2012年06月
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●2012年06月30日(土)

☆今日のワンコ☆

今日は11歳のオス犬の去勢手術でした。

時々、ウンチが出にくくなるワンコです。諸検査の結果、前立腺肥大による排便障害と診断しました。オス犬には、精子を保護するための液体を分泌する前立腺という器官がありますが、年齢を重ねるとこの器官が肥大して、尿道や直腸を圧迫してオシッコやウンチが出にくくなることがあります。レントゲン検査やエコー検査で診断します。

今日のワンコは、過去にも同じ症状になり、前立腺肥大のお薬を投薬すると良くなるのですが、症状を繰り返すので、去勢手術をすることにしました。去勢すると前立腺が小さくなるのです。

今日のワンコは性格も少しタフなので、去勢手術で温和になるかもしれませんね。

●2012年06月29日(金)
☆今日のワンコ☆

MDのウィルちゃんです。2ヶ月目の男の子で、体重はまだ1kgです。ゲージの隙間に顔を突っ込んでたら、目の下の毛が薄くなってしまいました。出して欲しかったんだね。

●2012年06月28日(木)
☆今日のワンコ☆

ヨークシャー・テリアのリクちゃんです。6歳の男の子で体重は3.6kgです。フィラリアの予防で来院しました。お耳の毛を伸ばすとヨーキーもこんな感じになるんですね。

●2012年06月27日(水)

☆今日のニャンコ☆

今日はメス猫の乳腺腫瘍の手術でした。迷い猫です。避妊手術を受けていなかったので、保護した方が他院で手術を受けさせました。保護したのは2ヶ月前で、家に入ってきたのだそうです。保護したときから右胸にしこりがあるのに気づいていましたが、それが大きくなったので、今月の始めに当院に来院しました。

猫の乳腺腫瘍はそのほとんどが乳がんです。再発や転移することが多く、当院で過去に手術した症例もほとんどが再発したり、肺に転移して亡くなってます。悪性度が高いのです。

まだ乳がんと決まったわけではありませんが、ご説明をして判断してもらい、手術することになりました。今月はほとんど毎日手術の予約が入っていましたから、初診時から2週間後が手術日になりました。来院した猫の腫瘍は、倍ほどの大きさになっていて、すでに表面が破れていました。悪性度が高そうです。

急激に大きくなる可能性が高く、このままにしておくと猫のQRLが著しく悪くなるので、完治は難しいかもしれませんが、直径数cmにもなったこの腫瘍を切除することにしました。手術は2時間ほどで終わりました。小さなイチジクがぶら下がったようになっていた胸がすっきりしました。大きめ深めに切除しましたから、再発しないで、保護して手術まで受けさせてくれた優しい飼い主の方の元で、長く過ごせると良いですね。

●2012年06月26日(火)
☆今日のワンコ☆

チワワのMilk(ミルク)ちゃんです。6歳の女の子で体重は3kgです。ワクチン接種とフィラリアの予防で来院しました。写真は何枚か撮った中の1枚です。表情が可愛かったのでこれを選びましたが、実物は目がパッチリした綺麗なワンコですよ。

●2012年06月25日(月)

☆今日のワンコ☆

「昨日の朝までは元気だったんですが、夕方急に元気がなくなって、いつもは良く食べるのに今日は食事も食べません」と9歳のメスのMDが来院しました。

「MDだから、急に元気がなくなったということは、動きが悪くなったわけだから椎間板ヘルニアの初期症状かな?でも食欲がなくなったというのは何か変だな?」と思いながら、診察を進めます。

血液検査などの検査の前に、避妊手術を受けていない中年の雌犬ですから、一応「子宮蓄膿症」はチェックしておこうとエコーでお腹を診ると、「ありゃ、蓄膿症だ」。

エコー検査で確認できましたが、症状の裏づけが欲しいので、この病気の食欲不振にいたるまでの経緯や、飲水量の増加などをお話すると「センセイ、全くそのとおりです」。

血液検査で異常は見られず、幸いに他の予定も入ってなかったので、午後から手術して、化膿してパンパンになった子宮と卵巣を摘出しました。乳腺にも腫瘍が見つかったので、同時に切除しました。経過が良ければ、2〜3日の入院でお家に帰れます。早く病院に連れてきてもらって良かったね。


●2012年06月23日(土)

☆今日のワンコ☆

今日は体重15kgのメスのワンコの避妊手術でした。生後4ヶ月過ぎですが、犬種と発育の具合から大きくなりそうだったので、早めに手術することにしました。

通常、メス犬の避妊手術は生後半年から1年位で行います。発育の遅い小型犬などは1年を過ぎてから行うこともあります。小型犬は大丈夫ですが、大型犬は成長して胸が深くなると、手術がやりにくくなります。避妊手術は卵巣と子宮を取り除きますが、卵巣はお腹の深いところの背中に近いところにあるので、大型犬は引っ張り出すのが大変です。出にくい時は、お腹の中で処置しなければならず、狭いところに助手と術者の手を入れて処置するのは大変です。

