2011年12月
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●2011年12月29日(木)
☆仕事納め☆

今日で今年の診療は終了しました。毎年仕事納めの日は、重い病気の子が来院しないかと電話が鳴るたびにドキドキしますが、無事に何事もなく終わりました。

今年も、病気のワンコやニャンコが沢山来院しましたが、以前と比べて、事故や伝染病が減って、腎臓病や肝臓病、腫瘍などの慢性病が増えました。室内で飼われている犬や猫が多くなって、ワクチン接種やフィラリアの予防が普通に行われるようになり、フードが高品質になった結果、動物たちが長生きするようになったのでしょう。

来年も皆様のペットたちが元気で過ごせることを願っています。愛犬、愛猫といっしょに良い年をお迎えください。



●2011年12月28日(水)
☆当院のワンコ☆

我が家のメスのシーズー犬「ロク」が17歳になりました。当院で生まれた4頭の内の1頭で、頭の模様が数字の「6」に似てたのでこの名前が付けられました。他の3頭は他所にもらわれて行きました。

最近はほとんどこの格好で眠っています。目も見えず、耳も聞こえませんが、嗅覚だけは健全なようで、我々の食事の時間になると、ムクリと起き上がって「ウ〜ワン」と催促します。口元に食事を持って行ってやるとアング、アングと食べます。耳の付け根や首筋を撫でてやると、クークーと気持ち良さそうにしています。

2歳のヨーキーのハッチの湯たんぽ代わりになってますから、寒い冬は、それなりに役に立っている様です。ハッチは、ロクの口からこぼれた食事を狙っています。ロクは上手に食べれないので、時々ポロリと口からこぼれます。先日は、それを狙って口元に近づいたら、食事と間違われて小さなお鼻を、ロクからパクリとされて大慌てしてましたよ。

●2011年12月27日(火)

☆今日のニャンコ☆

今日は9歳の猫の抜歯でした。ヨダレが出てあまり食べないということで来院しました。歯周炎が原因で奥歯や犬歯がグラグラになってました。これが原因で上手く食べられないのではないかということで、麻酔下で抜歯しました。

グラグラの奥歯と犬歯を抜く予定でしたが、残りの犬歯も動揺してたので、抜歯用の器具を使ってぐらつきを広げてから、すべて抜きました。このままにして置いても、いつかは抜けますが、歯根炎が進行するとあごの骨にも病変が広がりますから、ダメージが少ないうちに抜いてしまった方がいいのです。犬歯の歯根炎が進行すると、慢性的なクシャミや青っぱなに悩まされることになります。

「歯がなくなっても食べられますか?」と心配になりますが、今まであった歯も、歯周炎でほとんど使ってませんから、なくなっても大丈夫です。むしろ痛みから解放されるので、食欲が増して、体重も増えて健康になりますよ。

●2011年12月26日(月)

☆今日のニャンコ☆

今日はオス猫の去勢手術が続きました。1頭目は外で飼っている猫です。今日はお貸ししていたゲージに猫が入ったのでそのまま連れて来られました。午前中に済ませて、夕方退院しました。

その次は、明日の手術予定のニャンコ2頭です。通常は、手術当日の午前中に来院していただきますが、お仕事の都合などで午前中に連れてこられないときは、前日からお預かりします。

今日の午前中に歯肉炎の猫が来院し、痛そうで食事が食べられないということで、急遽明日処置をすることにしました。猫の抜歯は結構時間がかかります。そこで、明日の予定のニャンコ2頭の手術を今日するとにしました。去勢手術は30分程度で終わりますから、少し残業して手術を終わらせました。最近、去勢手術や避妊手術で摘出した臓器を残しています。飼い主の方によっては、興味津々で見る人も結構多いのです。

今日は、冷蔵庫の中には可愛いタマタマが6個仲良く並んでいます。

●2011年12月24日(土)
☆今日のワンコ☆

柴犬のルリちゃんです。8歳の女の子です。写真では精悍な感じですが、大人しくて良い子でしたよ。

●2011年12月22日(木)
☆今日のニャンコ☆

子猫のモモちゃんです。2ヶ月目の女の子です。今日はワクチン接種で来院しました。飼い主の方の腕にしっかりとしがみついています。怖かったのかな?

