●2012年09月29日(土)
☆今日のニャンコ☆ 今日は4歳のオス猫の便秘の処置をしました。 猫に「巨大結腸症」という病気があります。神経的な障害で、十分に力めないので、慢性的な便秘傾向があって、結腸に便が溜まって膨らんできます。膨らんだところにまた便がドンドン溜まって、ついに出せなくなり、出せなくなっても、上から便が降りてきますから、お腹の中はウンチで一杯になり、食欲がなくなって、吐き気がでてきます。猫は何度も排便の格好をしますが、出せないので、かわいそうです。 今日のニャンコは、幼少期の事故が原因で、尻尾が根元から切れています。このことが排便障害の原因のようです。神経的に軽い麻痺があるのでしょう。前回は、助手に抑えてもらって、私の太い指で弁をかき出しましたが、今回は大量に溜まっていて、長い間押さえておくのも可愛そうだったので、麻酔下で処置しました。 まず浣腸して、カチンカチンの岩みたいになった便をやわらかくしてから、根気よく指で解しながら、摘出していきます。40分ほどかけて、なんとか、岩便を壊して取り出すことができました。 これからは、便が硬くならないように下剤をのませながら、少量で栄養価の高い食事を与えて、便を少なくやわらかくしないといけません。再発を繰り返すようだったら、外科的に太くなった結腸を切除しないといけませんね。
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