2017年06月
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●2017年06月30日(金)

☆今日のワンコ☆

今日は、当院の居候犬の歯の治療をしました。

飼い主の退院の目途は立たないし、愛護センターは預かってくれないし、長期滞在になりそうで、そうすると、歯周炎とそれが原因の口臭が気になるので、私の独断で歯の治療をすることにしました。

心雑音があるので、弁膜症にはなってますが、まだ臨床症状はなく、血液検査にも異常ないので、大丈夫と判断しました。

1時間程度で処置は終わり、6本抜歯して、歯石も取って、口の中がきれいになりました。愛護センターから、愛護団体を通して、新しい飼い主の元に行くことになっても、「このワンコ、口、臭い」では、もらってもらえませんからね。

●2017年06月29日(木)
☆今日のワンコ☆

ラブラドル・レト・リバーのアレックス君です。11歳の男の子で体重は36kgです。健康診断のための血液検査で来院しました。結果は異状なし、そろそろ高齢犬の仲間入りですけど、まだまだ元気です。

●2017年06月28日(水)

☆当院の居候☆

総合病院の看護師さんから連絡があって、当院に来院している方が自宅で倒れているのが発見されて、その病院に運び込まれ、健康保険証などを取りに、看護師さんが自宅を訪れたところ、室内に犬と猫が居て、倒れた方が当院の診察券を持っていたので、当院に相談の電話が入ったことは、ここに書きましたが、その後、その犬と猫が当院の居候状態になってます。

連絡が入った時、北九州市動物愛護センターに連絡しましたが、「その方の身内の方か誰か、ペットのお世話のできる人を見つけてください、ペットもその方の財産の一つだから、勝手に連れてくることはできません、連れてきた場合、安楽死処分ということもあるので、飼い主にはその旨も伝えて下さい」との答え・・。

「財産といっても、このままじゃ、餓死するじゃん!どこが愛護センターだ」と文句を言いながら、当院に生きた財産を連れ帰りました。

当院に連絡してきた看護師さんは良い方で、「ご迷惑をおかけしてすみません」と、時々連絡してくれます。入院されてる方は、身内もいなく、退院のめども立っていません。状況を愛護センターに連絡しても、前回と同じ返答・・、この子たちの新しい飼い主のを探すのにセンターに預かってもらうには、飼い主の方から第三者に委任状を書いてもらうか、後見人が立ったら、それを証明するものを持参したら、センターに連れてきても良いとのお話・・。

お役所だから、融通が利かないのは、私も元公務員だからある程度は分かるけど、愛護センターを名乗っているんだから、もう少し愛護に立ち位置を変えても良いと思いません?


●2017年06月27日(火)
☆今日のワンコ☆

柴犬の豆たろう君です。10歳の男の子で体重は12.8sですから少し太り気味かな?今日は狂犬病のワクチン接種で来院しました。昨年までの予防が不十分だったので、フィラリアの検査も同時に行いましたが、感染していませんでした。今年からきちんと予防すれば大丈夫ですね。

●2017年06月26日(月)
☆今日のワンコ☆

フレンチ・ブルのボクちゃんです。5歳の男の子で体重は12.3sです。狂犬病のワクチン接種で来院しました。FBは小柄に見えても、抱くとかなり重たいのがわかります。肩や後ろ足の筋肉を触ると、筋肉もりもりでマッチョです。ブルドックは昔、ライオンと戦わせるために作られたと聞いたことがありますが、その片鱗がフレンチにも見られますね。

●2017年06月24日(土)
☆今日のワンコ☆

ミックス犬のレッピーちゃんです。生後2か月くらいの男の子で体重は1.6sです。健康診断で来院しました。検便とノミの駆除をフロントラインスプレーでやりました。2週間後にワクチン接種の予定です。

●2017年06月23日(金)

☆今日のワンコ☆

食欲が3日前からなくなったワンコが来院しました。体重20kgの雌の猟犬です。猟犬は運動量が多いから、通常はバクバク食べますから、そんな子が食べなくなるというのは、何か重大なことがこの子の体の中に起きていることが推測されます。元気はまあまあありそうです。

お腹をエコーで見ると内部に液体が溜まった子宮が見えました。ここでも良くご紹介している雌犬の「子宮蓄膿症」です。診断がついて、手術になりますから、血液検査をしました。ここで大きな問題が・・、このワンコ、フィラリアに感染していることがわかりました。「野山を駆け巡って、猟に貢献してるんだから、予防してよぉ」と愚痴の一つも出ますが、手術しないと間違いなく死にますから、愚痴ってるわけにもいきません。

