2011年06月
[] [過去の日記一覧] [管理]
●2011年06月30日(木)
★今日のワンコ★

ペキニーズのイヴちゃんです。1歳の女の子です。愛嬌があって可愛いですね。狂犬病のワクチン接種で来院しました。

●2011年06月29日(水)
★今日のワンコ★

チワワのキュートちゃんです。8ヶ月目の女の子です。狂犬病ワクチンの接種と登録で来院しました。名前どおりのキュートな女の子ですね。

●2011年06月28日(火)

★今日のワンコ★

今日は1歳の小型犬の去勢手術でした。以前から手術のご希望があった方ですが、最近、足を上げてオシッコをしだしたので、室内飼いでマーキングが心配で、手術を受けることになりました。

オス犬は完全に大人になる2歳以降に去勢手術をしても、マーキングは治まらないようですから、手術を予定している飼い主の方は1歳未満に受けさせてくださいね。

昨日は猫の去勢手術、今日はワンコで、明日はまた猫の予定です。なんだか、かわいそうな気もしますが、人間社会でパートナーとして飼うには、犬も猫も不妊手術を受けさせた方が良いです。

マーキングや発情の問題もありますが、20年近く診療をしていると、メスは乳腺の腫瘍や子宮の病気、オスは前立腺や睾丸の病気や男性ホルモンが関与する腫瘍に遭遇します。小さい頃から診てますから、「あの時、もう少し強く手術を勧めていれば、こんな状態にならなかったのになぁ」と思うことが、多々あります。

当院の2kgのハッチも30kgのスリーピーも1歳前後に手術を受けてますから、安心です。17歳のロクも手術を受けてますから、老衰でヨレヨレにはなってますが、この年まで何事も無く過ごしてます。そろそろお迎えが近いかも?ということで、最近美食家になってます。

●2011年06月27日(月)
★今日のニャンコ★

黒猫のクロちゃんです。2ヶ月目の男の子で体重は1.2kgです。今日は健康診断とワクチン接種で来院しました。診察台の上で少しビックリしてます。

●2011年06月25日(土)
★夏の友人?★

毎年夏になると、事務室の窓に出てくるイモリくんです。室内の電気の灯りに釣られて集まる虫を狙って出てきます。室内からハンティングの様子がガラス越しによく見えます。そ〜っと近づいて、一瞬で捕獲する技はなかなか見事ですが、たまに失敗しますから、ガンバレ、ガンバレと心の中で声援を送ってます。

夏に出てくるようになって、もう何年にもなります。代が変わっているのか、同じイモリくんなのかは分かりませんが、昨年より少し大きくなってるような気がするので、昨年と同じ個体かもしれませんね。

昨夜のTVに、アマガエルの診察をした獣医師が出てました。お腹の中に大きな結石があったので、それを手術で取ったような話をしてました。イモリも診るのかな?私にはとても無理ですね。

●2011年06月24日(金)

★今日のニャンコ★

交通事故にあった子猫が退院しました。4日前に道路横で倒れてバタバタと苦しんでいるところを、保護されました。車で交差点を走っていて、バックミラーにはねられたのが見えたのだそうです。

スカートに包まれて来院した子猫は、グッタリしてました。少し出血も見られます。レントゲンやエコーで検査しますが、骨折や胸やお腹の中の出血がなさそうです。皮下に補液をしてショックを和らげる注射を打って、猫を入院させて経過を見ることにしました。

「助かりますか?」
「経過を見ないとわかりませんが、頭部内部の外傷等は分かりませんから、最悪の場合今夜亡くなるかもしれません。後は、この子の生命力でしょう」とお答えしました。

翌日の午前中には、注射器から流動食を少し食べました。「なんかうまくいきそうだぞ」。夜になると、自分から食べるようになりました。子猫は横になっていることが多いのですが、排便、排尿も自力で出来ます。

元気になっていくのは嬉しいのですが、元気になるにつれて性格が子猫から大虎に変わりました。治療しようとすると、「シャー、シャーと威嚇して、猫パンチが飛んできます。頭にタオルをかけて注射をうつと、タオル越しに私の指をガブリ!元気になりました。

