2011年05月
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●2011年05月31日(火)
★今日のワンコ☆

バンちゃんです。3ヶ月目の男の子で体重は4kgです。今日はワクチン接種で来院しました。初めての病院で、不安そうですね。

●2011年05月30日(月)

☆今日のニャンコ☆

今日は猫のアゴをとめていたワイヤーを抜きました。

1ヶ月ほど前に交通事故で来院した猫です。下あごを真ん中から骨折して、アゴがグラグラになっていました。歯茎も傷ついているので、ダラダラと血と膿の混じったヨダレが出て、食事は食べられずに、悲惨な状況になっていました。

ここの部分の骨折の治療は、左右のアゴをワイヤーでぎゅっと縛って骨を密着させます。縛り加減が少し難しいのですが、骨折の手術としては比較的簡単です。

アゴが安定すると症状も治まって、食事が食べられるようになります。この子も受傷した時と比べて体重が1kgも増えていました。人に換算すると、1ヶ月間で10kg近く増えた計算になります。

猫に軽く鎮静をかけてから、ワイヤーを切りました。あごの骨はきちんと引っ付いていした。1ヶ月間アゴを締め付けていたワイヤーが取れて、口の中がすっきりしたでしょうね。矯正歯科みたいなものかな?

●2011年05月28日(土)

☆今日のワンコ☆

朝一番に9歳のメスの大型犬が来院しました。元気と食欲がないそうです。以前、子宮内膜炎を起こしたことがあるワンコです。この時はお薬で治りました。

ドキドキしながらお腹にエコーを当てます。「ありゃ〜、今度は蓄膿症になっている!」おなかの中に膿が溜まって太くなった子宮がとぐろを巻いていました。「さあ、大変だ!」

この病気は、診断が付いた時点で手術が決まります。犬が手術に耐えられる状態だったら、なるべく早く化膿した子宮を取り除くのが一番良いからです。耐えられそうにない時は、点滴などで状態を良くしてから手術します。

今日のワンコの容態は手術には耐えられそうですが、体重が40kg近い太った大型犬の手術です。「以前、内膜炎になった時にいつか手術しないといけなくなるから、ダイエットさせてくださいって、お願いしてたのにぃ・・」。

通常の手術は、私と助手一人、麻酔係りの3人でやりますが、今日は、助手2名をつけて4時間近くかけて化膿した子宮を取り除きました。

大型犬はこの手術の予後が悪いことがありますが、今日のワンコは麻酔からの覚醒も順調で、2〜3日で退院できそうな感じです。食欲が出たら帰れます。早めに連れてきてもらって良かったね。今日はこの子のほかに、雌猫の避妊手術が飛び入りで入りましたから、ワンコは元気になりましたが、私はヘロヘロ、ヨレヨレでした。規則正しい生活で体力つけないとね。


●2011年05月27日(金)

☆今日のワンコ☆

今日は5歳小型犬の去勢手術でした。去勢手術を受けるには、年齢が経っていますが、この子、あちこちを転々として、今の飼い主の元にやってきました。日ごろは大人しい子ですが、気に入らないことをすると反抗的になるので、今までの境遇に問題があったのかもしれません。性格の変化と将来の病気の予防を兼ねて、虚勢手術を受けることにしました。

術前にエリザベスカラーを付けようとすると、ガウゥ〜と怒ります。静脈に留置針を入れるときも少し反抗しましたが、手術を終え入院室に様子を見に行って声をかけると、穏やかな表情で尻尾を振っていました。

手術の効果がこんなに早く出ることはないので、このワンコ、元々は優しい性格なんでしょう。新しい飼い主の方は愛情豊かな方ですから、これからは良い子になれそうですね。

●2011年05月26日(木)
☆今日のニャンコ☆

飼い主の方の太い腕の中に包まっているのは、メス猫のクゥちゃんです。6ヶ月くらいです。最近、飼い主の方に保護されました。今日は健康診断と避妊手術のご相談で来院しました。健康面で問題なかったので、今日はワクチンを打ってもらって、手術を予約して帰りました。これで立派な飼い猫に昇進ですね。

●2011年05月25日(水)

