2019年10月
[] [過去の日記一覧] [管理]
●2019年10月30日(水)

☆今日のニャンコ☆

今日は8歳のメス猫の不妊手術でした。通常、ネコの不妊手術は1歳未満にすることが多いので、8歳の手術というのは稀です。

時々、成猫を保護して、「推定8歳位かな不妊手術を受けさせよう」、ということで連れて来られた猫は、実は手術済みだった、なんてことがありますから、詳しくお話をお伺いすると、今日のニャンコは、元々、連れてきた方のお母さんが飼っていた猫で、高齢だったために、お世話できなくなって、諸般の事情で、連れてきた方も引き取ることが出来ず、一軒家で一人暮らしをさせていて、食事だけは、持って行ってり、近所の人に頼んでたそうです。

屋外にも出入り自由で、なんどか出産経験もあるとかで、それでも、どこへも行かずに、待っていたそうです。連れてきた方の転居を機会に、飼ってあげられるようになったので、今回の手術になりました。8歳といえば、まだ折り返し点ですから、こらからは、ゆっくりと過ごせますね。

●2019年10月29日(火)

東京都でこんな事件があったそうです。


飼い犬を自治体に登録せず狂犬病の予防接種も受けさせていなかったとして、警視庁が近く狂犬病予防法違反容疑で、東京都瑞穂町の男性会社員(64)を書類送検する方針を固めたことが29日、捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、男性が飼育していたのは中型の四国犬。今年8月、瑞穂町の路上を男性が四国犬を連れて散歩中、通りかかった10代の女性の左太ももをかんでけがを負わせた。110番通報で駆けつけた福生署員が男性から事情を聴いたところ、同法違反が発覚した。

 女性に狂犬病の感染は確認されなかった。男性は調べに対し、容疑を認めているという。

 書類送検容疑は、飼育していた犬を町に登録せず、狂犬病の予防接種も受けさせていなかったとしている。

 厚生労働省によると、狂犬病予防法では、取得日から30日以内(生後90日以内の犬は生後120日以内)に飼育する犬を市区町村に登録した上で、年1回の予防接種を義務づけている。

当院でも、咬傷事故の事後処理をすることがあります。犬が人を咬んだ時は保健所に届け出る義務があり、その犬が狂犬病にかかっていないという証明書を提出しなければいけません。獣医師が診断して、証明書を作成します。狂犬病のワクチンを打っていない時は、証明書を発行するときにワクチンを接種します。警察は関与していませんが、咬まれた人が警察に訴えると書類送検されるんですねぇ〜。

●2019年10月28日(月)

☆今日のワンコ☆

10歳のメスの小型犬が、「いつもの元気がない」ということで来院しました。食欲はあるそうです。

食欲があって、元気がないということは、内科系の病気じゃなくて、整形外科系の病気かな?と思いました。犬にも、からだのどこかに痛みがでて、動きが悪いとか、いつもは元気よく階段の上り下りをするのに、今日は階段のしたでうずくまって、じっとしている、というような症状がでます。痛み止めのお薬を処方しますと回復します。

きょうのワンコも、そんな感じかな?と思いましたが、不妊手術を受けていない雌犬でしたから、念のために、エコーをあてて、お腹の中を見ました。子宮の病気を否定したかったのです。

ところが、エコーで見ると、お腹の中に内部に液体がたまって拡張してる子宮がありました。子宮の病気になってました。

飼い主に説明をして、午後から、子宮と卵巣を取り除く手術をしました。取り出した子宮の中には、透明な液体が大量に溜まってました。液体は「膿」ではなかったので、「子宮蓄膿症」ではなくて「子宮水腫」でしたから、体に対するダメージが少なくて、食欲は落ちてなかったのでしょう。いつもの元気がなかったのは、これが原因でしょう。

エコーをあててみて、良かったです。誤診するところでした。

●2019年10月26日(土)

☆今日のワンコたち☆

乳腺に腫瘍ができた小型犬が来院しました。2年ほど前から腫瘍があるのはわかっていて、手術をお勧めしていましたが、先代の犬が手術で亡くなった経緯があり、飼い主は経過をみるといういことで、そのままにしていましたが、それが大きくなって破れちゃったをいうことで来院してきました。今回は手術をうけるつもりで来院しました。

残念ながら、腫瘍があまりにも広範囲で、手術適応外でした。無理に手術すると、今は元気で過ごしているこの子のQRLを落とすことになると判断しました。

あの時、手術してればとも思いましたが、乳がんだとすると、再発を繰り返したかもしれませんから、これでも良かったかなぁ〜、とも思います。

そのあとに来院した小型犬、まだ8歳で若いのですが、乳腺にあずき大のしこりができているのに飼い主が気づいて来院してきました。手術をお勧めして、その時に、ほかの乳腺にもできる可能性があるので、同時に、卵巣と子宮の摘出手術をお勧めしました。たぶん、近いうちに手術を受けることになると思います。

中年以降のメスの小型犬は婦人科系の病気が多いですね。


●2019年10月23日(水)

☆重症熱性血小板減少症(SFTS)

