2020年02月
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●2020年02月29日(土)
☆今日のワンコ☆

血よっと不安気に写真におさまっているのはノアールちゃんです。生後3か月で体重が5kgの、男の子です。ワクチン接種と、フィラリアの予防で来院しました。ノアールたyんは、ゴールデン・レト・リバーとボーダーコリーのミックス犬だそうです。賢くて活発な成犬になりそうですね。



●2020年02月26日(水)

☆今日のワンコ☆

昨日と今日は、異物を食べたワンコの来院が続きました。

食べちゃった物は、昨日のワンコはヘアブラシ、今日のワンコはペンダントトップでした。若いワンコたちです。体重は7kgの子と4kgの子でした。

飼い主が帰宅したところ、バラバラに破壊されたヘアブラシがあって、拾い集めたところ、なくなってる部分があり、どこを探しても見つからないので食べちゃったかも?ということで来院してきました。ブラシの破片を持参されてましたが、確かに手で持つところしか残ってませんでした。

吐かせる処置をすると、数分後にゲボッツ、ゲボッツと嘔吐し、その中に破壊されたブラシの胴体の部分と、固まった毛の部分が入ってました。それぞれが、そこそこに大きかったので、特に毛の部分は団子状にかたまってましたから、吐かせなければ、腸閉そくの原因になったかもしれません。

今日のワンコは、トリミング先でつけてもらったペンダントのトップをがりがりと噛んでたんですけど、それがなくなっちゃってるので食べたのかも?ということでした。吐かせると、小さくちぎれたプラスチック製の破片が出てきました。こちらは小さなものだったので、閉塞することはないのですが、小さいか大きいかは吐かせないとわからないし、飼い主の方も心配だし、レントゲンにはプラスチックは写らないし、嘔吐させて正解でした。

異物を食べちゃうのは、性癖ですから、そんな癖のある子のまわりには、物を置かないようにしましょうね。ちなみに、当院の眠は紐に興味深々ですから、ひも付きの靴や、コードがついているイヤホン、包装に使う紐などは、彼の生活範囲には置けません。単行本にもひも状のしおりがついているので、出てこないように本の中に隠しています。

●2020年02月25日(火)

☆今日のワンコ☆

今日は12歳くらいのオスの中型犬の肩にできた腫瘍を切除しました。

高齢で、フィラリア陽性犬だったので、麻酔が心配でしたが、何事もなく無事に予定した時間内に手術を終えました。ワンコの健康状態は良く、毛艶も良く、肩にできた腫瘍は、このままにしておかない方が良いだろうと思い、フィラリア陽性というリスクもあるましたが、麻酔をかけて取ることにしました。

最近、予防が完全ではなくても、感染してない子が多いのですが、やはり10年以上予防したことがなくて、外で飼われてる子には感染してますね。

今日のワンコも、感染はしてますが、症状は出てませんでしたから、今後は、じわりじわりと心臓の中の虫にダメージを与えながら、6月くらいから予防していくことになりますね。

初診の方で腫瘍のご相談で先週来院したワンコですが、腫瘍の腫瘍も取れたし、フィラリアが陽性なのも分かったので、今回の来院がワンコの寿命を延ばすことになりそうですね。

●2020年02月21日(金)

☆今日のニャンコ☆

猫は高齢になると腎臓の機能が落ちてきます。慢性の腎臓病です。病気が進行すると腎不全で死亡することになります。慢性腎不全を完治させることはできませんが、進行を遅らせて寿命をのばすことはできます。

皮下に点滴をして水分を補給することで、血液の循環量を増やして、腎臓の血流を良くすることで、腎機能の悪化を食い止めます。週に2〜3回やりますが、長期になるので、自宅でしていただくこともあります。始めのうちは、自宅での皮下点滴に「え〜、そんなことできるんですか??」となりますが、ほとんどの方は大丈夫です。男性の飼い主の方が抵抗あるかな・・。

腎機能の低下に効果があるお薬も最近発売になって、皮下点滴と併用すると、かなり効果があるみたいです。定期的に来院していただいて腎機能をチェックしますが、基本的には治療は飼い主の方が主体です。2〜3日に一回猫に点滴をして愛猫と一緒に過ごせる時間をなるだけ長く伸ばします。猫と飼い主の絆は、深まるでしょうね。

●2020年02月19日(水)

