2015年10月
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●2015年10月31日(土)

☆今日のワンコ☆

2日前から嘔吐を繰り返しているという12歳の中型犬が来院しました。水を飲んでも吐くということです。具合が悪くなる前に、庭に巻いた油粕を食べていたそうです。

油粕は犬が好むようで、過去にも食べた子が来院したことがありますが、下痢をしたくらいで、今日のワンコのように大事にはなっていません。油粕が原因かなぁ〜。

血液検査をすると脱水がひどくて、血液がドロドロになっていました。かなり嘔吐したことがうかがわれました。原因はよく分かりませんが、ワンコは入院して点滴主体で治療することにしました。

入院当日は嘔吐はありませんでしたが、食欲はなくて、水ばかり飲んでいました。2日目になると少し食事に興味を示すようになり、3日目には食事が出すとしっかり食べるようになったので退院しました。

犬には「膵炎」という病気があります。膵臓が炎症を起こして嘔吐主体の症状を出す病気で、炎症がひどいと嘔吐を繰り返してし死亡することもあります。唐揚げなど脂っこいものをたくさん食べると発症することがあります。

今日のワンコも食べたのが「油粕」ということで、大豆油を搾ったあとの粕だそうで、ひょっとしたら、脂分が多いのかもしれません。そうすると、「油粕の大量摂取による膵炎」ということになるのでしょうか?庭に肥料をまくときは、ワンコが食べないようにご注意くださいね。

●2015年10月29日(木)
☆休診日のP☆

今日の午後はPを福間海岸に連れて行きました。海岸にはオシャレなカフェが沢山出来たので休日は混みあってますが、さすがに平日は少なく、津屋崎までの約2kmの海岸線に散歩の人が数名居る程度なので、ノーリードで散歩させられました。

Pは弱虫なので私からそれほど遠く離れませんが、海に入ったり、海鳥を追いかけたり、ペットボトルを見つけて海まで持っていって、波に浮かべて遊んだり、楽しそうでした。文庫1冊持って、犬と過ごす海岸、こんなオフの過ごし方も良いですね。

●2015年10月28日(水)

☆今日のワンコ☆

自宅で毛をカットしていたら、皮膚まで切られちゃったワンコが来院しました。傷は深くありませんが、皮膚がスパッと切れていましたから縫合した方が良さそうだったから、ステプラという外科用のホッチキスで縫いました。カチカチと縫えますから、ワンコを鎮静させなくても大丈夫です。飼い主とスタッフに押さえてもらって、ワンコの注意を逸らしながら処置を終えました。

前回、私が夜間の当番の時にも、同じように、飼い主が毛玉を切ろうとして皮膚まで切っちゃったゴールデンが来院しました。処置が終わるまで飼い主の方は、「あ〜ぁ、専門家に任せればよかったなぁ〜」と嘆いていましたよ、夜間は初診料だけで8000円ですからねぇ(T_T)。

今夜も当番、何があるかなぁ〜。

●2015年10月27日(火)
☆今日のニャンコ☆

子猫のミケコちゃんです。3か月くらいの女の子で体重は1kgです。今日は健康診断で来院しました。感染病のチェックをしましたが、猫エイズ、白血病ともに陰性でした。これで安心して、お家に入れられますね。押さえられての採血によく耐えていましたよ。

●2015年10月26日(月)

☆今日のニャンコ☆

後ろ足の内側を怪我したような(?)ニャンコが来院しました。毛が絡んでいるのでほぐして診ようとするんですが、怒って見せてくれません。コッチにも危険が及びそうだったので、鎮静薬を打ってから診ることにしました。この薬は、拮抗薬(薬の作用をなくす薬)があるので、処置が終わったら覚ますことができます。

鎮静をかけて診ると、何か鋭利なものに引っ掛けたようで、皮膚がかぎ状に裂けていました。縫合しないと治らないようだったので、そのまま麻酔に移行してきっちりと眠らせて治療を終えました。

当院の診療時間は午前中3時間と午後3時間で、それぞれ10件程度が比較的ゆっくり診察できる件数ですが、今日は9時から10時の間に10件以上の方が来院したので大変でした。受付もできずに待たされて帰られた方も居て、申し訳なかったです。混みあう時間帯の月曜日や土曜日の午前中はお電話で病院の様子を確認されてから来院された方が良いかもしれませんね。

