不振で来院しました。水は沢山飲んでるそうです。未避妊の雌犬ですから、ほぼこの時点で、子宮蓄膿症が疑われます。翌日も手術の予定が入ってますから、「そうじゃないと良いな〜」と思いながらエコーを当ててみると、ビンゴ!!アタリでした。

翌日の午後は手術の予約が入ってるし、この病気は、血液検査などに異常がなければ、なるだけ早く手術した方が良いし・・、ということで、当日の夜の手術になりました。開腹手術は絶食後に行いますが、今日のワンコは食欲不振で、ここ2日は食べてなかったので、大丈夫でした。

術後の回復は良くて、翌朝には食欲が戻りましたから、1日の入院だけで済みました。飼い主が早めに連れてきてくれたのと、開放型の蓄膿症だったので、膿が排液されていて、子宮の中にあまり溜まっていなかったのが良かったようです。

夕方、飼い主が迎えに来て歩いて帰っていきました。蓄膿症の手術を受けて、翌日退院出来て、歩いて帰った子は初めてだったかもしれません。頑張って夜手術をして、正解でした。私はヨレヨレになりましたけどね。

●2020年06月19日(金)

☆今日のわんこ☆

今日は13歳の体重が10kgのワンコの耳の治療をしました。外耳炎のワンコですが、この子、病院でも耳をさわることが出来ません。それほど酷いわけではなく、この子よりも炎症が酷くて可哀そうになる子もいるんですが、今日のワンコは絶対に耳を触らせてくれません。

外耳炎で耳が痛い→治すには、自宅での、投薬洗浄が必須ですが痛いから触ることが出来ない→さらに外耳炎が悪化して痛みが増す→いよいよ触れない・・、と、負の連鎖で、特にこの子は耳の中に毛が生える子なので、分泌物がその毛に引っかかってプランと耳の穴を塞いでいます。

どうしても触らせてくれないので、数年前から麻酔下で1年に一回、治療しています。それ以外は、内服薬で対応しています。耳が痒くなると、おさまりがつかないようで、30分近くもパニックみたいに耳を床にこすりつけたり、後ろ足で掻いたりします。ワンコの性格もあるんでしょうけど、見てると気の毒になるくらい痒がります。

毎年、1年に一回、この時期に、麻酔をかけて、耳の治療をしています。当然、ワンコは眠っているわけですから、処置後の耳の中は綺麗になってします。

でも、もうすぐ14歳で、麻酔前の検査でも、腎機能の数値が少し上がってきてますし、麻酔中も、不整脈が出たり、心拍が不規則になったりするようになりました。処置は、問題なく終わりましたが、ワンコの年齢を考えると、もう今年で最後になるかもしれませんね。

●2020年06月17日(水)

☆今日のニャンコ☆

「口を痛がって食事を食べれません、口の中を見ようとしても、見せないし、捕まえるのも大変です」と12歳くらいの猫が来院しました。半年前は3kg位だった体重も1.7kgと激減してますから、食べれてないのでしょう。凶暴だということで、キャリーケースの上から紐で開かないようにしばってあります。

上からケースをソ〜と開けて、バスタオルを猫の上にかけてから、またソーと鎮静薬と麻酔の導入薬を打ちました。かなり栄養状態が悪いので麻酔が危険なことを飼い主には前もってお話しています。飼い主は「もう、死んでも良いですから・・」なんて過激なことを言ってます。

猫を眠らせて、何とか点滴のラインを確保して、口の中の処置にはいりました。かなり酷い口内炎が出来ていて、これ原因で食べられなかったのでしょう。何本か抜歯して、口の中の処置を終えました。麻酔は順調に覚醒しました。覚めたら凶暴になるかと覚悟していましたが、予想に反してフレンドリーで、ゲージの外から指を入れるとスリスリしてきました。試しに、a/dというペースト状のフードをお湯で伸ばして与えてみると、ペロリと食べます。やればやるだけ食べそうな感じで、歯を抜いたばっかりなのに、それほど口を痛がる様子はありません。

このお宅には10匹以上猫が居ます。きちんと飼われてはいるんですが、今日のニャンコは集団生活が苦手なんじゃないかと思いました。集団生活のストレスから、食べれない、性格の凶暴化などが出てるんじゃないかと想定して、この子は、個別に個室で飼ってもらうことにしました。

飼い主も良く理解されて、帰りにホームセンターで、大きなゲージを買って帰ろうって言われてました。多分、これでもう大丈夫でしょう。

猫の口内炎はストレスが原因だと言われていますし、集団飼育されている猫に発病率が多い感じがします。猫の世界にも「いじめ」があるのかな?