「苦しいときの専門医頼み」、循環器の専門医のA先生に連絡を入れて、フィラリア陽性犬の麻酔の方法をご教授いただきました。

通常よりも少ない量の麻酔薬で眠らせることが出来て、順調に手術を終えることができました。麻酔で血液循環が変わると、心臓の虫が移動して、心臓の弁にからむと、容態が急変しますから、まだ安心はできませんが、一応一山は超えました。

お腹を開けてびっくりしたのは、膿が溜まって膨れ上がった子宮が捻転して、とぐろを巻いてました。まさに「間一髪」でした。来院が遅れていたら、子宮が破れて、急激に容態が悪化して、助けられなかったでしょう。

しかし、こんな状態になっても、そこそこに元気があって、私が近寄ると尻尾を振って喜んでましたから、猟犬は強いですね。今は、心臓の中の虫がおとなしくしていてくれることを願って看護してます。

●2017年06月22日(木)

☆今日のワンコ☆

4歳のフィラリア陽性犬のフィラリアが消えました。

昨年の6月にフィラリア検査で来院した中型犬です。娘さんが犬を飼い始めてフィラリア予防薬を飲ませてるので、自分もした方が良いかな?とワンコを連れてきました。予防歴がないので検査すると、フィラリアに感染していることが分かったので、通常は半年で良いのですが、成虫を駆除するために1年間予防薬を飲ませたところ、今年の検査で(−)になりました。成虫は死滅したようです。通常は2年以上かかることが多いのですが、今日のワンコは1年で駆除できました。夏を2回しか越してませんでしたから、寄生している虫が少なかったのかもしれません。

このワンコの飼い主の方、「前飼った犬も全く予防してなかったんですけど18年も生きました、外で飼ってたから、蚊には刺されていたとは思いますが・・、なんでこの子、3歳でかかったんだろう?」と腑に落ちない感じです。

お話をよくお伺いすると、近年、家庭菜園を始めて、ご自宅のある住宅地から、畑のある山に頻繁に行くようになり、ワンコも連れて行ってたんだそうです。前の犬は、まだ当時は家庭菜園の趣味はなくて、畑もなかったので山に行ってませんでした。

どうも、そこらへんにこの子がフィラリアに感染した原因がありそうです。これからも趣味の家庭菜園は続けていくし、ワンコも連れれていくので、しっかり12月まで予防薬を飲んでもらいように言いましたよ。

●2017年06月21日(水)
☆今日のワンコ☆

パピヨンの元気くんです。5か月目の男の子で体重は2.2sです狂犬病のワクチン接種と登録で来院しました。名前通りの元気なワンコです。

●2017年06月20日(火)

☆今日のニャンコ☆

先日、当院に来院していた方が自宅で倒れられて病院に運び込まれ、自宅に居た犬と猫のことを気にされてて、担当の看護師さんが健康保険証などが必要なので、この方の自宅に行ったところ、犬と猫がいて、そこに当院の診察券があったので、当院に連絡が入り、そのままにして置くわけにもいかずに、私が自宅にお伺いしたところ、ベットの上にワンコがいたので、連れ帰って、当院でめんどうを見てることを書きましたが、その時に猫が出てきませんでした。

それから2〜3日して、また自宅に行ってみました。その時も猫は見なかったのですが、とりあえず、ドライフードと水を食器に入れてきました。それから3日後の今日、状況を見に行きました。家のドアは閉まってますが、縁の下とか屋根裏を通って外に出たかもしれません。

食事は、入り口近くに置いてきましたが、ドライフードはなくなってました。そして、どこからか、小さな声で鳴く猫の声が・・・、声をかけると、恐る恐る出てきて、ニャゴニャゴいってます。どうやらお腹がすいているようです。手を出そうとすると、シャーと威嚇しますが、どうも空腹には勝てないみたいで、逃げずに近づいてきます。首っ玉を捕まえてキャリーバッグに入れて、当院に連れ帰りました。

まだ、看護師さんから連絡は入りませんので、飼い主の方の容態は分かりませんが、健康を回復して、また愛犬、愛猫と再会できる日のために、居候2頭の面倒を見てあげよう!一人暮らしの年配の男性の方ですから、愛犬、愛猫が当院で元気に暮らしていることを知って「また奴らと一緒に暮らすぞ!」って思いが治癒力を高めてくれるかもしれませんね。

●2017年06月19日(月)

