2010年01月
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●2010年01月29日(金)

★学会へ★

明日から宮崎市で開催される日本獣医師会年次大会に行ってきます。この学会には畜産、公衆衛生、小動物の3つの学会があります。

獣医師というと私みたいな仕事をしている人だけではなくて、牛や豚などの家畜の診療、狂牛病や鳥インフルエンザの検査など、家畜の伝染病の蔓延防止に関する仕事、肉や卵など食品の安全に関わる仕事、飲食店の衛生や公害に関する仕事、遺伝子組み換えなどバイオテクノロジーに関わる仕事など、色々な仕事に携わっている獣医師も数多く居ます。

明日の学会は、色々な分野で活躍している獣医師が、一同に集まる学会で、それぞれの分野の発表があります。いつも犬や猫の病気ばかり診ていると視野が偏りがちになるので、明日は、小動物診療以外の分野で活躍している同業者の研究発表に触れて、少し視野を広げてきますね。

うわさによると、宮崎県知事も来賓で来るそうです。Vシネマの難波金融伝で借金取りに追われる役の「そのまんま東」を見ているだけに、東国原知事を見るのが楽しみです。地鶏も美味しそうですね。

●2010年01月28日(木)
★今日のワンコ★

プードルのネネちゃんです。2ヶ月目の女の子で体重はまだ1kgありません。ワクチン接種で来院しました。

●2010年01月27日(水)

★今日のニャンコ★

「オシッコをする時に苦しそうだ」ということで、若いオス猫が来院しました。お腹を触ると、膀胱はある程度小さくなっていましたから、オシッコは出ているようです。カテーテルを入れてオシッコを出す処置はしなくて良さそうで、一安心です。それでも、単純な膀胱炎とは症状が少し違う感じです。膀胱炎は頻尿という症状が出ますが、排尿に苦しむことはあまりありません。

エコーで膀胱を見ると、膀胱の中に砂が溜まっているのが見えました。カテーテルを入れて膀胱を洗おうかとも思いましたが、麻酔下の処置になりますし、尿道閉塞はおきていないので、砂を溶かす処方食と膀胱炎のお薬を出しました。

処方してから約10日が過ぎました。排尿時の症状はまだ少し残っているようでしたが、膀胱の中の砂は見えなくなっていました。処方食の効果が出たようです。このフードを与えると、尿が酸性化されるので砂が溶けます。塩分濃度が高いので水を飲む量が増えて、オシッコが沢山出て、砂が洗い流されます。

発症した年齢から考えて、この猫ちゃんは膀胱の中に砂が出来易い体質なのでしょう。再発防止のためには、生涯処方食の給餌が必要ですね。

●2010年01月26日(火)
★今日のワンコ★

MDのソラちゃんです。3ヶ月目の女の子で体重は約2kgです。今日は健康診断で来院しました。今月は子犬の来院が多いですね。年末やお正月に飼われた子たちが来院しているのでしょうね。みんな可愛いですね。

ずべての子たちが健康診断書やワクチン接種証明書持参で来院してきます。子犬の飼育環境も良くなりましたね。

●2010年01月25日(月)
★今日のワンコ★

チワワのココちゃんです。生後50日目の男の子です。体重はまだ1kgです。今日は健康診断で来院しました。飼い主の方のバッグの中で包まっている姿が可愛いですね。

●2010年01月23日(土)
★今日のワンコ★

チワワのボスくんとアンコちやんです。黒い子がボスくんで男の子。茶色の子がアンコちゃんで女の子です。それぞれ生後2ヶ月です。今日はワクチン接種で来院しました。将来は夫婦になるのかな?

●2010年01月22日(金)
★今日のワンコ★

ヨークシャーテリアのナナミーちゃんです。3ヶ月目の女の子で体重は1kgです。今日はワクチン接種で来院しました。コロコロしてて可愛いですね。ちなみに当院のハッチはもう生後6ヶ月が過ぎたのに、まだ体重は1kgちょっとで、歯は乳歯のままです。いったいどうしちまったのかなぁ。初回発情が来たら、赤飯炊いて祝ってやろうかな?

●2010年01月21日(木)
★今日のワンコ★

マルチーズのモコちゃんです。3ヶ月目の女の子です。モコちゃんは昨日登場のキング君と一緒に飼われています。将来、モコちゃんがキング君の姉さん女房になるのかな?

