2016年03月
[] [過去の日記一覧] [管理]
●2016年03月31日(木)
☆化粧直し☆

開院して24年になり、病院の外壁も傷んできたので塗り直しました。24年間、入り口に置いていたワンコの置物も、長年の風雨にさらされて、ボロボロになっていたので、新旧交代しました。長年、入り口に居たので捨てるのも忍びなく、余生を廊下の踊り場で過ごしてもらうことにしました。お疲れさま('_')。

●2016年03月30日(水)

☆今日のワンコ☆

今日は11歳のオスの小型犬の「会陰ヘルニア」の手術でした。

「会陰ヘルニア」というのは、中高年の雄犬に多い病気で、肛門の横の筋肉が薄くなって、直腸が曲がっちゃうので、そこにウンチが溜まって、排便がしにくくなる病気です。排便痛があると、ウンチの時にキャンキャン鳴く(泣く?)ので、切なくなります。去勢手術を受けていない雄犬に時々見られますが、原因ははっきりしません。

薄くなった筋肉を寄せ集めて、直腸をまっすぐにしてやって、便の通り道を作りますが、筋肉がペラペラだと寄せにくいので、早めに手術することが大切です。術後、直腸に指を入れてみると、ほぼまっすぐになっていましたから、大丈夫でしょう。

再発防止と、反対側もヘルニアになることがあるので、それの予防のために去勢手術を同時に行って、歯石も付着していましたから、歯の治療もしました。時間が長くなりましたが、一度の麻酔で3つの処置ができました。

この子は、前立腺にも病気がありましたから、去勢手術はそれの治癒にもつながります。これからは、心地よい、排便、排尿が期待できますし、口の中の衛生状態も良くなったので、食事も美味しくなるでしょう。今日は、入り口と出口の治療でしたね(^^)/

●2016年03月29日(火)

☆夜間出務☆

今夜は夜間病院の出務日でした。2名出務しますが、私が担当したのは、チョコを食べちゃった小型犬と、フローリングでころんだ子犬でした。

チョコ犬は、まだ食べてから時間が経ってなかったので吐かせる処置をしました。食べた量はそんなに多くはなかったので、大丈夫かもと思いましたが、食べたチョコがカカオの含有量が多いビターチョコだったので、処置しました。チョコレート中毒は、動悸、興奮、ケイレン、嘔吐などの症状が出て、食べた量が多いと中毒死します。3kgのチワワで、板チョコ一枚食べると危険です。

フローリング犬は、レントゲン検査で異常はありませんでした。しょんぼりしてましたから、楽しく遊んでいてころんだので、ショックを受けたのかな?

夜間出務の前に、4月から始まる狂犬病集合注射の打ち合わせ会議でした。桜が咲いて、狂犬病の注射が始まると、いよいよ春ですね。

●2016年03月28日(月)
☆今日のワンコ☆

MDのリキちゃんです。9歳の男の子で体重は7kgです。大きな方ですね、今日は歯石の処置で来院しました。綺麗な歯になって帰りましたよ。MDは歯石が付きやすい犬種ですね。

●2016年03月26日(土)
☆ハッチの歯石☆

処置後の歯の状態です。歯石を取ってグラついている歯は抜きました。小型犬は顎が小さいので、歯のあごの骨に埋まっている部分が短くて、歯石がついて歯周炎が起きて歯肉が下がると、すぐに歯がグラついてきます。これで、歯と歯の隙間が広がるので、歯石が付き難くなります。

麻酔を切ると間もなく目覚めましたが、今まで以上に嫌われそうです。歯が綺麗になって、口の中の衛生状態が良くなって、口臭もなくなりました。抜糸後の傷が癒えたら、まだ歯磨きが始まります。

●2016年03月25日(金)
☆ハッチの歯石☆

デンタルシートという歯を拭くシートで、ほぼ毎日私から歯を拭かれているハッチ、おかげで、私はすっかり嫌われて、私の姿が見えると、コソコソと部屋の隅に逃げちゃいますが、拭くだけでは綺麗にするのは難しいので、麻酔をかけて、歯石をとることにしました。写真は、処置前のハッチの歯です。歯の表面に茶色の歯石がガッチリついています。写真を見るだけでも、口臭が匂ってきそうです。上あごに縛られている管は、麻酔ガスを送るためのチューブです。

●2016年03月24日(木)
☆新しいドライシャンプー☆

以前から使っていた水を使わないドライシャンプーが製造中止になったので、新しいドライシャンプーを入れました。お客さんに出す前に当院で使ってみようと、実験台になったのは、子犬時代にカイセンの治療のため洗ったきり洗っていないポチです。使い心地は良かったし、ポチが良いにおいになりました。ポチは少し困っていますね。

