2013年04月
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●2013年04月30日(火)
☆現在のポチ☆

1ヶ月間の治療でカイセンから回復し、諸般の事情で当院の3番目のワンコとなったポチの今の姿です。後ろにPを従えて、威張ってます。あの頃の貧こい姿はどこへやら・・・。少しは私に感謝してるかなぁ〜?心ある人に保護されて、当院に連れて来てもらって、良かったね。

●2013年04月27日(土)
☆今日のワンコ☆

「この子、カイセンみたいなんですが・・」と、体重2kgの小型犬を連れた方が来院しました。

「カイセン」というのは、皮膚の下に住み着くダニが原因の皮膚病です。感染している動物と同じ環境で生活するとうつります。主な感染源は、狸などの野生動物ですから、室内犬ではまれなんだけどなぁ。と思いながら、詳しくお話をお伺いすると、ご家族に湿疹が出来て皮膚科に行ったところ「カイセン」の疑いといわれたそうです。

犬や猫のカイセンは、人に寄生することはありませんが、一緒に生活すると湿疹の原因になります。

確かにこのワンコにも病変があり、検査すると、カイセンが見つかりました。飼い主の方の言うとおりだったみたいです。

このワンコ、時々お庭に出すそうで、お庭には狸が出没してるそうですから、そこで感染したのでしょう。カイセンは、ダニを駆除するお薬を使うと、約1ヶ月で治癒します。当院のポチもボロボロ、ヨレヨレのカイセン犬でしたが、今はすっかりきれいに治ってますよ。

写真は、ありし日のポチです。何度見ても情けないなぁ〜

●2013年04月26日(金)

☆今日のワンコ☆

今日は13歳の中型犬の腹水を抜きました。

腹水の原因はフィラリアの感染です。フィラリア症は、予防薬が普及しましたから、最近はあまり診ない病気ですが、時々、高齢のワンコで診ることがあります。予防薬が今ほど普及していませんでしたから、若い頃に感染したのでしょう。

フィラリア症は心臓病の一種です。心臓にソウメン状の虫が寄生するので、血の流れが悪くなって、お腹から肝臓を経由して戻る血が滞って、肝臓に血が溜まって「うっ血肝」という状態になり肝臓の状態が悪くなります。病気が進行すると、肝臓から血液の一部が漏れ出して「腹水」が溜まってきます。

今日のワンコは、体重が12kgくらいの中型犬ですが、お腹の中から2リットルの腹水が抜けました。人の体重で換算すると、60kgの人のお腹の中に10リットル(一升瓶5本強!)も溜まっていた計算になります。ワンコもきつかったでしょうね。

フィラリアの予防は、蚊が出始めてからで大丈夫ですから、予防薬の投与は6月からスタートして11月に終了します。蚊の多い地域では12月まで飲ませてもらってます。

フィラリア症は月に1回の予防薬の投与で、完全に予防できる病気ですから、6月から愛犬にお薬を飲ませてあげてくださいね。

●2013年04月25日(木)
☆今日のワンコ☆

チワワのジンちゃんです。6歳の男の子で体重は3.8kgです。カメラを向けられて、飼い主の方の腕の中でビックリしている表情が可愛いですね。

●2013年04月24日(水)

☆今日のワンコ☆

今日はオスの中型犬の陰睾の手術でした。

12歳のワンコですが、睾丸の1個が正常な位置になくて、オチンチンの横にあって、それが最近大きくなってきました。オスの睾丸は胎児の時には、お腹の中にあって、成長するにつれて降りてきて、正常な位置に収まりますが、それが途中で止まっちゃうことがあります。この様な睾丸を陰睾といいます。

陰睾は、ワンコが年をとると腫瘍化して大きくなることがあります。悪性化することもありますから、手術で切除することにしました。

腫瘍化した陰睾を取り除き、同時に去勢手術もしました。口の中にも良性の腫瘍がありましたから、それも切除し、歯石を取って、歯周炎でぐらついた歯は抜歯しました。

治療には3時間近くかかりましたが、今回の処置は、これからのワンコの健康維持にかなり貢献したと思います。去勢すると太ることがあるので、そこだけは注意しないといけませんね。ワンコは明日退院します。

●2013年04月23日(火)

☆今日のニャンコ☆

今日はメス猫の避妊手術でした。このニャンコ、昨年の秋に北九州市の動物愛護センターの譲渡会で、飼い主の元にやってきました。

愛護センターの譲渡会でもらわれたメス猫には、避妊手術の助成金がついています。譲渡されて半年の間で手術を受けると、1万円の助成を受けられますから、「猫を飼いたいな」って思っている方は、第二土曜日に愛護センターに行くと良いですね。

ちなみにオス猫の去勢手術には助成が付いていません。小さな子猫はオスメスの鑑別が難しいのですが、間違うことないのかな?

