2016年06月
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●2016年06月29日(水)
☆今日のワンコ☆

シュナウザーのランちゃんです。生後二か月半の女の子で体重は1.7kgです。ワクチン接種で来院しました。お行儀よくチョコンと座ってます。赤い首輪が可愛いですね。

●2016年06月28日(火)

☆今日は8歳のオスの小型犬の会陰ヘルニアの手術でした。

「会陰ヘルニア」というのは未去勢の雄犬に見られる病気で、肛門周囲の筋肉が薄くなって、そこに直腸が入り込んで、ウンチが出にくくなる病気です。直腸だけなら緊急性はないのですが、膀胱まで出てくるとオシッコが出なくなるので、急いで治療しないと、命にかかわります。昔からある病気ですが、はっきりした原因はよくわかりません。横に曲がった直腸に便が溜まるので、ワンコは排便するのに時間がかかって、苦しみますから、見ていて可哀そうです。

肛門の横を切開して、薄くなった筋肉を寄せ集めて縫い合わせます。手術しても再発することがあるので、なるだけ筋肉が残っている早い時期に手術をする方が、成功率が高いようです。左右に発生するので、反対側がならないように、去勢手術も同時に行います。

未去勢の中高年の雄犬で、排便に時間がかかるワンコが居たら、早めに来院してくださいね。犬種的には、ミニチュアダックスが多いようです。


●2016年06月27日(月)
☆今日のニャンコ☆

子猫のキリーちゃんです。推定年齢は1か月半くらいかな?保護されて、健康診断で来院しました。体重はまだ600gです。

●2016年06月25日(土)

☆今日のワンコ☆

今日は15歳の中型犬の首に出来た腫瘍を切除しました。

ワンコの15歳は人に換算すると80歳前後に相当するので、かなり高齢です。あまり麻酔下の処置はしたくないので本音ですが、以前からあった腫瘍が大きくなって、表面が破れてジュクジュクするようになり、このままにしておくわけにもいかず、今日の手術になりました。

切除は1時間程度で終わることが予想されましたから、軽めの鎮静薬を選びました。幸い、この子は、心臓にも問題はなく、血液検査にも異状なしで、元気な子だったので、それほど心配せずに麻酔をかけられました。

手術は予定通り終わり、余裕があったので、歯石も取って、口の中が綺麗になりました。

術後3時間くらいで通常の状態にもどりましたから、夕方、お迎えに来ていただいて、お家に帰っていきました。これも予定通りでした。

●2016年06月24日(金)
☆今日のワンコ☆

チワワのふわわちゃんです。3か月目の男の子で体重は1.4kgです。今日は3回目のワクチン接種で来院しました。最近は、一回目を生後45日くらいでショップで打ってる子が多いので、最終ワクチンを90日以降になるので3回接種することが多いですね。

●2016年06月23日(木)
☆梅雨の晴れ間のP☆

昨夜の雨でPがドロンドロンになったので、今日の午後はヤツを海につけて綺麗にしてやりました。豪華な(?)コンビニランチの後は、久しぶりに一緒に海に入りました。Pはラブラドル・レト・リバーのくせに泳ぎがへたくそで、足が着かなくなると、懸命に泳ぎます。全然余裕がありません。ヤツが足が着かなくても、私は足が着きますから、コッチは余裕があるのですが、私にしがみついてきます。必死で!って感じです。

Pがまだ若いころは、私がサーフボードに乗って波待ちをしてる回りを泳いでウロウロしてて、私が波に乗って岸に向かって行っちゃうと、半泣きになって必死で岸を目指していました。

コヤツも11歳、一緒に海に入れるのも、そう長くないかなぁ

●2016年06月22日(水)

☆夜間出務日☆

今夜は夜間病院の担当日でした。私が診たのは、玄関に敷いてたマットに乗っかったらすべって、マットごと落っこちちゃった小型犬でした。来院したワンコは後ろ足を上げています。痛そうです。

