2019年03月
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●2019年03月30日(土)

☆今日のニャンコ☆

今日は12歳のニャンコの目の横に出来た小指の頭大のイボを取りました。

朝一で来院したニャンコです。目の横にイボがあって、その表面が破れて少し出血していました。腫瘍からの出血は、腫瘍そのものを取るしかないとお話すると、そうしてくださいということでした。今日は午後の予定がなかったので、術前に血液検査をして、異常なかったら、手術することにしました。腫瘍自体は取り易そうでした。

術前の血液検査で、腎臓の数値が少し上がっていましたが、点滴をしながらやれば問題ないだろうと判断して、手術をすることにしました。腎臓の機能を落ちている子に麻酔をかけると、腎臓を流れる血液循環が一時的に悪くなるので、腎機能が悪化する危険性があります。これを防ぐための点滴です。

手術は30分ほどで終わり、夕方お家に帰りました。3カ月くらい先に、もう一度腎機能をチェックして、数値が上がってるようなら、治療を始めることにしました。

今日のニャンコは、目の横のイボ取りがメインでしたが、血液検査で腎臓の機能が弱くなっているのが分かったから、良かったですね。分かるのと分からないのでは、寿命を左右しますからね。

●2019年03月29日(金)
☆日向ぼっこ☆

桜も開花して、窓越しの日差しも暖かくなり、当院の「竹」が陽だまりでうつらうつらしています。もう少しで20歳です。もう一頭の猫の「眠」は、10カ月のヤンチャ盛り、廊下を歩いていると後ろから足首に飛び掛かったり、椅子に座っている私の肩を踏み台にして、高いところの飛び上がったりしてます。

活発な「眠」も楽しいけど、「竹」も時々、膝に上がって来て、何もしないで、ずっと私の目を見てます。何を考えているんでしょうねぇ〜。猫も20歳位になると、パワーはないけど、眼力に若い猫にない何かを感じます。何だろう??もしや、妖怪の一歩前か?

●2019年03月27日(水)

☆今日のワンコ☆

今日はメス犬の子宮蓄膿症&乳腺腫瘍の摘出手術でした。

以前から、あっちこっちに直径2〜5センチの腫瘍があったワンコです、乳腺腫瘍は、胸から下腹部までに数個ありました。当然、不妊手術は受けていません。先週、陰部から出血するということで来院しました。元気や食欲はまああります。エコーで見ても、子宮の中に液体は見えませんでしたから、子宮内膜炎と診断して、お薬を処方しました。その後、しばらくは調子よかったのですが、昨日から食欲がなくなって、オシッコに何回も行くということで来院してきました。

エコーで見ると、今回は、子宮の中に液体が見えました。内膜炎から蓄膿症に移行したのでしょう。こうなると、手術しかありません。子宮と卵巣を取り除くのと同時に以前から気になっていた、乳腺腫瘍も切除することにしました。

子宮・卵巣摘出に1時間、乳腺腫瘍切除に1時間半、傷の縫合に1時間半、4時間の手術になりました。午後の診察時間に食い込みましたから、昼食の時間がなくて、久々の昼飯抜き手術になりました。

ワンコは胸の上から下腹部までの大きな傷が出来ました。傷は大きいのですが、元気なんですよねぇ〜、鎮痛薬がよく効いているんでしょうね。麻酔が覚めたら、立ってましたからね。

●2019年03月26日(火)

☆今日のにゃんこ☆

今日はオス猫の去勢手術でした。この猫、保護猫で某所で飼われていたのは、今の飼い主の方が譲り受けました。事故にあって保護された猫です。元々、近所のボス猫みたいな存在だったそうです。

この子、あごの骨が真ん中から割れています。下あごの左右がグラグラとずれるので、真ん中から折れているようです。治療は、あごの下の皮下にワイヤーを通して、それをあごにかけて締め付けて固定します。簡単な処置なので、去勢手術で麻酔をかけますから、同時に処置しようかと思いましたが、この子、この状態でも柔らかな食事だと、バリバリ食べるそうです。

麻酔下で良く見ると、骨はぐらついていますが、皮膚や口の中n粘膜は癒合して、治って(自然治癒)してました。普通はこの状態ですと、口の中が化膿して、膿が混じったヨダレが垂れて、食事もとれなくなるのですが、この子、その状態を何とか克服したみたいです。