●2013年04月22日(月)

☆今日のワンコたち☆

今日は狂犬病集合注射の最後の出務でした。注射会場は八幡西区です。最近注射会場に来るワンコたちは、小型犬が多く飼い主の方が抱っこできるので、接種が楽になったと書きましたが、今日の会場は、元気の良い中型犬が多く、それも2〜3頭連れてこられる方が目立ちました。

郊外の会場で、近くには一戸建ての住宅が多いので、中型犬を複数飼うことができるのでしょう。八幡東区は高齢な飼い主の方が多いので、年配の方が元気の良い中型犬を連れてこられると、犬に引っ張られて危ないことがありますが、西区の飼い主の方はまだ元気盛りで、犬をしっかり持てる方が多く助かりました。

今日で、私の出務は終わりました。集合注射が終わると、なんだかホッとしますね。

●2013年04月20日(土)
☆うちの猫たち☆

今日は4月にしては寒い一日でしたね。当院の猫の松&竹もお気に入りの通称「かまくら」の中で、仲良くくつろいでいました。カルテを見ると、この子たちも今年の秋で14歳です。人の年齢に換算すると、私の年を追い越しているかも・・。少しいたわってあげようかな?

●2013年04月19日(金)
☆今日のにゃんこ☆

メス猫のラッキーちゃんです。今日は避妊手術を受けに来院しました。手術前のワンショットです。「何見てんのよぉ〜」って顔してます。

●2013年04月18日(木)
☆Pとポチ☆

ポチはヤンチャ度全開で、Pは少々持て余し気味ですが、眠る時は仲良く寝てます。今夜は、Pの腕枕でポチは夢の中です。太い腕だから、寝心地いいだろうなぁ〜。どんな夢見てるのかな?

●2013年04月17日(水)
☆今日のにゃんこ☆

メス猫のミルちゃんです。2歳の女の子です。今日はワクチン接種で来院しました。ミルちゃんは外に出るので、白血病の予防薬が入った7種混合ワクチンを打ちました。外に出るだけあって、「獲物を狙う様な目つき」でカメラを見てますね。

●2013年04月16日(火)

☆今日のワンコ☆

1週間前に膀胱結石と尿道結石の手術をしたワンコが退院しました。術後の経過も良く、排尿も順調で、新しく作った尿道からダ〜とオシッコをします。手術前には、何度も力むのですが出ないという状態が続いていましたから、ワンコもホッとしてるでしょう。

もし手術を受けてなかったら、もうこの子は居ないでしょう。それくらい「オシッコが出ない(出せない)」という症状は重大です。オス犬やオス猫の飼い主の方は気をつけていてくださいね。メスは尿道が太くて短いので、オシッコが出せなくなることは、ほとんどありません。当院でもメス犬で1例だけ経験があります。大きな結石が尿道の出口にスッポリとはまってました。

私が手術してなければ亡くなっていたわけで、「獣医冥利につきる」はずですが、手術も含めて、この1週間の心労はなかなかのものでした。この先も、新しく作った尿道が狭くならないだろうか?とか、また結石が出来たらどうしよう?とか、心配の種は尽きません。

どんな病気も早期発見、早期治療が一番です。「なんかおかしいなぁ」と異変に気づいたら、早めに来院してくださいね。

●2013年04月15日(月)

☆今日のワンコたち☆

今日の午前中は狂犬病の集合注射に行きました。今日は八幡西区へ行きました。今日の出務は2会場です。始めは町の中の筑豊電鉄の駅前の公園でした。時間前からワンコたちが集まり始めてます。MDやマルチーズ、シーズーなどの小型犬が多いようです。小型犬は飼い主の方が抱っこしてくれるので、ワンコは落ち着いていて、暴れないので注射を打つのが楽です。

