●2012年01月26日(木)
☆今日のワンコ☆ あごの下が腫れた12歳の中型犬が来院しました。触ると鶏卵大のコブがあり、場所的にはリンパ節のようです。リンパ節が腫れる病気には、リンパ節炎などの炎症が原因のものと、リンパ腫のように腫瘍性のものがありますが、リンパ腫ですと複数のリンパ節が腫れますが、今日のワンコはあごの下一箇所だけです。 注射針を刺して細胞をとって顕微鏡でみると、リンパ系の細胞がたくさん見えますから、リンパ節には間違いないようです。炎症を抑えるお薬を処方して、1週間ほど様子を見ることにしました。 腫瘍性の病気でリンパ腫は抗がん剤による治療になりますし、独立した腫瘍は外科手術の対象になります。首には大切な血管や神経が走っていますから、腫瘍との位置関係を前もって調べる必要があります。CTを使って調べますから、お薬で治らない時は、大学の動物医療センターをご紹介することになるでしょう。 リンパ腫は近隣の病院で抗がん剤治療を積極的にやっている病院をご紹介してます。現在、当院の紹介症例3例が闘病中ですが、いずれも上手くコントロールできて、日常生活を維持できているようです。 今日のワンコの腫れが炎症性のものだったら良いですね。
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