●2014年02月28日(金)
☆今日のワンコ☆ 今日はオス犬の肛門の近くに出来た腫瘍を手術しました。 「肛門周囲腺腫」という病気です。体重が17kgの中型犬のお尻に子供の握りこぶし大の腫瘍ができて、表面からジュクジュクと出血して臭いもきつく、なんともあんばいの悪いことになっています。室内で飼われている子ですから、飼い主の方も困っていることでしょう。この状況を改善するには腫瘍を手術で取るしかないのですが、このワンコ17歳なんです。 血液検査や心電図には大きな異常は認められず、ワンコは元気も良く食欲もあるそうなので、手術することにしました。 ワンコの年齢を考えて、鎮静薬や麻酔の導入薬は、若い子の半分の量にしました。この量でも麻酔は順調に進み、術中も安定していて、無事に手術を終えました。 若いワンコだと、麻酔を切ると10分前後で意識が戻り、20分位で頭が上がりますから入院室に移しますが、今日のワンコは意識が戻っても、なかなか頭を上げません。うつらうつらしてます。術後の容態は安定していましたが、1時間以上手術台の上で半分眠って休んでました。やはり17歳、人に換算すると80代後半ですから、よく頑張りました。 今日のワンコは子犬の時から診てる子です。健康な子ですから、ワクチンとフィラリア予防で1年に1〜2回来院してきます。今日の治療で、また飼い主の方との良い時間をすごせますね。ワンコは明日の朝退院です。、
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