2020年05月
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●2020年05月29日(金)
☆今日のニャンコ☆

メイクーンのクルルちゃんです。去勢手術前にワンショットです。なかなか威厳がありますね。

●2020年05月26日(火)

☆今日のワンコ☆

今日は11歳の小型犬の、腰にできた腫瘍を取りました。大豆位の大きさの腫瘍です。良性腫瘍ですが、飼い主の方のご希望で麻酔をかけて取ることにしました。鎮静剤→麻酔導入薬→気管挿管→ガス麻酔の手順で、ワンコを眠らせて腫瘍を切除し、歯石の処置もしましたから、歯もピカピカになりました。

実は私も先日、脇にできた小指の頭位の大きさのイボを取ってもらいました。数年前に近くの皮膚科で、胸にできた同じくらいの大きさのイボを、年配のドクターに行った当日に局所麻酔で、チョチョイと取ってもらったので、今回も・・というつもりで行ったところ、ドクターが代替わりしてて、「病院をご紹介しましょう」ということになり、総合病院の皮膚科を紹介されました。

事前の血液検査→手術日の予約→当日はガウンに着替えさせられて、点滴のラインをとられ、ストレッチャーで手術室まで運ばれて、機械係と助手の看護師2人、ドクター2人での手術になりました。

術式は近医と同じで、局所麻酔でチョイチョイ・・、ただ、研修医だったみたいで、執刀してる先生が、説明しながらの手術でした。

人の病院の手術室が見れたので興味津々でしたが、こんなに大ごとになるとは思ってもみませんでしたよ(笑)

●2020年05月25日(月)

狂犬病の予防注射が公園などで打つ集合注射は、新型コロナの影響で今年は中止になりましたが、病院には毎日、ワクチン接種で多くの方が愛犬を連れて来院しています。狂犬病は、犬を含めて、アライグマやコウモリから咬まれたりしても感染します。

名前の通り、ウイルス感染で脳炎がおきますから、犬も正気を失い、見境なく噛みつくようになります。その時期を過ぎると、沈鬱な状態になって、グッタリして虚脱状態になって死亡します。

日本で14年ぶりにフィリピンで犬に咬まれた人が狂犬病にかかりました。咬まれた時に、ワクチンを頻回摂取すると発病が抑えられるようですが、この人は無処置で帰国しました。

人も、犬と同じような症状がでますし、極めて死亡率が高いのです。水を怖がって狂騒状態になるので、ベットに縛りつけられて、部屋には鍵をかけられて・・、なんて悲惨な状況になります。

今、集中治療室で治療を受けているようです。

●2020年05月20日(水)
今朝のネットニュースに札幌の記事が載ってました。

札幌市北区の一軒家で3月末に猫238匹が保護されていたことが20日、市などへの取材で分かった。大量に繁殖し、十分に飼育ができない「多頭飼育崩壊」の状態に陥っていたとみられる。動物愛護法を所管する環境省は「1カ所で200匹を超える猫が保護されるのは非常に珍しい」としている。

ここの飼い主は、家賃未納で出て行っちゃったんだそうです。可愛そうなのは猫たちですよね、食事も十分には与えられてなかったでしょうから、感染病が蔓延してたでしょうね〜。雌猫は1年に2〜3回出産します。一回で3〜4頭出産しますから、1年前に雄と雌の2頭の猫だけだったのが、1年後には10頭以上になります。その子たちが、また発情期を迎えて、3〜4頭出産して、それが年に2〜3回・・・。200匹を超えるというのは凄い感じがしますけど、多分3〜4年で、こんな感じになっちゃうんじゃないかな?


●2020年05月19日(火)

今日は体重が10kgのワンコの歯石の除去と抜歯でした。各種検査を行った後に、麻酔をかけて完全に眠らせてから、超音波スケーラーという器具を使って、歯石を取り除いていきます。

器具の先端が超音波で細かく振動し、それを歯石に当てることで、その振動で、歯石が剥がれ落ちていきます。大切なのは、歯周ポケットの中もきれいに掃除することです。歯茎と歯の間の隙間にも歯石は付着してますから、これを綺麗にして、歯科用軟膏の抗生物質を注入します。

歯石を取り除くと、それまで歯茎と歯が歯石で引っ付いていた歯は、ぐらつきますから、ぐらつきが大きい時は抜歯します。これを事前にちゃんと飼い主に説明しておかないと、「歯石取りをお願いしたのに、歯をたくさん抜かれちゃった!」と、トラブルの元になります。ワンコの目の下が腫れたり、片方の鼻から青っ洟が出たりするのは、歯根炎が原因のことが多いので、将来そんなことにならないように抜歯するのですが、オーナーさんはわかりませんからね。