保護した方が飼ってくれることになり、子猫を入れるケージを持って来てもらって、食事係で、私より少し猫の心象の良い東っちに入れてもらって、帰って行きました。

事故にあってなければ、一生野良猫生活だったかもしれませんから、子猫にとってはラッキーなアクシデントだったかもしれません。立派な飼い猫になれるかなぁ。

●2011年06月23日(木)
★今日のワンコ★

柴犬のめめちゃんです。2歳の女の子で体重は9kgです。凛々しい姫ですね。

●2011年06月22日(水)
★今日のニャンコ★

子猫の華ちゃんです。体重はまだ600gです。今日は健康診断で来院しました。もう少ししたら、ワクチンですね。

●2011年06月21日(火)
★Happy birthday!★

今日はPの6歳の誕生日です。お祝いにバナナを1本もらいました。

生後45日でブリーダーさんのところからやってきました。体重は4kgくらいだったかな?(写真参照)。今は30kg!兄弟犬たちは、盲導犬や警察犬候補として訓練所にいった子が多かったそうです。犬格?形成のために、少し長めに母犬の元においてもらってました。最後の1匹だったそうですから、ひょっとしたら、落ちこぼれだったかも?

我が家に来て、生後半年で避妊手術を受けて、良質のフードを食べて(←時々期限切れが近い処方食が混じります。肥満防止、アレルギー、消化器系、心臓疾患用etc・・)。毎朝、ジョギングに行って、時々海に行って、土曜の深夜の公園では、酔っ払った飼い主と滑り台とブランコで遊んで・・。

良いパートナーです。私は50代半ば、朝のジョギングはどっちが先に根を上げるかな?お互い元気で過ごせるといいね。誕生日オメデトさん。


●2011年06月20日(月)

★今日のワンコ★

「チョコレートを食べてしまったんですが・・」というお電話が朝一番に入りました。

犬には「チョコレート中毒」という病気があります。チョコレートを大量に食べると、原料のカカオ豆に含まれるメチルキサンチンという物質が神経、心臓、消化器を障害させてます。食べたワンコは、下痢、嘔吐、興奮、昏睡、という経過をとって、最悪の場合、食べてから12〜36時間で死亡します。

私が所属する研究会で、体重15kgの犬が、板チョコを5枚食べて死亡した例を聞いたことがあります。チワワなどの体重が5kgくらいの小型犬が板チョコ1枚食べると危険です。チョコに含まれるメチル・・が原因ですから、ミルクチョコより、ビターチョコの方が同じ量でも危険です。

今日のワンコは体重が5kgくらいの小型犬が、ステック状のビターチョコを1本たべてました。来院していただいて、すぐに吐かせると、結構な量のチョコを吐きました。食べてから、あまり時間が経っていなかったので、まだ胃袋の中に残っていたようです。

ワンコは元気でしたが、下痢と嘔吐がありましたから、入院させて点滴しながら、診ることにしました。食べてから2日経ち、その間に興奮や虚脱などの異常はなく、食欲もありましたから退院させました。

このワンコ、飼い主の方のかばんの中にあったチョコを引っ張り出して、食べちゃったそうです。甘党のワンコを買っている方は、ワンコの「チョコレート中毒」にご注意くださいね。
食べた量が問題ですから、チョコッと食べて位でしたらそんなに心配しなくても良いですが、大量に食べたときは、腸から吸収させないため、吐かせる処置が必要ですから、すぐに来院してくださいね。

●2011年06月18日(土)
★今日のワンコ★

ハッピーちゃんの犬種は何でしょう?パグに似てるが・・。

答えは、ブリュッセル・グリホンです(←実は私もしらなかった!)。ベルギーが原産だそうです。ヨーロッパ各地の犬種の血を入れて、気立てが良くて、楽しくて、機敏な犬種ができたのだそうです。そのため、「ユーロ・ドッグ」とも呼ばれてます。

ハッピーちゃんは1歳の女の子で。体重は3.5kgです。愛嬌があって可愛いですね。

●2011年06月17日(金)

★今日のワンコ★

「3cmくらいのボールを食べたかもしれません」と若い小型犬が来院しました。遊んでたボールが見つからないのだそうです。

ワンコは元気は良くて、食欲もありますから、とりあえず吐かせる処置をすることにしました。もしボールを食べていて、それを放置すると腸閉塞の原因になります。ゴム製のボールはレントゲンにははっきりとは写りません。間違いなく食べたのであれば、吐かせて出ないときは内視鏡のある病院に転院して、摘出できなければ開腹手術になります。

処置して間もなくゲロゲロと吐き出しました。食物と一緒に何やら変な物がでました。綿棒です。10本ほどの塊です。飼い主の方によると、2日前に綿棒が部屋に散らかっていたそうです。目的とするボールは出てきませんでしたが、綿棒も異物になる可能性はありますから、吐かせて正解でした。