☆今日のワンコ☆

昨夜は夜間病院に出務日でした。私が担当したのは、チョコレートを食べちゃった小型犬でした。飼い主が帰宅したところ、箱入りのチョコレートを食べていたんだそうです。その箱を持参してくれてましたが、半分以上食べちゃってました。「ビターチョコも入ってるんで、危ないと思って連れてきました」ということです。飼い主の方は犬のチョコレート中毒をご存じのようです。食べたのが午後7時位だそうですから、まだ2時間ほどです。

犬のチョコレート中毒は、チョコに含まれるテオブロミンやカフェインが原因で起こります。大量に摂取すると犬は落ち着きがなくなり、嘔吐、下痢、多呼吸、発熱などの症状がでて、けいれんが起きて死亡することもあります。チワワくらいの小型犬の致死量は、板チョコ一枚くらいです。嘔吐したからと安心してると、数時間後に症状が出始めることもあります。

今日のワンコも、箱入りの半分くらいを食べてましたから、かなりの量です。すぐに吐かせる処置をしました。5分くらいで、大量のドロドロに溶けたチョコが出てきました。ほとんど出たとは思いますが、まだ一部は残っていると思うので、吸着剤を処方して、帰ってもらいました。犬がそわそわしてお落ち着かないなどの症状が出たら、連絡してもらうことにしました。

今日のワンコの飼い主は、チョコレート中毒の知識があったので、すぐに連れてきてくれましたが、知識がなかったり、まあ大丈夫だろうと様子を見てたら、食べた量を考えると、かなりヤバかったと思います。

今はチョコレートが自宅にある時期です。女性に人気のあるご主人や息子さんをお持ちのお方は、どこかに隠してるかもしれませんから、ワンコが探し出して食べないようにご注意くださいね。

●2020年02月17日(月)
☆今日のワンコ☆

シーズー犬のミッキーちゃんです。3か月目の男の子で体重は2KGです。ワクチン接種で来院しました。以前はシーズー犬が多かったんですが、最近は、トイプードルとミニチュアダックスですね。当時のシーズー犬は、外耳炎や、皮膚病が多い犬種でしたが、最近は健康的な子が多くなりましたね。

●2020年02月14日(金)
☆今日のワンコ☆

M・シュナウザーのパルンちゃんです。2か月目の男の子で体重は2.5kgです。ワクチン接種で来院しました。

●2020年02月12日(水)

☆今日のワンコ☆

「こんなものを食べちゃったんです、夜中にお腹が痛くならないかと心配になって連れてきました」ということで、10歳の小型犬が来院しました。飼い主の手の中には、プラスティック製の折れた爪楊枝が・・、ワンコが噛んで遊んでて、折れた爪楊枝の一部を食べちゃったみたいです。折れた部分と、飼い主が捨てちゃった部分を合わせると、食べた長さは1センチくらいかな?って感じです。この大きさだったら、仮にお腹の中に入っているとしても、腸の中をうまく流れて便にでるんじゃないかな?とも思いましたが、飼い主と相談の結果(「せっかく連れてきたんだから、何かしてくれ」ということでした)吐かせる処置をしました。

静脈から吐かせるためのお薬を投与します。この薬は元々は止血剤なんですが、静脈注射すると嘔吐がかなりの確率ででますから、この副作用を処置にに利用します。目的外使用で、獣医師の裁量にまかされています。もしなにかあっても、目的外の使用ですから、獣医師側に責任があります。けいれん発作がおきることが、まれにあるようです。

ここらのところをご理解いただいて、投与しました。投与すること2回、予定通り嘔吐して、その中に2つに折れて楊枝の先が混ざってました。それぞれの破片は1センチくらいでしたから、多分、便に出たとは思いますが、「夜中に具合がわるくなったらどうしよう?」という心配から飼い主が解放されたから、良かったんじゃないかな?