今、顎のワイヤーをかけると、それを気にして食べなくなる可能性があります。少し考えて、この子はこのままにしておくことにしました。猫はたくましいですね。自分の置き換えると、事故で顎が真っ二つに正面から割れたら、とても自力回復なんて出来ませんからね。

●2019年03月25日(月)
☆今日のニャンコ☆

らんこちゃんです。2歳の女の子です。体重は3kgです。不妊手術前のワンショットです。

●2019年03月23日(土)

☆今日のワンコ☆

今日は、体重2kgの小型犬の去勢手術でした。生後8か月の子ですが、ワクチン接種以来の来院です。手術を受ける前にはいちど診せていただいてますが、今日は、「診察を受けて、問題なければ手術してください」、ということでした。

小型犬には時々「陰睾」というものがあります。睾丸は胎児の時はお腹の中にあります。出生してから、睾丸は所定の位置に降りてきますが、中には、生後半年が過ぎても下りてきてないことがあります。これが「陰睾」です。降りてきてないと、探さないといけないので、通常の去勢手術とは違ってきます。お腹の中にあるときは、開腹手術になります。

今日のワンコの飼い主の方に、「2個ともちゃんとありますか?」と尋ねましたが、「よくわかりません」ということでした。

来院した子のお股を触ってみると、「あらま、一個しかないわ」。幸い、その周囲を触ると、オチンチンの付け根のすぐ横にありましたから、いつもと同じように手術できました。傷は2か所になりましたが、手術時間はほとんど変わりませんでした。見つけやすいところにあって良かったなぁ。

●2019年03月22日(金)

☆今日のニャンコ☆

今日は外猫の不妊手術でした。お腹が大きくなってきたので、ある意味、「緊急手術」です。最近は室内飼いの猫が多くなったので、妊娠中の子の手術は少なくなりました。以前は、この時期の猫の不妊手術は、半数以上が妊娠してましたからね。

手術前には、念のためにエコーで腹部を診ます。猫の伝染病でFIP(猫伝染性腹膜炎」という死亡率の高い感染症がありますが、これにかかると、腹水が溜まります。以前、不妊手術で来院した子で、お腹の毛を刈ると、なんとなくタプタプしてたので、室内で飼われている子なんだけ、お腹が膨れてるよねぇ〜なんて言いながら開けてみたら、腹水が溜まっていて、あわてて閉じたことがあります。

今日のニャンコは間違いなく「妊娠」でしたから、通常通りのオペになりました。傷口がどうしても大きくなりますが、治癒するまでいかかる時間は変わりません。当日に退院しましたが、今夜は一晩、ゲージの中に入れてい頂いて、明日、外に放されることになります。これで、交配、妊娠、出産、子育てのストレスから解放されますね。

●2019年03月20日(水)

☆今日のニャンコ☆

今日は9歳のニャンコの抜歯でした。

口内炎のある子です。炎症は、奥の歯茎から喉の奥にまで広がっています。食事を食べる時に痛がって、悲鳴をあげることがあるそうです。

この子、昨年の8月にも抜歯をしてます。抜歯後はしばらくは調子よかったのですが、最近、また痛がって、ヨダレも出るそうで、口のかなを見ると、残った歯の周囲に炎症が広がっていましたから、残りの歯も抜くことにしました。

抜歯は3本だったので、30分程度で終わりました。これで、犬歯を除くとすべての歯を抜きましたから、症状が改善するでしょう。

最近、猫の歯の治療をすることが多くなりました、歯の治療といっても、歯周炎や口内炎の治療のための抜歯です。以前がそんなことはなかったのですが、抜歯が口内炎や歯周炎に効果があることが分かってきたからですね。

●2019年03月19日(火)

☆今日のワンコ☆

今日は13歳のメスの小型犬の乳腺に出来た腫瘍を切除しました。

以前、子宮蓄膿症の手術を受けたことがあるワンコです。この時も、乳腺腫瘍があったので、同時に手術をしました。それから2年経って、久々の来院です。お腹にできものが出来たということで来意して来ました。

ワンコのお腹を見ると、頭とほぼ同じ位の大きさの「できもの」がぶら下がっています。太もものあたりまであります。「うわぁ〜、デカ!」と思わずつぶやくと、飼い主の方は、連れて行こう連れて行こうと思ってるうちに、急に大きくなって・・」、ということです。