●2016年03月23日(水)

☆今日のわんこ☆

「ここ3か月位水を飲む量が多気になります。病気じゃないでしょうか?」と7歳の小型犬が来院しました。飲水量が増える病気には、腎臓病、糖尿病、雌犬の子宮蓄膿症などがあります。血液検査で分かりますが、この子は血糖値が上がっていました。糖尿病です。

糖尿病の子は高い血糖値ですが、病気が進行した状態で来院した子の血糖値は、当院の機械では測定できないほど上がっていることが多いのですが、今日のワンコの血糖値はそれほど高くはありませんでした。

糖尿病の治療はインシュリンを使うことが多いのですが、この子は、まずはじめに血糖値を下げるお薬と、処方食をだして、2週間後に再検査することにしました。

今日のワンコは、血糖降下剤の反応が良くて、正常値よりはまだ高いのですが、初診時よりはかなり下がっていました。しばらくは、降下剤で様子を見ることにしました。

今まで診た糖尿病のワンコたちは、降下剤では下がらないので、ほとんどの子がインシュリンを使うことになりました。飼い主の方は、毎日朝晩2回注射を打たないといけないので大変です。今日のワンコは一日2回薬を飲むだけですから、飼い主の方の精神的な負担も少なくて済みます。ワンコも痛い目に合わずに済みます。「おかしいな?」と思って早めに来院したのが良かったのかもしれませんね。


●2016年03月22日(火)

☆夜間勤務☆

昨日は夜間病院の勤務日でした。病院に向かっていると、夜間のスタッフから連絡が入りました。「先生のところに通っている○○さんのワンちゃんがケイレンが続いているということで、来院されます」。

出勤すると間もなくその子が来院しました。高齢な子で、最近、だいぶ弱ってきてましたが、晩御飯を少し食べった後からケイレンし始めたということで、まだケイレンが続いていました。ワンコの年齢とこれまでの経過を考えると、かなり厳しい状態でした。飼い主の方も、あまり無理なことはしないで、少し楽になるようにして欲しいというご希望でした。

鎮静薬やケイレンを抑える薬を使おうと思いましたが、その処置で、ワンコを永眠させることになるかもしれないので、承諾していただいて、注射を打ちました。

しばらくすると、薬の効果がでてケイレンは止まりました。容態は厳しいながらも容態が安定しましたから、このまま少しここで様子を見たのちに自宅で側に置いておいてくださいとお話しして、手続きをしていると、ワンコの呼吸が弱くなって、皆で見守る中、静かに息を引き取りました。

若くて元気なころから診ていたワンコでした。たまたま私が担当の時に救急病院に運び込まれて、私が最後を看取りました。ご縁があったんですね。ご冥福をお祈りします。


●2016年03月19日(土)
☆今日のわんこ☆

GLのムサシ君です。大人びた顔ですが、まだ生後4か月目の男の子です。今日は狂犬病のワクチン接種で来院しました。体重はもう12kgもあります。久々のGLの登場ですね。

●2016年03月18日(金)
☆今日のワンコ☆

チワワのルイちゃんです。3歳の女の子です。ルイちゃんは、同居犬にオスの小型犬がいます。1か月くらい前に発情がきてたので、今日は妊娠の鑑定に来院しました。エコー検査をしましたが、妊娠(ー)でした。飼い主の方は妊娠を望んでいなかったので、検査結果のホッとされてました。ルイちゃん、神妙な表情ですね。何か、後ろめたいことがあったのかな??

●2016年03月17日(木)
☆春到来☆

福津市に「あんずの里」という産直施設があります。道の駅が海産物メインなのに対して、こっちは農産物メインです。施設の周囲にはあんずの木が植えてあって、桜より一足早く開花するので、私にとって、「春を告げる花」です。今日見ると五分咲きくらいになっていました。今週末が見ごろですね。土手の斜面が一面濃いピンクに染まるので、綺麗です。

●2016年03月16日(水)
☆春到来☆

朝の散歩コースの途中にある土手に自生している土筆(つくし)です。毎年、今年はいつかなぁ〜、と楽しみにしていますが、昨日、にょきにょきと出ているのを発見、今年は寒の戻りが多かったから例年と比べて少し遅かったみたいです。卵とじになって、私のお腹に納まりましたよ。

●2016年03月15日(火)

☆今日のニャンコ☆

今日もメス猫がゲージに入れられて来院しました。外で食事をもらってる猫です。「猫じゃらし」を使って、ゲージの中におびき寄せて、捕まえられました。このニャンコも、シャーシャーと怒っています。昨日の猫も近づくとシャーシャー・・。今日の入院室は、シャーシャーの二重奏です。

