2019年02月
[] [過去の日記一覧] [管理]
●2019年02月27日(水)

☆今日のニャンコ☆

今日は若いオス猫の去勢手術でした。

手術の手順は、まず鎮静薬を皮下注射してから、麻酔導入薬を打って眠らせて、マスクをかけてガス麻酔で維持しますが、鎮静薬を打つと、かなりの確率で嘔吐します。7割くらいかな?

手術前は絶食をお願いしてますが、中には、食べている子や、外猫などは絶食が出来ないので、嘔吐したものの中に食べ物が含まれていることもあります。

今日のニャンコは、室内飼育の子ですが、鎮静薬を打って数分後に何かの白い塊を吐き出しました。大きさは数センチ位で太さも2センチ位あります。「これは何じゃい??」

ピンセットでつまんでみると、テッシュペーパーの塊の様です。こんな物が胃から腸の方へ流れていったら、腸閉そくの原因になるかもしれません。「何で、猫がテッシュなんか食べてるんだろう??」。

夕方、お迎えに来た飼い主の方に、「こんなもの吐いたんですが・・」とお見せすると、「ありゃ、魚の匂いが付いた紙だ!」

どうも、魚を乗せたお皿を拭きとったテッシュだったようです。もし、これが2〜3日して小腸に詰まって、腸閉そくを起こしてひどく吐き出してグッタリなったら、きっと去勢手術が原因だと思いますよね。

「先生、帰ってから、全然、食事を取らないで、グッタリして、吐いてばかりなんですけど、手術の影響ですか?」なんてことになって、飼い主は猫が魚の匂い付きのテッシュを食べてるなんて、思ってもみないし・・。

いやぁ〜、想像しただけ恐ろしいですね。鎮静薬で吐いたニャンコもラッキーだけど、それ以上に、私の方が幸運でした。めでたし、めでたし・・。

●2019年02月26日(火)
☆今日のワンコ☆

ププちゃんです。生後1年位の男の子です。1週間ほど前に去勢手術を受けて、術後の傷の状態を診せに来院しました。傷は綺麗に治ってました。ププちゃんは、一見するとシーズー犬のように見えますが、実は、ヨーキーとチワワのミックスだそうです。可愛いですね。

●2019年02月25日(月)
☆うちのニャンコ☆

2月とは思えないほど暖かな日が続いていますが、当院の猫たちは、陽だまりでくつろいでいます。生後8か月と20歳過ぎですから、人に例えると、90歳以上のばあさまと青年が、仲良く毛づくろいしながら、日向ぼっこ・・、なかなか癒されますね。ばあさまの血液検査を先日しましたが、特に異常なし!!何歳まで生きるのかなぁ〜。

●2019年02月22日(金)

☆今日のニャンコ☆

今日は8歳の猫の抜歯でした。

元々、歯の弱い子だったようで、昨年も数本の歯を抜きましたが、今回は、下あごの犬歯が歯周炎で抜けかかってきて、じわじわと曲がって、口の中に納まらずに、上あごの上にかぶる様にでてきたので、抜くことにしました。

エレベーターという器具を、歯とあごの骨の間に入れて行って、じわじわと差し込んで歯を脱臼させてから抜きます。無理をするとあごの骨を傷つけるので、焦らずにゆっくりとヤルのがこつです。以前は、なかなか歯がグラつかないのでイライラすることもありましたが、場数をこなすにつれて、いつかは抜けるから、まあ、のんびりやろうという感じになりました。

1時間ほどで両方の下顎の犬歯2本と奥の方の歯を3本抜きました。麻酔から覚めて猫の顔をみると、抜歯する前までは、下あごから飛び出した犬歯が、変な方向に生えていて、なんとも塩梅がわるかったのですが、術後はスッキリとした顔になりました。これで、食事をするのが楽になりますね。

●2019年02月20日(水)

☆内視鏡検査☆

今日は大腸の内視鏡検査でした、って言っても、ワンコやニャンコではなくて、私自身の検査でした。ガン年齢になってきているので、数年前から、2〜3年に1回、上と下から内視鏡検査を受けています。

