2010年11月
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●2010年11月30日(火)

☆今日のワンコ☆

今日は9歳のオスの小型犬の直腸に出来た腫瘍の摘出手術でした。

「排便する時に痛がって、お尻から何かが出ている」ということで来院しました。一見するとお尻には何もありませんが、指で圧迫するとぷりんと小指大のものが出てきました。肛門の出口近くにできた腫瘍のようです。「何か分からんけど、変なものが出来たなぁ」。

一見すると切除し易い感じでしたが、場所が場所だけに、この部位の手術を数多く経験しているF先生に手術を依頼しました。予想に反して、奥が深かった時は難しい手術になるかもしれません。F先生が執刀医で私が助手をしました。

腫瘍を引っ張り出して、その上を切開するとつるりと腫瘍の本体が顔を出しました。幸いに直腸の壁に引っ付いている部位は小さかったので、出血に注意しながら根っこの部分を切って、無事に切除できました。

元々が肛門の内側に出来た腫瘍だったので、傷跡は見えませんから、一見すると何もなかったようです。摘出した腫瘍は組織検査に出します。良性だと良いですね。

●2010年11月29日(月)

☆今日のニャンコ☆

今日は、2頭の猫の避妊手術をしました。

1頭は前もって予約をいただいていましたが、もう1頭は「餌をあげているメス猫が捕まりそうだから、カゴを貸してください」と、朝にお電話が入りました。

懐いてても、捕まえようとすると暴れて反撃してくることがありますから、怪我をしないように、「危なそうだったら、無理しないでくださいね」念を押してカゴをお貸ししました。カゴの中に餌を入れて、猫が入ったら入り口を閉める方法が一番安全ですから、その話もしました。

間もなく猫が連れて来られました。カゴの中には、キャットフードが入っていました。餌作戦が成功した様でした。捕まえられた猫は、案外おとなしく注射を打たせてくれましから、いつもどうりの方法で手術が出来ました。

2頭とも、明日の朝に退院予定です。

●2010年11月27日(土)
☆今日のワンコ☆

ミニチュア・ピンシャーのパピちゃんです。今日、飼い主の元にやってきて、そのまま当院に健康診断で来院しました。まだ体重は800gです。ミニピンは気性の激しい子が多いのですが、パピちゃんは、人懐っこくて、優しそうなワンコでしたよ。

●2010年11月26日(金)
☆今日のニャンコ☆

ペルシャ猫の秋桜(コスモ)ちゃんです。3ヶ月目の男の子です。今日は2回目のワクチン接種で来院しました。日本猫にはない気品を感じますね。良い名前をつけてもらってます。コスモスの頃生まれたんですね。

●2010年11月25日(木)
☆今日のニャンコ☆

子猫のソックスちゃんです。生後2ヶ月目の男の子です。今日は1回目のワクチン接種で来院しました。体重はまだ700gです。足先が白いからこの名前が付いたのかな?

●2010年11月24日(水)

☆今日のワンコ☆

今日は4歳メスの小型犬の避妊手術でした。

今年の春に今の飼い主の元にやってきました。諸般の事情で、元の飼い主が飼えなくなったのです。来た時から、避妊手術を受けて飼いたいということでした。お庭で飼ってますから、発情が来てオスが来ると困ったことになります。

ところが、なかなか避妊手術の日程が決まりません。飼い主の方はまだ少し迷っている様です。その内、少しずつ太ってきました。胸の深い犬種なので、太ると手術がやりにくくなります。今度は、手術する私の方が迷い出しました。「もう4歳だから、1年位伸ばしても同じことだし、出来れば痩せさせてから手術したいなぁ」。

一般的に不妊手術は、生後半年から1年くらいの時にします。特に大型犬や胸の深い種類のワンコは早めにした方が、手術がやり易いのです。

ところが、このワンコ、なかなか痩せません。というより手術を伸ばすと、今より太ってきそうです。先日、飼い主の方がワンコを連れて手術の相談にみえたので、「大丈夫ですよ。手術できますよ!すぐにしましょう」と背中を押して、今日の手術になりました。

予想通り、おなかの中には脂肪が沢山あって大変でしたが、ベテランAHTの助けを借りて、無事に手術を終えました。これで安心ですね。

●2010年11月22日(月)

☆今日のニャンコ☆

今日はメス猫の避妊手術でした。福間海岸のサーフショップで飼われている猫です。この猫の親猫が居るのですが、こいつが捕まらずに避妊することが出来ません。子供を生むと、必ずこのショップに連れて来るのだそうです。

