2015年09月
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●2015年09月30日(水)

☆今日のニャンコ☆

今日は食欲不振の猫に経鼻カテーテルを入れました。

慢性的な病気で食欲がなくなりました。皮下点滴と流動食の強制給餌で栄養を補給していましたが、体調の悪化とともに、注射器で強制的に口から食事を入れられるのを嫌がるようになりました。

幸いに嘔吐はありませんでしたし、飼い主の方のなんとか栄養をつけてあげたいというご希望もあり、鼻から細い管を胃の入り口まで入れて、それを使って流動食を与えることにしました。

管に局所麻酔薬を塗って入れますが、それほど猫は嫌がることなく、スルスルと入れさせてくれました。造影剤を入れて丁度良い位置に入っているのを確認して、管を頭と鼻の横に固定しました。

これからは、この管を使って飼い主の方が流動食を与えることになります。上手くいくと良いですね。

●2015年09月29日(火)
☆今日のワンコ☆

MDにクゥちゃんです。7歳の男の子で体重は6.6kgです。フィラリア予防とノミの駆除で来院しました。待合室の椅子の上でのワンヨットです。カメラを持っているスタッフに興味深々みたいですね。

●2015年09月28日(月)
☆うちのポチ☆

夕方の診療が終わってからカルテの整理をします。一人だと寂しい(?)のでPを連れてくるというか、ヤツは喜んですっ飛んでやって来ますが、今日は寝てて、呼んでも来ませんでした。最近、耳が遠くなったのです。

その代わりというか、ベランダの階段から外を見ていたポチがトコトコ付いてきました。来たのはいいが、あまり病院が好きでないポチは、Pがいないと退屈です。一仕事終えて後ろを見ると、すっかり退屈して、ころがっているヤツが居ました。事務仕事終わったから、Pのとこに戻してやろうっと!

●2015年09月26日(土)
☆今日のワンコたち☆

当院は犬と猫しか診ていませんが、平均すると夏は犬の来院が多くて、寒くなると猫の来院が多くなる傾向でした。夏は、皮膚病のワンコが多くて、寒くなると風邪や下痢など猫の感染病が多くなるからです。

ところが、まだ暑い日もありますが、猫の来院が増えています。子猫は風邪をひいた子が来院してきますし、成猫は高齢ネコが食欲不振で来院します。今日も猫の来院が多くて、高齢ネコの食欲不振は検査が伴いますから、一件に時間がかかり、時間帯によっては、1時間以上の待ち時間になってしまいました。午前中よりも午後の方が比較的空いています。

写真は、チワワのまめちゃんです。3歳の男の子で体重は2kgです。フィラリア予防で来院しました。

●2015年09月25日(金)

☆今日のワンコ☆

夜間病院で診察した子は、翌日には主治医の元に行ってもらいます。夜間病院は応急処置で、そのほとんどが継続治療が必要ですから、かかりつけ医で診てもらうことになり、夜間病院で診た先生が継続して診ることはありません。

私が担当の夜に、当院のお近くの方が来院しました。かかりつけ医は西区の先生です。診察を終えて、「明日はかかりつけの先生に診てもらってくださいね」とお話しすると、その方、以前当院に来たことがあったようで、「トミシタせんせいでしょ?西区は遠いから、明日は先生の病院に行きたいのですが・・」。

「ダメです」というわけにもいかないので、主治医の先生にはこちらから連絡を入れて、当院で継続治療することに承諾してもらい、翌日に来院してもらいました。2〜3日の点滴が必要だと思ったので、次の日も来てもらうことにしましたが、午前中には来院されませんでした。

午後の休み時間に買い物をしてると、その人が店の前をテクテク歩いています。
「○○さん、今日は点滴は良かったんですか?」
「あ〜ら、先生、昨日、かかりつけの先生から連れておいでって電話があったから、今日連れて行って入院させました」。

高齢なワンコで色々な疾患をかかえていましたから、主治医の元に行ってもらって良かったです。わざわざ電話してくれるなんて主治医の先生、良い先生ですね。

●2015年09月24日(木)