ダニが媒介する感染病です。この病気になった犬や猫からも感染します。特に猫は危険です。健康な猫は大丈夫ですけど、SFTSに感染した猫に触れると人も感染しますし、きわめて死亡率が高いのです。人と猫科の動物が重症化します。発病した人から人にも感染します。中国では、この病気で亡くなった人に触れた、葬儀関係者も亡くなってます。

外出しない猫は、感染しませんから大丈夫ですが、外に出る猫、外猫をお世話してる人は、この病気があるのを、気にかけていてください。知識豊富な獣医師、動物看護士も感染してます。発病すると輸血するほど重症化します。健康体でもそうですから、子供さんや60代以上の方は、外猫には触れないでくださいね。危険なのは、ダニに噛まれて感染して発病した猫です。屋外で弱った猫を見つけて可哀そうだから病院に連れて行く・・、という行為が極めて危険です。特に、西日本は流行地です。ご注意ください。

マダニを介して発症するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の患者の報告が増えている。国立感染症研究所(感染研)は23日、今年に入って13日までの報告が88人になったと発表した。うち、少なくとも3人が死亡している。2013年に統計を取り始めてから最多だった17年の90人に迫っており、専門家は注意を呼びかけている。

 感染研によると、都道府県別では、山口が11人で最も多い。島根、徳島、長崎、宮崎が各8人、鹿児島が7人、広島、高知が各6人と続き、中国、四国、九州の報告が目立つ。

 SFTSウイルスを持つマダニにかまれることで感染し、6〜14日後に発熱や嘔吐(おうと)などの症状が出る。重症化し、命にかかわることもある。農作業などで山に入った後にかかることが多い。

 慈恵医大の嘉糠洋陸(かぬかひろたか)教授(熱帯医学)は「完全に防ぐのは難しい。ただ、マダニが肌に付いてもすぐにはかまない。山から戻った後にシャワーを浴びて、着替えることでマダニにかまれる機会を減らせる。ぜひ実践してほしい」と話す。


●2019年10月19日(土)

☆今日のニャンコ☆

猫の来院が多くなる時期になりました。最近は保護した子猫が来院します。

猫の来院のパターンは・・・。

子猫を保護して健康診断で来院、この時に、検便したり、ノミの駆除をしたらり、風邪をひいていることも多いので、その治療もします。連れてきた方の希望によっては、エイズや白血病の検査をすることもあります。猫の年齢は1.5〜3か月齢くらいですね。その後、生後2カ月と3か月目のワクチン接種、半年から1年で去勢不妊手術というパターンが一般的です。

今日、去勢手術を受けた猫は生後2カ月くらいで来院しましたが、その時の検査でエイズ陽性でした。この病気で急に具合が悪くなることはありませんが、免疫力がおちるので、風邪や怪我が治り難かったりするし、エイズを発病してしまいますと、食欲不振、体重の減少、貧血などがおきてきます。

手術を終えて、飼い主の方もご希望もあったので、再度検査をすると陰転してました。幼少のころ、陽性が出たのは、感染を受けたわけじゃなくて、母猫が感染していて、その免疫が子猫に残っていたのでしょう。

大人しくて、とても性格に良い子だったから、陰転してるといいなぁ〜と思いながら検査をしました。

●2019年10月18日(金)
☆今日のワンコ☆

チワワのももちゃんです。5歳の女の子です。フィラリアの予防で来院しました。診察台の上で緊張してますね。

●2019年10月15日(火)
☆今日のワンコ☆

ビーグル犬のタオくんです。7歳の男の子です。フィラリア予防で来院しました。ヤンチャそうな表情です。

●2019年10月11日(金)

☆今日のワンコ☆

今日は12歳の雄のワンコの去勢手術でした。通常、この年齢で去勢することはありませんが、今日のワンコ、片方のタマタマが晴れてきて来院しました。雄犬の睾丸にできる腫瘍があります。セリトリ細胞腫とか精細胞腫とか呼ばれてます。悪性ではありませんが、腫瘍によってはある種のホルモンを分泌することで、血液凝固が悪くなる場合もあります。

以前、同じように睾丸が腫瘍化した16歳のワンコが来院したことがあります。このワンコの睾丸は大人の握りこぶし大ほどになっていて、それを被っている皮膚(元々、睾丸の皮膚は薄いのです)がつんつるてんになって、表面が破れそうになって、どうしたものか悩んだことがありました。高齢なので麻酔をかけるかどうか悩みましたが、結局、手術はしませんでした。

こんなことがあったので、今回は積極的に手術をお勧めしました。今日のワンコのタマタマはまだそれほど大きくはなってませんでしたから、通常の去勢手術をあまり変わらない時間内でできました。

前立腺の病気もありましたから、この対策としても、去勢手術は有益ですね。

●2019年10月08日(火)

☆今日のワンコ☆

今日は10歳の小型犬の上のまぶたにできた腫瘍を取りました。時々犬に見られます。大きさは、犬の種類にもよりますが、だいたいあずき大程度です。悪いものではありませんが、結膜の充血や目やにが出るので、切除をお勧めします。

