2019年11月
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●2019年11月30日(土)

☆今日のワンコ☆

生後半年のオス犬が去勢手術の相談で来院しました。予約前の診察です。タマタマのあたりを触ると、一個しかありません。もう一つを探すと、足の付け根あたりにありそうです。

オスの睾丸は胎児の時はお腹の中にあって、成長とともに降りてきます。精巣下降と言いますが、なかには降りてこないことがあります。お腹の中にあるときは、開腹しないといけないこともあります。今日のワンコは足の付け根あたりにあるのがわかってますから、お腹まで開ける必要はありませんが、手術の傷が2か所になります。

手術の予約は、2週間後になりました。その2週間後、念のために触ってみると、2個ともちゃんと袋の中に入っていました。2週間の間に下りてきたんですね。そこんなこともあるんですねぇ〜。初めての経験でしたよ。

●2019年11月27日(水)

☆今日のニャンコ☆

今日はメス猫の不妊手術でした。

午前11時くらいに来院してもらって預かりましたが、この子、とても怖がりで、飼い主の方が居なくなると、瞳孔がまん丸になって、怯えています。私の顔を凝視して、近づくと「シャーッ」と威嚇します。脅かさないように、そ〜っとゲージの入り口を開けて、また、そ〜っとバスタオルをかけて頭の方を隠してから、またまたそ〜っと、お尻の方にちくりと鎮静薬を打ちました。猫は、緊張と恐怖のあまり、お尻に注射を打たれたのには気づいていないようでした。

しばらくすると、少しぼんやりとなりましたから、2つ目の注射を打って眠らせて、手術に入りました。術後は、来るときに入っていたキャリーバッグに入れましたが、麻酔が覚めると、また目をまん丸にして怯えてましたけど、狭くて、外からあまり見えないので、ゲージに入っていたときよりも、落ち着いている様でした。

夕方、そのまま、お家に帰りました。室内で飼われている猫ですから、保護されて以降は全く外出してませんし、これからも、出ることはなく、今日が、この子の生涯で最も怖かった1日でしょうね。ご苦労様でした。

●2019年11月26日(火)
☆今日のワンコ☆

ポメラニアンのアルちゃんです。2か月目の男の子で体重は1.6kgです。ワクチン接種で来院しました。生後2カ月でこの体重ですから、大きな方ですね。同じポメでも、成犬でこれくらいしかない子も居ます。アルちゃんくらいの大きさの方が安心して飼えるので主治医としては、安心ですね。

●2019年11月25日(月)
☆動物愛護フェスティバル☆

昨日は、西日本総合展示場で開催された動物愛護フェスティバルに参加してきました。アジリティ、ドッグダンス、しつけ方教室などのイベントが開催されていて、ペットも同伴可だったので、多くのワンちゃんが飼い主と一緒に来場していました。猫を数匹ベビーカーに乗せた方や、肩にオウムを乗せた方もいました。

私が驚いたのは、どの子たちも大人しくて、無駄吠えする子や他の子に吠えかかったり、ケンカしそうになる子がほとんど居ませんでした。種類は、体重が50kgくらいありそうなグレートデンやロットワイラーから、1kg位のチワワやトイプードル等々・・、でも、みんなお利口さんなんです。猫やオウムも、リードはついてるけど、みんな置き物みたいに大人しいんです。先日行ったJKCのコンテストに来てる子たちもこんなかんじだったから、ワンちゃんたちはきっとしつけがきちんとされてるんでしょうね。

会場には飲食のブースも出てましたから、ペットと一緒にランチも食べられて、飼い主の方たちが和気あいあいと食事をしていて良い感じでしたよ。

イベントが終わった後の掃除は大変だろうなぁ〜と思ってたら、会場に2か所ペットシートでトイレが作ってあったから、マーキングもほとんどなしでした。

私はペットの災害救助のブースに居たので、こんな格好をしてました。知り合いに言わせると、退職した消防士みたいだそうです。


●2019年11月22日(金)
☆今日のワンコ☆

三冊台の上でご機嫌悪そうにしているのは、ビーグル犬のピースちゃん、生後3か月目の女の子です。ワクチン接種で来院しました。撮ったタイミングが悪かっただけで、活発な明るい女の子でしたよ。

●2019年11月19日(火)

☆夜勤☆

今週の日曜日は、夜間救急病院の出務日でした。私が見たのは、背中が化膿した小型犬でした。夜間病院はまず初めに電話をかけてくる方が多いのですが、「背中から膿が出て、触ると痛がる」と受付のメモに書いてあります。受付はスタッフがするので、我々はそれを見て、心の準備をします。