☆今日のワンコ☆

シルバーウイーク明けの診察でしたが、昨日は動物愛護デーのイベントが到津の森で開催されて、夜は夜間病院の出務でしたから、私のシルバーウイーク明けは一昨日でした。

休みの前半は、「これからの獣医療を考える」という会セミナーに行きました。フロアーと講師の距離が短くて、受講者参加型だったので、発言の機会もあって、緊張感のあるサミットでした。

東京は高度医療ができる施設が増えて来て、いよいよ専門医と家庭医がはっきりしてきているみたいでした。外科専門の病院は以前からありましたが、循環器の検査だけをやる病院や皮膚科、眼科、腫瘍科、麻酔専門で依頼を病院から受けて、麻酔管理をする専門医・ERを目指している夜間救急病院などが出来ていました。

北九州市も循環器やガンの専門医が開業しえます。まだ一般診療もしてますが、そのうち二次診療施設になっていくかもしれませんね。これからも、性格な情報をクライアントにお伝えできるように、アンテナを張ってないといけませんね。

●2015年09月19日(土)

☆シルバーウ

明日から連休ですね。休み中も点滴など継続治療が必要な子は、来院時間を指定して治療をしていますが、今度の連休はセミナーに出席するので病院を留守にします。その間の診察を6月に開院した北九州夜間救急病院に依頼しました。

夜間病院は、会員の患者さんに限って、休みの間の診療を代行してくれます。治療内容を診療依頼書に記載していますから、治療を受けている病院と同じ内容の治療をしてくれます。連休中に2件3頭の動物たちが治療を受ける予定です。比較的病院が空いている午後9時から10時の間に来院してもらいます。

以前は「お休みの間どうしたらいいんですか?」と言われると、「タウンページを見ると休日もやってる病院があるのでそこを受診してください。ごめんなさい」と言うしかなかったのですが、夜間病院を紹介できるので安心です。患者さんも当院と同じ治療を受けられるし、改めて検査を受けなくても良いので動物たちにとっても、負担が少なくて良いですね。

●2015年09月18日(金)
☆今日のワンコ☆

カメラ目線で見上げているのは、クムちゃんです。3歳の女の子で体重は5kgです。クムちゃんはシーズーとチワワのミックス犬です。今日はノミの駆除で来院しました。可愛いですねぇ〜

●2015年09月17日(木)
☆今日のワンコ☆

YKのこまちゃんです。9歳の女の子で体重は2kgです。ホテルに預けることになったので、今日はワクチン接種で来院しました。最近、ホテルやドッグラン、ペットの飼えるマンション等で、狂犬病や混合ワクチンの接種を義務付けるところが増えてきましたね。

●2015年09月16日(水)

☆今日のニャンコ☆

先月の下旬に体重1.5kgの子猫がワクチン接種に来ました。生年月日ははっきりしませんが、体重から推測して3か月半くらいかな?って思っていました。メスのニャンコだったので、「不妊手術は生後半年くらいで行いますから、年内かな?その時は事前に予約してくださいね」とお話ししていました。

それから約半月経って、「猫が発情して鳴いてるんです。まだ早いようなんですが・・。」とご相談に見えました。雌猫の飼育経験のある方なので、発情には間違いなさそうです。同居している去勢済みの雄猫も騒いでいるそうです。

猫の体重を測ると、ほぼ半月前のワクチン接種時と変わりません。その子の不妊手術を今日行いましたが、おなかの中には、立派に発情した卵巣と子宮がありましたよ。

このニャンコ、元々小柄な猫だったんですね。多分、今までに雌猫の不妊手術を1000頭近くしていると思うけど、その中で一番小さな子だったかもしれませんね。

●2015年09月15日(火)
☆今日のニャンコ☆

子猫2頭です。男の子と女の子で体重は1kgです。飼ってくれる方を探しているそうです。仲良しだから、一緒にもらわれると良いですね。

●2015年09月14日(月)
☆今日のニャンコ☆

尿道に砂が溜まってオシッコが出せなくなった猫の膀胱から洗い出した砂です。ストラバイト結石と言って、マグネシウムの過剰摂取が原因です。発病するのはほとんどが雄猫で、雌と比べて尿道が細くて長いのが原因です。

マグネシウムを多く含んだ食事の多給餌、大食漢で肥満傾向の猫、室内猫の多頭飼育(トイレを我慢するため)などが原因です。3〜4日放置すると尿毒症を起こして死亡することもあるので、雄猫にとっては怖い病気です。飼育環境が似てる飼い方をしてる飼い主の方はご注意くださいね。