犬や猫で内視鏡が一番活躍するのは、異物を飲んだ時です。肉やジャーキーの塊、リンゴなどをゴクリと飲みこんで、それが食道にひっかっかった時、梅干しやモモのタネ、ボールやおもちゃや紐など、胃の中で溶けない物をの飲みこんで、吐かせる処置をしても吐けなかったときは、内視鏡の出番です。

大腸側から入れる時は、慢性的な下痢や血便で大腸粘膜の検査や病理診断のための検体を採集するときに入れます。便があると粘膜が見えないので、事前に絶食させたり、浣腸して、あるていど便を取り除いてからの検査になります。

それと比べると、人の検査は徹底的に大腸の中を綺麗にしますね。3日前から投薬が始まって、前日の午後9時以降は絶食、検査の前には大量の下剤を飲まされて、大腸の中が空っぽにならないと、内視鏡を入れませんから、一日がかりの検査になります。やはり、これ位しないと、小さな病変が見つからないというか、見逃すのでしょうね。

私の検査結果は異状なしでした。これに安心して暴飲しないようにしないとね。

●2019年02月19日(火)
☆今日のワンコ☆

MDのゆずちゃんです。2カ月齢の女の子です。体重は1.8kg、ワクチン接種で来院しました。

●2019年02月18日(月)
☆今日のワンコ☆

ミックス犬のチャチャちゃんです。8歳の不妊手術済みの女の子です。ワクチン接種で来院しました。子宮と卵巣があると、そろそろ子宮の病気が心配になる年齢ですが、チャチャちゃんは、手術を受けているので、乳腺腫瘍や子宮蓄膿症の心配がなくて良いですね。

●2019年02月16日(土)

☆今日のニャンコ☆

今日はオス猫とメス猫の去勢、不妊手術でした。

どちらも外で生活している猫たちです。外猫の手術は、「手術済みですよ」の目印に耳を小さくV字型にカットします。手術を受けてるのが分からないと、また別の方が手術を受けさせるために捕まえるのを防ぐためです。過去にも、「メスの外猫を捕まえましたから、手術をしてください」と連れて来られた成猫が、じつはすでにお腹に手術の跡があったり、タマタマがないのでメスと思って連れてきたら、去勢済みのオスだったりしたことがあります。

今日のニャンコ達はお世話してる方が可愛がってるようで、耳はカットしてもらいますが、できるだけ可愛くカットして下さい!というリクエストだったので、いつもより少し丸みをもたせてカットしました。分かったくれたかな?

●2019年02月15日(金)

☆今日のニャンコ☆

今日は猫の抜歯でした。

口が痛くて、食事を食べづらくなった猫です。口の中を見ると歯周炎が進んでいて、グラついている歯もあるみたいだったので、抜歯することにしました。ただ、問題は、年齢がはっきりしません。10年位前に飼い主のところにやってきたときは、すでに成猫で、不妊手術も受けていました。

年齢不詳なので麻酔を心配しましたが、これからずっと痛み止めを受けて、定期的に打つよりも、抜歯してしまった方が口の痛みから解放されると思ったので、血液検査で異常なければ、麻酔をかけて抜歯することにしました。

検査には異常なかったので、グラついている歯はポンと抜いて、他にも歯周炎を起こしている歯も抜きました。空いた穴は歯茎を縫合して、1時間程度で処置を終えました。

歯周炎や口内炎は、若い時のウイルス感染が原因ともいわれてますから、子猫を飼うときは、ワクチンを打ってあげると良いですね。

●2019年02月14日(木)

☆夜間病院出務☆

昨夜というか仕事が終わったの時は日付が変わってたから、今朝というか・・、夜間病院勤務でした。

元気がなくて食欲も落ちていたまだ若い猫は肝臓の異常を示す数値があがっていました。原因ははっきりしませんが、「急性肝炎」の診断がついていました。

アルミホイルにするめを包んでいたところ、ホイルごと食べちゃった猫、腰を痛めて、急に立ち上がれなくなった高齢の小型犬等々・・。

ワクチン接種や不妊、去勢手術、歯科や皮膚病の治療が多い当院では、1位か月分に値するくらいの、急患症例を診たかも・・。

その中で気になったのが、お電話だけでの相談でしたが、手作りチョコレートを手のひら半分くらい食べてしまった大型犬の飼い主から電話がありました。犬のチョコレート中毒は、大量に食べると、ケイレン発作をおこして死亡することもあります。チワワなどの小型犬で、板チョコ一枚が致死量に相当します。特にカカオの含有量が多いビターチョコなどが危険です。調理用のチョコが一番危険だそうです。