●2011年12月21日(水)

☆今日のニャンコ☆

当院は12月29日の午前中まで診療して、年末年始のお休みに入ります。術後の診察や抜糸の日にちから逆算すると、今年の手術の予約は緊急なものは別にして、今日で終了です。

手術はメス猫の避妊手術2頭です。1頭は発情が始まって夜になるとウォー、ウォーと鳴き始めるので飼い主の方は眠れないそうですから、ある意味「緊急手術」ですね。

傷を猫特有のザラザラした舌で舐めないように、ネットで作った服を着せて帰ります。中には、この服を歯で引きちぎって、口に入れるニャンコも居ますから、こんな子は早めに脱がせます。

1週間から10日後に来院していただいて、傷の状態を見て服を脱がせます。たま〜に、猫が舐めて傷に赤みが出て、再度服を作り直して着せることもあります。

●2011年12月20日(火)

☆今日のニャンコ☆

「仕事から帰ったら、我が家の猫がチョコンと玄関先に座ってました。体に血がついているんですけど、どこから出血しているのか分かりません」と若いオス猫が来院しました。

診察すると足先から出血してます。擦れたような傷が足の指にあります。歩かせてみるとうまく歩けずに、足を引きずってます。傷のある方の足がブラブラしてる感じです。

レントゲンを撮ると、脛骨(すねの骨)を折っているのが分かりました。猫は交通事故にあったのでしょう。手術の必要がありますから、整形外科病院をご紹介することにしました。整形外科は特殊な器具と技術を要するので、専門医を紹介しています。

新鮮な外傷です。猫は今日受傷したのでしょう。内臓にダメージがあると骨折の手術どころではなくなるので、一旦お家に帰って、食欲や排便の状態をみてもらうことにしました。2日ほど観察して、オシッコをしないとか食事を食べないとかグッタリしてきたなどの症状が出たときには、連絡してもらうことにしました。

猫は翌日には食事を食べ、正常な排尿が確認できたので、受傷3日後にY動物病院で手術を受けました。クリスマスの頃には退院できるそうです。快く依頼を受けてくれたY動物病院に深謝です。猫の飼い主の皆さん、外に出さなくても猫はストレスは感じませんから、屋内で飼ってあげてくださいね。



●2011年12月19日(月)
☆今日のニャンコ☆

キティちゃんです。2ヵ月半の女の子です。ワクチン接種で来院しました。目が綺麗ですね。アイラインがありますよ。

●2011年12月17日(土)
☆今日のワンコ☆

ミニチュア・プードルの姫ちゃんです。3ヶ月目の女の子です。今日は2回目のワクチン接種で来院しました。カメラを向けた表情があどけなくていい感じですね。

●2011年12月16日(金)

☆今日のワンコ☆

今日は12歳のメスの小型犬の腫瘍を切除しました。

このワンコ、腫瘍(イボ)が出来やすい体質のようで、体のあっちこっちにイボがあります。目の下に出来たイボが気になったのか、前足で引っかいて出血させてしまいました。出血はそれほどでもありませんが、また引っかくと同じことが起きるので、切除することにしました。

イボの根っこは小さいし、ワンコは高齢なので、全身麻酔を避けて局所麻酔で処置しようかとお話すると、「センセー、こっちのイボも取れますか?」

あらま、お尻にも同じようなイボがあって、こっちは大きくて3cm位あります。よく見ると小豆大のが耳、まぶた、背中にもありますから、ここは気合を入れて全身麻酔ですべて切除することにしました。これらのイボもこのままにしとくと、同じように出血させることがあるかもしれません。

麻酔中は、モニターに換気不足(肺の機能が落ちて酸素不足)のサインや不整脈もでましたが、なんとか乗り切って、30分程度で無事に手術を終えました。術後はICUに入れましたが、順調に覚めて夕方退院しました。元気そうでも、高齢犬の麻酔は気を使いますね。

●2011年12月15日(木)

☆今日のワンコ☆

糖尿病で治療中の高齢犬が一時退院しました。

糖尿病が原因で体調を崩した15歳のワンコ入院させて治療してましたが、尿中に糖が出なくなったので、入院治療から通院治療に切り替えました。

通常は、検査結果と元気、食欲の回復などを目処に退院の時期を決めますが、今日のワンコは高齢で大人しいので、症状の回復がはっきりしませんでしたから、昼間は当院で点滴治療を続けて、夜はお家で見てもらうことにしました。

お家での状態が良ければ点滴をやめて、インシュリンの投与だけで健康を維持できますね。

(追記)
お家に帰ったワンコは、ご家族みんなに会った後、こたつの中で静かに息を引き取ったそうです。今回の入院治療でもう少し長生きして欲しかったので残念でしたが、ご家族に看取られて旅立てたので、一時退院させて良かったです。虫の知らせがあったのかなぁ。