●2015年09月12日(土)

☆今日のニャンコ☆

またもや外出した猫の具合が悪くなって来院してきました。今度は呼吸困難です。午前中にちょっと出た猫が帰って来たところ、ハーハーていいって横たわっていたそうです。診察台の上でも呼吸は苦しそうです。

先週手術したので、「またもや横隔膜ヘルニアか??」とレントゲンの結果が出るまでヒヤヒヤしましたが、今回はそうじゃなくて、肺が白くなっていました。肺炎にも見えましたが、出て行く前までは元気だったので、やはり外で何か事件があったのだろうと、肺水腫の治療をしたところ、翌日には呼吸状態が改善しました。

肺水腫は、事故、感電、中毒などでおこります。この猫に何があったのかわかりませんが、そとに出たことで事件は起きたと思います。猫は室内で飼ってあげてくださいね。


●2015年09月11日(金)

☆今日のニャンコ☆

一晩外に出て行った猫が這うようにして帰宅してきました。後ろ足は立てません。レントゲンを撮ると、骨盤を骨折して、しっぽの骨を断裂していることがわかりました。

骨盤は後ろ足を支えていますから、ここを折るとうまく歩けませんし、骨盤の中に大腸が通っていますから、折れ具合によっては、便が出せなくなります。しっぽの骨折は、その中に神経(脊髄)がありますから、そこを切ると、自力で排便排尿ができなくなります。

今日のニャンコの骨盤骨折はひどい折れ方ではないので、このまま安静にしていれば元通りとまではいきませんが、日常生活に支障ないくらいには治るかもしれません。尾の断裂は、2〜3日経過を見ないと、排尿の状態が分かりません。ポタポタと垂れ流れているようだと、自力ではオシッコが出せてないので、介助が必要になります。すべての経過を見るために、数日後に再来院してもらうことにしました。それまでは安静のため、ゲージの中で飼ってもらうことになります。

来院したニャンコのレントゲンを撮ると、受傷直後よりも骨盤の位置が正常に近くなっていました。ニャンコはまだ歩けませんが、座ることはできるようになり、排尿も自分で砂をかいて出来るそうです。

今回はしばらく安静にしていれば、猫の自力回復力で治っていきそうですが、こう上手くいくのはまれです。手術で治れば良いのですが、生涯、後ろ足が麻痺したり、排便排尿が自力で出来なくなる猫も居ます。こんなことがないように、猫は室内で飼ってあげてくださいね。




●2015年09月10日(木)
☆秋到来☆

台風の影響で不安定な天気が続いていましたが、今日は台風一過でさわやかな秋晴れになりました。Pの朝の散歩も気候が良くなって、足取りが軽くなって、今までは散歩後半は、私が先になって歩いていましたが、最近はPが先を歩いています。ポチは気候に関係なく元気です。

夜間病院も暑さで体調を崩したワンコの来院が減っているようです。真夏は、熱中症や「皮膚病が出来て化膿したところにハエが集って虫がわいちゃった!なんとかして!!」なんてワンコが来てましたよ。

●2015年09月09日(水)
☆今日のワンコ☆

チワワのジュン君です。8か月目の男の子で体重は2kgです。去勢手術後の傷の確認で来院しました。ワンコの去勢手術は時間が経つと吸収される糸で縫ってるので、糸が表に出ていませんからワンコが傷をあまり気にしません。傷の治りもこの方法が良いようです。

●2015年09月08日(火)

☆今日のニャンコ☆

横隔膜ヘルニアの手術を受けた猫が退院しました。術後の経過は良くて手術翌日には、パクパクと食事を元気よく食べたので、良かったなぁと思っていたところ、その翌日に食べたものを全部吐いてしまいました。その後からそれまでの元気がなくなったので、点滴を再開して治療していました。

元気は徐々に回復してきましが、食欲がありません。吐き気も少しあります。胸の中に入り込んでいた小腸を引っ張り出してお腹の中に戻していますから、腸の位置が大きく変わっています。癒着や閉塞があるかもしれないので、造影剤を飲ませて時間を追ってレントゲンを撮りましたが、造影剤は問題なく流れていますから、閉塞や捻転はなさそうです。