そこで、最近は大型犬の避妊は乳歯がまだ残っている位の時期に行ってます。子宮がまだ小さいので、見つけるのに少し手間取りますが、安全に出来ています。実は、H動物病院の院長の入れ知恵です。助かってます。持つべきものは仲間ですね。

●2012年06月22日(金)
☆今日のワンコ☆

スキテッシュ・ホールドのチアリちゃんです。2歳の女の子で体重は2.5kgです。今日は爪切りで来院しました。爪切りは若いスタッフが対応してます。時々、爪が食い込んで来院する子が居ます。そのときは私の出番ですが、猫は痛くて抵抗するので切るのに一苦労しますから、そんな子は定期的に来院してくださいね。

●2012年06月21日(木)
☆今日のワンコ☆

ヨークシャー・テリアのミルクちゃんです。1歳と10ヶ月の女の子です。体重は2kgですが、すでに避妊手術を済ませてます。今日はフィラリアの予防で来院しました。

●2012年06月20日(水)
☆今日のワンコ☆

今日は夕方6時から個人的な所用があり、午後の診療は5時30分で受付終了予定でした。午後からの診療問い合わせの電話も少なく、5時までポツリポツリと来院が続きましたから、5時半に出られるだろうと予想していたら、その直前から続々と来院が・・。この時間から10件以上が来院して、てんやわんやでした。天気が回復したからですかねぇ。約束の予定時間より30分ほど遅れて到着しました。1件は申し訳なかったのですが、時間切れで診れませんでした。昨日は雨でのんびりしてたんですけどねぇ。

写真はチワワのアイスちゃんです。生後9ヶ月の女の子で体重は1.5kgです。今日飼い主の元に来ました。もう少し大きくなるかな?

明日も9時から1時間しか居ません。スタッフは居ますから、フードなどには対応できます。よろしくお願いします。


●2012年06月19日(火)

☆今日のニャンコ☆

「ここ1週間ほど食事をあまり食べません。口を気にしてギリギリと歯ぎしりの様な行動をします」と、6歳の室内飼いの猫が来院しました。2週間前のワクチン接種で来院したときの体重と変わっていませんから、それほど体調は悪くなさそうです。体重は猫の健康のバロメーターです。

口の中をみると、左の下の奥歯がぐら付いているようです。鉗子でつまんで引っ張ったら抜けそうです。助手の口を開けてもらって鉗子で挟もうとしますが、猫は痛いのか鉗子が歯に触れるとサッと頭を動かして避けます。幸い大人しい猫なので、「シャーッ」と怒ることはありません。猫は怒り出すと手が付けられなくなります。

3回目のチャレンジで無事に抜くことが出来ました。猫はこのグラグラの歯に1週間苦しんだようです。他の歯は大丈夫そうでしたから、この歯だけが何かの原因で歯周炎が起きたのでしょう。他にも悪い歯があるときは麻酔下での抜歯をお勧めします。今日からまた元のようにごはんが快適に食べられますね。

●2012年06月18日(月)
☆今日のワンコ☆

豆柴の春太郎くんです。3ヶ月目の男の子で体重は5kgです。日本犬は子犬の時から凛々しいですね。

●2012年06月16日(土)
☆今日のワンコ☆

るりこちゃんです。2ヶ月目の女の子で体重は1kgです。今日は健康診断で来院しました。るりこちゃんの犬種は・・・。
ポメラニアンとトイ・プードルのミックス犬です。足先と胸元の白い毛がチャームポイントですね。可愛いワンコになるでしょうね。長年この仕事をしていると、ミックス犬は純粋種に比べて丈夫な様な気がします。

●2012年06月15日(金)

☆今日のニャンコ☆

今日は、猫の去勢手術と避妊手術でした。

メス猫は、春先に発情します。そのため、避妊手術や去勢手術は1〜3月に多い傾向があります。「発情して変な声で鳴いて夜も眠れないので手術してください。子供の受験勉強にも差し支えますから・・」。なんてことが多いのですが、今年は梅雨に入った今も手術の依頼があります。

室内飼いが多くなって、猫の体内時計も自然の影響を受けなくなったのかもしれませんね。

●2012年06月14日(木)
☆今日のワンコ☆

ビリーちゃんです。15歳の男の子です。今日はフィララアの予防で来院しました。マルチーズは高齢になると心疾患が出ることが多いのですが、ビリーちゃんは特に病気もなくて元気で過ごしています。スリムな体型が良いのかもしれませんね。子犬の時から診ていますから、長いお付き合いですね。

●2012年06月13日(水)