☆今日のニャンコ☆

「よだれが出ます」ということで。13歳の猫が来院しました。5年前から口内炎と歯周炎の治療で来院してるニャンコです。定期的に炎症を抑える注射を打ってましたが、注射を打ち続けるより、抜歯した方が歯周炎が軽くなるので、昨年の秋に歯周炎対策として抜歯しました。

それ以来の来院です。抜歯した時はまだ何本か歯が残っていましたが、今日口の中を見ると、歯はすべて抜け落ちていました。それでも、歯茎と喉の奥に赤くなっている部位が見られ、その炎症部位からよだれが出ている様でした。

抜歯する前と比べて体重は1kgほど増えていましたから、痛みが取れて食べられるようになったのでしょう。口の中の衛生状態もかなり良くなっていました。抜歯前は2〜3ヶ月ごとに注射を打っていましたが、それもなくなりました。今日は8ヶ月ぶりに注射を打ちました。

全体的に健康状態が良くなっていますから、寿命も伸びると思いますよ。


●2011年05月24日(火)
☆今日のワンコ☆

シェルティの美美(ビービー)ちゃんです。2ヶ月目の男の子で体重は2.4kgです。今日はワクチン接種で来院しました。大きくなりそうですね。

●2011年05月23日(月)
☆今日のワンコ☆

クマちゃんとマユちゃんです。クマちゃんが10歳、マユちゃんが5歳です。フィラリアの検査で来院しました。2頭は母と娘です。仲良く2頭で笑ってます。

●2011年05月21日(土)

☆今日のワンコ☆

「4つ切りのリンゴを食べていたら、急にゲーゲーいいだしました」と、MDが来院しました。

うぷっ、うぷっと泡状のものを吐き出していますが吐けません。食道に何かが詰まっている感じです。ワンコを逆さにして背中をトントンとたたいてみますが、出てきません。レントゲンを見ると、胸の真ん中あたりの食道に何かが詰まっています。

このままにして置くと食道炎をおこし、万一食道が破れると、胸膜炎から肺炎を起こして死亡することもあります。すぐに内視鏡のあるH動物病院に連絡を入れ、受け入れてくれるとのことだったのですぐに転院してもらって、取り出してもらいました。

食道に詰まったリンゴは、半分内視鏡で取り出して、小さくなった残りは胃の中に落とし込んだそうです。胃の中に入れば消化しますから大丈夫です。このワンコ、もらったリンゴを始めはかじって食べてましたが、半分くらい食べたら、残りを飲み込んでしましまったようです。

ささみジャーキーや歯磨きガムを食道に詰まらせた症例は何度か診てますから、小型犬を飼っている方には注意を促していますが、リンゴは初めてでした。柿、お芋なども危険ですね。気をつけて下さいね。繁忙期にもかかわらず、すぐに受け入れてくれたH動物病院に深謝です。ありがとうございました。

●2011年05月20日(金)
☆今日のワンコ☆

今日は暑い一日でしたね。そろそろワンコの熱射病が心配な時期になりました。最も危ないのは車中です。窓を少し開けたくらいでは車内の温度は下がりませんから、ワンコを車に入れたままにしないで下さいね。

写真はコーギーのぴかちゃんです。4歳の男の子です。今日は狂犬病のワクチン接種で来院しました。なかなかの好男子ですね。

●2011年05月19日(木)

☆今日のワンコたち☆

今日の午後は休診日で天気は良いので、海はさぞかし気持ちが良いだろうと朝から少しウキウキでした。

フィラリアの予防でMDが来院しました。当院は、前年にきちんと6月から11月まで予防薬を飲んでいるワンコは、採血してフィラリアの検査はせずにお薬だけ出しています。飼い主の方が検査を希望する場合や、予防が不完全なワンコは採血して検査しています。

このワンコは毎年この時期に健康診断を兼ねて血液検査をしています。飼い主の方が、「この子、怖がりなので咬むかもしれません」と言われたので安全のためにエリザベスカラーを付けようとすると嫌がって暴れます。そして首を押さえていた私の手首をガブリ!きれいな歯型が4つ付きました。

「さぁ、これが終わったら気持ちの良い海だぞぉ」と痛い手首をさすりながら気を取り直していると、猫が来院しました。「すいませ〜ん。昨日からオシッコが出てないようなんです」。

今度は、猫相手の処置が始まりました。猫の細くて小さな尿道に細い管を入れて、尿道と膀胱を洗って砂を取り除きます。細かい処置で結構大変なんですよねぇ。今日は海でリフレッシュできるかな?