次の会場は少し山手の方でした。ここは中型犬が多い!続々と10〜20kgクラスのミックス犬がやってきます。飼い主の方は男性の方が多く、中には口輪を付けて来るこも居ます。男性ががっちりと持ってくれるので、ここでも安全に打てました。

地域によって、飼われている犬も違うんですねぇ。

●2013年04月13日(土)
☆今日のワンコ☆

めいちゃんです。7ヶ月目の女の子です。今日は健康診断で来院しました。体重は4.5kgです。診察台の上からどこ見てるのかな?

●2013年04月12日(金)

☆今日のワンコ☆

火曜日に尿道結石と膀胱結石の手術をしたワンコの尿道に入れた管を今日抜きました。

膀胱の手術の後は、膀胱の中に管を入れて置きます。術後はそこを伝ってオシッコが出ますから、膀胱の傷が癒えるまでオシッコを溜めないでおく処置です。ところが、あまり長く入れて置くと膀胱の中に異物があるわけで、膀胱炎や血尿の原因になりますから、術後2〜3日で抜きます。自力で排尿できるようになると、自然に抜けちゃうこともあります。

それまでは、管を伝って出ていたオシッコは、管を抜くと自力で排尿するはずです。自力排尿できるとホッとします。術後の第一関門です。今日のワンコは、膀胱と尿道の手術をしていますし、膀胱の状態を見ると、尿道もかなり傷ついていることが予想されました。「自力で出せるだろうか・・」。

排尿させるために、入院室から屋上に上げると、ワンコは立ったまんまでジョ〜っと勢い良く排尿しました。「あぁ、良かった(^_^)v」。

まだ血尿が続いていますから、退院はもう少し先になりそうです。まだまだ、超えなければならないハードルがいくつかありますね。

●2013年04月11日(木)
☆今日のワンコ☆

グフィーちゃんです。4歳の男の子で体重は9kgです。グフィーちゃんの種類は何でしょう??ミニチュア・ダックスとシュナイザーのミックス犬だそうです。思慮深い哲学者の様な風貌ですね。

●2013年04月10日(水)
☆今日のニャンコ☆

黒猫のユキちゃんです。10ヶ月くらいの女の子です。今日は避妊手術を受けに来院しました。写真は手術前のワンショットです。身の危険を察して(?)警戒気味です。

●2013年04月09日(火)

☆今日のワンコ☆

今日は12歳のオスの中型犬の尿路結石摘出手術でした。

以前から、オシッコの出が悪いことがあった様で、一度来院するように言ってたのですが、とうとう出なくなってしまいました。2日ほどオシッコの格好はしますが、出せないそうです。全くオシッコが出せなくなると、多分4〜5日で亡くなってしまうでしょう。

すぐにオチンチンの先から管をいれて開通を試みましたが、何か(結石)に支えて入りません。レントゲンを撮ると、オチンチンの先から数センチのところに結石があります。コヤツが邪魔してます。

麻酔をかけて、石が詰まっているあたりをメスで切開しますが、なかなか見つかりません。レントゲン写真で見るとすぐそこにあるんですが、細い管をガイドに切り進めていっても、なかなか石にたどり着けません。

なんとか見つけて取り出しましたが、まだその先にもあります。管がつっかえてなかなか先に進みません。少し固めの管に変えて押すと、なんとか膀胱に石を落とし込むことが出来ました。

次は膀胱を切開して石を取り出します。この作業もなかなか大変で、今日のワンコの石は細かくて血液と混ざって泥状になっていてそれがセメントの様になってました。

手術に時間がかかることは予想していましたが、5時間近くかかり、午後から来院された方にはご迷惑をおかけしました。ワンコは今週一杯は入院することになるでしょう。じゃんじゃんオシッコが出せるようになって帰れると良いですね。

●2013年04月08日(月)
☆今日のワンコ☆

今日もチワワの塁ちゃんです。3ヶ月目の男の子で体重は2kgです。3ヶ月齢のチワワとしては大きな方ですね。飼い主の方のストールとお揃いのベストが可愛いですね。

●2013年04月06日(土)
☆今日のワンコ☆

チワワのショコラちゃんです。2ヵ月半の男の子で、体重はまだ800gです。今日はワクチン接種で来院しました。両手に乗るくらいの大きさです。可愛いですね。

●2013年04月05日(金)