●2015年10月24日(土)

☆今日のワンコ☆

今日は13歳の小型犬の抜歯をしました。

以前鼻出血で来院したワンコです。犬歯に歯石が付着して歯周炎を起こしていましたから、歯根炎が原因だろうということで、抗生物質を処方しました。症状は治まったのですが、根本的に治すには抜歯が必要だといううことで今日の処置になりました。

心臓が少し悪くて投薬してる子なので、麻酔をかける前に酸素室に入れて、十分酸素を吸わせてから、麻酔導入しました。導入後、麻酔が安定せず、呼吸が早くなったり、心拍数がおちたりしたので、少し心配しましたが、お薬によく反応してくれたので、しばらくすると安定状態になり、1時間程度を処置を終えました。

抜歯を終えると、今までに自然に抜けちゃった歯もあったので、残りは下あごの犬歯2本だけになりましたが、今までグラグラしていた歯がなくなって、歯周炎も良くなっていくでしょうから、きっと快適になると思いますよ。

●2015年10月23日(金)
☆今日のわんこ☆

チワワのショコラちゃんです。2か月半の男の子で体重は1.2kgです。ワクチン接種で来院しました。

●2015年10月22日(木)
☆まだまだ活動中☆

夏になると登場するイモリくん(オスかメスかわかりませんが・・)、部屋の光に集まってくるコムシを狙って夜になるとゴソゴソと這い出してきます。窓のこっち側からリアルタイムでハンティングが見られるので、それなりに楽しませてもらってます。

秋になって出番が少なくなってきたので、そろそろ今年は店じまいかと思ってたらまだ居ました。足の吸盤と尾っぽの感じがなかなかユーモラスで可愛いんですよね。冬ごもりにお向けて、もうひと頑張りかな?イモリって冬眠するんだっけ?

●2015年10月21日(水)
☆今日のワンコ☆

MDのシータちゃんです。3か月目の女の子で体重hあ2.5kgです。2回目のワクチン接種で来院しましたが、3日前に来たばかりだったので、もう少し新し環境に慣れてから接種することにしました。今日は健康診断だけして帰りました。ワクチン接種は1週間後くらいですね。

●2015年10月20日(火)
☆今日のワンコ☆

シュナウザーのロックちゃんです。生後3か月目の男の子で体重3kgです。3回目のワクチン接種とフィラリアの予防で来院しました。

●2015年10月17日(土)

☆今日の診察室☆

木曜日の午前中に急用が発生し臨時休診になり、昨日は学会出席のために休診で、丸二日休んだので、今日は多くの方が来院しました。休診中に症状の重い方や急ぐ方は他院に行ってもらいました。

月曜日も所用で完全休診になり、スタッフも居ません。ご迷惑をおかけします。火曜日以降は通常診療の予定です。よろしくお願いします。

●2015年10月16日(金)

☆学会☆

今日は九州地区獣医大会出席のため熊本まで行きました。9時始まりなので早朝出発してギリギリで間に合いました。主に30〜40台の先生方が発表しますが、毎年レベルが高くなりますね。以前は、宮崎大学や鹿児島大学の発表が多かったのですが、最近は、一般開業医のレベルが高くなり、大学の発表よりもハイレベルなものもあります。

CTやMRIなど高価で以前は大学しか入れられんかった機械が、一般開業医の病院にも入るようになり、益々、レベルアップしそうです。

で、私は何をしてるかと言うと、今の獣医学のレベルを知っておいて、クライアントの方からのご要望があれば、適切な病院をご紹介できるように、情報を仕入れに学会に行ってます。顔だけは重鎮みたいな顔してますから、優秀な若い先生からも頭を下げられて恐縮してます。

●2015年10月15日(木)
☆今日のニャンコ☆

タマちゃんです。1歳半の男の子です。体重は3.5kgです。去勢手術を受けに来院しました。夕方に退院しましたよ。

●2015年10月14日(水)
☆今日のにゃんこ☆

雄猫のラッキーちゃんです。体重が2kgだから、生後4〜5か月かな?今日は2回目のワクチン接種で来院しました。ラッキーちゃんは愛護センターからやってきました。1回目のワクチンはセンターでうってもらってます。もう少ししたら去勢手術ですね。