この親猫が生んだメス猫たちは、このショップで面倒を見てもらっているので捕まえられますから、順番に当院で避妊手術を受けてます。午後が休診の木曜日にゲージを持っていって、私が海で遊んでいる間に猫を捕まえてゲージに入れてもらって連れて帰り、金、土に手術を受けて、日曜日に連れて行きます。1週間後海に行った時に傷を確認して、バンテージを脱がせます。

母猫が生んだ猫を順番に連れてくるのが面白いというか、ショップにとっては迷惑というか・・。そのうちに猫の恩返しがあるかも?船乗りにとって猫は守り神という話を聞いたことがあります。福間海岸でサーファーやウインドサーファーの事故がないのは、猫が守ってくれてるからかも?

●2010年11月20日(土)

☆今日のワンコ☆

「犬の白内障の手術をして欲しいのですが?」というお問い合わせの電話が入りました。

整形外科や眼科の手術は、特殊な手術器具と専門的知識&技術がいるので、当院では行っていませんから、専門医をご紹介しています。お話をお伺いすると、ワンコの年齢は16歳だそうです。

市内に白内障の手術を行っている先生が居ます。県外からも手術を依頼されていますが、手術の対象は比較的若いワンコの様です。

ほとんどの犬が高齢になると、水晶体が濁ってきて白内障状態になります。暗いところではよく見えないので、動きが慎重になりますが、日ごろ生活している明るい場所は、慣れているせいもあり、不自由なく生活しています。

犬の病気も、都会ではフィラリアやジステンパーなどの伝染病や、交通事故などの急性疾患は少なくなり、心臓病、腎臓病、糖尿病、関節炎、白内障、ガンなどの慢性病が主になりました。ワンコ社会も高齢化してますね。

●2010年11月19日(金)
☆今日のワンコ☆

ピースちゃんです。2ヶ月目の男の子です。ピースちゃんは飛行機に乗って遠方から、飼い主の元にやってきました。今日は健康診断で来院しました。来た当初は、少し弱い感じを受けましたが、飼い主のところにやってきて1ヶ月が過ぎた頃には、ずっしりと重くなって、健康的になりました。ピースちゃんは、チワワとダックフンドのミックス犬だそうですよ。

明日の午後は所要のため病院を留守にします。午後、スタッフは居ますから、フードなどはお渡しできます。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。


●2010年11月18日(木)

☆ブドウにご注意!☆

ブドウを大量に食べた犬が腎不全で死亡した報告があります。

体重2.5kgの3才のオスの小型犬が、種なし小ブドウ70gを食べたところ、数時間後から嘔吐が始まって腎不全に陥り、4日後に亡くなったという報告です。同じような事故が、干しブドウでも起きています。

ブドウに付着した物質か、ブドウ由来の成分が原因かはまだはっきりと分かっていません。体重あたり20g相当のブドウを食べて発症した例もあるそうですが、それ以上食べてもなんともない犬も居るそうです。

ブドウひと房が200~300gですから、10kgの中型犬がひと房食べると危険量ですね。当院のハッチ&Pは、柿、みかん、ブドウ、スイカなど何でも食べるから、特に室内に居る体重2kgのハッチは、盗み食いしないように気をつけないといけませんね。


●2010年11月17日(水)

☆今日のわんこ☆

今日は4歳の小型犬の避妊手術でした。

通常は1歳未満で手術しますから、4歳で避妊手術を受けるのは珍しいのですが、飼い主の方は、「いつか子供を生ませたいなぁ」と思っていました.なかなかご縁がなかったので、将来のことを考えて、手術を受けさせることにしました。

今日のわんこの体重は3kgでした。体重が10kg程度の中型犬と比べると、すべてが小ぶりで、自分の指が太くなったような気がしましたよ。明日の午前中に退院ですね。


●2010年11月16日(火)

☆今日のニャンコ☆

少し寒くなって、猫の風邪が流行っています。伝染性鼻気管炎という猫の伝染病です。目やに、鼻水、クシャミで顔がグジュグジュになると、食事が食べられなくなります。体力のある大人の猫は、4〜5日で回復して食べるようになる子も居ますが、体力のない母親から離れたばかりの子猫や、お年寄りの猫は、この病気が原因で亡くなることもあります。

点滴や抗生物質の投与で治療しますが、食事が食べられないので、薬が飲めずに投薬にお苦労します。室内で暮らしている猫は、外猫と比べると感染のチャンスが少ないのですが、室内で多頭飼育している猫が感染すると、次から次に発病して、おおごとになります。ワクチンを打ってると、発病しても軽くて済む様です。

