●2014年09月27日(土)
☆今日のわんこ☆ 今日はメス犬の「子宮蓄膿症」の手術でした。 5歳ですから若いですね。、通常は10歳前後の発病が多く、この年齢で不妊手術を受けていないメス犬の具合が悪くなると、まず最初にこの病気を疑います。 今日のワンコはまだ若く、もし陰部から膿が出ていなければ、この病気を見逃したかもしれません。飼い主の方もこの病気に詳しくて、「蓄膿症」かも??ということで来院しました。エコー検査で病変が確認できましたから、今日の手術になりました。 発病から早い来院だったので、ワンコの状態は良く、血液検査も異常は見られませんでした。ただ、このワンコ、「短頭種」です。パグ、フレンチブル、ボストンテリアなど鼻の短い犬種の麻酔は管理が難しいのです。 手術はガス麻酔で行いますから、気管に管が入っています。麻酔が覚めてくると、気管の管による刺激を感じますから、動物はむせます。そうなる前に気管を抜きます。麻酔は覚めかかっていますから、動物は自力で呼吸し始めて、覚醒していきます。 短頭種の犬は、管を抜くと、呼吸を止めてしまうことがあります。長鼻種と比べると空気の通りが悪いのです。呼吸を止めて窒息しそうになるので、再び管を気管に入れようとすると、またむせる・・。入れないと呼吸を止める・・という悪循環になって、刻々と容態が悪くなって、我々は青くなっていきます。太った子は特に危険です。 今日のワンコは、幸い抜管後もなんとか頑張って自力呼吸してくれて、無事に覚醒しました。 もし今日のワンコが、12〜3歳でこの病気を発病して今よりも心肺機能が落ちていて、その時太っていたら・・。と考えると、早い年齢での発病は、このワンコにとってラッキーだったかもしれませんね。私にとってもラッキーだったかもヽ(^o^)丿。 状態が良ければ、ワンコは明後日退院予定です。
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