レントゲンを撮ると股関節を脱臼してることがわかりました。高さは20cmくらいだそうですから、それほど高くもないのですが、落ち具合が悪かったのでしょう。

股関節脱臼は、まずそのまま入れる努力をして、上手くいかない時や再脱臼したときは、手術になります。飼い主の方にはその説明をして、夜間病院で入れてみるか、鎮痛処置だけして、明朝、主治医の診察を受けるか提案すると、脱臼して時間が経過しないうちに入れて欲しいというご希望だったので、夜間病院で処置することにしました。麻酔下の処置になるので、事前の血液検査と麻酔、夜間病院なので昼間の病院よりは高額な治療費になるかもしれないことについて承諾していただきました。

麻酔をかける前にもういちどレントゲンを他の先生と確認しました。レントゲンは2方向から撮ります。1枚目の写真では完全に外れてますが、2枚目の方向を変えて撮った方では、入ってるように見えます。念のために一枚目と同じ方向からもう一度撮って確認することにしました。出来上がったレントゲンを見ると「あれっ、入ってる!」

2枚目を撮るときに少し強めに足を前方に引っ張ったので、脱臼が入っちゃったみたいです。外れた方向と引っ張った方向が良く、脱臼から時間が経っていなかったので、上手い具合に整復できました。

飼い主の方は、今からのことを考えて沈痛な表情で待っていらっしゃいましたから、結果を聞いて大変喜んでいました。今夜は、ラッキーナイトでした。


●2016年06月21日(火)
今日のワンコ☆

明るい顔でカメラを見てるのは、ハスキー犬のボルシチ君です。9歳の男の子で体重は21kgです。狂犬病のワクチン接種とフィラリアの予防で来院しました。久しぶりのハスキー犬の登場です。大流行したのは、20年くらい前だったかなぁ〜。当時は野性味のある子も多かったなぁ〜。

●2016年06月20日(月)

☆今日のワンコ☆

フィラリア予防のシーズンも一段落してきました。当院では、予防が不完全な子や、予防していない子は血液検査で感染の有無をしらべて予防薬を処方しています。その中で1頭、3歳の外で飼われている中型犬で今まで予防してなかった子に陽性が出ましたが、それ以外の子は大丈夫でしたから、当院周囲はフィラリアが比較的少ない地域だと思います。

今日、10歳のお腹が膨れた中型犬が来院しました。検査の結果、フィラリア寄生が原因で腹水が溜まったことが分かりました。予防歴はありませんでした。飼育環境をお伺いすると、当院から1kmほどの距離ですが、山のふもとで蚊が多いそうです。飼い主の方は「毎年、蚊取り線香だけはつけていたんですが・・」と言われてました。やはり、油断出来ませんね。

●2016年06月18日(土)
☆今日のワンコ☆

コロちゃんです。ワクチン接種で来院しました。久々のミックス犬の登場です。愛護センターからやって来ました。神妙な顔してます。
まだ来たばっかりだから、緊張してるんでしょうね。

●2016年06月17日(金)
☆今日のワンコ☆

柴犬のさすけちゃんです。6か月目の男の子です。今日は同居犬の付き添いで来院しました。日本男児のお顔ですね。

●2016年06月16日(木)
☆うちのニャンコ☆

今年の夏は素足で過ごそうとネットで購入したばかりの下駄を事務室に置いて、診察に入って上がってきてみると、我が家のニャンコ(松)に気に入られてました。17歳のばあさん猫だから、彼女が飽きるまでは、ヤツがくつろぐソファー替わりにしてやろうかな?