●2010年01月20日(水)
★今日のワンコ★

ミニチュア・シュナウザーのキング君です。2ヶ月目の男の子で体重は1.5kgです。今日はワクチン接種で来院しました。可愛いですね。子供さんの良い仲間だそうです。

●2010年01月19日(火)

★今日のニャンコ★

猫が発情期を迎えたようで、避妊手術や去勢手術で来院するニャンコが増えています。皆さん切羽詰っている様で、「出来るだけ早くしてくれ〜」と頼まれます。愛猫がニャーゴー、ニャーゴーと突然うるさくなったので、困っているのでしょう。「急に変な声で鳴いて、うちの猫が病気になった!」と連れてこられることもあります。

外傷の猫も来院します。前足や頭、首などを腫らして来院します。足を怪我した子は、ピョコタン、ピヨコタンと歩いて、痛そうです。化膿止めの治療で回復することもありますが、時間が経過すると皮膚の下に膿が溜まって、皮膚が破れることもあり、そんな時は麻酔をかけて縫わなくてはならなくなります。オス猫はパートナーを見つけるために、日々戦っているのでしょう。今頃から3月位までが、猫の繁殖シーズンです。

猫たちよ、子孫繁栄のために頑張ってね!私はせっせと子孫不繁栄のために手術してまっせ。

●2010年01月18日(月)

★今日のニャンコ★

今日は18歳のメス猫のお腹に出来た腫瘍を取りました。

乳腺に親指の頭大の腫瘍が3個出来ていて、そのひとつは表面が破れてジクジクしていました。飼い主の方は手術で切り取って欲しいそうですが、この年齢です。人に例えると90歳位になるでしょう。

猫の乳腺腫瘍は乳がんのことが多く、肺に転移していることがあります。肺に転移していると、乳腺の腫瘍を切除しても延命効果は期待できません。猫は高齢ですから、腎機能や心機能に問題があるかもしれません。そうなると、麻酔に耐えられないことも考えられます。

レントゲン検査や、血液検査では、特に問題はありませんでした。飼い主の方も切除を望んでいますから、思い切って手術することにしました。

腫瘍は腹壁にも入り込んでいましたから、腹壁の一部も切除しなければならなくて、大掛かりな手術になりました。猫の負担を最小限に抑えたかったのですが、2時間以上かかる手術になりました。

今、猫は点滴を受けながら、酸素濃度や湿度、温度管理の出来るICU室に入って治療中です。順調に回復して、早くお家に帰れると良いですね。


●2010年01月16日(土)
★我が家のワンコ★

Pとハッチです。Pの体重は約30kg、ハッチ1kg、ハッチはPの30分の1です。力関係では圧倒的にPの勝ちかというと、必ずしもそうではありません。Pはほとんど外で生活していて、ハッチは室内に居ます。という事は、Pの縄張りは外、ハッチは室内です。

Pを室内に入れると、ハッチはやりたい放題です。Pの唇や耳、アゴに飛び掛っていたずらします。ハッチは生後6ヶ月になるのですが、歯は乳歯のままなので尖がっていて、甘噛みでも結構痛いのです。横になってくつろいでいるPの頭にまとわり付いて、上に乗っかっていたずらします。Pは嫌がってグフンとかウ〜ンとか言って威嚇らしきことをしますが、いかんせん迫力がありません。最後には私に助けを求めてきます。

写真は室内でのツーショットです。自信満々でいたずら顔のハッチと、後ろで情けない顔のPの表情が対照的ですね。


●2010年01月15日(金)
★今日のニャンコ★

今日は寒波が少し緩みましたが、風邪で来院する猫が増えて来ました。主に外で出る若い猫たちです。鼻がグシュグシュで辛そうです。主な症状は結膜炎、鼻炎、咳、食欲不振です。ワクチンが1回でも打ってある子は症状が軽い様です。

写真はメス猫のラックスちゃんです。避妊手術で来院しました。避妊手術を受けたときにワクチンを接種して帰る子も居ますよ。

●2010年01月14日(木)
★今日のワンコ★

マルチーズのモコちゃんです。3ヶ月目の女の子で体重は1.5kgです。あどけない表情が可愛いですね。

●2010年01月13日(水)