腫瘍の一部は破れて、そこから出血し始めています。「手術、大丈夫ですすかねぇ〜」と心配そうですが、このままにしておくことも出来ませんから、今日の手術になりました。

「もの」は大きいのですが、下の筋肉に付着している部分はそれほど広くなさそうだったので、時間をかければ取れると判断しました。これほど大きくなるには、腫瘍に栄養を供給する血管が何本か入っていますから、それに気を付けて、慎重に止血しながら、無事に取り終えました。

犬種はMDなので、足が短くて、立っても腫瘍は地面につきそうにまで大きくなっていましたから、切除すると、スッキリしました。破れたままにしておいたら、かなりQRLが落ちたと思いますから、手術で取り除けて、良かったです。

●2019年03月18日(月)

☆日本臨床獣医学フォーラム☆

昨日は福岡国際会議場で開催された臨床フォーラムに参加してきました。受講したのは、「知っておくべき救急疾患・帝王切開。胃拡張、胃捻転症候群」、帝王切開は先日行ったので、最新型帝王切開はどんな風に変わったかな、と興味深々でした。

胃捻転・胃拡張は夜間病院に出務することがあるので、知識を仕入れとこうと受講しました。

帝王切開で生まれた子犬は、呼吸してないので、口やのどに詰まっている物を出してやらないといけないのですが、以前は、胎児を両手に包んで、上から振り下ろして、吐き出させていましたが、最近は、脳内出血の危険性があるので、吸引する器具を使ってるそうです。手術に踏み切るタイミングも、胎児の心拍数をエコーで見ながら、心拍が低下しいたら、早めに手術を決断するそうです。

会場には、多くの若い獣医師が集まって、熱気むんむんでした。彼らから、パワーを貰えたかな?

●2019年03月16日(土)
☆今日のニャンコ☆

こつぶちゃんです。生後6か月の女の子で、体重は2.5kgです。不妊手術で来院しました。

●2019年03月15日(金)

☆今日のにゃんこ☆

今日は猫の不妊手術が2頭でした。

一頭は予約で、もう一頭は飛び入りでした。

飛び入り猫は、家庭内で飼われている子ですが、成猫になって来たので、なかなか慣れなくて、お家の中でも捕まえようとすると、逃げ回るそうで、ひっかいたり、かみついたりすることはないそうですが、「やっと捕まえたので、手術してください」ということで来院してきました。

連れて来られた猫は、キャリーバックの中でじっとしてます。当院のゲージに移すときに逃げられると大変なので、キャリーバッグの中で鎮静薬と麻酔導入薬の注射を打ちましたが、あまりに緊張してるのか、注射を打ってもピクリとも動きませんでしたから、助かりました。

手術は予定通り終了し、またキャリーバッグに戻して、そのままお家に帰っていきました。

●2019年03月13日(水)

☆今日のワンコ☆

先週に土曜日に帝王切開を受けたワンコが、術後の抜糸で来院しました。術後の経過は良好で、しっかりお母さんをしてるそうです。誰からも習ったわけではないのに、授乳して、抱きこんで保温してやって、お尻を舐めて、排便させて、すごいですよね。新聞で「幼児虐待」の記事を読むと、「ワンコを見習え!!」って言いたくなりますね。

出産前と見比べると、ワンコの表情が落ち着いているような感じを受けます。母性が出ると、ワンコの雰囲気が変わりますね。

飼い主の方のお宅には小学生くらいの子供さんが居ます。この年齢で、愛犬の出産や子育てを間近で見るというのは、良い経験になるでしょうね。私はおじさんになって見ても感動しましたからね。

●2019年03月12日(火)
☆今日のわんこ☆

ケイちゃんです。年齢不詳の女の子です。体重は13kgです。ケイちゃんは2週間ほど前に保護されました。保護した方が飼い主になり、登録してもらいました。良い人に巡り合って、嬉しそうにしてますね。

●2019年03月11日(月)
☆今日のにゃんこ☆

ミーちゃんです。1歳位の男の子で、体重は5kgです。ミーちゃんは10日ほど前に保護されました。今日はワクチン接種で来院しました。良い人に保護されて、良かったですね。

