2011年09月
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●2011年09月30日(金)

☆今日のニャンコ☆

4ヶ月の子猫がワクチン接種に来ました。

このニャンコ、3ヶ月前に行き倒れ寸前のところを、今の飼い主の方に保護されました。体重は300gしかなくて、やせて弱っていました。当院で2日ほど輸液をし、保育器に入れてペットボトルを湯たんぽ代わりにして体を温めて、流動食とミルクを与えました。入院中に亡くなるのではないかと心配したのを覚えています。

それ以降は自宅で、飼い主の方にお世話をお願いしましたが、それから3ヶ月経って、体重2.5kgの立派なメス猫になっていました。

保護したときに性別を聞かれて、慎重に見たつもりだったのですが、「多分、オス猫」と言ってしまってました。カルテの性別の欄に?印が付いていたので、多分・・ということになったのでしょう。

幸いに、「カッちゃん」という名前が付けられてましたから、大丈夫でしたが、「太郎」なんて付けられていたら、名前の変更が必要でしたね。最近、猫の性別判断で不安なときは責任を分担するために、スタッフみんなで見ることにしています。不遇な環境に勝ったので、この名前が付いたのかもしれませんね。

●2011年09月29日(木)
☆今日のニャンコ☆

オス猫のラッキーちゃんです。4ヶ月目の男の子です。今日はワクチン接種に連れてきてもらいました。いい人に拾われて「ラッキー」でしたね。すくっと立ってカメラ目線で、写真に納まりましたよ。

●2011年09月28日(水)

☆今日のワンコ☆

今日は12歳の小型犬の体の表面に出来たイボを切除しました。

このワンコ、体質的にイボが出来やすいようで、大きくなって表面が破れて出血したことがあり、この時は局所麻酔で切除しました。

小指の先位の大きさのイボが3〜4個あるので、このままにして置くと、また表面が破れて出血したらいけないので、麻酔下で切除することにしました。年齢を考えると、今ならあまり心配せずに全身麻酔をかけられると判断しました。今はとても元気ですからね。

イボを電気メスで次々に切除します。傷が大きなものは縫合しますが、小さなものは、かすり傷程度ですからそのままで大丈夫です。事前にトリミングに行ってもらって毛を短くカットしました。小さなイボがあっちこっちにあります。

ワンコは麻酔で寝てるし、小さなものは数秒で取れますから、助手のAHTとイボを探しながら貪欲に取りました。後で数えたら33個も取ってました。切除した数は当院の最高記録でした。

ついでに歯石の処置もしました。イボはすべて良性だと思いますが、飼い主の方はずっと気にしてましたから、これで安心ですね。

●2011年09月27日(火)

☆今日のワンコ&ニャンコ☆

今日は高齢の犬や猫が来院しました。

狂犬病のワクチン接種で来院して、認知症の相談を受けたのは16歳の中型犬、足が弱くなって鎮痛薬を取りにみえたのは17歳の小型犬、腎臓病の内服薬を取りにみえたのは17歳と18歳の猫の飼い主の方たちでした。

だんだん食欲が落ちてきて、昨日から起き上がれなくなって来院したのは15才の大型犬でした。

ペットが高齢になって弱ってきても、皆さん愛情深くお世話をしていました。当院のシーズー犬のロクも17歳で、寝てる時間が多くなって、歩く姿もヨロヨロになりましたよ。

●2011年09月26日(月)
☆今日のニャンコ☆

メス猫のかんなちゃんです。3歳の女の子です。今日は健康診断で来院しました。健康状態は良好でしたよ!キャリーバッグの中で澄ましてますね。

猫は、避妊、去勢手術をうけて、室内で飼ってあげて、1年に一回ワクチンを接種して、良質なフードで育てると、ほとんど病気しません。この反対の飼い方をすると、病気や怪我が多くて、寿命も短いようです。

●2011年09月24日(土)
☆今日のワンコ☆

MDのハナちゃんです。2ヶ月目の女の子で体重はまだ1.5kgです。今日はワクチン接種での来院です。つぶらな瞳がキャワイイなぁ・・。

●2011年09月22日(木)

☆今日のワンコ☆

「右足から出血してます」ということで、16歳の中型犬が来院しました。診察すると、右足のひざのあたりに数センチのドーム状の腫瘍が出来て、その表面が破れて出血したようです。それほどひどい出血ではありません。