今日のニャンコは外猫ですから、誰が近づいても、シャーシャーですが、昨日のニャンコは、お迎えに来た飼い主の方の声を聞いた途端に、シャーシャーが可愛いニャーニャーに・・。別な猫になっちゃいましたよ(^^)/

●2016年03月14日(月)

☆今日のニャンコ☆

不妊手術の雌猫がやってきました。初診の方ですが、「発情が始まって大変なので、急いで手術してください」、ということです。猫はキャリーケースに入って来院しましたが、すでにケースの中で怒ってウーウーと唸ってます。家から出ない、人見知りの激しい猫だそうです。

「怖がって怒ってますが、攻撃することはありませんから・・」と言いながら、飼い主の方が当院のゲージに入れてくれました。本当は明日のご予約でしたけど、発情で鳴き声がうるさくて、近所迷惑になりそうだからと、今日の来院になりました。手術は明日する予定で、前日からのお預かりです。

飼い主の方が帰ると、ネコの怒りが10倍になりました。ゲージの中でウーウーと怒り続けて、少しでも近づくと、瞬殺で手が飛んできます。怖がって、ゲージの隅に寄って唸っている子は居ますが、この子は攻撃してきます。ゲージから20センチ以内に入ると、0.1秒のスピードで前足が飛んできます。

この状態が一日続くと猫もコッチも大変なので、今日の午後の予定を変更して、この子の手術をしました。手術を終えて、麻酔が覚めてから、ネコをゲージの移して、外が見えないように、バスタオルで覆いましたが、それでも、人が近づくを怒りまくってました。バスタオルでゲージを包んだ状態で、入院室の中に入れました。猫は二重の檻の中に入れられました。早く迎えに来てもらおうっと!!

●2016年03月12日(土)
☆今日のワンコ☆

チャチャくんです。体重が7.5kgで、1歳半くらいの男の子です。去勢手術の相談で来院しました。同居犬にメスが居るので、去勢手術を受けることになりました。ワンコのオスも大変だねぇ〜。元気良さそうですもんね!ちょっと強面(こわもて)だけど、人懐っこくて、良い子でしたよ。

●2016年03月11日(金)
☆今日のニャンコ☆

茜ちゃんです。体重は4kgです。年齢不詳ですが、今日は避妊手術を受けに来院しました。手術前のワンショットです。少し不機嫌そうですね。身の危険を察しているのかな?

●2016年03月10日(木)
☆これは何でしょう?☆

今日の午後いつものように福間海岸に行くと、サーフショップの店長が、「これ持って帰る?」と、ネコの○○チそっくりの物体を大事そうに持ってきてくれました。先日、大量に海岸にあがったナマコを干した「干しナマコ」でした。

生きてるときは、大きいものは30センチくらいありましたが、干すとこんなに小さくなるんですねぇ〜。水でもどしてから、煮て食べると美味しいそうです。「干しナマコ」って高級食材らしいですよ、楽しみだなぁ〜。

●2016年03月09日(水)

☆今日のワンコ☆

今日は中型犬の歯石の処置と抜歯をしました。

先月「口臭が気になる」ということで来院したワンコです。口の中を見ると歯石がガッチリと付いていて、歯周炎が進んでいました。それとは別に、口の中に見慣れないものがありました。右の歯茎の奥の方から、ベロみたいなものが出来て、本来のベロが横に押しやられていました。詳しく見たいのですが、ワンコは嫌がって見せてくれませんでしたから、麻酔をかけてから詳しく見ることにしました。

歯茎に出来ている腫瘍は、長さが5センチ幅が3センチくらいもあるものでしたが、歯茎との付着部が小さかったので、比較的簡単に切除できました。切り取った部位から、出血があり、ガーゼで圧迫してもなかなか止まらなかったので、少しヒヤヒヤしましたが、最終的には電気メスで止めることができました。

歯石を取って、歯周炎でぐらついている歯を10数本抜歯して、腫瘍も取ったので、口の中がスッキリとなりました。麻酔から覚めたワンコは、口の中に違和感があるのか、しばらくはクチャクチャやったり、前足でかいたりしてましたが、夕方、お家に帰るときには、普通の状態に戻っていました。今日の処置の、今後のワンコの健康に対する貢献度は高いですね。