異物に関しては、飼い主の方が教えてくれないと、こっちは分かりません。胃の中に10本もの綿棒が入っていると間違いなく胃炎の原因になります。原因不明の嘔吐と食欲不振が続くでしょう。飼い主が言わない限り、治療する方は「原因は綿棒」とは思いませんから、治せずに苦慮するところでした。綿棒が小腸に詰まると、ワンコの容態は急変し、食欲は全くなくなって、元気消失して、嘔吐が続くでしょう。ここで初めて異物を疑います。

処置後エコーで胃の中を見ましたが、ボールはなさそうでした。ボールが無くなってなければ、連れてきてないわけですから、このワンコ、今日はラッキーでしたね。

●2011年06月16日(木)

★今日のワンコ★

若い女性が血相を変えて入って来ました。「初めてなんですけど、診てもらえますか?」

経験上、このパターンは重症例が多いのです。車から降ろされて搬入されるワンコを、少しドキドキしながら待ちます。診察室には歩いて入って来ました。表情もそれほど悪くありません。「あれっ、どこが悪いのだろう?」

「昨日脱走して、いつもは2〜3時間で帰ってくるのに、帰らないから心配してたら、今朝こんなになって帰って来て・・」とワンコの後ろを見ると、尻尾が先端から1/3位のところで切れて、筋一本でぶら下がっていました。

きれいにスパッと切れていて、出血もほとんどありません。つながっている筋を切ると、ストンと落ちました。中途半端に切れてたり、怪我した部位の状態が悪いと、麻酔をかけてきれいにトリミングしないといけませんが、今日のワンコの傷はその必要はなさそうです。

傷の周囲の毛を刈って消毒しました。傷が化膿しないように抗生物質を処方して、自分で断端をかまない様にエリザベスカラーを着けました。

本当に刀か何かでスパッと切った様な切り口です。いったい脱走して数時間の間でこのワンコに何が起こったんだろう??昨日はサロンパス事件だったし、毎日、いろんな事が起きるなぁ・・。

●2011年06月15日(水)

★今日のワンコ☆

2歳のメスの小型犬を飼っている方からお電話が入りました。「うちの○○がサロンパスを食べたんですが、大丈夫でしようか?」

一瞬何のことか分かりません。「サロンパス??」あの匂いのぷんぷんするサロンパス?あんなもの犬が食べるだろうか?スプレー式のサロンパスのフタかな??はがしたセロファンかな?

お話をお伺いすると、やはり飼い主の方がはがしたばかりのサロンパスで、数センチほどの大きさだそうです。横に置いていたら食べちゃったそうです。胃の中で溶けるような物ではないので、このまま放置すると胃の出口や小腸に詰まって大変なことになるかもしれません。幸い、今食べたばかりだそうですから、すぐに連れてきてもらいました。

吐かせる処置をすると、間もなくゲロゲロと食事を吐きましたが、その中にクシャクシャになった肌色のサロンパスが入ってました。良かったぁ〜。もし出なかったら、内視鏡のある病院に転院して、内視鏡を見ながら摘出してもらいますが、うまくいかない時は、開腹手術で胃袋を切って出すことになります。大事です。

自分で使うことがないので知りませんでしたが、最近のサロンパスはあの独特のメンソール系の刺激臭がないんですね。飼い主の方の愛しい匂いが付いていたので、思わず食べてしまったのかな?吐き出せて良かったね。


●2011年06月14日(火)
★今日のワンコ☆

こころちゃんです。4ヶ月目の女の子で、体重は1.7kgです。今日はワクチン接種で来院しました。可愛いですね。

●2011年06月13日(月)

★学会報告★

東京で開催された麻酔外科学会に行ってきました。

外科といっても、都市圏は犬や猫を放し飼いにしませんから、交通事故などは激減しています。発表の主体は、MDやコーギーの椎間板疾患や、がん治療です。

東京では一般開業医がCTやMRIを入れてます。レントゲンやエコー、内視鏡、CT、MRIのデータをデジタル化してPCを介して、大学病院や専門医の居る病院に送って見てもらって治療に役立てています。

行われている治療は、手術のよる腫瘍の摘出、放射線療法、抗がん剤療法、上記の画像診断装置を使って治療効果を見ています。椎間板ヘルニアの発表は「○○手術を実施した椎間板ヘルニア229症例の・・」恐るべし大都会!症例数が違います!ちなみに当院では、専門医に手術を依頼する椎間板疾患は1年に3〜4症例位です。

大都会は、飼い主の方が獣医診療に望むレベルが高いですね。それに答えるべくして、開業獣医師の技術や機材が充実していくのでしょう。

今回も良い刺激を受けました。すぐに日々の診療に役立ちそうな情報やテクニックも少し学会で得たので、診療に反映させすね。

●2011年06月10日(金)
★今日のワンコ☆

カメラを向けられてムスーッとしているのは、シーズー犬のテルちゃんです。若く見えますが11歳の男の子です。狂犬病ワクチンの接種で来院しました。テルちゃんは、飼い主の方手製の、お肉や野菜をお芋に練りこんだ特性のお団子を食べているそうです。若さの秘訣かな?