●2016年06月15日(水)

☆今日のワンコ☆

3歳の中型犬がフィラリアの検査で来院しました。今までフィライリアの予防はしていません。

「今まで予防してないんですが、近所の犬飼ってる人たちが、フィラリアの予防だけはした方が良いよ、と言うので連れてきました。この前の犬もなにもしませんでしたけど、18歳まで生きましたよ!」

「以前はフィラリアで命を縮める犬が多かったのですが、最近は予防する人が多くなって、フィラリアが心臓に寄生している犬も少なくなったし、室内で飼われている子も多いので、犬が蚊にくわれることも少なくなりましたからね」

なんて話をしながら検査を進めます。10分後に判定すると結果は「陽性」、血液中には、ミクロフィラリアという小虫も見えました。

まだ若いワンコですから、このまま予防しないまま年を重ねると、必ずフィラリアが原因で体調を壊すことがあったでしょう。飼い主の方は、驚いていましたが、「今日、連れて来て良かったぁ」と言われてました。

今年から予防を始めたら、来年か再来年には、心臓の虫が居なくなりますから、忘れずに予防薬を飲ませてあげましょうね。

●2016年06月14日(火)
☆P&ポチ&ハッチ☆

自宅に工事の人が入っているので、みんなで病院に来ています。院内には猫も居るので、ポチは楽しそうですが、ハッチは全然楽しくありません。早くお家に帰して!って顔で遠くからこっちを見ています。

●2016年06月13日(月)
☆今日のワンコ☆

ポメラニアンのロクちゃんです。2歳の男の子です。狂犬病のワクチン接種で来院しました。体重は7kg近くあります。大きなポメです。笑顔が可愛くて、丈夫で健康そうでしたよ。

●2016年06月11日(土)
☆梅雨時☆

期間限定の我が家のペットが、今年もやってきました。夏の風物詩です。しばらくは、こいつのハンティングが楽しめます。頑張って食って冬に備えろよ

●2016年06月10日(金)

☆今日のわんこ☆

1週間前に多飲多尿で来院し、糖尿病になっているのがわかったワンコが検査で来院しました。インシュリンを処方して1週間です。条件を合わせるために、前回と同じ時間に来院していただきました。以前ほどは水は飲まなくなっているとくことなので、期待通り血糖値は下がっているかもしれません。

検査では、残念ながら、期待値まで下がっていませんでした。食事が一日に一回だけだということだったので、インシュリンの注射を、食後1回だけにしてましたが、次からは、1日に2回打ってもらうことにしました。

糖尿病の子にはインシュリンを処方して、飼い主の方に自宅で打ってもらいますが、インシュリンの効果が安定するまでに1週間程度かかります。投与量が多いと低血糖をおこすと危険なので、はじめは少ない量から始めて、効果がでるまで、少しづつ量を増やしていきます。

血糖値を測りながら、量を決めますが、飼い主の方が見て、「最近、調子良さそうだなぁ」と感じる量が、丁度良い量になるかんじです。

●2016年06月09日(木)
☆今日のわんこ☆

ボーダーコリーのデュークちゃんです。8か月目の男の子で大樹は23kgです。フィライリアの予防で来院しました。活発そうですね。

●2016年06月08日(水)

☆研究会☆

今夜は月に1回開催される北九州の研究会でした。20名位の獣医師が集まって、それぞれが持参した症例を検討します。難しい病気を治せた症例や、頑張って手術したけど、うまくいかなかった症例などをみんなで検討します。仲間内ですから、質疑応答もし易く、開業して間もない先生がたは、色々なプレッシャーの中で仕事してますから、良い気分転換にもなってるみたいです。「苦労してるのは自分だけじゃないなぁ」と、私のようなロートル獣医師も勇気づけられます。

昨日は、研究会前に新しいお薬の紹介がありました。製薬会社の担当者が来て薬の説明をします。こんど販売になるのは「猫用インシュリン製剤」です。猫の糖尿病の治療に使います。

今までは、犬や猫の糖尿病を治療するインシュリンは「「人用」を使っていましたが、体重差が大きいので微調整が難しかったのですが、今度からは血糖値を見て細かい投与量の調整が出来そうです。

