●2015年03月31日(火)
☆今日のワンコ☆ 今日は10歳の中型犬の膀胱の中に出来た結石を取りました。 1か月ほど前に、「動きが悪くて、腰のあたりを触ると痛がって鳴く」ということで来院した子です。「腰椎に病変があるかも?」とレントゲンを撮ると、膀胱結石が見つかりました。散歩に行くと何回もオシッコの格好をするという症状もあり、飼い主の方は、腰が痛いからかも?と思っていた様ですが、結石が原因だったのかもしれません。その後、腰痛の症状はすぐに良くなり、今のうちに結石は取り除いた方が良いのでは・・。ということになり、今日の手術になりました。 改めてレントゲンを撮ると、結石は尿道にもあることが分かりました。尿道の入り口から細い管を入れて、尿道の中の結石を膀胱に戻します。膀胱に戻れば膀胱切開だけで済みますが、戻らないと、尿道も切開しないといけないので、手術が大変になります。始めは管を入れても結石は動きませんでしたが、潤滑剤を入れるとなんとか動かすことが出来て、無事に膀胱内に落ちましたから、膀胱切開だけで、結石を取り出すことが出来ました。 尿道内の結石はギザギザしてましたから、1か月前のワンコの症状は、結石が膀胱から尿道を降りてきているときに痛みが出たのかもしれません。私は尿管結石の経験があるので、この痛みは他人事(他犬事?)とは思えませんね。あれは痛かったなぁ〜。
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