もろい腫瘍なので、おとなしい子だと、ピンセットで挟んでエイッと引っ張って一瞬で取ります。出血は押さえて止めますが、今日のワンコはかなり反抗的で、私が近づくとウ〜ウ〜と歯をむいて唸っていますから、とてもこの方法は無理・・、ということで、麻酔をかけて処置しました。

エリザベスカラーを付けていますから、咬まれる心配はありませんから、少々威嚇されても、スイスイと処置を進めます。このワンコ、麻酔で眠っているとき以外は、ずーと唸ってまししたよ。

●2019年10月05日(土)
☆今日のニャンコ☆

今日は猫の臍ヘルニアの手術でした。まだ生後8か月位のオス猫です。3か月齢の、ワクチン接種の時にヘルニアがあるのがわかり、それほど大きなものではなかったので、「将来、去勢手術で麻酔をかけたときに一緒にヘルニアの手術もしましょう」と言ってました。カルテに記載してなくて、手術時にお預かりするときにも飼い主の方が何も言わなかったので、それをスッカリ忘れてて、去勢手術を終えて自宅に帰ってから、しばらくして飼い主の方から「そういえば、おなかのヘルニアの手術もやろうっていいう話になってましたが・・」・

ということで、今日のオペになりました。ヘルニアの部分の皮膚を少し切開して、お腹に開いてる小さな穴(でも、小指の先くらいはありました)を見つけて、そこを縫い合わせる処置でした。

ニャンコは短い期間に2回麻酔をかけられることになり、災難でした。ワンコの臍ヘルニアは見ることが多いんですが、猫は珍しいですね。去勢手術は仰向けに寝かせますが、その体位だとヘルニアが引っ込んでしますので、全然気づきませんでした。やはり大切なことは記載してないとダメですね。

写真は、りんちゃん、3歳のTpです.ワクチン接種での来院でした。

●2019年10月04日(金)

☆今日のワンコ☆

今日は12歳の小型犬の歯の治療というか、抜歯でした。初診の方ですが、近くのトリミングサロンからのご紹介です。今までも何度か目の下が腫れたことがあるそうで、多分歯根炎が原因では?ということです。

麻酔をかけてみると、上顎の奥の歯には歯石がびっちりとついています。スケーラーとういう器具で歯石を取り除くと、歯周炎で周囲の歯茎が下がって、歯根がみえてますが、3本根っこがあるうちの一本はまさしっかりしてますから、歯をカットしてから抜歯しました。他にもぐらついている歯がありましたから、それも抜歯して、付着している歯石もとりましたから、口の中の衛生状態が格段によくなりました。

歯の治療をしていていつも思うのが、痛くなかったんだろうか?と・・、歯根炎でほっぺが腫れたりしたら、自分では絶対耐えられません。口臭が気になるワンコは、早めにご来院くださいね。

●2019年10月02日(水)
☆Pとのお散歩☆

ラブラドルのP、今年で14歳になって、足腰が衰えてきました。以前は、朝、私とジョギングして、通学中の小学生から「ランニングワンちゃん」と言われてましたが、最近は、私とポチの速さ(そんなに早くはないのですけどね)、についていけないので、夕方診療終了後に散歩に連れ出しています。ポチを置いていくと、悲しい声で泣いてますから、彼も一緒です。

そこで気づいたんですけど、朝の散歩の時と、夕方では、ポチの歩く速さが違うのです。朝は、ゼーゼー、ハーハー言いながら、私を引っ張る様にして歩くんですけど、夕方は、Pの速さに合わせます。Pが立ち止まると、待ってます。

ワンコにも老人を労わる気持ちがあるんですかねぇ〜、最近、仕事が終わって、薄暗くなった道を虫の声を聞きながら、のんびりと散歩するのが楽しみになりました。私も年を取ったのかな?(笑)。

●2019年10月01日(火)

☆ここ1週間のニャンコたち☆

ドメインの契約切れでしばらく「今日の診察室」がストップしてましたが、無事に契約更新出来てまた復活です。

最近、オス猫の尿道閉塞の来院が立て続けに3頭ありました。膀胱に砂が出来やすい体質の猫がいます。市販のドライフードを食べている子がほとんどで、特に多頭飼育されている猫に多いようです。猫はオシッコが出せなくなるので瞬く間に具合が悪くなります。そのままにしておくと、3〜5日で亡くなってしまいます。

猫に麻酔をかけて(無麻酔で助手に保定してもらってやる病院もありますが、当院は人手がないので麻酔下です)オチンチンの先から細い管を入れて、砂を洗い出しながら、尿道を開通させます。

来院した3頭は、いずれも早めの来院だったので、比較的簡単に尿道を開通させることが出来て、腎機能も悪くなってなかったので、当日に退院できました。退院後は食事管理(処方食)の給餌が重要になりますが、ここで、多頭飼育ではその子だけの食事管理が難しいのです。

多頭飼育すると病気も多いので、3頭位が猫にとっても良いと思いますよ。


WebDiary CGI-LAND