2019年07月
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●2019年07月31日(水)

☆今日のにゃんこ☆

今日は9歳の猫の抜歯でした。歯周炎が進んで、口の中が痛くてあまり食べられなくなったにゃんこです。口から膿が混ざったよだれが出るので、口の周りや前足が汚れています。

痛いから口の中をよく見せてはくれませんけど、歯周炎で歯茎が広範囲にただれてるみたいです。麻酔をかけて口の中を見ると、ただれた歯茎の上に歯が乗っかっましたから、抜歯は容易でした。

歯を抜いて、ただれた部分が内側になるように、歯茎を縫合して、30分ほどで処置が終わりました。これで、長年苦しめられていた歯周炎から解放されて、食事が食べられるようになりますね。

●2019年07月29日(月)

☆Pとポチの食事風景☆

Pとポチは種類の違うドライフードを食べています。Pは「関節サポート」という処方食、ポチは成犬用の一般食です。Pはガツガツと頭を突っ込んで食べていますが、時々、頭を上げます。この時に口からフードがパラパラとこぼれ落ちます。なんとも間抜けな光景です。このこぼれ落ちたフードはなぜかポチのお気に入りで、自分のフードには手を付けないで、こぼれフードを食べに行きます。Pはガウガウと怒りますが、なんとも迫力がなくて、結局、のこりのフードまで食べられちゃいます。

で、自分のフードは大半は食べてますから、そっちはポチにくれてやって、自分はポチのフードを食べに行きます。今度は、ポチがぎゃうぎゃうと怒ってますが、体重差が倍以上ありますし、pは食事に対する執着心が強いので、絶対、ゆずりません。

毎朝、にぎやかな食事風景です。私が見てると、ポチはpの食事に手を出しませんけど、私が背中を向けると、さっさと取りに行って、私から「こら!ぽち!!」と叱られてます。

●2019年07月26日(金)
☆猫の眠☆

当院の猫、眠が「僕の場所だよ」みたいな顔で保育器の上に乗ってます。1年前、一か月位この中でお湯の入ったペットボトルを湯たんぽ代わりにして、ミルクを注射器で貰ってたの、覚えてるかな?覚えてないだろうね。

●2019年07月24日(水)

☆今日のワンコ☆

今日は呼吸が苦しくなった小型犬が来院しました。

ハーハー、ゼーゼーいってます。チアノーゼも出てますから、呼吸困難状態です。レントゲンを撮ると、気管が蛇行していて、圧迫して撮ってみると気管がつぶれちゃいます。通常は、圧迫しても、上の方に逃げるので、つぶれることはありません。

「気管虚脱」という病気です。生まれつきのこともありますが、年齢を重ねて、気管を保持している軟骨がすりへってくると、保持できなくなって、気管が緩んできて、つぶれちゃって、呼吸困難になります。

ワンコは、暑くなるとハーハーいって体温を下げますが、気管が狭くなってると、上手く息をはき出せないので、だんだん体温が上がって、いよいよハーハーいってるうちに、ハーハーがゼイゼイになって危険な状態になります。ワンコをICUに入れて、酸素を吸わせて、温度を下げて、体を冷やして体温を下げます。

今日梅雨明けだそうです、今から暑くなると、この病気のワンコにとっては辛い時期になりますね。室温を下げて、あまり興奮させないことが大切です。散歩なんて絶対ダメですよ。


●2019年07月23日(火)

☆Pの洗濯☆

今日はPを洗いました。最近、土の上で寝てることが多くて、雨も降るからドロンドロンになってました。以前は、海にちょくちょく連れて行ってたから、少々汚れても、海に入ると綺麗になって、海上がりにタオルで拭いてやれば、そこそこ綺麗になってました。

最近、足腰も弱くなって、海に連れて行ってザブンと入って、波に足を取られると、体重が35Kg近いから、助けられんかもしれないので、熱中症も怖いですから、連れていってませんでした。

当院のシンクにはギリギリ入るけど、デカいからホースが届きません。もう少し前に行けとか、こっちに寄れとか言いながら、押したり引いたりしながら、洗いました。

タオルで拭くけど、カラカラにはならないので、風通しの良い、コンクリートの上につなぐと、いつもとは違う場所なので、ワオワオと吠えてうるさい!!しょうがないから、リードを放すと、いつものヤツの定位置の土の上に・・、しばらくして見に行くと、また泥んこです。やっぱり、海かなぁ〜。ヤツは14歳ですげと、シャンプーしたのは、今日で4回目くらいです(笑)。

●2019年07月22日(月)
☆今日のワンコ☆

キャバリアのれお君です。去勢済みの男の子です。ワクチン接種で来院しました。診察台の上でカメラを向けられて緊張気味ですね。

●2019年07月20日(土)

