●2011年11月29日(火)
☆今日のワンコ☆ 今日は6歳のオスの小型犬のそけいヘルニアの手術でした。 そけいヘルニアというのは、股の付け根のそけい輪という小さな穴が広がって、そこからお腹の中の脂肪や臓器が皮下に出てくる病気です。先天的にそけい輪が閉じていないのが原因ですが、年齢を重ねて少しずつ広がって気が付くこともあります。 一般的にはメスが多いので、脂肪組織以外にも、膀胱や子宮がでてくることもあります。膀胱が出るとオシッコが出せなくなるので、急いで手術する必要があります。 今日のワンコは珍しくオスでした。オスはオチンチンが引っ付いていますから、それを避けて、そけい輪にアプローチしました。メスと比べて、深い場所にあるような気がしましたが、なんとかその周りの筋肉を寄せて、丈夫な糸でしっかり縫いました。 少し時間がかかりましたが、手術自体はお腹の穴をふさぐだけですから、ダメージは少ないので、当日の夕方に退院しました。そけいヘルニアは反対側にも出来ることがあるので、要注意観察ですね。
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