腫瘍の積極的な治療は、手術で切除するか否かです。触った感じでは、腫瘍は下の組織との癒着はなさそうなので、それほど苦労せずに切除できるでしょう。注射針で腫瘍の細胞を取って顕微鏡で見ると、悪性の腫瘍が疑われました。術後の再発やリンパ節への転移も考えなくてはいけません。

腫瘍がワンコの生活の質を落としているわけではないし、年齢と術後の経過を考えて、手術は見合わせることにしました。飼い主の方もその方針を希望されました。

ペットが長生きするようになって、この様な症例が多くなりましたね。獣医師の責任重大ですね。


●2011年09月21日(水)

☆今日のワンコ☆

今日はメスのワンコの不妊手術でした。生後6ヶ月です。子犬時のワクチン接種の時に「不妊手術を受けるのは生後半年位で、初回発情の前が時期的にベストですよ」とお話してたら、しっかりと覚えていてくれて、今日の手術になりました。

初回発情前に手術を受けると、将来の乳腺腫瘍の発病率が格段に下がります。ほとんど発病する可能性がないと言っても良いくらいです。この時期に受けると乳腺が発育しませんから、それが発病率の低下につながっているのでしょう。また、この年齢では皮下脂肪や内臓脂肪がまだあまりついていないので、手術し易いのです。手術時間が短くで済みます。その分、ワンコの負担が軽減します。

年齢的にまだ「熟女?」になっていませんから、この時期に中性化すると、あどけないまま成長していく感じがします。10歳過ぎてもなんとなく幼い感じです。一言で言うと「老け込まない」感じです。

当院のワンコたちは、2kgのハッチ(ヨーキー2歳)も、5kgのロク(シーズー16歳)も、30kgのスリーピー(ラブラドル6歳)もみんな手術を受けてますよ。

●2011年09月20日(火)

☆今日のニャンコ☆

今日はメス猫の不妊手術でした。

手術は予約制ですが、なるだけ早くして欲しいということです。通常、術後は1日入院しますが、今まで何頭か当院でメス猫に手術を受けさせたことがあるので、当日の退院でも大丈夫ということでした。

猫は朝一番に来院して、午後に手術して、午後4時前に飼い主の方がお迎えに来て、まだ麻酔の影響でボーとしてる猫を連れて帰りました。当院の滞在時間は7時間!猫の不妊手術では最短記録です。今日の夜はお家で安静に過ごしているでしょうね。


●2011年09月17日(土)
☆今日のワンコ☆

ごんちゃんです。13歳の男の子(もう子供じゃないね)です。今日はノミの駆除で来院しました。若い頃はやんちゃで、病院に入るのも一苦労でしたが、最近はすっかり大人しくなりました。まだまだ元気です。20歳を超えて記録更新中のワンコも居ますから、まだまだ長生きして「好々爺」になって下さいね。

●2011年09月16日(金)

☆今日のニャンコ☆

今日は一昨日に来院した猫の外傷の処置をしました。悲惨な状態で運び込まれました。片目は飛び出して真っ黒になっていました。お尻の方の皮膚は破れてひどく化膿していました。5日ぶりにこんな状態で帰宅したそうです。事故にあって、必死で帰ってきたのでしょう。

眼球は摘出し、尻尾も変色して、組織が生きているのかどうか分かりませんでしたから切断しました。壊死した皮膚は取り除いて、健康そうな部分で皮膚を再建しました。手術で猫の状態は劇的に良くなりました。手術前は苦しそうな表情だった猫が、手術を終えると、ゲージの中でのんびりとくつろいでいる様に見えます。後は、傷が無事に引っ付いて食欲が出れば退院できます。順調にいって、来週半ばかなぁ。今日は昼飯抜きで頑張りましたよ!あぁ、腹減った。

●2011年09月15日(木)

☆昨日のワンコ☆

昨日のワンコです。皮膚病の治療で当院にずっと来院している13歳の中型犬です。「首のところを切ってるみたいなんですが?」ということで来院しました。

長毛種なので毛を掻き分けてみると皮膚に大きな穴が開いて、化膿しているのがわかりました。傷口をみるために毛を広く刈ると、頭の後ろの皮膚が10cm近く裂けています。「何でこんなことになってるのだろう?」室内で飼われている子で、ほかの犬から咬まれたとか、事故にあったということはありません。

大人しいワンコですから、年齢を考えて全身麻酔は使わずに、局所麻酔で傷を縫合することにしました。助手に抱きかかえてもらって30分ほどで縫い終わりました。ぱっくりと開いていた傷はきれいにふさがりました。

