2016年10月
[] [過去の日記一覧] [管理]
●2016年10月31日(月)
☆今日のワンコ☆

キャリーバッグから恐る恐る出てきてるのは、フレンチ・ブルドッグのゆずちゃん、2か月目の女の子です。ワクチン接種と健康診断で来院しました。緊張気味の表情がかわいいですね。

●2016年10月29日(土)

☆昨日のワンコ☆

昨日の続きです。

腎機能を回復させて手術までもっていくために、ワンコを入院させて、静脈から点滴して、腎機能を回復させることにしました。3日の点滴で、入院時よりも、顔つきが良くなり、血液検査の数値も、まだ正常値とは言えませんが、入院時の半分くらいまで下がりました。過去のカルテを見ると、この子と同じ位の数値の子を同じ病気で手術して、元気になってますから、過去のデーターに押されて、化膿している子宮を取り除くことにしました。

麻酔をかけて、仰向けにして、手術部位を消毒してるときに、左足の付け根が膨らんでいるのに気づきました。エコーで見ると、管状のものが見えます。おなかの中の管状もものといえば、小腸、子宮、膀胱などが考えられます。鼠径ヘルニアがあって、その中に何かが入り込んでるみたいです。またまた、トラップが出現しました。

ヘルニアを注意しながら切開すると、ぐるりと回った子宮がでてきました。ヘルニアの穴を広げて、おなかの方から子宮を引っ張って、定位置にもどしてから、穴をふさぐ手術をして、それから、子宮と卵巣を摘出しました。心臓が悪いので、麻酔を心配しましたが、それ以降は何事もなく、無事に手術を終えました。

あとは、食欲が回復して、元気になってくれるのを願うばかりです。よく頑張りました!!(私?ワンコ?)。

●2016年10月28日(金)

☆今日のワンコ☆

今日も(?)雌の高齢犬の子宮蓄膿症でした。今月の始めに、呼吸状態の悪化と食欲不振で来院した子です。検査の結果、胸は肺水腫という危険な状態になっていました。心臓病が原因になることが多いのですが、肺が水を含んだスポンジのようになって、呼吸が苦しくなります。肺の水を抜くお薬を処方しますが、薬が効かないと、亡くなってしまいます。

この時のエコー検査で、子宮も病気になってるのは分かりましたが、とても麻酔をかけて手術できる状態ではなかったので、ます始めに肺水腫の治療をして、子宮の病気の方はお薬で様子をみることにしました。

幸い、肺の水を抜くお薬に良く反応してくれて、当院のicuに半日入院しましたが、あとは自宅療養で呼吸状態は改善してくれました。しかし残念なことに、子宮の病気の方は抗生物質に反応せず、食欲不振はずっと続いていました。これ以上、投薬し続けても回復の見込みはないので、手術することにしましたが、血液検査をすると、腎機能が悪くなっていることがわかりました。元々、年齢的に腎機能が落ちたのか、子宮の病気が原因なのか?麻酔をかけて手術をすると、腎不全をおこすかもしれません。そうなると死亡率が増します。一難去って、また一難・・。つづく・・。

●2016年10月27日(木)
☆今日のワンコ☆

少し嬉しそうな顔で写真に納まっているのは、メリーちゃんです。10歳の女の子です。狂犬病のワクチン接種で来院しました。最近、狂犬病のワクチンで来院する子が多いなと思ってたら、市役所から督促状がでてるんですね、ちらっと見たら、打たないと20万円以下の罰金云々とかいてありました。こりゃ、ビックリして打ちにきますね。

●2016年10月26日(水)
☆今日のワンコ☆

今日は10歳の小型犬の抜歯でした。前歯が歯周炎でぐらついていました。奥の方の歯も歯周炎、歯根炎がありそうで、時々、目の下が腫れるので、そのたびに抗生物質を処方していました。奥の方の歯は痛みがありそうで、見ようとすると嫌がるので、きちんと診れてませんでした。

麻酔をかけて、口の中を診ると、奥歯も歯周炎、歯根炎が進んでいて、上あごの骨まで炎症を起こしていました。そのために、歯がぐらついていたので、あまり苦労することなく抜歯できました。前歯も犬歯を残してほとんど抜けましたから、あとで数えてみると、25本抜歯していました。犬の歯は42本ですから、半分以上抜いたことになります。

抜歯によって、歯茎に開いた穴を縫合し、残った歯の歯石を取って、口の中の環境は格段に良くなりました。大人しい子ですが、口の中はいつも痛かったでしょうねぇ〜。これからは、快適に過ごせますね。口臭も少なくなるので、飼い主も快適に過ごせますね。

●2016年10月25日(火)

