●2016年03月30日(水)
☆今日のワンコ☆ 今日は11歳のオスの小型犬の「会陰ヘルニア」の手術でした。 「会陰ヘルニア」というのは、中高年の雄犬に多い病気で、肛門の横の筋肉が薄くなって、直腸が曲がっちゃうので、そこにウンチが溜まって、排便がしにくくなる病気です。排便痛があると、ウンチの時にキャンキャン鳴く(泣く?)ので、切なくなります。去勢手術を受けていない雄犬に時々見られますが、原因ははっきりしません。 薄くなった筋肉を寄せ集めて、直腸をまっすぐにしてやって、便の通り道を作りますが、筋肉がペラペラだと寄せにくいので、早めに手術することが大切です。術後、直腸に指を入れてみると、ほぼまっすぐになっていましたから、大丈夫でしょう。 再発防止と、反対側もヘルニアになることがあるので、それの予防のために去勢手術を同時に行って、歯石も付着していましたから、歯の治療もしました。時間が長くなりましたが、一度の麻酔で3つの処置ができました。 この子は、前立腺にも病気がありましたから、去勢手術はそれの治癒にもつながります。これからは、心地よい、排便、排尿が期待できますし、口の中の衛生状態も良くなったので、食事も美味しくなるでしょう。今日は、入り口と出口の治療でしたね(^^)/
|