●2011年05月18日(水)

☆今日のニャンコ☆

今日は昨日来院した前足を骨折した猫にギブスをつけました。

骨折の治療は、折れた骨を金属製のピンやプレートで止める方法が主流ですが、今日のニャンコは室内の少し高いところからジャンプして折ってます。レントゲンで見ると、ポッキリではなくてグシャリと折れてますから、1箇所だけの骨折ではありません。粉砕骨折です。

通常はこんな折れ方をすることはありませんし、事故現場は室内ですから、マンションのベランダから落ちたのとはワケが違います。多分このニャンコ、骨に何か問題があるのでしょう。レントゲンでも、骨の厚みが薄い気がします。外科手術でこの骨にプレートを当ててネジで止めても、骨の強度が足りない気がしました。

骨折の手術は整形外科を得意とする病院に依頼することが多いのですが、今回は手術をしないで、ギブスで固定して治すことにしました。少々形がいびつでも、何とか骨が引っ付いてくれたら、折れた方の足が使えるようになると判断しました。

猫に麻酔をかけて、採寸してオーダーメイドギブスを作成して、一番良い角度で固定しました。骨が引っ付くまで約1ヶ月間は狭いゲージの中で生活することになります。骨の癒合が確認出来たらギブスを外します。

大人しくジッとしていてくれるかなぁ。ここが人と動物の違いなんですよねぇ。猫にとって、前足のギブスなんて、邪魔以外のなにものでもありませんからね。

●2011年05月17日(火)
☆今日のワンコたち☆

今日の一番はじめに来院したワンコは心臓に持病があるワンコです。心臓のお薬(血圧を下げる薬)を毎日飲んでいますが、昨夜からセキが出るので来院しました。

その次は、お腹にブツブツが出来て痒がる小型犬です。お腹の柔らかいところに湿疹ができていました。

次は、急に足元がふらついて食事が食べられなくなった高齢犬です。目が振動してますから、日本犬系の高齢犬に見られる前庭障害でしょう。治るのに2〜3週間掛かりますが、お薬でじきに良くなるでしょう。人に例えると「メニエール氏病」みたいな感じかな?

その次は、足を痛がる室内犬です。肥満傾向の小型犬で、散歩はほとんどしないそうですが、家に帰るのに階段が40段もあるそうですから、道中足を痛めたのでしょう。

最後は、前足を着けなくなった室内飼いの猫です。触ると嫌な感じです。足がグラグラしてます。レントゲンを撮ると前足を骨折してました。猫は2階から落っこちてもケロリとしてるのに、何で室内飼いの猫が骨折してるんだろう?

診療科目別に分けると、一番始めは内科(循環器)、次は皮膚科、次は内科(神経系)、最後の2頭は整形外科・・。その合間にフィラリア予防やワクチン接種、糖尿病の猫の血液検査もあったぞ。16歳のワンコの健康診断もあったぞ。この子はとても元気でした。

高齢といえば、少しボケ症状が出だした16歳のワンコの相談もあったなぁ。飼い主は夜鳴きで困ってます。安楽死も視野に入れてるほど困っていたから、コンサルティングだね。

日々多忙です。

海で癒されたいなぁ(今日は少し愚痴モードですね)。

●2011年05月16日(月)

☆今日のワンコ☆

今日は休み明けで忙しい一日でした。

5月はワクチン接種やフィラリアの予防で来院するワンコが多いのですが、今日は病気で来院した子が多く、検査等が必要で、狂犬病のワクチン接種だけなのに2時間以上もお待たせした方もいて、申し訳なかったです。ワクチン接種で来院するワンコたちは健康なので、顔を見るのはこの時期に1年に1回ですから、ゆっくり診察したいので、曜日に余裕のある方は、休み明けの月曜日と休日前の土曜日は避けた方が良いと思います。

今日は、10歳前後のオス犬がウンチが出にくいということで2頭来院しました。1頭は会陰部ヘルニアでした。お尻の横の筋肉が薄くなって直腸が蛇行するので、そこにウンチが溜まって上手く出せなくなります。今日は、溜まったウンチをかき出してあげましたが、このままにしていても悪化する一方ですから、早い時期の手術をお勧めしました。