●2020年02月10日(月)
☆今日のワンコ☆

ひなちゃんです。1歳の女の子で、不妊手術は受けています。今日はワクチン接種で来院しました。最近は犬の伝染病を見ることがなくなりましたね。以前は、感染病で入院治療してる子がいると、他の子にうつさないように、入院室の入口には消毒薬を入れたバットの中に履物を漬けておいて、入るときは、それに履き替えて、治療の前後には手も入念に消毒してから、退出してました。

それでも、待合室で、感染病の子と不妊手術後の抜糸で来院した子が重なってしまって、病気を抜糸で来院した子にうつしてしまったこともありました。診察前なので、伝染病に感染してるのが分かりませんでした。どの病院でもこんなことが起きてましたから、具合が悪そうな子はまず問診をさきにしてから、伝染病が疑われるときは、車の中で待ってもらったりしてました。今、問題になってるコロナウイルス感染症の、クルーズ船の縮小版ですね。

感染病を見なくなったとはいっても、ブリーダーやペットショップの子犬や子猫を診てる獣医師によると、まだ出てるそうですから、ワクチンは打っておいた方が良いですね。

●2020年02月08日(土)

☆今日のニャンコたち☆

昨日と今日は、にゃんこの不妊、去勢手術が続きました。昨日手術した子は、発情中、今日の子はまだ発情前でした。

メス猫はオス猫との交尾の刺激で排卵します。犬や人のように、年に二回とか、月に一回とか決まってるわけではありません。冬から春先にかけての発情シーズンになると、卵巣に卵胞ができて、交尾すると排卵して、受胎しますが、交尾刺激がないと、発情を繰り返しますから、飼ってる方はワオワオと鳴かれて大変です。

発情中でも、手術を受けるとピタリと発情行動がおさまります。最近外で猫を見かけることが多くなりましたね。雄も雌も、お相手を求めて右往左往してるようです。猫も大変だなぁ〜、この時期は事故にあう猫も多いんですよね。

●2020年02月05日(水)

☆今日のワンコ☆

今日は体重3kgの小型犬の不妊手術でした。お預かりするときにエリザベスカラーを付けます。怖がりな子は、飼い主の方が居なくなると、不安で不安で、怖くて怖くて、我々が手を出そうとすると、怖いがためにガブリとくることもあって、無理に捕まえようとすると、大騒ぎになることがあります。ゲージの中で必死で逃げようとするので、何かのはずみでけがをさせてはいけないし、過去には、失神しちゃった子もいました。

一発でスパッと捕まえてやらないと、手こずれば手こずるほど、恐怖が増してパニックになります。スパッと捕まえて抱き寄せてやると、しばらくはバタバタしますけど、すぐに大人しくなります。恐怖で咬みつこうとしてるだけで、本気で攻撃してるわけではないのです。抱き寄せてやると、怖いなりに安心します。カラーがついていると、我々が咬まれることがありませんから、こっちも速やかに抱き寄せることができます。

以前、タヌキの子供にワクチンを打ったことがあります。少しご機嫌を取って安心させようと、鼻さきに指を持って行って、鼻をチョンチョンとしようとした途端に、ガブリ!!私の指を咬んだまま、頭を左右に振り散らかしました。これは、本気の攻撃でした。幸い、私の指はまだ引っ付いていますが、咬みちぎられるかと思いました。野生動物は怖し!

●2020年02月04日(火)

☆夜間病院☆

昨夜は夜間救急病院の出務日でした。嘔吐を繰り返してる若い小型犬、夜になって頻繁に下痢してる小型犬、足を痛がる中型犬、怪我をした、まだ生後2週間位の子猫、行き倒れてた成猫etc..
行き倒れ猫は交通事故の様でした。保護した方が飼うことは出来ないので、応急処置をして、明朝愛護センターで治療を受けることになります。

嘔吐を繰り返してる小型犬は、異物を誤食している疑いがあったので、応急処置だけして、翌日朝いちばんに掛かりつけ医に行ってもらうことにしました。確定診断には、消化管造影、内視鏡検査が必要で、異物が確定したら、内視鏡で取り出せなけらば、開腹手術になります。脱水しないように点滴をして、嘔吐を一時的に止めるお薬で、明朝までは大丈夫と判断しました。

夜間病院で手術した時は、術後は朝まで診てますが、かかりつけの病院が開いたら、そちらに転院してもらいます。手術をして、朝まで入院すると、かなりの高額な治療費になりますので、緊急を要する場合(帝王切開など)と飼い主の方が納得されて、手術を希望された時を除いて、応急処置でお返ししてます。

お盆や正月、ゴールデンウイークなどの長期休暇の場合、帰省してたり、ペットと旅行中に急に具合が悪くなって、救急で来ることもありますが、この子たちは、かかりつけ医が遠方なので、夜間病院で手術になります。


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