☆今日のニャンコ☆

今日はオス猫の結石による尿道閉塞を解除しました。

「オス猫の尿閉」という、室内飼いのオス猫に時々見られる病気です。膀胱内に砂状の結石が出来て、それがオスの細い尿道に詰まってオシッコが出せなくなる病気です。そのまま、オシッコが出せないと猫は尿毒症で数日で死亡してしまいます。

一般的に、中年以降の太り気味のオス猫で、ドライフード主体の食事で、あまり動かないで、食っちゃね、食っちゃねしてる猫が発病することが多く、発病の時期は、猫の飲水量が減る秋から冬にかけておきることが多いようです。

ところが、今日のニャンコは、まだ今年去勢手術を受けたばかりの若い猫で、それほど太ってもいませんし、季節は夏です。始めは、「オシッコが出てない」ということでしたが、「膀胱炎で頻尿になってるんじゃないかな?それともマーキング?」なんて思いながら、診察にはいりましたが、お腹を触ってみると、硬い膀胱にふれましたから、本当にオシッコが出てないようでした。

猫に麻酔をかけて寝かせてから、オチンチンの先から細い管を入れて尿道を開通させて、膀胱を洗浄して、溜まっている砂を洗い出しました。確かに、この若さですが、細かい砂が膀胱に溜まっていました。体質的に結石が出来やすいのでしょうね。

今回は、飼い主の方が異常に気付いて早めに来院してくれたので、腎臓も悪くなっていなくて、入院治療の必要はありませんでしたが、明日がおやすみなので、週明けまで持ち越していたら、ネコの容態はかなり悪くなっていたと思います。今日のニャンコは生涯、療養食が必要になりますね。

当院のオス猫の眠は、この病気の既往症はありませんけど、予防的に療養食を食べさせてますよ。

●2019年07月16日(火)

☆フォーラムに参加☆

先週末は大阪で開催された、獣医臨床フォーラムに2日間参加してきました。各分野で著名あるいは人気のある講師が、1時間半公演します。朝の9時から午後6時半までありますから、全部で120講座くらいあります。その中で興味がある分野を選んで受講します。

以前の講師は、大学の先生が多かったのですが、その後、各分野を得意とする○○動物病院院長が話すことが多くなり、最近は日本小動物医療センターとか二次診療クリニックとか、夜間救急動物医療センターなど、企業病院に勤務する専門医の講義が多くなりました。

医療レベルも上がって、CTやMRI検査は当たり前で、抗がん剤、放射線治療、人工心肺を使って、心臓を止めて行う心臓外科など、大都会ならではの高度医療で、小動物獣医療のレベルは上がるばかりです。良く「ペットは家族の一員」と言われてますが、ほんとにその通りで、手厚い医療を受けさせたい飼い主さんが増えてるんでしょうね。

ここでやはり気になるのが医療費・・、人と違って健康保険はありませんから、病院の経営は飼い主さんが払ってくれる治療代しかありません。当然、国からの補助金なんてものもありません。

講義の中で治療費に関する話はありませんが、ちょっとした雑談の中に出てきますけど、がん治療のための放射線照射複数回で100万円超えですね。その前に外科手術をうけてるから、多分、その倍くらいはかかると思います。人工心肺を使った心臓の弁形成術も100〜150万円くらいですから、それを払ってでも、後3〜4年は一緒に過ごしたいという、飼い主の方の思いが、獣医療をささえて、押し上げていますね。

ちなみに、当院の猫の竹は20歳越え、ラブラドルのPは14年目に入ってます。Pは昨年陰部の横に出来た腫瘍を仲間の獣医師に手伝って取ってもらいましたけど、費用はほんの謝礼程度、竹は不妊手術だけですわ(笑)、財布に優しい孝行ペットたちですね。

●2019年07月09日(火)
☆今日のワンコ☆

2か月前に当院で深夜に帝王切開で生まれた子犬が、新しい飼い主の元にいくことになったんで、ワクチン接種で来院しました。予定日が近くなってレントゲンを撮ると4匹お腹の中に入っていました。複数頭妊娠しているので、胎児はあまり大きくなりすぎることもないだろうと思って、多分難産にはならないなと思ってました。

土曜日の夜帰宅すると、FAXが入っています。「赤ちゃんが途中まで出てるんですけど、それからお産が進まないのですが、どうしたら良いですか?」!!