次の1頭は前立腺肥大でウンチが出にくくなっていました。指で探索すると、肥大した前立腺が直腸を圧迫していました、直腸が狭くなっているのでウンチが出しにくかったのでしょう。お薬を処方しましたが、完治させるには去勢手術をしなければなりません。

会陰ヘルニアや前立腺肥大は、去勢手術で予防できる病気ですから、オス犬を飼っている方は手術を受けることをお勧めします。手術年齢は完全に成熟する前(生後半年〜1年)位が良いでしょう。

●2011年05月14日(土)
☆今日のワンコ☆

真っ黒に写っているのは、ニッキーちゃんです。5ヶ月目の女の子で、体重は3.3kgです。ニッキーちゃんは、トイ・プードルとシュナウザーのミックス犬です。どんな感じの成犬になるのか楽しみですね。

●2011年05月13日(金)
☆今日のワンコ☆

1ヶ月前に当院で帝王切開で生まれたワンコです。難産で出産に時間がかかったので仮死状態で生まれました。遠くて浅い呼吸でしたが、酸素を吸わせながら、こすったり、暖めたりして必死に蘇生させました。お母さんのオッパイをたっぷり飲んだので、こんなに元気に育ちましたよ。嬉しいですね。

●2011年05月12日(木)
☆今日のワンコ☆

チワワのミルクちゃんです。4ヶ月の女の子です。体重はまだ700gです。極小チワワは普通の子犬と比べて発育が遅いので、今から大きくなるでしょうね。食欲は旺盛だそうです。

●2011年05月11日(水)
☆今日のワンコ☆

コンブちゃんです。9歳の女の子です。狂犬病の予防注射で来院しました。今年は例年と比べて狂犬病のワクチンを接種するワンコが多いですね。大きな災害があったので、飼い主の危機管理意識が向上したのかな?


狂犬病は犬から人に感染する伝染病です。犬以外でも、リス、猫、コウモリなどほとんどの動物が媒介します。日本には50年以上発生していませんが、全世界ではこの病気で毎年数万人が亡くなってます。発病すると治療方法はありません。ウイルスが脳に感染しますから、悲惨な最期です。


福島原発の避難勧告が出た地域で置いてきぼりにされた犬が野犬化して、そこに諸外国からの支援物資に紛れ込んだネズミから狂犬病ウイルスが進入し、狂犬病が50年振りに日本で発生!被災地はパニックに・・。全国から獣医師が集められて、病気が広がらないためにワクチン未接種犬はすべて殺処分に・・。恐ろしい青写真です。愛犬に狂犬病ワクチンを接種しましょうね!

●2011年05月10日(火)

☆今日のワンコ☆

食欲不振の15歳の中型犬が来院しました。体重も落ちています。血液検査やエコー検査をします。肝機能や腎機能が落ちていますが、決定的に悪い数値ではありません。お腹の中に腫瘍などは見られません。流動食を口から入れると、とても嫌がるので、強制給餌は無理です。水もあまり飲まないそうなので、入院させて点滴主体で治療することにしました。

入院中のワンコはひたすら寝ています。目が覚めた時に食べるかな?とお菓子を鼻先に持っていくと1枚モグモグ、「食べるじゃん」と思って2枚目を出すと食べません。う〜ん・・。

眠っている時は少々つっついても目覚めません。スヤスヤ寝てます。朝連れてきてもらって点滴をして、夕方迎えに来てもらうことにしました。夜は自宅で過ごします。デイケアーですね。

老衰かなとも思いますが、もう一度元気&食欲を回復して欲しいですね。おじいさん、頑張って!

●2011年05月09日(月)

☆今日のワンコ☆

「お腹が少し腫れてる様です」ということで12歳の中型犬が来院しました。パンパンに腫れているというわけではなくて、少し張っているかな?という程度です。元気や食欲はいつもどおりです。

エコーでお腹の中を見ると、少量ですが腹水が溜まっています。エコーの位置をずらしてみると、お腹の中に腫瘍があることがわかりました。肝臓か脾臓に出来ているようです。腹水は腫瘍からの出血が疑われます。血液検査をしましたが、貧血など異常は見られません。