●2010年11月15日(月)
☆今日のわんこ☆

ヨークシャー・テリアのゆずちゃんです。2ヶ月目の男の子です。ゆずちゃんは今まではお母さん&兄弟と一緒でしたが、今日から、新しいお宅に行くことになり、ワクチン接種で来院しました。旅立ちの時ですね。

●2010年11月13日(土)
☆卒業生セミナー☆

昨日の「怒りモード」から一転して、今日の午前中は病院を休んで、母校の高校にセミナーに行きました。1,2年生が対象ですが、自分の進路を決めるのに、その職業についているOBを呼んで、話を聞くというセミナーです。約20の分科会に分かれて、40名近くのOBが講師を務めます。私が担当したのは、生命科学、バイオ、農学、獣医の講座です。高校生を前に熱く語ってきましたよ。

昨日は午後に異物を飲んだ疑いのある若いワンコが来院して、内視鏡検査を受けるために、H動物病院に行きましたから、5時過ぎから私は不在で、今日の午前中はセミナーで不在でしたから、午後からその分、一気に忙しくなりました。幸い、様態の悪い子は居ませんでしたから、良かったです。

写真は、MDの秋空(ソラ)ちゃんです。1歳の女の子です。いい名前ですね。

●2010年11月12日(金)

☆今日のワンコ☆

最近、食道や胃に物を詰まらせたワンコが続けて来院してます。一番やっかいというか、大変なのは食道に詰まらせたワンコです。

食道にものが詰まった可能性がある時に、確定診断に一番重要なのは、飼い主が何を与えたか?あるいは、ワンコが何を食べたか?です。

レントゲンで食道内異物が疑われたときには内視鏡のある病院に搬送して、そこで検査を受けます。内視鏡は食道から胃の中まで見ることができますから、この検査で異物が発見されたら、それを取り除く手術が始まります。

内視鏡を見ながら異物取り出せるとラッキーですが、取れない時は胸を切り開いて、食道を切って出さないといけません。人の食道がんの手術と同じです。食道は、切るとなかなか引っ付きませんから、無事に異物を取り出しても、胸の中の炎症が原因で死亡することも多いのです。

この食道内異物の原因のほとんどは、飼い主が与えた、平べったいジャーキーと、両端が握りこぶしの様になった骨の格好をしたガムです。

私は、声を大にして言いたいのですが、ササミジャーキーと歯を丈夫にするという握りこぶしの格好のガムは、絶対に犬(特に小型犬)には与えてはいけません。これを販売する会社は犯罪人だと思います。「売れるから良いってわけじゃないだろう!」。なぜ、規制されないのか不思議です。この食品が原因の事故は、人のコンニャクゼリーの比ではありません。ほんとうにご注意くださいね。あまりにも事故が多いので、今夜は怒りモードです。

「美味しそうに喜んで骨の格好をしたガムを食べていたのが、2歳の○○ちゃんの最後の姿でした。歯に良いというから与えていましたけど、まさかこんなことになるなんて・・」。

●2010年11月11日(木)

☆猫の水の飲み方☆

水を飲むときに、犬は舌先ですくい上げる様にして飲みますが、猫は舌先を水につけて舌を出し入れすることで水柱を作って、それが落下しないうちに、口に含むのだそうです。だとすると、エイズウイルスやカリシウイルスの感染が原因で舌に炎症のある猫は、水が飲み難いでしょうね。

http://www.asahi.com/science/update/1111/TKY201011110518.html

●2010年11月10日(水)
☆今日のニャンコ☆

子猫のココアちゃんです。今日は虫下しのお薬をもらいに来ました。便に小さな虫が付いていたそうです。瓜実(うりざね)条虫という寄生虫です。ノミが媒介します。この寄生虫の卵をノミが食べて、それが毛づくろいなどで、猫の口から入ると、虫に成長して、お尻からポツリポツリと出てきます。虫下しのお薬を与えると駆除できますから、出なくなります。

●2010年11月09日(火)
☆今日のニャンコ☆

チンチラのサフィールちゃんです。5ヶ月目の男の子です。シルバーの毛、グリーンの瞳にアイラインが日本猫にはない気品を感じますね。

●2010年11月08日(月)

☆今日のワンコ☆

元気がなくなった若い小型犬が来院しました。飼い主の方は「風邪かな」なんて言ってます。元気消失以外に特に症状はありません。食欲はあるそうです。検温すると微熱があります。「う〜ん、なんかおかしいなぁ?若い犬なのに、なんとなくションボリしてるなぁ」。