すぐに来院してもらって、深夜の帝王切開になりました。帝王切開の時は、処置が済んで、子犬が自力で呼吸できるようななったら、すぐに母犬と一緒にして、お返ししますから、その時、介護した子犬と会うのは、母犬の抜糸の時ですが、子犬がついてきていなければ、2か月後のワクチン接種の時です。

「みんなで頑張って助けたんだから、ちゃんと育ってくれよ!!」って見送った子犬が元気に育った姿を見れるのは、獣医師ならでは、かもしれませんね。

●2019年07月08日(月)

☆今日のワンコ☆

今日は9歳の小型犬の子宮蓄膿症の手術でした。

ここのところ食欲があまりなくて、2,3日前から元気がないということで来院しました。この子、半年前にも、同じような症状で来院し、エコーで子宮が腫れているのがわかりましたが、お薬で治りました。この時は陰部から排膿してたので、飼い主の方が異常に気付くのが早かったのも幸いしました。

お薬で治ったとはいえ、また再発する可能性は高く、特に、発情後に悪くなることが多いので、注意するように言ってました。今回は、排膿はなく、子宮の中に液体(膿)が溜まって、子宮も腫れていましたから、手術することにしました。

術前の血液検査で、手術を延期しなければならないような異常はありませんでしたが、炎症が慢性的にあった所見がでてましたから、術後は点滴で様子を見ながら、退院の時期を決めることになるでしょうね。この病気は、不妊手術を受けていない中高年のメス犬に多いですね。

●2019年07月06日(土)

☆今日のニャンコ☆

今日は猫の抜歯でした。下あごの奥歯に歯周炎があって、そこから膿の混ざったヨダレが出ている状態でした。口の中も痛そうです。

処置前の検査で、脱水傾向があって、食欲もムラがあったので、2日前からお預かりして、しっかり食事を与えて、今日は朝から点滴をい入れて、麻酔下の処置に入りました。

抜歯の本数はすくなかった(ほとんどの歯が自然に抜けてました)ので、処置は40分位で終わって、麻酔も順調に覚めました。術後は少し長めに点滴をしながらお預かりして、週明けに退院予定です。

少し先の話ですが、来週の土曜日は大阪までセミナーに行くので休診になります。よろしくお願いします。

●2019年07月05日(金)

☆今日のワンコ☆

今日は12歳のMDの抜歯でした。左のほっぺを腫らせて来院した子です。お薬で腫れはひきましたが、奥歯の歯根炎が原因だろうということで抜歯をお勧めしていました。

来院した子を見て、「ありゃ、ダッフルだわ」。ミニチュアダックスの犬種のなかに、「ダッフル」という種類のがあります。白黒や茶白の毛色のタイプです。遺伝的に免疫系の異常があることがあって、以前、この種類の抜歯をしたときに、血が止まらなくなったことがありました。術前に血小板の数やほかの項目の検査をしてましたが、見抜けませんでした。

ワンコを診たときに、その時のことを思い出しましたが、4年前にも麻酔下で抜歯して、この時は問題はなく、飼い主の方の希望もあったので、以前、同種の犬で事故があったコトをお話したうえで、措置しました。

抜歯時には出血もありましたが、他の子と同様に圧迫と縫合で止血できて、夕方帰りました。さて、次にこの犬種が来たらどうしようかな?

●2019年07月04日(木)
一年前、生後2カ月くらいの眠、こんなに小さかったのに、今は5kg超え、遊んでやると、テンションアゲアゲになって、私の、手を咬む、足を咬む・・、コッチが傷つくほどではないので、彼なりに育ててもらった義理を感じてるのカモね。傷はつかないけど、夜中にいきなり咬まれると、ビックリしますよ。

●2019年07月02日(火)

☆今日のワンコ☆

今日は10歳のメスの小型犬の乳腺腫瘍の手術でした。

胸の下に直径5センチくらいの腫瘍が出来ていました。それを取るために麻酔をかけたところ、その左下にも1センチ位の腫瘍があることがわかり、それも切除しました。

切除した腫瘍は飼い主の方にお見せしますが、ほといんどの方が「こんなに大きかったんですか!!」とビックリされます。お腹に引っ付いているときは表面からしか見てませんが、奥行きがあるので、大きく見えるのでしょう。この奥行きが重要で、奥行きが浅くて、皮下組織の中にあるものは取りやすいのですが、筋肉に深く引っ付いているときは、取るのが大変で、悪性の場合もあります。

どちらにしても、小さい方が手術が容易で、短時間で終わりますから、気になる方は早めにご来院くださいね。

●2019年07月01日(月)
☆今日のワンコ☆

Tpのメイちゃんです。5歳の不妊済みの女の子です。狂犬病のワクチン接種と、フィラリアの予防で来院しました。予防薬は、オヤツタイプのものを出しました。今年は、一回の注射で1年間の予防が出来る注射薬も使い始めました。毎月飲ませる煩雑さから解放されるので、案外、良いような気がします。ただ、体重1kgあたり0.05mlという量なので、体重が2kg位の小型犬だと、0.1mlの接種量という極微量だから、投与し辛いですね。体重10kg以上のワンコが対象になると思います。


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