明日から2日間、関東で開催される獣医外科麻酔学会に参加しますので、明日は休診になります。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。病院は開いてますから、処方食等はお出しできます。

●2011年06月09日(木)
★ハゲになったスリーピー★

当院のスリーピー(P)は雨に濡れても全然気にしません。びしょびしょ、どろどろでも喜んでますが、先日頭の上が赤く炎症を起こしていました。濡れたままで乾きが悪いとそこの部分に皮膚炎が出来ます。そのままにしておいてくれたら、多分自然に良くなると思いますが、犬が気にしてガリガリ掻くと炎症が広がって、化膿して、ジクジクになります。「急性湿疹」という皮膚病です。こうなると、治療が必要です。梅雨時期に多い皮膚病です。

後ろ足でガリガリ掻く頭やアゴ、首周り、口で咬むお尻の周囲に出来ることが多い様です。皮膚が化膿して痛がるので、飼い主の方は「頭を怪我して化膿してる!誰かが棒でたたいたのでは?」と近隣の人にあらぬ疑いをかけることもあります。

1週間程度、抗生物質を投与して経過をみます。目立たない位置ですと、毛を刈る方が回復は早いですが、目立つ場所ですと、毛を刈ると見た目が悪いので困ります。

Pも濡れたのが原因で頭頂部に急性湿疹ができてしまいました。飼い主は見た目を気にしないので、バリバリとバリカンで大きく刈って、イソジンで消毒してたら数日で良くなりました。頭をモヒカン刈りにされて、茶色のイソジン液を塗られてましたから、相当目立ってました。いろんな人から「その頭、どうしたんですか?」と声を掛けられましたよ。一般の患者さんには出来ない処置ですね。

●2011年06月08日(水)

★今日のワンコ☆

今日は5歳の小型犬の歯の処置をしました。先日のワクチン接種の時に、歯石が付着して歯周炎が広がっているのがわかりました。「近いうちに麻酔をかけて、歯の処置をした方が良いですね」とお話していました。

小型犬でアゴの小さなタイプのワンコは、歯がアゴに比べて大きいので、歯と歯の間隔が狭くて歯石が付きやすいようです。今日のワンコも麻酔をかけて、口の中を精査すると、歯周炎で動揺する歯がかなりありました。

鉗子で引っ張ると簡単に抜けます。全部で25本も抜きましたが、あまり時間はかかりませんでした。抜いた後の歯茎は細い糸で縫って、残った歯の歯石を取り除いて、口の中の衛生状態が格段に良くなりました。

これで、口の中の不快感が取り除かれて、気持ち良く食事が食べられますね。

●2011年06月07日(火)
★今日のワンコ☆

MDのダンディ君です。4歳の男の子で体重は7kgですから、大きいほうですね。今日は狂犬病のワクチン接種で来院しました。名前のとおり「ダンディ」」なワンちゃんでしたよ。

●2011年06月06日(月)
★今日のワンコ☆

トイ・プードルのハナちゃんです。5ヶ月目の女の子で、体重は3kgです。今日は狂犬病のワクチン&登録で来院しました。

今年は狂犬病のワクチンを接種する犬が多いですね。50年以上日本の犬での発生はありませんが、狂犬病のない国は、北欧、オーストラリア、ニュージーランドなどごくわずかです。

成犬を飼っている方から、「ワクチン時期になってますが、狂犬病のワクチンと伝染病の混合ワクチンはどっちから打ったほうが良いですか?」と質問された時は、「最近は伝染病の発生も少なくなってますから、まず狂犬病から打ったほうが良いですよ」とお答えしています。

狂犬病に感染した愛犬からかまれて、自分も狂犬病なんて絶対に嫌です。顛末は愛犬は殺処分、発病して狂った自分は、ベットに縛り付けられて一人さびしく死を待つのみ・・。

●2011年06月04日(土)

★今日のワンコ★

今日は12歳のオスのワンコの会陰ヘルニアの手術でした。「会陰ヘルニア」というのは、未去勢のオス犬に見られる病気で、お尻の横の筋肉が薄くなって直腸が蛇行するので、その部分にウンチが溜まって出せなくなる病気です。ワンコは排便し難くなって、ウンチのたびに痛くてキャンキャン鳴くので、切なくなります。

原因は良く分からないのですが、一般的にガウガウ犬(いつも怒っている犬)に多い様です。いつもお腹に力を入れてガウガウと吼えてるので、腹圧が上がって直腸が蛇行するのでしょうか?