原因は「首に巻いていた紐がきつくて、気づかないうちに皮膚を傷つけて、犬が長毛種だったので、傷に気づくのが遅れて、化膿させてしまった」。と結論付けましたが、どうもはっきりしません。はたしてこの子に何が起きたんでしょうねぇ。原因がはっきりしないと、傷が無事に塞がるかどうかが心配ですね。

●2011年09月14日(水)

☆今日のワンコやニャンコたち☆

中秋の名月が一昨日だったというのに、昼間の暑いこと、暑いこと・・。それとは関係ないでしょうが、今日は目玉の飛び出した猫やら、首が裂けた犬やらで、忙しい水曜日でした。去勢手術を予約していただいていた猫は、午前中の来院が遅れたのを幸いに??、手術を先延ばしにしていただきました。この顛末は、後日に・・。

●2011年09月13日(火)
☆今日のニャンコ☆

大五郎くんです。3ヶ月目の男の子です。今日はワクチン接種で来院しました。大五郎くんは外で生活していますから、7種混合ワクチンを接種しました。ウイルス性疾患が6種類、細菌性疾患1種類を予防します。捕まえられて、ネットで包まれて来院しました。ムスッと不機嫌そうです。

●2011年09月12日(月)

☆今日のワンコ☆

今日は5歳の小型犬の帝王切開がありました。

先週、レントゲン検査で来院したワンコです。交配日から計算すると今週の半ばが予定日でした。出産が近づくと母犬の体温が下がります。その話を検査の時にしていましたが、昨日から体温が下がっているという連絡をメールで受けていました。万一のことがあるので、陣痛が始まりそうだったら連絡してくれるようにお願いしていました。

今朝から陣痛が始まったようですが、お話をお伺いすると、出産が順調に進んでいる感じではなかったので来院していただきました。レントゲン検査で胎児の体位があまり良くなく、エコー検査で心拍数が下がってきてましたから、すぐに準備して、手術をしました。難産になりそうな時は、条件が揃えば手術を先延ばしにしない方が良いのです。

手術は午前中に終わり、麻酔が覚めた母犬と生まれたばかりの子犬はお昼にはお家に帰りました。今頃は母性に目覚めた母犬が、せっせと子犬のお世話をしていることでしょうね。飼い主の方はこれからワンコの子育てが見られます。楽しいですよ!

●2011年09月10日(土)
☆今日のワンコ☆

チワワのドロップちゃんです。3ヶ月目の女の子で体重は1.2kgです。フィラリアの予防で来院しました。飼い主の方の腕の中に隠れていますね。

●2011年09月09日(金)

☆今日のワンコたち☆

10歳の小型犬が来院しました。口臭が気になるので診てほしいということです。「歯石の状態を見たいので唇を少しめくってくれますか?」とお願いすると、「咬むので出来ません」。私が首をむんずと抑えて長いお匙で唇をめくると、始めは大人しかったワンコがいきなり切れて、ガウガウッ!

次に、2歳の小型犬が来院しました。フロントラインをつけに来院しました。通常フロントラインは商品をお買い求めになって、飼い主が自分でつけますが、この子は嫌なことをすると怒るのでつけられないそうです。飼い主に代わってスタッフがつけましたが、始めは尻尾を振って穏やかな表情だったワンコが、つけはじめると表情が険しくなって、ガウガウッ!

その次に10kgのアメリカン・コッカが来院しました。外耳炎を起こしやすい犬種です。外耳が腫れて膿が出ています。外用薬と内服薬で治療しますが、耳の中を清潔にするのが大切です。「こんなふうに外用薬を1日に2〜3回耳に入れて・・」と話していると飼い主が困った顔をしています。「この子、センセイがやると大丈夫なんですが、家で同じことをすると咬むので、耳は触れません・・」。「あ〜ぁ、こいつもかぁ?」。

元々の性格なのか、しつけに失敗したのか分かりませんが、この3頭が大型犬でなくて良かったですねぇ。




●2011年09月08日(木)
☆山口大学動物医療センター☆

今日は当院に来院しているワンコが山大の動物医療センターで検査を受けることになり、上手い具合に休診日と重なったので、午後から行ってきました。

私が学生の頃は、大学付属の動物病院は「家畜病院」という名前で、木造の、お世辞にも綺麗とはいえない施設でしたが、ここ数年で立派な施設に変わりました。需要に供給が追いついたという感じです。

