●2012年07月30日(月)
☆今日のワンコ☆ 口の横から大きな腫瘍が出た12歳のワンコが来院しました。8kgくらいのオスのワンコですが、8cm位の大きさの黒い腫瘍が口の横から飛び出して、表面から少し出血して、それが毛に付いて悲惨な状態になっています。このワンコ、とても気性が激しくて、飼い主の方が汚れを拭くことも出来ません。咬み付くので、トリミングにも出せないそうです。汚れた毛を刈って清潔にしたのですが、バリカンに咬みつきます。 なんとか診察台の上に上げて腫瘍の状態を見ると、上あごの歯茎から出ているようで、腫瘍の付着部は思ったほど大きくありません。腫瘍はその形態から悪性腫瘍の「黒色腫」みたいです。完全切除は無理そうですが、容積を小さくすることは出来そうです。 汚れた毛を刈るだけでも麻酔が必要なので、飼い主の方にご意見をお伺いすると、このまま連れて帰ってもしょうがないので、部分切除でも良いから手術して欲しいということです。 腫瘍は付着している茎の部分から切り取り、上あごに広がっている部分は、電気メスで焼きました。寝てる隙に顔の毛も刈って、口の端から飛び出した腫瘍もなくなりましたから、随分スッキリした顔になりました。明日お迎えに来た飼い主の方は、ワンコの顔を見てビックリするかもしれませんね。腫瘍が再発しないで、この状態が長く続くと良いですね。
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