さて、同居犬にでも咬まれたんだろうか?焼き鳥を串ごと食べて、それが背中から出てきたんじゃないだろうな(以前、診たことがあるんです)。なんてことを考えながら、待ちます。到着予定時刻も書いてあります。

診察の結果は、皮膚炎のようでした。下痢が続いて、血中の蛋白濃度が低下してる高齢犬だったので、抵抗力が落ちていて、ちょっとした炎症が、化膿してしまったようです。飼い主の方はとても心配されてましたから、少し安心したようです。翌日、主治医のとことに行って、継続治療をうけることになりました。

夜間病院の医局長によると、最近は、オス猫の尿道閉塞でくる子が多いそうで、ほぼ毎日のように、おちんちんの先から細い管を入れて、閉塞解除してるそうで、「もう、オス猫のおちんちんを触るのは嫌だ}とぼやいてました。

以前より増えてるのは、室内飼育が増えて、食事が高カロリーになって、肥満による運動不足が一因になってるかもしれませんね、私が子供のころ(50年以上前ですが・・)、犬や猫の食事は、家族が食べ残した身が少々付いた魚の骨とみそ汁かけご飯でしたからね〜、決してこれがいいと言ってるわけじゃないですよ(笑)。

●2019年11月18日(月)
☆今日のニャンコ☆

かっちゃんです。生後3か月くらいかな?3日前に保護されました。今日はワクチン接種での来院です。

●2019年11月16日(土)
☆今日のニャンコ☆

チビちゃんです。2歳の男の子で、体重は5.5kgですから大きい方かな?去勢手術を受けに来院しました。手術前のワンショットです。これから、鎮静薬を打たれます。

●2019年11月13日(水)

☆今日のワンコ☆

「お腹に何かできているみたいなんですが・」と9歳のメスの小型犬が来院しました。未避妊の雌犬ですから、「多分、乳腺腫瘍だろうな・・」と思いながら、お腹を触ると、3mm位の小さな腫瘤がありました。乳腺腫瘍の治療は、麻酔をかけて切除するか、何もしないかの二者択一です。今日のワンコの腫瘍はまだ小さいし、慌てて取ることもないかな?少し経過をみてから、おおきくなるようだったら、取ろうかな・・、飼い主の方はすぐにでも取って欲しそうです。

下の方の乳腺も張っている感じで、指で押すと、乳汁が少量でます。「想像妊娠してるみたいですね、それで乳腺が張ってるのでしょう」と話すと、「この子、いつもおっぱいが出てるんですよ」。

乳腺腫瘍ができたり、想像妊娠を繰り返す子は、卵巣に病変がみつかることがあるので、エコー検査を実施すると、子宮の中に液体が溜まっているのを見つけました。「あらまぁ・・」。

ワンコは元気も食欲もあるので、「子宮蓄膿症」にはなってないと思いますが、やはり異常所見なので、手術で子宮と卵巣を取り除いて、ついでに乳腺の腫瘍も切除することをお勧めしました。

飼い主の方は、乳腺の腫瘍も早く取ってほしかったようで、すぐに手術に同意されました。今回のように、小さな乳腺腫瘍ができたときに、エコー検査までおこなうことはないのですが、今日のワンコは、子宮内の液体の貯留に気づかなかったら、近いうちに、「蓄膿症」になっていた可能性が高いと思われました。これからは、乳腺腫瘍の診察の時には、子宮も見ないといけませんね。

●2019年11月11日(月)

☆猫の逃亡劇☆

猫を捕まえようとしても、すばしっこくて逃げるし、不用意に手を出して咬まれでもしたら大変です。パイプの先から輪っかを出してる手製の捕獲機がありますが、これを猫の首にかけるのは、至難の業です。魚釣りにつかう「タモ」が良いと聞きますが、当院には準備していません。もうこうなったら最後の手段です。

注射器に鎮静薬と麻酔薬をカクテル状にしたものを吸って、針が抜けないようにガッチリとつけて、猫がどっかの隅っこに隠れるの待ちます。と、うまい具合に、隅っこに頭を突っ込んで、お尻が少し見えてます。ここを逃してはなりません。