☆今日のワンコ☆

糖尿病で来院している8歳の小型犬のインシュリンの量がだいたい決まりました。

「お水をたくさん飲んで、食欲はありますが、だんだん痩せてきました」ということで来院しました。血糖値は450mg/dl(正常値は200mg/dl以下)でしたから、糖尿病と診断し、血糖降下剤を処方しました。実は、犬や猫の糖尿病はインシュリンの注射が必要になることが多いのですが、いきなり、「お宅の犬は糖尿病です、これから1日2回、ご自分で、インシュリンの注射をしてください」と言っても、引かれる方が多いので、急を要さない限りは、まずはじめに内服薬を処方します。

投薬して1週間後の検査では血糖値は下がってなかったので、インシュリンを注射を出しました。インシュリンは少ない量からスタートします。

注射を始めて1週間後に検査をしましたが、血糖値は95mg/dlまで下がって、多水多尿の症状も治まってましたが、血糖値が少し下がりすぎている感じなので、投与量を減らすことにしました。人は血糖値が下がると、飴をなめたりして自分でコントロールできますが、動物はできないので、低血糖を起こさないように、インシュリンは少な目に処方します。

多分、この子はこの量でコントロールできそうなので、1週間後の検査で問題なければ、これから生涯を通じて、インシュリンを投与することになります。大変そうだけど、飼い主と愛犬の絆は深くなりますよ。

●2016年10月24日(月)
☆今日のワンコ☆

Tpのニコルちゃんです。1歳の女の子です。今日はワクチン接種で来院しました。不妊手術の相談を受けましたので、メリット、デメリットのお話をしました。デメリットはほとんどありませんから、メリットのお話を主にしました。

不妊手術を受けていない中高年の雌犬が体調不良で来院すると、必ずエコー検査をします。それくらい、子宮の病気が多いのです。飼っている雌犬が時期をずらして2頭ともとか、母犬も子供も同じ病気だとか・・。

●2016年10月22日(土)
☆今日のニャンコ☆

猫のニコちゃんです。生後3か月くらいかな?今日はワクチン接種で来院しました。最近、ワクチンを打つニャンコが多くなりましたね。犬と同じようなに、予防が浸透してきたのかな?

●2016年10月21日(金)
☆九州災害時動物救護センター☆

昨日の午後は、ドライブがてら九重にできた、動物救護センターを見学してきました。元は九州電力の保養施設だったところを救護センターに改築していましたから、広大な敷地でそろそろ紅葉が見られそうないい環境で、被災された方のペットたちが生活してました。

丁度夕方だったので、お散歩と食事の時間で、スタッフの方が、動物に声をかけながら、お世話をしていました。九州各県の獣医師会や募金、補助金などで運営されています。早く飼い主の元に帰れると良いけど、来年の3月まで運営されるそうです。今から寒くなるから、冬は動物もスタッフも厳しそうです。


●2016年10月20日(木)
☆iRobotが怖いP☆

病院の事務室にPやポチを入れることか多く、床が毛だらけになるし、Pを海に連れて行ったときは、砂だらけになるので、奮発してiRobotを購入しました。Pは病院にいるときは寝てることが多いのですが、こいつが掃除を始めると、動きが不規則で、いきなりPに向かって来たりするから、困ってるみたいです。写真は物陰から様子をうかがってるPです。体重は30kg以上もあるのに「蚤の心臓」ですね。

●2016年10月19日(水)

☆今日のニャンコ☆

「最近水をの量が多くなったので心配です」と10歳くらいの猫が来院しました。成猫から飼ったので年齢ははっきりとはわからないそうです。犬や猫(人は良くわかりませんが・・)が水を多くのむ病気には、腎臓病と糖尿病があります。特に猫は腎不全で亡くなる子が多いので、愛猫が水をたくさん飲みだしたときは注意しないといけません。

今日のニャンコは血液検査の結果、血糖値が上がっていました。猫は興奮したり、ストレスを与えると一時的に血糖値が上がることがありますが、正常値の倍くらいの数値なので、糖尿病と仮診断をして、血糖値を下げるお薬を療養食のサンプルを出しました。1週間後に再検査です。

この子とは別に、1週間前に糖尿病と診断したワンコも検査のために来院しました。犬の高血糖は、ほぼ真性の糖尿病です。この子にも血糖降下剤を処方しましたが、あまり効果はなかったので、今日からはインシュリンと注射を打つことにしました。注射は飼い主に打ってもらいますが、若い方なので、注射を打つことに良くご理解いただいて、抵抗なく打っていただけそうです。これが、年配の方だと、なかなか打ってもらいないことも多いのです。

今日は、成人病の日でしたね。

●2016年10月18日(火)
☆今日のワンコ☆

チワワの伊都ちゃんです。2か月目の女の子で体重はまだ800gです。ワクチン接種とフィラリアの予防で来院しました。大きな目がチャームポイントですね。

●2016年10月17日(月)