●2011年12月14日(水)

☆今日のニャンコ☆

今日は8歳のニャンコの抜歯をしました。
以前から歯周炎に悩まされていた猫です。2年前に麻酔をかけて抜歯しましたが、右下の奥歯2本はまだ歯周炎がそれほど進んでなくて、ガッチリと入ってましたから抜くことができませんでした。この時に歯周炎の原因になっている歯はすべて抜きましたから、それ以降は痛み止めを使うこともなく順調快適に過ごしていました。

今回は、前回残した奥歯2本が悪くなって痛み出し、食事が食べ辛くなったのでこの歯を抜きました。猫の抜歯は結構大変なんですが、今回は本数が少なかったので、30分程度で処置は終わり夕方退院しました。猫は奥歯がすべてなくなりましたが、今までも歯を使って食べていたわけではないので、食事は食べられるから大丈夫です。

●2011年12月13日(火)

☆今日のワンコ☆

15歳の小型犬が来院しました。しばらく前からお水を良く飲むようになってました。食欲もあり元気も良かったのですが、ここ2〜3日食べなくなって、今朝からは吐き気もあるということです。

避妊手術を受けていない雌犬ですから、まず始めに「子宮蓄膿症」が浮かびました。子宮の中に膿が溜まる病気です。多飲多尿、食欲不振、嘔吐などの症状が出ますが、今日のワンコは蓄膿症にしては多飲多尿の時期が長いような気がしました。

エコー検査では、子宮に異常は見られません。「子宮蓄膿症」の時は、お腹にエコーをあてるとすぐに分かります。

血液検査をすると、糖尿病になっているのが分かりました。それに付随して、腎機能も悪くなっていました。多飲多尿になった頃から糖尿病に罹患していたのでしょうけど、ワンコは食欲もあるし元気ですから、飼い主の方は気づかなかったのでしょう。

今日のワンコは糖尿病が進んで、あまり状態が良くないので、入院させてインシュリンを使いながら集中的に治療することにしました。治療に反応して、嘔吐が止まって食欲が出たら、お家でインシュリン治療を継続していただくことになります。ワンコが高齢なので、少し心配ですね。

●2011年12月12日(月)
☆今日のワンコ☆

チワワのポテチちゃんです。5ヶ月目の男の子で、体重は1.5kgです。今日はワクチン接種で来院しました。暖かそうですね。

●2011年12月10日(土)

☆今日のニャンコ☆

今日は15歳のニャンコの頭に出来た腫瘍を切除する手術の予定でした。腫瘍は小指の頭大で、下の組織に固着してないので、比較的簡単に取れそうな感じでした。ニャンコは高齢ですが、とても元気そうで、事前の血液検査でも異常はみられませんでした。

最近、急に大きくなったそうで、このままにして置いてどんどん大きくなると困るので手術することになりました。

そのニャンコが来院しました。なんだか、飼い主の方が申し訳なさそうにしています。「センセー、実は昨日仕事から帰って猫の頭を見たら、腫瘍がなくなってるんです」。

ニャンコの頭を見ると、腫瘍があった部分に数ミリの穴が開いてます。この穴から腫瘍の中身が出たのでしょう。良性腫瘍の中には、腫瘍の中が脂肪成分で、中身が出たら治ってしまうものもありますから、そんな感じの腫瘍だったのでしょう。このまま、再発しなければ手術の必要はありません。

もう1週間早く手術の予定を入れてたら、このニャンコ、頭をブチュと切られてましたね。猫も私もラッキーでした。


●2011年12月09日(金)
☆今日のワンコ☆

ハッピーちゃんです。10歳の女の子です。室内飼いのハッピーちゃんは、今までほとんど外に出たことがなかったそうです。天気の良い日は散歩に連れ出すようになって、長年悩まされていた皮膚病が随分良くなりました。皮膚病の治療は、薬物療法も大切ですが、食べ物を含めて飼育環境がとても重要ですね。

●2011年12月08日(木)
☆今日のワンコ☆

クワンティちゃんとプリプリちゃんです。MDの男の子とSZの女の子です。仲良さそうですね。一緒に遊んでるとこ見たいですねぇ。可愛いだろうなぁ。

●2011年12月07日(水)