☆夜間病院☆

月曜日の夜は夜間病院の出務日でした。以前は、獣医師会の会員の有志で出務してましたから、週一で出てましたが、専任の獣医師が2名入ったので、月一になり、負担が楽になりました。犬や猫などの診察だから、日々の診察の延長で、仕事内容は変わらないのでは?と思うでしょうけど、プレッシャーはかなり違います。

夜間病院に来院するのは、基本的に急患で飼い主の方は切羽詰まってます。我々から見ると急を要する感じではないことも多いのですが、飼い主にとっては一大事で、皆さん深刻な面持ちで来院します。それも全く面識のない方ばかりですから、プレッシャーがかかります。無事に診療時間が終わると一安心します。

昨夜は、熱中症疑いの小型犬、心臓病から肺に水が溜まって呼吸呼吸困難になった小型犬などが来院しました。熱中症疑いの子は、来院時は落ち着いていましたから、1時間位ICUで管理して、点滴で水分を補給して帰りましたが、呼吸困難になった子は、ICUから出すと具合が悪くなるので、朝まで入院させてから、かかりつけの病院に行ってもらうことになり、専任の先生が、朝まで診ることになりました。

●2017年06月17日(土)
☆今日のワンコ☆

ゴン太くんです。13歳の男の子で体重は18kgです。まだまだ元気そうです。今日はフィラリアの予防で来院しました。

●2017年06月16日(金)
☆今日のワンコ☆

チワワのハピーちゃんです。5歳の男の子で体重は3kgです。狂犬病のワクチン接種で来院しました。ちょろっと出たベロがチャームポイントですね。

●2017年06月15日(木)
☆今日のワンコ☆

コーギーのごくちゃんです。5歳の男の子です。ワクチン接種で来院しました。明るい笑顔ですね。

●2017年06月14日(水)

☆今日のワンコ☆

市内の総合病院の看護師の方から電話が入りました。

当院から歩いて行ける距離の方で、犬1匹と猫2匹を飼っているかたが居ました。一人暮らしの男性の方です。その方が家の中で倒れているのが発見され、この病院に搬送されました。保険証もお金もなにも持ってないので、担当の看護師の方が住所を聞き出して、自宅に行くと、家の中にワンコと猫が居ました。餌は置いてありましたが、お世話する方が居ないので、このままにして置いたら死んじゃうんじゃないかと心配になって、たまたま当院の診察券があったので、連絡しました。ということです。

北九州市の愛護センターに連絡すると、「とりあえず、子供さんや親せきの方などお世話できる人ににあたってみて下さい、今の飼い主の方が所有権を放棄すれば当センターで引き取りますが、安楽死処分ということも頭に入れておいてください。当センターは安楽死ゼロを目指してますが・・。所有権を放棄してますから、その後ペットがどうなったかのお問い合わせには、一切答えられません」という、なんとも、お役所的な回答です。

しょうがないので、飼い主のお宅に見に行ってみると、ワンコはベットの上に居ましたが、猫はどっかに隠れているのか、探しても見つかりませんでした。ワンコは連れ帰って、当院の入院室で二食昼寝付きで、暇なときは当院のスタッフに遊んでもらって、優雅な生活をしてます。猫は見つからなかったので、時々餌と水持ってことは思ってますが、動物管理センターから動物愛護センターに名前を変えて、動物愛護を全面に押し出して、安楽死ゼロをめざすんだったら、もう少し協力的でも良いんじゃないかなぁ〜、愛護センターのスタッフは獣医師ですからねぇ〜。

●2017年06月13日(火)
☆今日のワンコ☆

ジロリとにらんでいるのは、チョコちゃんです。7歳の男の子で体重は19kgです。狂犬病のワクチン接種で来院しました。チョコちゃんは、ラブラドル・レト・リバーとトイ・プードルのミックス犬です。どちらが母親でどちらが父親か聞き忘れましたが、すごい犬種のカップルから生まれたんですねぇ〜。愛があれば年の差なんて・・、じゃなくて、愛があれば体高差なんて・・、ですね。

●2017年06月12日(月)

☆今日のニャンコ☆

月曜日の朝一に外猫の不妊手術が予約なしで入りました。やっとつかまえたので、、今日明日に手術してほしいということです。

月曜日の午後は私の私用があるので、手術の予約は入れないようにしているのですが、明日の午後も手術の予約が入っているので、急きょ今日手術することにしました。

このニャンコ、1か月前に事故にあったようで、左足を骨折していました。骨は折れたまんま繋がっている感じで、足は短くなっていましたが、なんとか歩行できるようでした。外猫ですから、避妊手術を受けた後はまた元の場所に戻されますし、術後の管理もできませんし、すでに骨は、元通りにというわけではありませんが、なんとか引っ付いていましたから、今回は不妊手術だけすることにしました。

