●2012年02月29日(水)
☆今日のワンコ☆ 今日は11歳のメスの中型犬の腫瘍を切除しました。 首と膝にコブができていました。首のコブの大きさは3cm位、膝には2cm位のもの1個と1cm位のものが2個・・。腫瘍は皮膚の表面に出来てるようで、下の組織との癒着はありませんでしたから、取り易そうでした。ただ、腫瘍の表面が破れて少し出血していましたから、なんとなく不気味な感じでした。 「こいつは取りやすそうだな?」なんて思っていると、メス入れて腫瘍の周りの皮膚を切ると、腫瘍に向かって沢山の血管が発達していて、出血が多くて苦労することも多々あります。往々にして、この様な腫瘍は悪性のことが多いのです。切除した部分にすぐに再発したり、付属のリンパ節に転移したりします。 今日の腫瘍には、血管の進入も少なくそれほど苦労しなくても切除できましたが、悪性、良性は今日切除した腫瘍を組織検査に出さないと判りませんから、念のために、少し大きめ、深めに切り取りました。 予定していた腫瘍はすべて取り終わって、やれやれと思いながらワンコの体位を変えると「あらま、ここにもある・・」。太ももの内側にも2cm位の同じような腫瘍がありましたから、それも切除しました。 同じ様な腫瘍があっちこっちに出来ているので、組織検査をすることにしました。1週間後には結果が返ってきます。腫瘍の種類によっては、再発防止のためにお薬を飲ませることもあります。
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