☆今日のワンコ☆

今日は12歳のメスのワンコの腫瘍を切除しました。

1年に1回フィラリアの予防と狂犬病のワクチン接種で来院してくるワンコです。避妊手術も受けていますし健康な子なので、1年を通して来院するのはこの時期だけです。

3年ほど前からわき腹にぷよぷよした柔らかい腫瘍がありましたが、「多分脂肪腫で、良性腫瘍なので急に大きくならない限りは、手術で切除する必要はないでしょう」と話してました。

今回1年ぶりに診ましたが、新たに太ももに直径2cm位の腫瘍が出来ていました。脂肪腫とは違う感じで、表面も黒くなっていましたから、この腫瘍に関しては手術による切除をお勧めしました。「少し様子を見ましょう」なんて言って1年後に見たときはびっくりするほど大きくなっていたら大変です。

「大きくなってきたら手術しますから、その時は来院してくださいね」なんて言ってたら、来たときはとんでもない大きさに・・。なんてことがあります。「大きくなってきたら・・」、の感覚が、飼い主と獣医師で違うのです。飼い主はなるだけ愛犬にメスは入れたくないですからね。

今日のワンコはしっかりと予防していますから元気です。麻酔をかけたので、3年前からあったわき腹の腫瘍も切除しました。こっちは想像通り脂肪腫でしたから、15分程度で取れました。

最近、毎日手術があってます。1日1件では終わりません。通常の避妊や去勢手術が多いのですが、その中にポツポツと高齢犬の手術が入ります。心臓病や腎臓病が見つかることもあり、内科療法が始まります。狂犬病のワクチン接種やフィラリアの予防での来院が、病気を早く発見することに貢献していますね。

●2012年06月12日(火)
☆今日のワンコ☆

パピヨンのりんちゃんです。3ヶ月目の男の子で体重は1kgです。今日はワクチン接種で来院しました。大きなお耳です。可愛いですね。

●2012年06月11日(月)

☆今日のニャンコ☆

今日はメス猫の避妊手術でした。このニャンコ、保護された時、前足が不自由でした。咬まれたような外傷があり腫れてました。

化膿止めの治療をしましたが、治りが悪いのでレントゲンを撮ると傷は骨にまで達して骨折していました。その周囲には異物の様な小片があり、ひょっとしたら咬んだ相手の歯の一部ではないかと思い、いつまでも治らないときは、麻酔をかけてそれを取り出す手術をする予定でした。メス猫でしたから、避妊手術の時に同時にやろうかと思ってました。

今日来院したニャンコは、傷は良くなって、普通どおり歩けてました。レントゲンを撮ると、骨に小さな穴が残っていましたが、骨折は治癒していました。異物もなくなっていました。しばらく傷がジュクジュクしていましたから、そのときに自然に出たのかもしれません。

化膿止めの治療はしていましたが、猫は自力で治したようです。動物はたくましいですね。

●2012年06月09日(土)

☆今日のニャンコ☆

今日はオス猫の去勢手術3頭でした。同じお宅で飼われているオス猫たちです。お年頃になったので、去勢手術を受けることになりました。今は忙しいシーズンなのですが、オス猫の手術は30分程度で終わりますから、3頭入れても大丈夫だと判断しました。

1頭は午前中の診療の合間に手術して午後から2頭する予定です。1頭に鎮静薬を打って麻酔の準備にかかると、外来の方が続々と来院されます。主に狂犬病のワクチン接種やフィラリアの予防、皮膚病などでしたから、その合間をぬって、1頭の手術を終えました。まさに綱渡り状態でした。それでも、1時間以上待たれた方も居て、検査や診察に1時間近くかかる子が居たら、大変な状況になるところでした。

午前中の診療が押したので、2頭目の手術は1時半スタート、2頭目は2時半スタートで無事に3頭の手術を終え、夕方に帰りました。

この時期は、健康なワンコたちがワクチン接種やフィラリアの予防で来院します。病気で来院しないので、1年ぶりに会う子がほとんどです。健康な動物たちと1年ぶりに会えるのは嬉しいですね。

●2012年06月08日(金)

☆今日のワンコ☆

今日は4kgの小型犬の避妊手術でした。鎮静薬を打って、麻酔導入薬を静脈から入れて眠らせて、ガス麻酔に切り替えます。いつもと同じ手順で進めます。

最近、小型犬の避妊手術が多いのですが、その子たちの多くに乳歯が残っています。乳歯が抜けないで永久歯と同時に生えています。その間に歯石が付きやすくなって将来歯周炎の原因になるので、手術終了後に抜歯しますが、乳歯が4本も残っていて、それがガッチリと入っていると、結構時間がかかります。手術時間1時間、抜歯にかかった時間30分なんてこともあります。