麻酔をかけてから、後ろ足を良く見ると、折れた骨が皮膚を突き破りそうな感じです。皮膚のすぐ下に鋭利な骨の端っこがあります。

しばらくどうするか考えましたが、皮膚を骨が突き破ってから、来院しても、化膿した傷の治りは悪いのが予想されますし、人に慣れてない外猫ですから、そうなってもすぐには病院に来られない可能性もあり、今日の手術で眠っている間に、少し皮膚を切開して、鋭利な部分だけでも、切り取ることにしました。

骨折した後はしばらくは3本足の歩行だったでしょうし、お腹を開けてみると妊娠末期だし、それでもどっこい生きている・・。猫はたくましいですね。

●2017年06月10日(土)

☆今日のワンコ☆

先日陰部からの出血が続いてる11歳のMDが来院しました。元気、食欲はあるそうですが、もう1か月も続いているそうです。エコーで見ると、子宮には異常がみられませんでしたから、「子宮内膜炎」と診断して、抗生物質を処方しました。

そのワンコが今日来院しました。前回から数日後になります。飼い主の方のよると、出血は止まりましたが、食欲がなくなったそうです。再びエコーで見ると、子宮の中に貯留している液体が見えました。診断名が「内膜炎」から「蓄膿症」になり、即刻手術することになりました。

血液検査では異常が見られなかったので、今日の午後手術をしました。このワンコ、乳腺にも腫瘍があって、ガス麻酔のために気管に管を入れるとき、かなりひどい歯周炎も見つかり、それらの処置(乳腺部分切除、歯石除去、抜歯)を全部すると、2時間半のオペになりました。今日の午後はもう一件麻酔下の処置の予約が入ってましたから、午後の手術時間が延びて4時半までバタバタしてましたから、外来の方にはご迷惑をおかけしました。

今日のワンコは、何回か出産経験があります。いわゆる繁殖犬です。何度もお産と子育てを経験して、最後には蓄膿症と乳腺腫瘍になって手術を受けました。これからは、余生をのんびりと暮らしてくださいね。お疲れ様でしたね。

●2017年06月09日(金)
☆今日のワンコ☆

チワワのヒレイちゃんです。生後6か月目の女の子で体重は1.5sです。今日は不妊手術のご相談で来院しました。卵巣と子宮を持ってると将来「子宮蓄膿症」や「乳腺腫瘍」などの病気になることがあるので、繁殖させることがなければ手術することをお勧めしました。

10年位前に亡くなった当院の初代ワンコ「モップ」が両方の病気になりました。モップは当院に来ていたオスのシーズとの間に4頭の子供をつくりました。そのモップが8歳になった時に、食欲が少し落ちて、少し元気がなくなりました。暑さのせいかな?年のせいかな?と思って見ていると、好物の缶詰も食べなくなり、「こりゃ、おかしい」とエコーで腹部を診ると、子宮蓄膿症になってましたから、その日の午後に手術しました。同時に、右の乳腺に直径8ミリ位の腫瘍もあったので、同時に取りました。

病理検査に出すと「乳腺ガン」という結果が返ってきてビックリしました。モップは手術で元気になって、それから8年間一緒に過ごせました。思い出多い初代愛犬です。それ以降に当院に来た雌犬はすべて不妊手術をしてます。オス犬のポチ君は去勢されてます。

●2017年06月08日(木)

☆今日のニャンコ☆

「昨日から口が閉じれなくなって、ヨダレが出て、食べられません」ということで、10歳くらいの猫が来院しました。一昨日までは普通だったそうです。以前のカルテを見ると、上顎犬歯のグラつきと記載があります。この時点で、だいたい何が起きてるかだいたいわかります。

猫の口の中をみると、グラついていた上あごの犬歯が、内側に倒れこんでつっかえ棒みたいな感じで上あごが閉じるのを邪魔してました。グイッと引っ張ると抜けるので、ソ〜ッと曲がった犬歯を鉗子で挟んで、猫が「このおじさん、私の歯に何してるのかな?」と考えてるかどうかわかりませんが、猫がまだ警戒してないうちに、ズバッと抜きました。猫はギャッと言って逃げて行ってしまいましたが、すでに処置は終えているので、猫が落ち着いてからゆっくり捕まえて、出血を押さえて止めて、化膿止めの処置をして、一件落着です。