診察室が6室あり、その奥が処置室で、処置室の後ろにレントゲン、CT、MRI、手術室、入院室がありました。外科と内科の診察日が指定されていて、獣医師を含めた多くのスタッフが働いていました。

大学病院というと厳しい感じがしますが、スタッフや先生(大学の教授や準教授)方も親切で、一般の病院とほとんど変わりない感じでした。CTやMRIの検査は一日がかりで、4時過ぎになると、検査結果を聞きに飼い主の方たちが続々と戻ってきてました。検査が終わるまで時間をつぶしていたようです。

犬や猫が長生きするようになったので、この様な高度医療センターを利用する症例がこれから増えそうですね。

●2011年09月07日(水)
☆今日のワンコ☆

今日はオスのワンコの去勢手術の予定でした。手術器具の滅菌をして、今日の助手が誰にするかな?なんて話していたら、手術予定のワンコの飼い主の方からお電話が入りました。

「今日手術予定のうちの○○ですが、朝オモィッキリ、ジャーキーを食べたました!」まあ急ぐ手術でもないし、麻酔中に食べたものをもどして誤嚥でも起こしたら大変なので、今日の手術は延期にしました。

手術がキャンセルになって喜んだのはPです。午後がポッカリと空いたし天気も良いので、Pを海岸に連れて行ってやりました。まだ日差しは強くて気温も30度を超えていましたが、誰も居ない海には涼しい秋の風が吹いていましたよ。

●2011年09月06日(火)

☆今日のワンコ☆

今日は大学病院で診察してもらう症例が続きました。

1例目は、11歳の大型犬です。10日前に皮膚病で来院したワンコです。通常の皮膚病でしたら、完治しないまでも治療を始めて10日も経てば少しはお薬に反応してますが、今日のワンコの病変は広がっていました。当院で皮膚の検査をもう少ししますが、原因がわからないときは山口大学の動物医療センターで診てもらうことにしました。年齢から考えて、内臓疾患が皮膚に出ている可能性や腫瘍の可能性があるので、きちんと調べてもらうことにしました。

2例目は14歳の小型犬です。体のふらつきや運動障害が出ています。柴犬系統の高齢犬でよく見られる、いわゆる「ボケ」の症状とは経験的に何かが違う感じがします。この子も大学でCTやMRI検査を受けて調べてもらうことにしました。

検査結果が出たらすぐに担当の先生から連絡が入ります。私にとっても貴重な症例になります。原因がわかって、治療方針が決まると良いですね。

●2011年09月05日(月)
☆今日のワンコ☆

シーズー犬のなつちゃんです。6歳の女の子です。診察台に乗せられてぼーっとしてます。シーズー犬の、このおっとりとした性格は良いですね。

●2011年09月03日(土)
☆今日のワンコ☆

PMのバニラちゃんです。4歳の男の子です。昨年までのフィラリア予防が完全でなかったので、検査で来院しました。バニラちゃんの視線の先には、飼い主の方が・・。お互いの信頼関係の深さを感じますね。フィラリア検査の結果は陰性でした。よかったね。

●2011年09月02日(金)

☆今日のニャンコ☆

外で食事をもらっているメス猫が避妊手術で来院しました。連れてきた方によると、「食事を食べに来てますが、何回か出産したことがあるかも・・・。」ということです。

通常、外猫はなかなか捕まえることが難しくて、上手く捕まっても、手を触れようとすると警戒心が強いので、シャーシャー怒って触れないことが多いのですが、今日のニャンコは落ち着いています。

麻酔をかけて仰向けに寝かせて、手術部位の毛をバリカンで刈ると、あれっ?お腹に傷がある。メス猫の避妊手術でメスを入れる部位にうっすらと傷があります。どうもこの猫、手術を受けているようです。手術を受けているということは、元は飼い猫ですから、人馴れしていたのでしょう。

手術を受けているのは間違いないと思いますから、そのまま麻酔を中止して、猫を目覚めさせました。起きる前に、ノミが付いていたので、フロントラインを塗布しました。

眠ってる間にお腹の毛を刈られて、ノミ取りをしてもらった猫は、「いったい、何があったのかな?」と思ってるかもしれませんね。


●2011年09月01日(木)
☆今日のワンコ☆

ボストンテリアの来夢(ラム)ちゃんです。2ヶ月目の男の子で、体重は1.5kgです。朝起きて、こんな子が目の前に居るとホッコリと癒されそうですね。


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