☆今日のニャンコ☆

今日はオシッコが出にくくなったオス猫の治療をしました。昨日から何回もトイレに入っていますが、ほとんどオシッコが出てないそうです。膀胱内に溜まった砂が尿道に詰まってオシッコが出せなくなる「猫泌尿器症候群」という病気です。

尿道から細い管を入れて閉塞を解除します。今日のニャンコは大人しい子だったので、麻酔をかけずに処置できました。さらに良かったことに、来院が早かったので、腎機能も悪くなってなく、血尿などもなかったので、病気が悪化してなくて、あまり苦労することなく閉塞を解除することができましたし、入院の必要もありませんでした。

これからは、砂ができにくい食事に変える必要がありますが、この食事さえ食べていれば、再発しないので大丈夫です。

●2016年10月15日(土)

☆公開セミナー☆

土曜日は午後から休んで、獣医師会館で開催された「人と動物の共通感染症」の市民公開セミナーにいってきました。講師は久留米大学で感染病の担当をしてるドクターです。主に、狂犬病を中心にお話をされました。

日本には狂犬病はありませんが、世界では、北欧の国の一部とオーストラリア、ニュージーランドを除くほとんどの国で毎年狂犬病が発生していて、インドでは毎年2万人以上が狂犬病で亡くなっているそうです。ウイルスを持っている犬や猫、コウモリなどに咬まれると発病し、発病したら死亡率は100%です。

咬まれてから発病するまでの期間が長いので、すぐに狂犬病ワクチンを何回か接種すると発病を抑えることができます。海外旅行中に犬や猫などに咬まれたときは、すぐに最寄りの病院に駆け込んで、すぐワクチンを打ってもらわないといけません。複数回接種するので、帰国してからも、打つ必要があります。

日本では、ペットが野生化したアライグマが増えています。台湾の狂犬病も、この種の動物が感染源になりましたから、注意しないといけませんね。狂犬病のウイルスを持ったアライグマが犬や猫を咬んで、狂犬化した自分の愛犬から咬まれて、飼い主が発症する・・。恐ろしい話ですね。



●2016年10月14日(金)
☆今日のニャンコ☆

子猫のおせんちゃんです。2か月目の女の子です。今日はワクチン接種で来院しました。1か月半前に保護されたときは200グラムしかなかった体重が800グラムまでになってました。頑張って育ててもらってよかったね!

●2016年10月13日(木)
☆今日のワンコ☆

ポメラニアンです。9歳の女の子で体重は5.5sです。歯石の相談で来院しました。嬉しそうに笑ってますね。

●2016年10月12日(水)
☆今日のワンコ☆

柴犬のハナちゃんです。3か月目の女の子で体重は1.4sです。ワクチン接種で来院しました。しっかりカメラ目線ですね。

●2016年10月11日(火)

☆今日のニャンコ☆

今日は10歳の猫の口の奥にできた腫れものを切除しました。

慢性の口内炎に悩まされている猫です。1年ほど前に口内炎の治療のために奥の歯をすべて抜歯しました。抜歯後はしばらくは調子が良かったのですが、口の奥がただれて、そこが腫れてきて、口の横から、腫れものが見えるようになりました。そこから膿の混じったヨダレが出るので、口の端や前足がドロドロになります。食事もあまり食べられません。

先日、その腫れものの先端を少し切って組織検査に出したところ、慢性の炎症が疑われるという検査結果がかえってきました。腫瘍だとすると上皮癌が疑われますから、もし癌という診断でかえってきたら手術はしないつもりでしたが、そうではなかったので、麻酔をかけて、腫れものを切り取りました。

カリフラワーのようなものが不規則にできていますから、完全切除は難しかったのですが、腫れものを小さくすることができました。膿も術前と比べるとでなくなったようです。口の中が快適になって、食事がたべられるようになると良いですね。

●2016年10月08日(土)
☆今日のワンコ☆

いたずらっぽい笑顔でこっちをみてるのは、エバちゃん、1歳の女の子です。狂犬病のワクチン接種とフィラリアの検査で来院しました。フィラリアの予防薬も持って帰りました。

●2016年10月07日(金)
☆今日のワンコ☆

今日は雌犬の手術でした。ここでも良く紹介している、陰部から膿の出るワンコの手術です。子宮蓄膿症という病気で、不妊手術を受けていない中高年の雌犬によく見られます。中高年の雌犬の手術の大半が、子宮蓄膿症と乳腺腫瘍で、どちらも、若いころに不妊手術を受けていれば防げます。

今日のワンコは通常とは違う部分に病変がありました。通常の子宮蓄膿症は子宮に膿がたまりますが、今日のワンコの病変は子宮の付け根にありました。膀胱や骨盤が近くて、手術し難い場所です。術前のエコー検査で、だいたいの病変部位はわかっていたので、おなかを開けてみて、取れないようだとそおまま閉腹するかもしれませんとお断りしてから手術に臨みました。