上あごの犬歯の歯周炎は、慢性鼻炎の原因にもなるので、早めに抜いてしまうか、抜けちゃった方が良いみたいですよ。

●2017年06月07日(水)
☆今日のニャンコ☆

不妊手術を待つヒレイちゃんです。1歳くらいの女の子です。緊張してます。

●2017年06月06日(火)

☆今日のニャンコ☆

土曜日に尿道閉塞の治療を受けた子が出戻って来てしまいまいた。

麻酔下で尿道を開通させてから何度も膀胱の中を洗って砂をできるだけ排出させて、膀胱を手で圧迫して、オシッコが出るのを確認してお返ししたのですが、帰ってから出てないそうです。手で確認すると、前回と同じように、パンパンに膨らんだ膀胱がおなかの中にあります。猫の容態も土曜日よりは悪くなっていました。

前回と同じように麻酔下で尿道から細い管を入れます。「多分、入りにくいだろうなぁ、うまくいかないときは、手術になるから、段取りを考えないと」なんて考えながら、処置を始めると、スルスルと抵抗なく管が膀胱まで入りました。閉塞はありませんでした。では、なぜオシッコが出ないのか??

膀胱アトニーという症状があります。尿道が詰まって膀胱が膨らんだ状態が続くと、膀胱が縮まなくなる症状です。パンパンに膨らませた風船を萎ませても元通りにならないのと同じ感じです。尿道に管を入れっぱなしにして、膀胱が縮んだ状態を2〜3日続けて、そのあと管を抜いて、ちゃんとオシッコが出るか確認しないといけません。ニャンコは入院することになりました。

オス猫の尿道閉塞は、入院させても、退院させても、「オシッコ、ちゃんと出てるかなぁ〜」と心配します。前期高齢者が近い獣医師にあまり辛労をかけないでくださいね。そのためにも、食事管理、食事療法です!!

●2017年06月05日(月)

☆今日のワンコ☆

片方の耳を腫らしたワンコが来院しました。「耳血種」という病気です。ワンコがバリバリと後ろ足で耳を掻いたり、頭をぶるぶると振って耳をぶつけたりすると、耳の中の血管が破れて内出血をおこして腫れてきます。外耳炎を起こしているの子に見られることが多いようです。

耳の内側を小さく切開するとピュ〜っと血が噴き出て、耳の腫れはなくなりますけど、傷が引っ付くと、またすぐに溜まってきます。耳の中に炎症を抑えるお薬を入れると、少しは良いようですが、も内服薬も処方します。2〜3週間で少しづつ腫れは取れてきますが、耳が厚くなって、形が少し変わります。たれ耳の子はそうでもないのですが、柴犬などのたち耳の子は片方が折れた感じになってしまいます。

以前、私自身が膝に水が溜まって整形外科に行ったことがありますが、水を抜いてから膝に入れたお薬が、犬の耳血腫のときに私が使うお薬と同じでした。幸い、私の膝は痛みは時々ありますが、水が再度溜まることもなく、変形もしませんでしたよ。

●2017年06月03日(土)

☆今日のニャンコ☆

土曜日は1週間の仕事が終了してから、食事に出ることが多いので、終了時間が近づいてくると、「このまま、何事もなく無事に終わってくれよ」と心の隅で思っていますが、夕方の5時半くらいに、1頭のオス猫がやってきました。「オシッコが出てないようなんですけど・・」。「ありゃー」。

お腹を触ってみると、確かにパンパンに膨らんだ膀胱があります。オス猫の尿道閉塞です。このニャンコ、昨年の2月に同じ病気で来院して、麻酔下で処置して、尿道を開通させて、3日ほど入院治療して経緯があります。重々、処方食のPHコントロールを給餌するように言ってたのですが、やってもらえなかったようです。この病気はすべての猫がなるわけではなくて、猫の体質です。同じ飼い方をしてると、必ず再発しますから、結石ができにくい食事を与えないといけません。

前回と同じように、麻酔をかけて眠らせてから、尿道に細い管を入れて尿道を開通させて、膀胱に中を何度も洗って溜まった砂状の結石をできるだけ洗い出して、治療を終えました。作業かが細かいので、老眼が進んでくると大変だから、食事管理、頼みますよ!


●2017年06月02日(金)
☆今日のニャンコ☆

メス猫のミーコちゃんです。1歳位かな?発情が始まったので、不妊手術を受けに来院しました。写真は、術後のワンショットです。手術を終えて2時間後くらいで、この程度まで覚めています。

●2017年06月01日(木)
☆今日のわんこ☆

チワワのポコちゃんです。5歳の女の子で体重は2kgです。狂犬病のワクチン接種で来院しました。飼い主の腕の中でくつろいでいます。


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