●2020年01月31日(金)
☆今日のにゃんこ☆ 「2〜3日便が出てないみたいです。食欲もなくて、昨日から嘔吐も始まったので連れてきました、便秘みたいです」ということで、7歳のオスのニャンコが来院しました。 「猫の便秘」はあります。犬では、会陰ヘルニアが原因の便秘はありますが、それ以外はあまり見ることはありません。便秘が続くと食欲不振や嘔吐などの症状がでます。 「飼い主が便秘って言ってるし、そうなのかな?だとすると、浣腸と適便だな・・」、なんて思いながら、確認のためにおなかを触ってみると・・。 便秘の時は、下腹部に硬い便が触れますが、それはありません。それより少し前にある膀胱がパンパンに膨らんでいます。この子は便秘じゃなくて、尿道閉塞でした。飼い主の方は、猫が何度も排便の格好をするので、「便秘」と思ったのでしょう。 すぐに麻酔をかけて、閉塞物を洗い流して尿道を開通させて、管を留置して、点滴、入院のパターンです。腎機能の数値がかなり高くなっていて、腎機能が急激に悪化したので、嘔吐が出始めたのでしょう。尿毒症状態ですね。休み明けの月曜日まで様子を見てたら、アウトでした。 飼い主の方は便秘と間違えていましたが、やはり「これは何かおかしいぞ、我が家の猫に何かが起きている!!」と気づく感覚は大切ですね。
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