ニャンコは元気を回復して機嫌も良さそうです。飼い主が喉をなでてやると、ゴロゴロ甘えています。体内に問題があれば、こんな行動はしないでしょう。飼い主の方によると、このニャンコ、今まで高齢ネコ用のレトルト状の食事だけ食べていて、ドライタイプや缶詰は食べたことがないそうです。食事の形状が違ったので吐いちゃったのかもしれないので、退院させて自宅で様子を見ることにしました。念のために、点滴用の管はいれたままでお返ししました。お家に帰ったら、食べなれた食事をもらいます。食欲が出て、吐き気が止まるといいなぁ〜。 

●2015年09月07日(月)

☆夜間病院☆

先週末は、北九州夜間動物病院の出務でした。夜間病院には、心臓発作、ケイレン、ぐったりしているなど重症患者が多く、飼い主は初めてお会いする方ばかりですから、診察に気を使いますし、緊張します。二人体制で診察を行っていますので、相談しながら治療しています。私みたいに、毎日一人で診察を行っている者にとっては、他の獣医師の診察を見る良い機会にもなってます。

幸いにして、私の担当日は重症患者は来院しなかったので、無事に定時で帰宅できましたが、朝まで診療することもあるみたいですよ。

●2015年09月05日(土)
☆今日のワンコ☆

診察台の上で困ったような顔してるのは、アルフィンちゃんです。2歳の男の子で体重は30kgです。アルフィンちゃんは、ラブラドル・レトリバーのミックス犬だそうですよ。

●2015年09月04日(金)

☆今日のニャンコ☆

今日は猫の「横隔膜ヘルニア」の手術でした。動物には、胸とお腹の間に「横隔膜」という強い膜があって、胸とお腹を仕切っています。お肉屋さんに行くと「さがり」という部分がありますが、これは牛の横隔膜です。

この横隔膜が交通事故などで破れると、おなかの中の臓器が胸に入り込んで動物は呼吸がし辛くなります。手術でお腹を開けて、胸に入り込んでいる臓器を元に戻して、破れた横隔膜を縫い合わせると治りますが、書くと簡単そうですが、実際の手術はなかなか大変で、20%位の死亡率があります。

今日のニャンコも受傷してから時間が経っていたようで、横隔膜が大きく欠損していて寄せることができず、横隔膜の一部を肋骨に縫い付けて、なんとか元に戻しました。

手術を受けた猫は、十分に呼吸できませんから、今はICUに入って酸素吸入を受けています。このまま、呼吸が安定してくれると良いのですが、まだ予断を許さない状況です。今夜は良く眠れないだろうなぁ〜(←猫じゃありません。私です('_')

●2015年09月03日(木)
☆休診日☆

今日の午後はお休みだったので海遊びをしようかと福間海岸に行きました。今日は暑かったのでPはお留守番でした。先週まで賑わっていたビーチが閑散として、静かな海岸が戻ってきました。今から10月までが、ワンコとの散歩には良い季節になりますよ。

●2015年09月02日(水)
☆今日のワンコ☆

シュナウザーのオリバー君です。3か月目の男の子です。3回目のワクチン接種で来院しました。通常、ワクチン接種は当院では、生後2か月目と3か月目の2回接種しますが、オリバー君は生後45日位で1回目を打ってきましたから、最終接種を3か月目以降に持ってくるので、3回接種になりました。

開業した20年くらい前は、まだまだ伝染病で亡くなるワンコも多くて、ワクチン接種時期や種類、感染した子の隔離などに気を使いましたが、ワクチンの接種率が上がったのと、飼育環境が良くなったので、最近はほとんど見ることがなくなりました。亡くなるのは若い子が多かったので、悲しい場面を見ることがなくなって、良かったです。

●2015年09月01日(火)
☆休日のPその3☆

遊び終わって帰るところです。くたびれたけど嬉しそうです。体が濡れたままだと痒みが出てガシガシ掻いて皮膚病を起こすので、車に乗せる前に水気を拭き取りました。

留め金が金属のリードだと、海で使うと砂を噛んだり、錆びたりして、すぐダメになるので、荒縄を使ってます。これをつけて浜を散歩してると、「とても動物病院で飼われているワンコには見えない」と言われます。


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