●2010年11月30日(火)
☆今日のワンコ☆ 今日は9歳のオスの小型犬の直腸に出来た腫瘍の摘出手術でした。 「排便する時に痛がって、お尻から何かが出ている」ということで来院しました。一見するとお尻には何もありませんが、指で圧迫するとぷりんと小指大のものが出てきました。肛門の出口近くにできた腫瘍のようです。「何か分からんけど、変なものが出来たなぁ」。 一見すると切除し易い感じでしたが、場所が場所だけに、この部位の手術を数多く経験しているF先生に手術を依頼しました。予想に反して、奥が深かった時は難しい手術になるかもしれません。F先生が執刀医で私が助手をしました。 腫瘍を引っ張り出して、その上を切開するとつるりと腫瘍の本体が顔を出しました。幸いに直腸の壁に引っ付いている部位は小さかったので、出血に注意しながら根っこの部分を切って、無事に切除できました。 元々が肛門の内側に出来た腫瘍だったので、傷跡は見えませんから、一見すると何もなかったようです。摘出した腫瘍は組織検査に出します。良性だと良いですね。
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