診察を進めますと、口の中の色がうすくなっています。健康な動物はきれいなピンク色をしていますが、今日のワンコは白っぽくなっています。貧血です。「もしかしたら、バベシア病かも?」

バベシアはダニが媒介する寄生虫の病気です。赤血球の中に寄生するので、血球が壊れて、犬は貧血して元気がなくなります。

「この子、ここ1ヶ月の間にダニは付いていませんでしたか?」
「頭に小さなダニが付いていました」
「総合体育館周辺に散歩に行って、草むらに入れて、ダニがついたんじゃありませんか?」
「はい、体育館横の、桜の丘に連れて行って、草むらに入れたかも・・」。

ここで、ほとんど決まりです。血液をスライドグラスにうすく伸ばして顕微鏡で見ると、血球の中に寄生しているバベシアが見えましたが、数が少ないので、その気になって見つけないと見つかりません。この病気は、貧血とダニの寄生と散歩の場所が診断の決め手になります。

この近辺では、総合体育館周辺と高尾泉台地区のゴルフセンター周囲が危険地区です。このあたりで犬を散歩している方はご注意くださいね。定期的にダニ駆除薬を使っていれば大丈夫ですよ。

●2010年11月06日(土)
☆今日のワンコ☆

GLのアンディちゃんです。2ヶ月目の男の子で体重は4kgです。今日は1回目のワクチン接種で来院しました。知らない所に連れてこられて、注射を打たれて、カメラを向けられて、少し不安そうですね。

●2010年11月05日(金)
☆今日のワンコ☆

ミニチュア・プードルのマリリンちゃんです。3歳の女の子で、体重3.5kgです。狂犬病のワクチン接種で来院しました。昨日、福間海岸でスタンダード・プードルの成犬が散歩していました。体重は30kg以上ありそうでしたから、立派な大型犬です。スタイルはミニチュア・プードルを一緒なので、なんだか、人が小さくなったように見えましたよ。

●2010年11月04日(木)

☆今日のワンコ☆

「陰部から何かが出てるんですけど?」ということで、15歳のメスの小型犬が来院しました。陰部を見ると、赤ちゃんの小指くらいの物体が、陰部から顔を覗かせています。膣の壁に出来た良性腫瘍です。「膣壁の過形成」とも言います。未避妊のメス犬に見られます。中高年に多い様です。それほど多い症例ではありませんが、2~3年に1頭くらい、この病気で来院します。

手術で切除するのが一般的な治療で、避妊手術を同時に行うこともあります。子宮蓄膿症などと違って、出血などがなければ、それほど緊急性はないので、ご主人を相談の上、手術の日にちを決めていただくことにして、今日は指で押し入れて処置しました。

多分、すぐにまた出てくるので、来週早々に手術することになるでしょうね。こんなことがないように、繁殖予定のないメス犬は、早めに避妊手術を受けさせて下さいね。

●2010年11月02日(火)

☆今日のワンコ☆

「便がでないんです」と小型犬が来院しました。飼い主の方は年配の女性です。とても心配そうです。中高年のオス犬で、お尻の筋肉が薄くなって、そこに直腸が入り込む「会陰ヘルニア」という病気があります。入り込んだ部分に便が溜まるので、ウンチが出にくくなりますが、今日のワンコはメスですから、この病気ではなさそうです。お腹を触っても便が溜まってる様子はありません。「何で、便が出ないと思ったのかな?お腹に便はないんだけどなぁ」。

尻尾を上げて、お尻を見ると、お尻の周りの毛に柔らかい便がベッタリと付着していました。これが気持ち悪くて、ワンコは何度も排便するような格好をしていたのでしょう。念のために直腸に指を入れて見ましたが、便は溜まっていませんでした。お尻を洗って、便と取り除き、また毛に絡まない様にお尻の周りの毛を刈りました。

飼い主の方は、「法事で、この子にかまってあげられなかったので、便秘にしてしまった」と落ち込んでいましたが、多分、法事のお客さんがワンコにご馳走を食べさせたのが原因で、便が柔らかくなって、この様な顛末になったのでしょう。

原因が分かって、ワンコも飼い主の方も、すっきりした顔で帰って行きましたよ。

●2010年11月01日(月)
☆今日のワンコ☆

MDのななちゃんです。1歳の女の子です。フィラリアとノミの予防で来院しました。カメラ目線ですね。


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