猫にそ〜っと近づいて、狙いすまして、お尻にブスリ・・、その途端、また猫は、脱兎のごとく(脱猫ですね)逃げだして、壁を忍者のごとくよじ登り、カーテンレールの上に飛び乗ってぶら下がりました。待つこと10分くらい・・、猫はどさりと下の段ボールの上に落下しました。そのまま待つこと数分、ちょんちょんと触ると逃げる気配はないので、そのまま首っ玉を捕まえて、ギャリーバッグの中に戻しました。戻された猫は、まだ麻酔がきいているのに、脱出しようと暴れてました。

その後、傷の治療のための抗生物質に注射を打って、麻酔を覚ます注射も打って、お返ししました。猫は覚めたら、また元のところに放されます。連れてきた方は、猫が急におとなしくなったので、「やっと慣れてきたみたいね」なんて言ってて、麻酔を打ったのには気づいてないようでした。

●2019年11月09日(土)

☆猫の逃亡劇☆

「外猫なんですけど、尻尾のあたりを怪我してるようなので連れてきました」ということで、外猫がキャリーバッグに入れられて来院しました。人には慣れているそうで、捕まえるのは大丈夫でしたが、バッグに入れると、かなり中で暴れたそうです。

上が開くタイプのバッグなので、少し手を入れて様子を伺うと、猫はそれほど警戒してない感じです。もう少し開けて、尻尾の方をみると、赤くなっています。喧嘩かなにかが原因の外傷です。抗生物質の注射を打つので、体重を計るために、もう少し開けて猫を浮かせようとすると、ネコは、頭をバッグの隙間から出して、脱走をはかりました。すぐに上を閉めようとしましたが、ネコの首を捕まえている私の手が邪魔して、閉められません。手を放すと、猫はフリーになるので、バッグから飛び出します。

「あ〜ぁ、手が邪魔で閉まらない」なんて言ってるうちに、ネコは完全に外に頭がでてしまい、つかんでいる私の手を振りほどいて、外に飛び出して、そこら中を走りだしました。診察室から出ないように、入り口と裏口には鍵をかけましたが、猫は、右に左に、上や下に棚のものを蹴落としながら逃げます。連れてきた方が捕まえようとして、追っかけると、いよいよ走り回って、手が付けられません・・・

●2019年11月08日(金)

☆咬傷事故にご注意下さい☆

こんな記事が出てました。

2002年にイタチ科の哺乳類フェレットの捕獲作業中に手をかまれ、感染症の治療を続けていた大分県警地域課の男性警部補(41)が今年1月に亡くなり、労災に当たる公務災害の認定を受けていたことがわかった。

 県警によると、警部補は大分市内の交番に勤務していた02年6月、市民から通報を受けて公園でフェレットを捕獲しようとした際にかまれた。同年9月、細菌に感染して炎症が広がる「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」と診断された。休職と復職を繰り返し、今年1月に同県内の病院で死亡した。県警は死因を明らかにしていない。

 遺族から公務災害の申請を受けた地方公務員災害補償基金大分県支部は、かまれたことと死亡との因果関係を認め、7月26日付で認定した。

 フェレットは体長約40センチ。獣医師で、おおいた動物愛護センターの佐伯久所長(61)は「フェレットにはとがった歯があり、野生化した個体にかまれると、皮膚の奥まで細菌が入り込むこともある」と話している。

今回はフェレットですが、犬や猫も起こりうる事故です。外に出る猫や野良猫は危険ですから、ご注意くださいね。特に、病気治療中の方や、子供さんや高齢者は免疫力が低下していますからご注意ください。当院でも、外に出る飼い猫にかまれた飼い主の子供さんが、長期間こども病院に入院したことがあります。

●2019年11月06日(水)
☆今日のニャンコ☆

子猫のマッキーちゃんです。3日前に保護されて、今日は健康診断で来院しました。2週間後にワクチン接種の予定です。

●2019年11月05日(火)

☆今日のワンコ☆

今日は14歳のオスの小型犬の去勢手術でした。この年齢で通常去勢をすることはありませんが、今日のワンコは、片方の睾丸が少し大きくなってきたので手術で摘出することにしました。

以前、様子を見ましょう、なんて言ってたら、1年後に来院しょうたときにはかなり大きくなっていて、ワンコの健康状態も1年前と比べると悪くなっていて、あの時「様子を見よう」なんて言わなければ良かったと後悔したことがありました。

術前の検査でどこも異常はなかったので、予定通り手術を終え
覚醒も、若い子と変わりませんでした。この子は、見た目も若々しくて、14歳でしたが、何も心配することはありませんでした。やはり、見た目は大切ですね。


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