おなかの中を見たときは「こりゃ無理だ」と思いましたが、卵巣や子宮を外していくと、取れそうな感じになってきたので、チャレンジして、ギリギリのところで、病変部を切除できました。通常の蓄膿症の手術と比べてかなり時間がかかりました。

写真は、ももちゃんです。女の子です。愛護センターから来たばかりで、今日は健康診断で来院しました。将来、子宮や乳腺の病気にならないように、積極的に不妊手術を勧めましたよ。

●2016年10月06日(木)

☆夜間病院☆

今夜は夜間病院の勤務日でした。専任の獣医師が2名決まったので、出務日数が減って楽になりました。今は、月に1回のペース、先月までは週一のペースでしたからね。

昨日私が担当したのは、蛇に咬まれて顔を腫らした大型犬と、飼い主が夜帰宅したら、おなかを壊して、部屋が大変なことになってた、16歳のMDでした。

2件とも市内ではなくて、40km以上離れた郡部からの来院でした。皆さん、「夜間病院」があって良かったと喜んで帰っていきました。決して安いをはいえない診療費を払って、遠方から高速使って来院されます。愛犬、愛猫に対する愛情の深さを感じますね。

先日の動物愛護デーで長寿犬の表彰があり、当院から推薦したワンコとニャンコの飼い主の方がみてえてましたが、受付をしてたら、なんとなく顔に見覚えのある方が、「その節はお世話になりました、おかげ様で今日、表彰を受けられました」と、私が夜間病院で診た子の飼い主の方でした。

一般社会では退職を迎える年になりましたが、飼い主の方から暖かい言葉をかけていただくと、「よ〜し、もうひと頑張りするか!!」という気になりますね。

●2016年10月05日(水)

☆今日のニャンコ☆

大型の台風が直撃という話だったっから、スタッフには「公共交通機関が止まったら、無理して来なくてもいいよ」っと前日に伝え、病院も開店休業状態になるだろうから、午前中は休診にしようかな?なんて思ってたら、9時の診療開始と同時に続々と患者さんが来院され、「今日は台風だから休診にしようかと思ってたのに、来院する人多いなぁ」と独り言いったら、聞こえたらしくて、「そうです、今日は職場が休みになったので、〇〇をワクチンに連れて来れました」。

今日の午後の手術は子猫の断尾でした。小さなころに何かが巻き付いたのか、何かに挟まったのか、尾が先端から3センチくらい腫れあがって、皮膚が脱落して、ジュクジュクしていました。そのままでは元にもどることはないので、悪い部分から下を切断するのがベストですが、まだ慣れてない子猫なので、術後の管理が出来そうにないので、少し慣れてから来院してもらことにしてました。

それから1週間保護した方が、ゲージに入れてお世話していたらずいぶん慣れてきて、触れるようになったので、今日の午後に断尾手術をしました。子猫は衛生状態と健康状態がとても良くなりましが、注射を打ったり、麻酔をかけたりした私は、術前より警戒されるようになって、麻酔から覚めた子猫の様子を見に行くと、子猫からシャァー、シャァー怒られてます。

●2016年10月04日(火)

☆今日のワンコ☆

夕方終わりかけの時にムクムクな小型犬が来院しました。飼い主の方が毛玉をカットしようとして、皮膚まで切ってしまったそうです。傷を診ようとしても、活発な子でじっとしてないし、毛がムクムクだからよく見えません。

以前、夜間病院で同じ事故で来院したゴールデン・レト・リバーはおとなしかったから、簡単な局所麻酔だけで縫えましたが、今日のわんこはそうもいかないようなので、しっかり麻酔をかけて縫合しました。傷はそう深くはないのですが、スパッと切れてましたから、縫ったほうが回復が早いでしょう。

時々、「毛玉を切るつもりが、身まで切っちゃった!!」と駆け込んで来る方がいらっしゃいます。活発でじっとしてない子のカットは専門家に任せた方がよさそうですね。

●2016年10月03日(月)
☆今日のにゃんこ☆

レンちゃんです。生後2か月目の女の子です。ワクチン接種で来院しました。緊張してます。

●2016年10月01日(土)

☆今日のニャンコ☆

右のほほを腫らした14歳の猫が来院しました。外に出る猫ですが、喧嘩で負った傷ではなさそうです。喧嘩が原因で腫らしてくるときは、皮膚に傷がありますが、今日のニャンコほほっぺはきれいです。よく見ると、上顎の奥の歯の根っこから少し膿が出ています。ほっぺが腫れたのは、歯根炎が原因のようです。

高齢なので血液検査をしましたが、異常はみられなかったので麻酔をかけて、抜歯しました。これでもう大丈夫です。腫れてるときは痛かったでしょうね。


WebDiary CGI-LAND