以前は、使っていた鎮静薬の影響で、夕方までボンヤリ、ふらふらしてることもありましたが、最近は、良いお薬が出たので、夕方にはほとんど元に戻っています。

●2020年05月16日(土)

慢性腎臓病で来院してくるワンコやニャンコがいます。みんなそこそこに高齢な動物たちです。食欲不振や体重の減少で来院し、検査の結果、腎臓の機能が落ちてきてるのがわかります。

投薬もありますが、点滴が基本になります。それも、腕の血管からの点滴ではなくて、首の後ろの皮膚の下に薬剤を入れる「皮下点滴」という方法で行います。点滴することで、血液の循環量を増やしてやって、腎臓を流れる血液量が増えることで、腎機能の悪化のスピードを緩めようという治療方法です。人だと人工透析という方法がありますが、動物では現実的ではありません。

週に2〜3回、皮下点滴をします。正常にまで回復することはまれで、生涯、皮下点滴を続けることになります。病院で行いますが、自宅でもできます。点滴のやりかたをお話して、ご自宅で出来そうだったら、機材をお渡しています。

当院の竹も慢性腎臓病になっていて、2日一回皮下点滴をしてます。もう20歳ですから、そう長くは一緒に居られないでしょうけど、皮下点滴と食事を強制的にあたえることで、少し元気になりました。点滴を始める前は、自分では食べなくなってましたけど、最近は、ドライフードを少し食べるようになってます。治療中のほかの子たちも、そんな感じです。みんな、頑張ってや!!

●2020年05月15日(金)

☆今日のニャンコ☆

5月はワンコの来院が多くて、そのほとんどが、ワクチン接種とフィラリアの予防で、病気での来院は気候が良いせいか、それほど多くはありません。

猫は逆に、ワクチン接種で来院する子は少なくて、ケガや病気での来院です。今日は、13歳の猫の抜歯をしました。「口臭が気になる」ということで来院してきた子ですが、口の中を見ると、下の奥歯が歯周炎でグラグラになっていて、その周囲の歯茎が炎症をおこしているのがわかりました。麻酔をかけて、ぐらついていたり、歯周炎を起こしている歯を抜くことをお勧めして、今日の処置になりました。

今日の麻酔下の処置は、この子だけの予定だったんですが、午前中の診察の終わりごろに、嘔吐するということで、オス猫が来院しました。この子は数か月前に尿道閉塞をおこしたことがあります。来院した猫のお腹を触ってみると、またもや、パンパンに膨れた膀胱にふれました。前回の時に、口をすっぱくして「処方食」を与えるように言って、サンプルまでお渡ししたのですが、どうも、ネットで購入してた処方食が、当院がお勧めしているものと「似てるような感じのもの」だったようです。

猫の膀胱炎用のフードは売れ筋商品なので、類似品がたくさん出てますが、一度尿道閉塞を起こした猫は、きちんと動物病院で処方した食事を与えないと、必ず再発します。オス猫の尿道閉塞は緊急性を要するので、抜歯の猫の前に、この子の処置をしました。

閉塞を解除して、膀胱を洗浄すると、サラサラとした砂粒物が出てきました。幸い、飼い主の方は一度経験済みでしたから、来院が早かったので、腎臓の機能があまり落ちていなかったので、入院せずに済みそうです。今度は、しっかり処方食を与えてくれないかなぁ〜。

●2020年05月12日(火)

朝の散歩はポチと、夕方はピーと行きます。ピーは15歳の体重が35KGの大型犬ですから歩くのがゆっくりで、朝のあわただしい時には、一緒に行けませんし、5月の朝でも気温が高いので、ばてないように夕方、仕事が終わって8時位から連れていきます。それまでは、小屋の中でほぼ1日寝て過ごしてますが、散歩は楽しいみたいで、私が行くと、エッチラオッチラ置きだして、小屋から出てきます。小屋から出るまでに、2〜3分かかります。立ち上がるのが大変みたいです。

本当は散歩中の素行が悪いポチは(行き交う犬を見たら、興奮するので)置いていきたいのですが、留守番させると、とても悲しがって遠吠えするんで、連れて行きます。

朝の散歩の時はグイグイ引っ張るポチも、ピーが一緒の時は、ピーに合わせてゆっくりしたスピードで歩いてるみたいです。川沿いを散歩するのですが、最近、ホタルがチラホラ飛んでます。仕事を終えて、晩飯前にホタルを見ながら老犬とのんびり散歩するのも良いもんですね。最近忙しいので、ちょっと、ホッとする時間です。

●2020年05月11日(月)

☆今日のワンコ☆

狂犬病のワクチン接種に2頭のワンコが来院しました。ご近所さんが誘い合って来院したようです。2頭分のワクチンを準備して診察室に行くと、そのうちの一人の方が、「今日は狂犬病のワクチンで来たんですけど、1週間近く陰部から出血が止まらなくて、発情出血かとも思うんですけど、そっちも診てもらえませんか、食事は好きなものは食べてますし、元気もあります」ということでした。