今日のワンコもガウガウ犬で、鎮静薬を打って飼い主の方に待っていただくのですが、薬が効いてトロトロになっても、私が近づくと怒ります。幸い体重が10kg位のワンコです。少々暴れても何とかなりますから、まずエリザベスカラーを装着して、私の安全を確保してから、静脈留置針を入れてそこから麻酔導入薬をいれて、ワンコを眠らせることが出来ました。

この時期の土曜日は大変忙しくて、このワンコの手術時間は3時間位と予想してたのですが、午前中の診療が終わったのが12時半(それでも、午後に回っていただいた方が2件・・)、手術を始められたのが1時半で終わったのが5時近くで、すでに10人ほどの方が待っている状況になり、3回目の来院でやっと診察できた方がいたりして、本当に申し訳なたかったです。

来週の土曜日は学会参加のため休診ですから、来院予定の方は比較的空いている平日の来院をお願いします。

ヘルニアのワンコは月曜日に退院予定ですが、相変わらず入院室で怒ってます。「この先生のおかげで、ウンチがスムースに出るようになって良かったぁ」って、少しは感謝してくれないかなぁ。

●2011年06月03日(金)
★今日のワンコ☆

シーズー犬のりんちゃんです。1歳の女の子です。今日は狂犬病予防注射と避妊手術のご相談で来院しました。カメラ目線で飼い主の方に抱かれている姿が可愛いですね。後ろ足に緊張感が漂ってます。

●2011年06月02日(木)

★今日のニャンコ★

今日は午後が休診です。午前中の診療がそろそろ終わりに近づいたころ、9歳のオス猫が来院しました。変な声で鳴いて吐くということです。いつもの元気もありません。「う〜ん、なんか嫌な感じだぞ?オシッコは出てるかな?」。

ドキドキしながらお腹を触ると、膨らんで硬くなった膀胱に触ります。「あぁ、やっぱり尿道閉塞だ」。すぐに麻酔をかけて、細い管を膀胱に入れて、膀胱の中を洗って砂を出しますが、砂には血液や細胞成分が付着して粘調性のある栓子になってます。厄介な状態です。このタイプは詰まりやすいのです。何とか膀胱を圧迫すると、シューっと出る状態になりましたが、尿道の途中に狭いところがあり、まだ爆弾をかかえている状態です。次に閉塞をおこしたら、手術も考えなければなりません。

このニャンコ、2歳の時に膀胱炎を起こして尿の中に結石が出ていました。それ以降、結石が出来にくい食事を与えてもらってましたが、昨年から中断されて一般食を与えていたようです。「あのまま、処方食を継続してくれてたらなぁ」。

●2011年06月01日(水)

★今日のワンコ☆

今日は7歳のメスの小型犬のソケイヘルニアの手術でした。

ソケイヘルニアというのは、生まれつき股の付け根の筋肉に隙間が開いていて、そこからお腹の中の臓器が出てくる病気です。出てくる臓器が脂肪程度だったら問題ありませんが、膀胱や小腸などが出ると排尿障害や腸閉塞をおこすので、緊急手術になる病気です。先天性疾患なので、左右両方にでることが多い病気です。

今日のワンコは、4年前に左側を手術しました。右側にもヘルニアがありましたが、孔が小さくて問題ありませんでしたから左側だけ手術しました。その後、ワクチンやフィラリアの予防で定期的に来院して診てましたが、最近、孔が広がって、大きくなってきたので、今後まだ孔が大きくなりそうなので、ヘルニア孔を塞ぐことにしました。

孔が広がって、膀胱や小腸、子宮などが出て戻らなくなった時は、お腹を開けて出てきた臓器を一旦お腹の中に戻してから孔を塞がないといけないので、手術がおおごとになるのです。

以前、このヘルニア孔をそのままにしておいたら、膀胱が飛び出してオシッコが出せなくなって大変なことになったワンコが居ました。お父さんが酔っ払って焼き鳥を串ごと与えて、その串がヘルニアから飛び出してきたことがあります。この時は、ヘルニアのおかげで発見が早くて助かりましたが、こんなことはまれなので、股の付け根が膨らんで、それが大きくなったり、小さくなったりしたときは、早めに連れてきて下さいね。



WebDiary CGI-LAND