☆今日のワンコ☆

今日は2頭のワンコの抜歯をしました。

1頭は生後半年のワンコです。犬の歯は生後4〜5ヶ月ごろに乳歯が抜けて永久歯が生えてきます。乳歯が抜けずにすぐ横から永久歯が生えてくる子もいます。その内に乳歯が抜けることもありますが、抜けずにそのまま同じところに乳歯と永久歯が生えている子もいます。

今日のワンコは、下の犬歯の乳歯が残っていて、それがじゃまして、永久歯が内側から生えてきてました。そのままにしておくと、永久歯が伸びると上あごに当たりそうだったので、抜歯することにしました。全部で4本の残存乳歯を抜きました。処置は30分程度で終わり、ワンコは元気良く目覚めました。

次のワンコは11歳のワンコです。歯石の付着が原因で歯周炎が進んでいました。ほとんどの歯がグラグラになっています。麻酔をかけて、歯石を取ってバッシ、バッシと歯を抜いていきます。全部で16本抜きました。大穴が開いたところは歯茎を縫合してふさぎました。今日の処置で口の中の衛生状態は格段に良くなって、飼い主の方を悩ませていた口臭も気にならなくなりました。ワンコも歯の痛みから解放されるでしょう。

生後半年のワンコの乳歯は「白魚」みたいで、11歳のワンコの歯は「岩牡蠣」みたいでしたよ。

●2011年12月06日(火)
☆今日のニャンコ☆

レオちゃんです。7ヶ月目の女の子です。レオちゃんは、スコテッシュ・ホールドとヒマラヤンのミックスだそうです。可愛い猫ちゃんですね。

●2011年12月05日(月)

☆今日のワンコたち☆

12月はなぜかワクチン接種で来院するワンコやニャンコが多い月です。当院も開業して20年目に入って、クライアントの動物たちも高齢化してきました。今日ワクチンを打った動物たちも、そのほとんどが10歳以上です。

14歳の中型犬は、1年ぶりの来院でしたが、昨年と比べて少し体重が落ちていたので、健康診断のために血液検査をお勧めしました。結果は異常ありませんでしたから、飼い主の方も安心されてました。

8歳の小型犬は乳腺の腫瘍が大きくなってきたので、手術することにしました。

12歳の小型犬は、歯石が原因で歯周炎が進行していましたから、歯石の処置と抜歯をすることにしました。

この様に、ワクチン接種のために年一回来院していただくと、悪いところが見つかって、早めに処置できます。それが、ワンコの健康に寄与して、長生きにつながります。10歳以上のワンコやニャンコは、1年に1回は、健康診断で来院されると良いですね。


●2011年12月03日(土)

☆今日のワンコ☆

突然前足が不自由になった中型犬が来院しました。首の神経に問題が起きてる様だったので、福岡市の病院でMRI検査を受けてもらいました。結果次第では、そのまま手術を受けることになります。

検査の結果、頚椎がヘルニアを起こして、脊髄が左側から圧迫されたのが原因で麻痺が出たのがわかりました。手術が難しい位置なので、内科療法と安静で様子をみることになりました。

難しい症例は、専門医や山口大学の動物医療センターをご紹介しています。近隣にそのような病院があると、飼い主の方のご要望に応じて高度な医療サービスが提供できるので、当院のように獣医師一人でやってる病院は助かりますね。

●2011年12月02日(金)
☆今日のニャンコ☆

メス猫の紅ちゃんです。17歳です!。元気そうな猫ちゃんでしたよ。毛艶も良くて見た目も若いですね。

●2011年12月01日(木)

☆今日のニャンコ☆

昨日去勢手術を受けたオス猫2頭が退院しました。飼い主の方は若い女性です。

去勢手術で摘出した睾丸や避妊手術で摘出した子宮や卵巣は翌日まで保存しています。猫の飼い主の方に「ご覧になりますか?」とお尋ねすると「めったに見れるものじゃないので、ぜひ・・」。

「ココで精子が出来て、この管を通って精子が流れて、これが精巣に栄養を送る血管で・・。」と説明すると、興味深深で聞いています。

「写真撮ります?」
「はい、成長の記念にします」

2頭分のタマタマをきれいに並べて、それぞれの上に名札を張って、記念撮影しました。

男性や年配の女性に「ご覧になりますか?」と聞くと、ほとんどの方は「いやぁ〜」とか「とんでもない!」と拒否する方が多いのですが、なぜか若い女性やお母さんは興味津々で見る方が多いんですよ。


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