確かに、後ろ足に血液が付着してます。発情出血にしては量が多いようです。エコーで見てみると、内部に液体が溜まった子宮がありました。この雌犬は子宮の病気になっていました。出血は1週間ほど前から続いてるようです。今は、まだ元気食欲はそこそこにあるようですが、このままにしておくと、必ず容態が悪くなってきます。なるだけ早く、手術で子宮と卵巣を取り除いてやらないといけません。狂犬病のワクチンは後回しです。

麻酔をかけて開腹してみると、膿が溜まってフランクフルト状に膨れた子宮がありました。膿の一部は卵管のあたりから少し漏れ出ていましたし、子宮の一部も薄くなって、今にも破れそうでした。手術が遅れて、子宮が破れて、膿がお腹に撒き散らかされたら、急激に容態が悪化して、助けられなかったかもしれません。過去に、そのような状態になって、術中や、術後に亡くなってしまった子を見てます。

飼い主の方はそれほど大変な状況になってるとは思わなかったでしょう。1年に一度の狂犬病のワクチン接種時に、心臓病や皮膚病、腫瘍、歯周炎などが発見されることはありましたが、子宮蓄膿症の子が来院したのは初めてでした。いずれにしても、ラッキーでしたね。経過が良ければ2〜3日で退院できるでしょう。

●2020年05月08日(金)

☆今日のニャンコ☆

GW明けで、ワクチン接種やフィラリアの予防で来院する方が増えてきました。右と左の診察室を待合室をうまく使い分けて、無理な時は車か外で待っていただいて、患者さんたちが重ならないようにして、診察をこなしました。でも、私やスタッフは、すべての患者さんと話しますし、距離も2mなんて空けられないし、濃密接触者が、15分以上で2メートル以内ということだと、すべての方と濃密接触ということになりますから、こっちも十分注意して手洗いとドアノブ等の消毒を励行しないといけませんね。

その中でけがしたニャンコが2件来院しました。1件目は、多分猫の喧嘩から傷が化膿したのでしょう。首のあたりからドロドロと膿が流れ出ていました。毛を刈って傷の位置を確認して、消毒薬でざぶざぶと洗って、化膿止めの注射を打って経過をみることにしましたが、皮膚がかなり広く色が変わってましたから、多分、この部分の皮膚は脱落するので、麻酔をかけて縫合が必要になりそうでした。

もう一頭は、皮膚をスパッと切っちゃった子猫、それもまだ生後2週間くらいの子猫でした。この子も傷の周囲の毛を刈ってから、傷を縫合しました。外科用のホッチキスですから、パチパチと止めて終了です。この子は1週間くらい先に抜糸ですが、それまでしっかり栄養をつけてもらうことが重要ですから、しっかり食べさせてもらうことにしました。

まだまだコロナは終息しませんが、動物病院はいつもの5月ですね。狂犬病の集合注射がコロナの影響で中止になったので、むしろ来院数は多いかもしれません。3密に注意しないとね。

●2020年05月02日(土)


外出自粛期間が伸びそうですが、当院は今日もいつもの日常でした。狂犬病のワクチン接種や、フィラリアの予防、咳が出たり、下痢したり・・、午後は、麻酔下で13歳の小型犬の歯の治療もしました。粛々と毎日が過ぎていきますね。

お電話で診察のお問い合わせがあった時は、来院時間をお聞きして、なるだけ、重ならないように配慮してます。病院によっては予約制をとっているところや、診察の順番を外で待っていただいているところもあるようです。

明日から連休が続きます。当院はかカレンダー通りだから4日間のおやすみになります。毎年5月は来院数が多い月ですが、ことしはどうなんでしょうね?待合室に数人がギュウギュウ・・、なんてことにならないと良いんですが・・。土地柄、当院に来院される方は年配の方が多いので(64歳の私が若い方ですからね)心配です。

今までも、あまりに混雑するときは車で待っていただいて、空いたら携帯に連絡してましたから、こんな方法をとることになるかもしれませんね。

どこへも行かずに自宅に居ると、ペットと過ごす時間が増えて癒されますね。このコロナ騒動で、アメリカでは、シェルターで待っている犬たちが、みんな貰われて、歓喜に沸くスタッフたちの記事がありました。まだまだ、続きそうですから、しっかりペットたちを可愛がってあげてくださいね!

●2020年05月01日(金)
当院の「竹」が陽だまりで日向ぼっこ中です。カメラを向けると「何か?」てな顔でこっちを見てます。気が向くと、近づいてきて膝に乗せろの要求します。最近、少し食欲が落ちてきてるから、そろそろ、血液検査しようかな?


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