●2019年03月09日(土)
☆今日のニャンコ☆

ちょっと遠くを見てるのは、メイクーンのレオンちゃんです。生後5か月の男の子です。体重は2.3sだから、平均的かな?今日はワクチン接種で来院しました。

●2019年03月06日(水)
☆今日のワンコ☆

シュナウザーのイヴちゃんです。生後5か月の男の子です。狂犬病のワクチン接種と登録で来院しました。

●2019年03月05日(火)

☆今日のワンコ☆

今日は12歳のメスのワンコの手術でした。

乳腺に小さな腫瘍のある子です。そのままでも大丈夫かな?とも思いましたが、飼い主の方のご希望もあり、手術で取り除くことにしました。乳腺腫瘍は卵巣ホルモン依存性のものもあるので、再発防止のために、同時に卵巣と子宮を取り除くことにしました。

術前の検査には異常なく、元気な子だったので、手術は予定通りに進み、麻酔の覚醒も良く、いま、術後5時間ですが、入院室で起き上がっています。

以前、乳腺腫瘍の手術は、腫瘍が出来た乳腺のみ切除していましたが、最近は、ワンコが高齢じゃなければ、同時に子宮と卵巣も取り除いていますが、子宮や卵巣に病変が見つかることが多いのです。卵巣に嚢腫があったり、子宮の中に水が溜まって、子宮水腫を起こしていることもあります。

以前は、乳腺腫瘍の手術をした後に、子宮蓄膿症を起こして、子宮と卵巣をを切除しなければならなくなった症例も何度か経験してますから、これからも、同時に手術をすることになりますね。

●2019年03月04日(月)

☆深夜のFAX☆

土曜日の深夜、食事から帰宅するとFAXが入ってました。夜間病院から深夜にFAXが入ることがありますが、番号が違います。開いてみると、今週の始めにレントゲンで妊娠の頭数確認をした方からです。夕方からお産が始まった様ですが、なかなか出て来なくて母犬も苦しんでるそうで、お産の経験は初めてなので、大丈夫でしょうか?とのこと・・。

5頭妊娠してましたから、レントゲンを撮った時には、多分大丈夫でしょう。と話していましたが、どうも大丈夫ではなさそうです。お電話でお話すると、産道から胎児の頭は見えていますが、出てこないそうです。

すぐに来院してもらって、自然分娩は無理と判断し、帝王切開になりました。看護師に連絡すると、午前1時にもかかわらず、電話に出てくれて(後で聞くと、車で遊びに出て、帰宅したところだったそうです、夜遊びに感謝!!)、「今から、行きましょうか?」と言ってくれて、深夜2時からのオペになり、3時半に終了して、4頭の胎児をとりだすことが出来ました。

帝王切開の時は、母犬が麻酔から覚めて、ある程度しっかりしたら、入院させないで、お家に帰します。慣れた環境で、子育てに専念してほしいからです。翌朝、連絡すると、母さんワンコは、しっかり子犬の面倒を見てるようでした。大丈夫そうです。

FAXで連絡してくれたので、スピーディーに対応出来て良かったですね。

●2019年03月02日(土)
☆竹と眠☆

大きく目を開けて、カメラに興味深々なのは眠、それをうっとうしそうに、目を細めて見てるのは竹です。眠はヤンチャ盛りで、時々、竹にちょっかいを出して叱られてますが、顔をペロペロと舐めてもらうこともありますので、2頭はつかず離れずってな感じで、仲良くやってます。

●2019年03月01日(金)

☆今日のニャンコ☆

9歳の猫の抜歯の日でした。長年、口内炎と歯周炎に悩まされている子です。外に出る子ですから、エイズの感染などがあるのかもしれません。ニャンコの年齢を考えると、抜歯した方が今後の生活の質の向上になるかなと思いました。

麻酔前の血液検査で、貧血と腎機能の低下があることが分かりました。麻酔下での抜歯は危険だと判断して、今回の処置は見合わせました。抜歯は出血を伴いますし、麻酔をかけて血圧を低下させると、腎臓の血流量が減少して、腎機能を悪化させる危険性もあります。

今後は、慢性腎不全の治療を始めます。機能が回復して、貧血が改善し、再処置ができるようになると良いですね。


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