選択肢は2つです。
1、お腹を開けて腫瘍が出来た場所を確認して、切除できる場所だったら取り除く
2、今のところワンコの健康状態に腫瘍がダメージを与えていないので、このまま何もしないで様子を見る。

腫瘍の発生部位から推測すると、血管肉腫という腫瘍が疑われます。この腫瘍はもろいので、突然大量出血する危険性があります。以前、大型犬が朝までは元気に散歩に行ったのに、急に起き上がれなくなって来院したこどがあります。この時はお腹の腫瘍が破れて出血し貧血状態になっていました。

手術をしても、再発や転移が数ヶ月以内に起きるという報告もあります。

「もし私の愛犬だったら、元気なうちに開腹してみますよ」とご助言して、あとはご家族で相談していただくことにしました。飼い主の方にとっては、難しい選択肢になりますね。

●2011年05月07日(土)

☆今日のワンコ☆

今日は雌犬の避妊手術でした。出産経験のある体重20kgのワンコです。お相手は不明です。最近は放し飼いの犬は少ないし、20kgのメスと交配するにはある程度の大きさが必要だと思いますが、どこのオスと交配したのか分かりません。

次の発情が来ると、また子作りをする危険性?があるので、不妊手術をうけることになりました。当院のメス犬が発情すると、以前交配したお相手のオスが数百メートル離れたところから、家を脱走してやって来てましたから、オス犬の子作りに対する情熱はあなどれません。

大型犬の不妊手術は大変です。小型犬とは大違いで、卵巣や子宮が深いところにあるので、引っ張り出すのが大変す。あまり力を入れると大きな血管を切る危険性があります。この血管を止血する前に切るとお腹の深い所からドクドクと血が湧き出てくるので、術者の頭は真っ白、心臓はバクバクになります。

通常の手術は、術者である私と助手1名、麻酔係1名の3人でしますが、今日は助手2名の4人がかりで無事に手術を終えました。犬の避妊手術は一般的な手術ですが、結構大変なんですよ。ワンコは明日の朝、退院です。

●2011年05月06日(金)

☆今日のワンコ☆

今日は連休明けで忙しい一日でした。膀胱炎数件、妊娠の鑑定2件、狂犬病の予防注射やフィラリアの予防や、皮膚病や外傷やなんやらかんやら・・。

その中で、会陰ヘルニアの小型犬が来院しました。会陰ヘルニアというのは中高年のオス犬に見られる病気です。お尻の筋肉が薄くなって、そこに直腸が入り込むので、ウンチが出にくくなります。去勢手術を受けていない犬に見られますが、原因ははっきりとしていません。手術後に再発したり、反対側がヘルニアを起こしたりするので、獣医師泣かせの病気です。この病気があるので、オス犬には去勢手術を勧めています。

このワンコ、2年前にも発症して手術しましたが、再発してしまいました。今日の午後は予定が入っていましたから、来週の半ばに手術することにして、念のために膨らんでいる部位をエコーで見ると、膀胱が入り込んでいるのが分かりました。まだオシッコが出せないという症状は出ていませんが、そうなると急を要するので、急遽午後に手術しました。

シリコンやガーゼ状の人工物を入れてヘルニアを塞ぐ方法もありますが、異物なので術後に弊害も出ますから、今回はそれを使わないで、筋肉を寄せ集めて縫い合わせて孔を塞ぎました。

術後は快調に排便、排尿をしています。今度は再発しないといいねぇ。

●2011年05月02日(月)
☆尿道結石のワンコ☆

詰まっている結石の量から考えて、今回は手術で取り出すしか方法はないでしょう。尿道から細い管を入れて水圧をかけて、石を膀胱まで押し戻すことが出来れば膀胱切開で結石を取り出せますが、押し戻せない時は尿道を切って取り出すことになります。

体重は30kgもある大型犬ですし、術中に起こる色々なことを想定すると、複数の獣医師でやった方が良いと判断して、H動物病院に連絡を入れました。閉塞が起きてから1日が経過していますから、時間的にもあまり余裕はありません。

幸い、院長が午後2時までだったら時間が取れるということだったので、午前中の診療を終えて速攻で搬入して、尿道切開と膀胱切開で結石をすべて取り出しました。写真は取り出した結石です。

オシッコが出るようになったワンコは、いつもの元気ワンコに戻りました、GW中はこのワンコと一緒に過ごすことになりそうですね。


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