●2020年06月15日(月)

狂犬病は、犬やアライグマ、コウモリ、リスなどから人に感染する病気で、発病すると90%以上の確率で死亡します。幸い、日本では、犬や野生動物から人への感染発病は50年以上出ていませんが海外では発生していて、年間に数万人が死亡しています。人と動物の健康を守るために、愛犬には、ワクチンを接種してあげてくださいね。



愛知県豊橋市は、5月に狂犬病を発症した30代の外国籍の男性が、13日に死亡したと発表しました。

死亡したのは、今年2月にフィリピンから来日した外国籍の30代の男性で、来日後に豊橋市の医療機関を受診し、5月22日に狂犬病への感染が確認されていました。

男性は去年9月ごろ、フィリピンで左足首を犬にかまれた際に感染していて、来日後は静岡市に住んでいましたが、知人を頼って豊橋市内の医療機関を受診していました。

狂犬病は人から人へ感染することはありませんが、発症した場合、ほぼ100パーセント死に至ります。

●2020年06月13日(土)
☆今日のワンコ☆

チワワのきなこちゃんです。生後2か月目の女の子で、体重は800gです。カメラを向けられて困ってるみたいです。

●2020年06月10日(水)

1週間前に歯周炎の治療で、抜歯をした当院のハッチ、生まれつきの「巨大食道症」という病気で、食道がだら〜んと弛緩していて、健康な子だと、食事を食べると、ストンと胃の中に食物が落ちますが、この病気の子は、弛緩した食道内に食物が一時的に溜まるので、しばらくするとゲロリを出てきます。ハッチには元々の飼い主がいましたが、購入してすぐから吐いてばかりいるので当院に来院し、この病気がわかり、「欠陥品」ということで、ペットショップに戻されることになり、不憫だったので、当院にもらい受けました。

この病気の根本的治療はありません。食物が食道内にたまらないように立位で食べさせるとか、粥状にして与えると良いと言われていますが、発育に多くの食物が必要な大型犬は、栄養失調になって、長生出来ないことも多いのです。

幸い、ハッチはヨークシャーテリアで当時は、体重は600g程度でしたから、この子がスッポリと入るサックを作って、食後は、私の首にペンダントみたいにぶら下げて、食物が食道にたまらないようにして育ててました。カンガルーのお母さんみたいなもんですね。

食べる→吐く、食べる→吐くを繰り返してましたが、持ち前の生命力で順調に発育し、いまは体重も3kg近くあります。それでも、やはり一日に数回吐いてました。食物を吐くよりも、水分を吐くことが多いのですが、居間にそれが落ちてますから、気が付かずに踏んじゃうことも多く、「ぎゃっつ、また、ハッチバクダン踏んじゃった!」ということが多くありました。

ところが、抜歯後は、吐く頻度が、かなり減りました。歯周炎との関係はわかりませんが、かなり酷い歯周炎で、口の中には多くの細菌が繁殖して、血液や、膿も出ていましたから、口の中の衛生状態が改善されて、細菌や膿や血液が混じった唾液を飲みこむことがなくなったので、食道の炎症が抑えられて、嘔吐の頻度が減ったんじゃないかと思います。

かなり快適にしてあげたんですが、やはり私は彼女にとっては「いやなことする敵」で、処置後は、以前にも増して、私を避けるようになっちゃいました。

●2020年06月09日(火)


8歳の小型犬が、ワクチン接種とフィラリアの予防で来院しました。毎年、この時期だけ来院してますから、健康な子ですね。

4年前に来院した時の体重が4.5kg、それが2年前には4.0kg、昨年が3.6kg、元気も食欲もあるそうですから、この体重の減少はやはり気になります。そこで、昨年、血液検査をしました。食べても痩せる病気は「糖尿病」です。それを疑っての検査です。んで、結果は正常値でした。

病気ではないということは、食事に原因があるかな?ということで、食事の変更を助言しました。

それからまた一年で、今日の来院でした。体重は5.3kg・・、人に換算すると、1年前36kgだった人が、53kg・・。1年前と比べると、毛艶も良く健康そうです。

お話をお伺いすると、フードをロイヤルカナンに変えたそうです。それまでと同じ量与えてますが、糞の量が圧倒的に少なくなって、体重も増えたそうです。「フードでこんなんに違うんですね〜」と飼い主の方も驚いていました。実は、いつも良質のフードをお勧めしている、私自身もビックリしました。

当院のピー、ポチ、ハッチ、猫の竹はみんな、ロイヤルカナンかヒルズのフードを幼少のころから食べています。15歳のラブラドルのPが歩くのは遅くなりましたが、まだ食欲旺盛で、散歩にも行けるし、猫の竹は腎機能は落ちてますが、20歳を超えて、まだ寿命を延ばしていますから、やはり、食事ってのは動物の健康に大切なのかもしれませんね。

●2020年06月06日(土)

一年で一番忙しい一日があります。毎年、5月から6月の土曜日・・、今日が多分そうだったんじゃないかな?

