●2016年06月28日(火)
☆今日は8歳のオスの小型犬の会陰ヘルニアの手術でした。 「会陰ヘルニア」というのは未去勢の雄犬に見られる病気で、肛門周囲の筋肉が薄くなって、そこに直腸が入り込んで、ウンチが出にくくなる病気です。直腸だけなら緊急性はないのですが、膀胱まで出てくるとオシッコが出なくなるので、急いで治療しないと、命にかかわります。昔からある病気ですが、はっきりした原因はよくわかりません。横に曲がった直腸に便が溜まるので、ワンコは排便するのに時間がかかって、苦しみますから、見ていて可哀そうです。 肛門の横を切開して、薄くなった筋肉を寄せ集めて縫い合わせます。手術しても再発することがあるので、なるだけ筋肉が残っている早い時期に手術をする方が、成功率が高いようです。左右に発生するので、反対側がならないように、去勢手術も同時に行います。 未去勢の中高年の雄犬で、排便に時間がかかるワンコが居たら、早めに来院してくださいね。犬種的には、ミニチュアダックスが多いようです。
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