当院でも過去に、職場で女子職員からもらったチョコをお父さんがカバンにかくしていたところ、飼っている小型犬が見つけ出して、ほとんど食べてしまった事件がありました。この時は吐かせる処置をしましたが、大量のチョコが出てきて、その後、自宅に帰したところ、軽いケイレンが出だしたので、点滴主体の入院治療で回復したケースがありました。

時節柄、ワンコの周りにチョコがあることが多いので、ご注意下さいね。

●2019年02月12日(火)

☆今日のワンコ☆

今日は10歳のオスのワンコの去勢手術でした。

通常、この年齢での去勢手術はあまり行わないのですが、今日のワンコは片方の睾丸が大きくなっていて、睾丸の腫瘍化が疑われたので、早めに取り除くことにしました。

以前、他のワンコで飼い主の方が手術に難色を示したので、「では、少し様子を見ましょう、大きくなるようだったら来院してください」と言ってたところ、2〜3年後に「大きくなりました」と来院したとき、中型犬でしたが、ソフトボール大にまでなって、ワンコの年齢は16歳になっていて、「早めにオペしてれば良かったなぁ〜」ということがあったので、今回は積極的に手術を勧めました。

肛門周囲にも、良性の腫瘍がありましたので、これも切除しました。肛門周囲腺腫という腫瘍ですが、この腫瘍も未去勢のオスに出来やすいので、今回の手術は再発防止になります。

10歳というとまだまだ先が長いので、今日の手術は、これからのこの子にQRLには、かなり貢献すると思いますよ。

●2019年02月09日(土)

☆昨日のワンコ☆

指でゴシゴシとしごいていくと少しずつ剥がれて、皮膚との付着部位は3ミリ程度でした。もう切るしかないだろうと、ハサミでチョキンと切りました。ワンコは暴れるだろうと準備していましたが、予想に反して、知らん顔してます。

腫瘍に栄養を与えて育てていた血管があり、血流も多いので、切ったところから、今以上に出血しはじめています。止めるには切除部位を縫うしかありません。局所麻酔薬をその部位に塗って、針を入れました。この時も暴れるだろうと緊張してましたが、おとなしく縫わせてくれました。2針ほどで縫えて、無事に止血できました。

以前、高齢犬で同じように皮膚の付着部位が細い腫瘍を無麻酔で取りたかったので、その細い茎の部分を糸で縛ったことがありましたが、この時は、栄養が行かなくなった腫瘍が、熟した果実みたいになって、そこからポタポタを出血して、縛る前よりも状態が悪くなったので、結局麻酔下の処置になったケースがありましたが、今回はうまくいきました。おとなしいワンコで良かったです。これで、飼い主を悩ませていた出血から解放されますね。

●2019年02月08日(金)

☆今日のわんこ☆

耳の内側に小さなイチゴ位の腫瘍から出血してる15歳の小型犬が来院しました。以前からあって時々出血してたそうですが、血が止まらないので困って来院してきました。

腫瘍は熟してイチゴみたいな感じで、ジュクジュクしていて表面からじわじわと出血しています。腫瘍の周りの毛は血で固まっていて、ゴワゴワになってます。「切除するのが一番だけど、高齢だから麻酔かけたくないなぁ〜、飼い主も麻酔を心配してるし・・」

ゴワゴワの毛をバリカンで刈って、腫瘍の状態を見ると、皮膚に付着している部位は小さいようです。指でゴシゴシとしごいていくと、もう少しで取れそうなかんじです。処置中もジュクジュクと出血してます。

さて、どうするか??