当院にも糖尿病治療中の犬や猫が居ます。毎日インシュリンの注射が必要で、朝晩、飼い主の方が打ってあげてます。外出してても、注射の時間の合わせて帰宅しないといけませんから大変ですが、笑顔で薬を取りに来る飼い主の方を見ると、愛情の深さを感じます。

●2016年06月07日(火)
☆今日のワンコ☆

コイケルホンドのロニーちゃんです。8歳の男の子です。狂犬病のワクチン接種で来院しました。この犬種の原産地はオランダで、狩猟で水鳥を追い込んだり、回収したりするそうです。温厚で親しみやすい性格なので、良い家庭犬になるそうですよ。

●2016年06月06日(月)

☆今日のワンコ☆

14歳のメスの中型犬がワクチン接種で来院しました。毎年、ワクチン接種とフィラリアの予防でこの時期に年に一回だけ来院する健康なワンコです。それでも、14歳という年齢は、人に換算すると60代半ばから70代に相当すると思いますから、今年は、ワクチン接種に代えて、血液検査で健康チェックをすることをお勧めしました。

毎年ワクチンを接種してきた子ですから、免疫は付いていると思いますし、最近は、以前と比べて、犬の伝染病も当院の周りでは少なくなったので、この子の健康に貢献するのは、血液検査だろうと思い、飼い主の方にお勧めしました。

15分程度で結果が出ますが、数値に異常はみられませんでした。飼い主の方は嬉しそうに「良かったねぇ」と言いながら、ワンコと一緒に帰っていきました。来年も元気な姿が見られるといいですね。

●2016年06月04日(土)
☆今日のワンコ☆

今日もチワワのライちゃんです。5歳の男の子で体重は2.8kgです。昨年までのフィラリアの予防が完全ではなかったので、検査で来院しました。血液検査で感染してないことがわかりました。今年はしっかり予防しましょうね。

●2016年06月03日(金)
☆今日のワンコ☆

チワワのユズちゃん、2歳の男の子で体重は2.4kgです。狂犬病のワクチン接種で来院しました。飼い主の方の腕の中で少し不安そうです。接種後のワンショットです。「注射の恐怖」からまだ立ち直ってないのかも?

●2016年06月02日(木)
☆休日の午後☆

今日の午後は福間海岸に居ました。いつも狭い室内で仕事してるので、アウトドアは気持ちいいですね。今、海はベストシーズンです。

●2016年06月01日(水)

☆今日のワンコ☆

「目がしょぼしょぼして見えにくそうです」と、12歳のメスの小型犬が来院しました。目を見ると、確かに目がしょぼしょぼして、白く濁っています。1週間ほど前からだそうです。

「シャンプーか何かが入って、角膜を傷つけたのかな?」と思いながら検査しますが、目に傷はありませんでした。飼い主の方は、この子以外にもワンコを飼っていて、以前からの知り合いなので、雑談をしながらの診察です。

「この子、水沢山飲むんすよ、以前はそうでもなかったんですけど、少しやせてから飲むようになって、最近はドンブリ一杯くらい飲んでます」。

「体重が4kgのワンコですから、多過ぎですねぇ。目で来院されましたけど、糖尿病のチェックを兼ねて、血液検査しましょうか?」。

飼い主の方が同意されましたから検査すると、血糖値が健康な子の3倍近くまで上がってました。糖尿病です。このまま放置すると、この子の寿命を縮めることになりますから、すぐにインシュリン治療を始めることにしました。

「毎日注射を飼い主の方がうってあげてくださいね」と話すと、ほとんどの方が逃げ腰になりますが、今日の方は、あまり抵抗ないようで、すんなりと治療を受けてくれました。どうも、男性よりも女性の方が、肝が据わっているようです。

糖尿病の合併症に「白内障」がありますから、ひょっとしたら、今日のワンコの目は、糖尿病が原因かもしれません。何気ない雑談が功を奏しました。飼い主の方とのコミュニケーションは大切ですね。そのためにも、何でも話しやすい診察室の雰囲気を作らないとね。


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