●2016年11月29日(火)
☆今日のワンコ☆ 今日は15歳の雌の小型犬の乳腺腫瘍摘出手術でした。 前回の来院は今年の3月で、その時左胸に2センチ程度の腫瘍がありました。以前からあった腫瘍で、増大傾向はなかったので、ワンコの年齢を考えて、手術を見合わせてました。 8か月ぶりに来院したワンコの胸を診ると、以前あった腫瘍の上に7〜8センチの腫瘍が新に出来て、雪だるまみたいになってました。大きい方の腫瘍は、表面が柔らかくて、エコーで見ると内部に液体が溜まっているのがわかりました。急に大きくなってますから、このままにしておくと、いつか腫瘍の表面が破れて、胸が火山の噴火口のようになる可能性があります。そこから、汁がジュクジュク出て、悲惨なことになり、ワンコの全身状態も急激に悪くなります。 ワンコは元気で食欲もあるそうで、体重の減少もなく、血液検査、レントゲン検査では異常なかったので、手術で切り取ることにしました。腫瘍は胸の筋肉に引っ付いていましたから、切除には時間がかかり、手術前に、おなかの毛を刈ると、おなかの下の方にも親指の頭大の乳腺腫瘍が見つかったので、それも同時に切除しました。麻酔が安定していたので、歯石も取りましたから、すべて終えるのに3時間以上かかりました。当院でやる手術では長時間の部類に入ります。 ワンコの右に行ったり、左に行ったり、腰を曲げたり、伸ばしたり、椅子に座ったり、立ち上がったり・・。終わって、麻酔が順調に覚めてホッとした途端に、膝痛や腰痛が一気にやってきました。ワンコはICUに入ってますが、明日には退院できそうだから、少々アッチコッチが痛くても、まあいいかな(^^)/。
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