●2015年10月13日(火)
☆野性味☆

前回、うちのPには野性味がないという話を書きましたが、コヤツ、爆睡中にブーっとやります。動物ですからガスが出るのは当たり前ですが、音を出すしのはこいつが初めてです。

何代か前のワンコ(中型犬)と車でドライブしたことがありますが、社内に異常に臭いにおいが漂い始めて、「あ〜、こいつガスだした!」ということはありましたが、音を出すことはありませんでした。

野生動物が音を出すというのは、相手を威嚇したり、仲間に危険を知らせる以外ではないと思います。今まさに獲物を狙おうとしてるときにブーなんてやらかす奴はいないと思うし、巣で休んでいるときに音を出す奴もいないでしょう。

やっぱりコヤツは危機管理能力がないんでしょうねぇ〜。レトリバー系はみんなこんな風になっちゃったのかな?それともコヤツだけかな?

●2015年10月10日(土)
☆ワンコの序列☆

「犬は集団で生活するので序列があって、飼い主はその序列の一番上に居ないといけない、良いリーダーに従いながら生活できる犬は幸せです」なんて言われてます。当院にも大中小の3頭のワンコがいて、大は30kgのP、中は14kgのポチ、小は2.5kgのハッチですが大きさに関係なく、一番序列が低いのがPです。一番大きくて、古株なんですが、序列は下です。

この序列、犬の野性味というか危機管理能力というか、そこら辺に関係しているようで、群れを守る能力が高い方がリーダーになるような気がします。というのも、散歩の時にリードが足に絡まることがありますが、ポチはサッと絡まないように足を抜きますが、Pはもうどうしようもなくなって歩けない位になるまで気にせずにいますし、自分で外せないので困った顔でコッチを見てます。

深夜の公園で放して、少し意地悪をして、彼らが探索に夢中になっているときに、フェンスの反対側に来ると、それを目ざとく見つけて最短距離でコッチに来るのはポチで、直線で走って来て、フェンスに阻まれて半泣きになるのがPです。

写真は、院内で使っている高カロリー栄養食の残りをもらってうれしそうにしてるポチで、それが欲しいけど、ポチが怒るから遠くから見ているPです。飼い主として、はどちらも可愛いんですけどね。

●2015年10月09日(金)
☆今日のニャンコ☆

黒猫のクロちゃんです。体重はまだ400gです。昨日保護されて、今日は健康診断で来院しました。今年は、保護された子猫の来院が多いですね。もらい手探しには、ネットのサイトも活用されているようです。「動物病院で健康診断とワクチン接種済み」という文句がセールスポイントになるみたいですよ!

保護した方がそのまま飼ってあげることが多いから、子猫たちが生後半年を迎える今年の暮れから来年初めは、猫の去勢や不妊手術ラッシュになりそうです。

●2015年10月08日(木)

☆夜間病院☆

昨夜は夜間救急動物病院の出務でした。毛をカットしようとして皮膚を切っちゃった大型犬、椅子から落っこちて足を痛めた小型犬、毒虫に刺された小型犬、体調が悪そうだと来院したメスのワンコは子宮蓄膿症でした。

獣医師2名と看護師2名で治療しますが、看護師1名は電話対応に追われる(問い合わせの電話が何本もかかるので診療料金などの説明が必要なのです)ので、実質3名で診察と治療にあたります。昨夜は10件近くの来院があり大変でした。

初診で重症例が多いので緊張感が高くて、帰宅してもまだテンションが高く眠りが浅くて、朝も早くから目覚めますから、そのまま午前中の診察に入ると、昨日からず〜と仕事してる感覚です。これは私だけではないようで、夜間担当獣医師は出務が始まって1か月間で、2〜8kg体重がおちています。

心配で診療料金が割高なのにもかかわらず来院され、その子たちを治療して、翌日は主治医を受診してもらいますが、来院時とは違って、安心した顔で病院を後にする飼い主の方の顔を見るとホッとしますが、やはりこの仕事は体力勝負ですね。

●2015年10月07日(水)