小型犬は麻酔の覚めも良いようで、ほとんどの子が数時間後には立ち上がってます。今日のワンコは明朝の朝ごはん持参です。明日は病院が開く9時には退院できますが、食欲旺盛な子だそうで、「今朝は絶食で来院して、お腹すいてたまらないと思いますから、朝一でごはん食べさせてやってください」ということです。飼い主の愛情たっぷりの朝ごはんですね。

●2012年06月07日(木)

☆今日のセミナー☆

今日は午後8時から博多でレーザー治療のセミナーでした。都合よく休診日と重なったので、受講できました。

レーザー光線を使って、手術を行ったり、腫瘍を小さくしたり、痛みを和らげる治療をしたり、受講しているのは、自分とはふた周りほど違う若い獣医師たち・・。生涯現役とは言いながら、彼らに付いていくのは大変だなぁ。

●2012年06月06日(水)
☆今日のワンコ☆

シーズー犬のナナちゃんです。2歳の女の子です。今日は狂犬病のワクチン接種で来院しました。目がパッチリして可愛いですね。今から10年以上前に、シーズー犬ブームがありました。この頃のシーズーは、外耳炎、皮膚病、膀胱炎、目の病気が多かったのですが、最近のシーズーは健康的になりましたね。純粋種は人気が出ると、無理な繁殖をするのが原因かもしれませんね。

●2012年06月05日(火)

☆今日のワンコ☆

今日は先日避妊手術したグレートデンの抜糸でした。通常メス犬の避妊手術は、生後半年〜1年ですることが多いのですが、犬種がグレートデンです。それまで待つと巨大化して手術が難しくなることが予想されましたから、生後4ヶ月で手術しました。

子宮がまだ発育していないので探すのに少し苦労しましたが、通常どおり手術を終えました。今日はそのワンコの抜糸です。抜糸は術後10日くらいで行いますが、10日前と比べてなんとなく大きくなってるような気がします。体重を量ってビックリ!手術時の体重が12kg、今日は15kgでした。なんと、10日間で3kgも重くなっていました。このペースでいくと、来月には25kg、生後半年の再来月には35kg・・。早く手術して良かったぁ。

生後3ヶ月目のワクチンの時に、「避妊手術は生後半年位でしますから、お盆前位に来院してくださいね」なんて言ってたら、来院してきたワンコを見て、目が点になってたかも?
傷は綺麗にくっついていましたよ。これで安心ですね。

●2012年06月04日(月)

☆今日のニャンコ☆

「昨日交通事故にあって、アゴの骨を折ってるみたいなんですが・・・。」と外で餌をもらっている猫が来院しました。猫が入ったゲージを開けようとすると、
「せんせい、大丈夫ですか?逃げるかもしれませんし、咬みつくかもしれませんよ」。
「じゃあ、猫を出してくれますか?」。
「いや、私も触れません。やっと入れてきたんです。治りますか?外で餌だけ与えています。治らないのだったら、このままじゃ食べれずに生きていけないので、安楽死してください」。
「治るも治らないも、触れないんじゃ、診察しようがないじゃないか??」(←心の声)。

「当院では骨折の手術は整形外科の専門医をご紹介していますが・・」。
「あまりお金をかけられないので、○○円以内でお願いします」
「なんか、車の修理みたいだなぁ」(←心の声)。

とりあえず診察しないことにはどうしようもないので、ゲージの隙間から鎮静剤を打ちましたが、このタイプの猫は効かないんですよねぇ。しょうがないから、しっかり麻酔をかけて診て見ると、下あごの骨の真ん中が割れて一部が口の中に飛び出しています。このタイプの骨折はアゴにワイヤーを通して両方から締め付けると固定できますから、私のつたない技術でもできますし、お金もそれほどかかりません。

折れた箇所が良かったので、連れてきた方のご希望に沿った治療になりました。1ヶ月後にワイヤーを外します。しかし、外で餌だけ与えるという猫の飼い方は良いんでしょうか?猫は事故や怪我や伝染病の危険にさらされるわけだし、かといって餌を貰えないと生きていけないわけだし、餌があるとそんな猫が増え続けるし、糞や鳴き声も問題になります。考えさせられますね。


●2012年06月02日(土)
☆今日のワンコ☆

パピヨンのネネちゃんです。3歳の女の子で体重は3kgです。今日は狂犬病のワクチンとフィラリアの検査で来院しました。パピヨンはフランス語で「蝶々」を意味するそうですが、ネネちゃんのお耳を見ると、その語源の由来が良くわかりますね。

●2012年06月01日(金)
☆今日のワンコ☆

青いバンダナを巻いてもらってるのは、GLのアルフ君です。5歳の男の子で体重は30kgです。今日はフィラリアの検査と予防で来院しました。フィラリア検査は陰性でしたよ。良かったね。


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