●2016年03月08日(火)
☆今日のワンコ☆

ハッチが嬉しそうに遊んでます。遊び相手は、当院のスタッフのワンコのリクちゃんです。犬種はヨークシャーテリアです。この犬種は、あごが小さいので、歯石が付きやすくて、歯周炎の好発犬種です。今、歯周炎予防のお水を作る機械をある業者の方が持ってきてくれて、2頭で実験中です。半年後には結果がでそうなので、効果があったらお知らせしますね。2頭は「歯周炎友」ですかね?あまり嬉しくない「友」かもね('_')。

●2016年03月07日(月)

☆夜間病院☆

今日は夜間病院の出務日でした。月に3〜4回の勤務ですが、この日はいつも緊張します。初めての方が来院しますし、飼い主の方は皆、深刻な感じだし、実際、容態の悪い子が来院することも多いのです。

獣医師二人で担当しますが、昨日の相棒は、動物病院に勤務する若手の先生です。患者さんが来院するまでは、それぞれ文献を読んだり、雑談をして過ごしますが、昨日の先生は、何か発表があるみたいで、何かの文献を読みながらPCを開いて、原稿を書いていました。

そーとのぞくと、文献も原稿も英文でした。動物が来院すると、サクサクとエコーを当ててざっと診てから、サクッと採血して、診察がとてもスマートです。今夜も良い刺激になりました。「50の手習い」じゃなくて、「還暦の手習い」状態ですが、若さとパワーをもらいながら、奮闘しています。

●2016年03月05日(土)
☆今日のニャンコ☆

雌猫のみーたんです。体重は2kgですから、生後4〜5か月くらいかな?今日は、血液検査とワクチン接種で来院しました。検査結果は異状なしでしたよ。

●2016年03月04日(金)
☆今日のワンコ☆

今日は8歳の小型犬の頭に出来た腫瘍を切除しました。頭のテッペンに直径3センチ位のこぶが出来ていました。ずいぶん前からあったそうで、少しづつ大きくなってきました。このままにして置いても大きくなるばかりですから、今回手術で取ることにしました。

腫瘍は、下の組織にくっついている部分が小さかったので取りやすく、処置は順調に進んで、麻酔も安定していましたから、眠ってる間に歯石を取って、歯周炎でグラついている歯を抜きました.
衛生状態が格段に良くなりました。ワンコはすっきりた顔で夕方帰っていきました。

写真は昨日のPです。海に連れて行ってもらってご機嫌ですね。

●2016年03月03日(木)
☆お散歩日和☆

今日は天気が良くて暖かい一日でした。午後は休診でしたから、久々にPを福間海岸に連れて行ってやりました。ヤツも10歳になって、海岸で放しても、あまり遠くには行かずに、私の近くをウロウロしています。1時間程度のんびり散歩した後、私は読書タイムになりましたが、ヤツは日当たりのいい場所でウトウトしてました。良い休日を過ごせましたよ。

●2016年03月02日(水)

☆今日のワンコ☆

今日は10歳のメスの中型犬の膣に出来た腫瘍の切除手術でした。

「膣平滑筋腫」という腫瘍があります。ホルモン依存性の腫瘍で、不妊手術を受けていない犬に時々見られます。陰部からキノコ状の腫瘍が突然飛び出してくるので、飼い主の方は「何か変な物がでてます!」とビックリして来院します。実は、膣の中で少しづつ大きくなっているのですが、目につかない場所なので気づかないだけです。表面がこすれて出血することもあります。良性腫瘍ですが、陰部からキノコの様なものがぶら下がっているし、表面から出血するし、なんとも塩梅が悪いので、手術で切除することになります。

今日のワンコの腫瘍はそのキノコが大小様々に沢山できて、それが飛び出していて陰部がすだれの様になって、その重さで、膣も飛び出して、表面からジュクジュクと出血しているという、なんとも悲惨な状態になっていました。

ホルモン依存性の腫瘍なので、不妊手術を実施して卵巣を切除してから、腫瘍も切除しました。卵巣からのホルモンが出ませんから、大きなものだけを取ると、小さな腫瘍は自然に小さくなり、問題を起こさなくなります。

約2か月間、ジュクジュクと出血が続いて、おむつが離せませんでしたが、今日の手術でそれもなくなり、また快適に過ごせるようになりますね。

若い雌犬を飼っている方、繁殖させないのでしたら、ぜひ不妊手術を受けさせてくださいね。

●2016年03月01日(火)
☆今日のわんこ☆

なんとも困った顔して写真に納まったのは、生後4か月目のメスのワンコです。体重は4kgです。先月のわんにゃん譲渡会から、飼い主の元にやってきました。今日はワクチン接種で来院しました。2回目は1か月後です。そのころには名前も付けてもらって、表情も変わってるでしょうね。


WebDiary CGI-LAND