☆今日のワンコ☆

今日も狂犬病の集合注射に行きました。小型犬は飼い主が抱っこしてくれるので、接種が楽になりましたが、中には、嫌がって暴れるワンコも居ます。飼い主が気合を入れて持ってくれると良いのですが、中には、自分の犬が怖い方も居ます。こんなワンコにワクチンを打つのは大変です。リードを近くの柵や木に縛って頭がこっちに来ないようにリードを飼い主にしっかり持ってもらって、お尻に打ちます。打とうとすると、飼い主が手を離しちゃったりすることがあるので、冷や冷やものです。

今日も暴れるワンコに遭遇しました。幸いに屈強な男性が飼い主でしたから、しっかり持ってくれましたが、首輪はゆるい・・。
暴れるワンコを柵に縛り付けて打とうとすると、首輪がするり・・。「逃げちゃったから打てないな〜」っと思っていると、再び連れて来られました。こんどはリードが2本付けられていますが、首輪がやはり緩そう・・。

一瞬の隙をついて早業で打ちましたが、その後、また首輪がするり・・、注射を打たれたワンコは怒り狂ってます。そのワンコに首輪をつけようとした飼い主の方の手をガブリ!!

狂犬病の集合注射会場に犬を連れてくる時は、首輪をしっかり締めて来て下さいね。

●2013年04月04日(木)
☆今日のワンコ☆

ミルクちゃんです。3ヶ月目の女の子です。体重は2.3kgです。今日はワクチン接種で来院しました。ミルクちゃんの種類は??。ヨーキーとプードルのミックスだそうです。可愛くなるでしょうね。

●2013年04月03日(水)

☆今日のワンコ☆

今日から今年の狂犬病の集合注射が始まりました。始まったのは昨日からですが、私は今日からの出務です。狂犬病のワクチン接種は、公園や小学校などで行なわれる集合注射と、動物病院で打つ個個注射があります。どちらも料金は変わりませんから、最近は、動物病院で接種する方が多くなりました。

病院では、カルテを見ながら打ちますから、その子の病歴や健康状態が分かるので安心です。聴診器を当てたり、体を触ったり、飼い主の方のお話を聞いたりして、その子の健康状態が把握できます。1年に1回の健康診断を兼ねてワクチンを接種することが出来ます。

犬を飼っている方は一年に1回の狂犬病ワクチン接種が義務付けられていますから、愛犬にワクチンをうってあげてくださいね。

●2013年04月02日(火)
☆今日のニャンコ☆

ペルシャ猫のロベちゃんです。2ヶ月目の女の子です。今日はワクチン接種で来院しました。体重はまだ900gです。小さくて可愛いですね。

●2013年04月01日(月)

☆その後のP☆

前足の関節炎で、朝の私のジョギングパートナーを2日間お休みしていたPが回復しました。その間、ポチが代役を務めました。いつもは、ポチはお留守番でした。その代わりに、午後の時間が空いたときに20分ほど散歩に連れて行ってました。午後の散歩はPがお留守番でしたが、川のふちを散歩してるポチを寂しそうに見てましたから、一緒に連れて行ってました。2頭でグングン引っ張りますから、私はなかなか大変です。

Pが回復したので、ピンチランナーだったポチはお留守番のはずでした。ところが、ジョギングが楽しかったのか、置いてくと、ギャンギャン文句言います。

で、結局、朝のジョギングも2頭で行くことになりました。始めはそれぞれにリードをつけて2本を持って走りましたが、2頭が引っ張るから大変でした。そこでポチのリードをPの胴輪に付けて、胴輪に付けた1本のリードを私が持つことにしました。そうすると、グイグイ引っ張る10kgのポチを30kgのPがおもり代わりなるので、私は少し楽です。

朝の8時ごろに、先頭は見るからにヤンチャそうなポチ、二番目に太めの中年おばさん風のP、その後ろを引き倒されないように必死の形相で走っている髭のおじさんを見たら、笑わないでくださいね。いやいや、大変なことになったなぁ〜。


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