今の時期は、ワクチン接種やフィラリアの予防で来院するワンコで混雑するんですが、彼らは元気ですから、病院に来院するのはこの時期だけです。一年ぶりの再会です。この子たちの健康が、自分の双肩にかかってるていうのは、身が引き締まるものです。

飼い主の方たちは、私とほぼ同世代、ペットとの絆が良くわかるんですよね、ペットの健康を守るっていうのは、飼い主の方の健康を守るってことになります、

そのためには、自分が健康ってのが一番かも・・、ですね。自然体でしっかり仕事しますよ。


●2020年06月03日(水)

今日は10歳の小型犬の抜歯をしました。

歯石の付着のひどい子で、飼い主も週に2〜3回、ワンコから嫌われるのもいとわずに、逃げるワンコを引っ捕まえて、歯磨きをして、歯磨きの後はペーパーでふき取っていました。歯磨きをする時に、多くの歯がグラついていましたから、自然に抜けるのを待っていましたが、なかなかそううまくは行かないので、麻酔をかけて抜歯することにしました。

このワンコ、巨大食道症と気管虚脱をいう先天的な病気を持っていて、一日に数回嘔吐しますし、時々、呼吸困難になることがあります。麻酔のリスクがあるので、鎮静をかける前に、ICUに入れて、酸素を十分に吸わせてから、麻酔をかけて、術後もICUに入れて管理しました。

飼い主の心配を他所に、麻酔の導入も、術中も、術後も順調で、チアノーゼも起こすことなく、普通の子と同じように夕方、おうちに帰れました。4年前も歯の治療と抜歯をしてますが、今回が最後にしたかったので、歯周炎を起こしている歯はすべて抜歯しましたから、残りは前歯が4本と、下あごの歯が2本だけになりました。これで、しばらくは、ひっ捕まえられて、歯磨きをされることはなさそうです。

写真は、退院を待つワンコです。顔が、完全にやさぐれています。「もう、こんなことして・・、また嫌いになちゃうぞ!」てな顔で、飼い主である「私」の顔を見ています(笑)。


●2020年06月02日(火)


フィラリアの検査で中型犬がやってきました。保護犬で、2〜3歳くらいのワンコですが、昨年までの予防歴が不明ですから、検査してから、予防薬を処方することにしました。

検査の結果、フィラリアに感染してることがわかりました。感染はしてますが、いたって元気な子ですから、感染による病気にはなっていません。これから予防していけば、1〜2年以内に心臓の虫は死滅していきますから、これからも元気に過ごせるでしょう。予防しないでこのままにしておくと、心臓に病変ができてきますから、少しの運動で息切れするとか、咳き込むとかいう症状が出て、ワンコの健康度も落ちてきます。

こちらのお宅には、猫もいるそうで、猫もノミ&ダニといっしょにフィラリアの予防ができる「レボリューション」という滴下型の薬を出しました。

猫もフィラリアに感染しますが、症状が急性で、犬の検査キットが使えないので、診断が難しいようです。最近、レボリューションを使うことが多いので、自然に予防できているのかもしれません。

このお宅のニャンコたちは、フィラリア陽性犬と同居することになるので、積極的に予防をお勧めしました。ワンコのフィラリアが陰転したら大丈夫ですけどね。

●2020年06月01日(月)

福間海岸にpaws&handsという動物医療施設が出来ています。ワクチンや注射を打ったり、手術をしたりする病院ではなくて、東洋医学を主体に動物を健康にする施設です。鍼やお灸、マッサージ、リハビリ、漢方薬の投与などです。

リハビリには、施設の前のビーチや裏の松林も使ってます。マッサージしたり、自然の中を歩かせたりしながら、動物の本来持っている力を引き出してやって、健康を取り戻そう、老化を抑えようというポリシーでやってます。

写真は昨日の福間海岸です。こんなところで、ワンコを散歩させるだけでも、健康度が増しそうですね。

ペットも人も健康になれる施設 Paws&Hands

http://paws-hands.com


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