●2010年05月28日(金)
☆フィラリア予防のコツ☆ 今月に入ってフィラリアの予防薬を取りに見える方が沢山来院されています。フィラリアは蚊が伝播する犬の寄生虫です。この虫は犬の心臓に寄生するので、感染すると犬は心臓が悪くなり、運動が満足に出来なくなって、他の臓器にも影響を与えます。 予防薬を投与すると、蚊の吸血によってフィラリアの子虫に感染しても、薬の作用で子虫が死ぬので、虫が心臓まで到達せず病気になりません。フィラリアの寄生は血液検査でわかります。毎年予防の時期に必ず検査する病院もありますが、当院では、前年まできちんと薬を飲ませて予防していただいている方は、検査せずにお薬だけお渡ししています。6月から11月までの半年間、月に一回投薬していただけば大丈夫です。 予防薬をお渡しする時に必ず前年の飲み残しはないかお尋ねしますが、結構多いのが「昨年の分が1つ残っていますから、今年は残り5つでいいです」という方です。この方たちは血液検査が必要になります。特に外で飼っている犬は、必ず検査します。フィラリアが感染しているのに気づかずに予防薬を投与すると、犬の具合がわるくなることがあります。 予防薬と言いますが、本当は子虫の駆除薬ですから、蚊が完全に居なくなる11月まで飲ませるのが、予防のコツです。飲み残しがないようによろしくお願いしますね。
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