●2019年02月06日(水)

☆今日のニャンコ☆

今日はニャンコの不妊手術が2件でした。

以前は、2件も3件も入れてましたが、60代になるとあまり多いと集中力の維持が難しいので、手術は一日1件と決めてますが、昨日、予約し忘れて連れてきたニャンコが居て、昨日は2時間位かかる手術があったんで、入れられなくて、今日に回して、今日も、やはりニャンコの不妊手術があったんで、2件のオペになりました。

今日の夕方は、今日手術受けた子の退院もあったので、6時以降は退院のオンパレードでした。迎えに来た飼い主の方たちが「良かったね〜、頑張ったね」って、愛犬、愛猫に声をかけてました、やはり、この仕事してて良かったんなぁ〜。


●2019年02月05日(火)

☆今日のワンコ☆

今日は10歳の小型犬のそけいヘルニアの手術でした。犬や猫、(多分、人も・・)の股の付け根には、胎児の時にはそけい輪という穴が開いていてます。成長すると穴はふさがるのですが、中には塞がらない子がいます。その穴からお腹の中の脂肪などが出ると、股の付け根がぷよぷよと腫れてきます。痛みはありませんし、指で押すと戻ります。

今日のワンコもそんな感じで、以前からそけいヘルニアがあるのは分かっていましたが、指で押すと戻るので様子をみていました。ところが、それが大きくなって指で圧迫しても戻らなくなりました。エコーで見ると、ヘルニアの袋の中には液体が溜まった管の様なものが入っていることがわかりました。

もう様子を見てない方が良いだろうということで、今日の手術になりました。膀胱は定位置にあるので、ヘルニアの袋の中にあるのは子宮ではないかと予想して、手術に臨みました。

ヘルニアの袋を開けてみると、予想通り、内部に液体が溜まった子宮でした。ワンコの容態は悪くないので、内部に溜まっているのは膿ではなさそうです。ヘルニアの穴から子宮を元に戻すのは出てるものが多いので無理でしたから、お腹を開けて、そこから引っ張り入れて、穴を縫い合わせて塞いでから、子宮と卵巣を切除しました。

診断名は「そけいヘルニア」と「子宮水腫」です。ヘルニアの袋のなかに出ていた子宮が、水が溜まって腫れたので戻らなくなったのでしょう。術前の健康状態は良かったので、ワンコは明日退院です。お股の付け根がスッキリとなって良かったね。子宮の病気もなくなったしね。

●2019年02月04日(月)

☆今日のニャンコ☆


尿道閉塞で8歳のオスのニャンコが来院しました。このニャンコ、2か月ほど前に膀胱炎で来院してきました。この時は、オシッコは出ていて、膀胱も張ってなかったのですが、オチンチンの先を触ると指先に、少しジャリッとした感触があったので、「膀胱の中に砂が溜まる体質なので、処方食を与えて下さいね」とお願いしていたニャンコでした。

看護師が診察の前に容態をききますが、この時の症状が「吐きます」でした。「多分、尿閉で尿毒症を起こしたんだろうなぁ〜、あれだけ処方食やってくださいとお願いして、サンプルも何種類かお渡ししたのにな」と思いながら、お腹を触ると、予想どおりパンパンに膨れた膀胱に触れました。

麻酔で眠らせて、オチンチンの先から細い管を入れて・・、いつものパターンです。今日のニャンコは腎機能がビックリするくらい悪くなっていましたので、入院、点滴治療になりました。

膀胱炎を起こす猫には、必ず処方食の重要性を話してサンプルもお渡ししてるんですが、なかなか徹底しませんね。『やってるんですけどねぇ〜」と言われて、市販の量販店のフードだったりしますからね〜、入手はネット通販でもいいから、やっててくれるとありがたいのですが・・。

●2019年02月02日(土)

☆今日の診察室☆

先ほど何の気なしに、この「今日の診察室」どれくらい書いているんだろう?10年は過ぎたかな?とバックナンバーを見ると、一番初めが2001年12月でした。ということは、今年で19年目、その12月分の中に、当院の猫の松&竹が、不妊手術を受けて2年が過ぎて、太って来たので、ダイエットを始めたとく文章がありました。その片割れの竹が、いま膝の上に乗ってます。重いので、ジャマになったら、抱いて下しますが、しばらくするとまた上がってきます。私が事務室にいる間にこれを多分10回くらいは繰り返してます。しかし、あれから19年後にコイツがまだ膝の上に居るとは思ってなかったなぁ〜。

●2019年02月01日(金)
☆今日のワンコ☆

診察台の上ですましているのはマイケル君です。10歳位の男の子で体重は3kgです。マイケル君はボランティアの方から今の飼い主の元にやってきました。マルチーズとシーズーのミックス犬だそうですよ。


WebDiary CGI-LAND