☆今日のにゃんこ☆

不妊手術を受けにメスのニャンコが来院しました。外で餌をもらっている雌猫です。雌猫が何頭かいるそうで、子猫を生んで猫が増えたら大変だから、うまく捕まったら連れてくるということで、来院しました。今日のニャンコは人に慣れていて、自分から近づいてくるそうで、捕まえるのは楽だったそうです。

人慣れしていることや、猫の体形から、「ひょっとしたら手術を受けているかもしれないなぁ」と思いながら麻酔をかけて眠らせて、お腹の毛を刈ると、下腹部にうっすらと縦に傷がありました。

私が不妊手術をするときの切開ラインと比べると少し下でしたが、不妊手術以外にお腹を切ることはまずないので、手術済みと判断して、また間違って捕まえられたらいけないので、耳の先端をV字型にカットして、麻酔を切り目覚めさせました。


●2015年10月06日(火)
☆夜間救急動物病院☆

昨日のNHKの夕方のニュースで特集で報道されてました。出演してるのは獣医師会長です。会長自ら出務してます。私も月平均3回出てますが、初診で飼い主は初めてお会いする方たちで、重症例も多いので緊張しますね。

●2015年10月05日(月)

☆ノーベル賞☆

北里大学の大村智先生がノーベル医学生理学賞を受賞しました。熱帯の寄生虫駆除に寄与した抗生物質の発見が評価されました。

イベルメクチンという抗生物質ですが、この薬は犬のフィラリアの予防薬です。この薬剤が発見されて、フィライリア予防が月に一回の投薬で済むようになりました。それまでの予防薬は毎日飲む必要があり、なかなか予防が徹底しませんでしたから、当時は、犬の寿命は7〜8年で、ほとんどの犬がフィラリア症で命を落としていました。

フィラリラ以外にも、ダニの寄生が原因のカイセンや耳ダニ、以前は治せないので安楽死対象になっていた毛包虫症も治せるようになりました。

犬以外でも、熱帯地方の牛の寄生虫の治療薬として、途上国の食糧確保や産業にに貢献しています。

いつもはノーベル賞はどこかの遠い世界の話でしたが、イベルメクチンを発見したのが日本の科学者だったとは知りませんでした。嬉しいことですね。ノーベル獣医学賞もあげましょう!!

●2015年10月03日(土)

☆今日のワンコ☆

「顔に血が付いていたんです。どこから出たかわかりません。元気食欲はあり、普通と変わりません」ということで、白い小型犬が来院しました。付着した血液は拭き取ってきたそうですが、まだ口元に少しこびりついていましたから、出血したことに間違いなさそうです。

付着部位は顔ですから、口の中を良く観察しました。歯周炎や歯肉炎のある子でそこから出血することがありますし、腫瘍ができていてそこら出血することもあります。口の中を怪我して出血することもありますが、口から出血した形跡はありません。

体を怪我した様子もありませんから、後はお尻や陰部からの出血が疑われます。出血部位をなめると口元に血が付着しますが、その気配もありません。ワンコは至って元気です。出血部位はわかりませんでしたが、化膿止めのための抗生物質の注射を打ってお返しして、様子をみることにしました。何か原因があれば、また出血するはずです。

それから来院が途絶え、しばらくしてワクチン接種で来院しました。

「そういえば、あれから出血は大丈夫だったんですか?」とお尋ねすると、飼い主が笑っています。

「実は、主人がひげを剃った後、カミソリで顔を切ったのに気付かずにワンコにスリスリしたみたいです。お騒せしてすみません」。

ワンコを連れてきたときにはご主人は出かけた後で、奥さんが帰った来て、顔に血が付いたワンコを見て、慌てて連れてきたそうです。まいったなぁ〜。

●2015年10月02日(金)
☆今日のニャンコ☆


うめちゃんです。体重1.4kgの女の子です。生後3か月くらいかなぁ?ワクチン接種で来院しました。後3か月位したら不妊手術ですね。

●2015年10月01日(木)
☆今日のニャンコ☆

今日は荒れ模様のお天気でしたね。写真はパルちゃんです。1歳の女の子です。不妊手術前のワンショットです。気配を察したのか、緊張してますね。パルちゃんは、手術を終えて、夕方退院しました。


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