●2018年07月30日(月)
☆今日のワンコ☆ 土曜日の午後6時半過ぎ、「今日の診察も終わりだなぁ〜、明日は博多でセミナーがあるけど、台風どうなってるのかな?」なんて考えながら、終了モードに入ってると、小型犬がバスタオルに包まれて来院してきました。ワンコは横たわって具合が悪そうです。今日は吐いて、グッタリしているので来院したそうです。食欲は2〜3日前からありません。 ワンコがくるまれているバスタオルを見ると、血液が薄く混じった膿が付いています。ワンコのお尻尾あたりも膿で汚れています。連れてきた方はそれには気づいてしませんでした。このワンコ、飼い主のご家族がお世話をしていて、出張から今日の午後戻ったら、愛犬の具合が悪いので連れてきたそうです。 ワンコはお腹も張ってます。この時点でほぼこの子の病気がわかりますね。エコーで確認するとお腹の中に大きく膨らんだ子宮が見られました。 血液検査をすると、腎臓の機能が悪くなっていることが分かりました。脱水状態もかなり進んでいて、血糖値も下がってます。血管の張りも悪いので血圧も下がっているようです。この病気はなるだけ早く手術で子宮と卵巣を摘出するのが良いのですが、今日のワンコに麻酔をかけるのは危ない感じでした。幸い、少しづつ膿が陰部から出てましたから、子宮がパンクする心配はなさそうだったので、点滴で状態を良くしてから手術した方が良いと判断して、ね入院させました。 2日間の点滴で少し元気を回復し、血液検査のデーターも正常値に戻りましたから、今日の午後、手術で、膿でパンパンに膨らんだ子宮と卵巣を摘出しました。術後の経過が良くて、元気になってくれると良いなぁ〜、明日、食欲が戻れば大丈夫ですね。
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