★今日のニャンコ★

メス猫2頭の避妊手術をしました。福間海岸のサーフショップで飼われている猫たちです。サーフショップの艇庫(サーフボードを預けておく倉庫)に住み着いた猫たちです。艇庫にはオス猫も出入りしていますから、猫が繁殖して増えると艇庫が猫屋敷になるので、避妊手術を頼まれました。

休みは福間海岸に居ますから、今週の月曜日の祝日に福間から猫を連れ帰って、昨日と今日で手術を済ませて、明日の木曜日の午後にお返ししようという計画でした。明日連れて行くつもりですが、雪になると行けないので、日曜日まで当院で過ごすことになります。明日の天気はどうかなぁ。


●2010年01月12日(火)

★今日のニャンコ★

外で餌だけ貰っているオス猫です。年末から姿が見えないので気になっていました。数日振りに帰ってきたところ、歩き方がおかしいので来院しました。

診てみると、確かに歩き具合が安定しません。それと気になるのが、お尻の辺りがオシッコで濡れています。猫は綺麗好きですから、オシッコで体をぬらすことはありません。

レントゲンを撮ると、腰に近いところで尻尾の骨が切れていました。猫は交通事故にあった様です。車輪に尻尾を踏まれると猫はあわてて逃げますから、尻尾の骨が切れてしまいます。骨は切れてますが、皮膚は丈夫ですから尻尾はつながっています。尻尾の骨の真ん中には太い神経がありますから、そこが切れるとそれから下の部分が麻痺します。そのため、排便と排尿に障害が出ています。自分でオシッコが出来なくなったので、パンパンに膨らんだ膀胱からチロチロとオシッコが漏れて、体を濡らしたのでしょう。

時間が経てば感覚が戻ることもありますが、ほとんどの猫が排尿に人の介助が必要になります。今日のニャンコも、今までは餌だけ貰っていましたが、これからは、餌を貰うときに、排尿のためにお腹を圧迫してもらうことになります。幸い、性格が温厚な猫ですから、介助はし易そうですよ。

●2010年01月09日(土)
★今日のワンコ★

柴犬の夢ちゃんです。2ヵ月半の女の子で体重は1.5kgです。可愛さの中にも日本犬独特の凛々しさがありますね。

●2010年01月08日(金)

★今日のニャンコ★

皮膚病の子猫が来院しました。頭から肩にかけて毛が抜けてさかんにポリポリ掻いています。掻きすぎて、皮膚が赤くむけてしまった所もあります。一目見てこの子の病気がわかります。猫は「猫カイセン」に感染しています。念のために、皮膚をすこし削って顕微鏡で見ると、沢山の卵が見えました。

カイセンはダニの一種で皮膚の下にトンネルを掘って生活しています。卵もドンドン産みますから、ダニが皮下で増えてひどい皮膚病を起こします。このダニは人も刺しますから、人にも痒みの強い湿疹ができます。

この猫は、連れてきた方が外で餌だけ与えている子猫です。猫同士ですぐにうつりますから、家の中に猫が居るときは、絶対入れないこと、猫を抱いて寝たりすると人も痒みの強い湿疹が、背中やわき腹など、柔らかい部分に出来るので気をつけなけらばならないことを話しました。

ところがすでに手遅れでした。幸いお家に猫は居ないそうですが、年末年始の間、可愛そうだったので、お家に連れて帰って面倒をみていたら、体中に湿疹が出来たそうです。

猫はもと居た場所に戻ったので、じきにこの方の湿疹も良くなるでしょう。このダニは猫が居ないと生きていけません。猫はダニをやっつける薬を毎日飲むことになります。きちんと飲めば1ヶ月くらいで治りますよ。

●2010年01月07日(木)
★今日のニャンコ★

もえちゃんです。生後5ヶ月目の女の子です。今日はワクチン接種で来院しました。白くて綺麗なメス猫ですね。

●2010年01月06日(水)
★今日のワンコ★

パグ犬のチョキちゃんです。2歳の男の子で体重は9.5kgです。今日はワクチン接種で来院しました。大きなパグ犬ですね。

●2010年01月05日(火)

★今日のワンコ★

今日は12歳のゴールデン・レト・リバーの横腹に出来た2cm位の大きさの腫瘍を切除しました。

以前は小さかったのですが、最近少し大きくなってきたので来院しました。表面から少し出血しています。ワンコの年齢を考えると全身麻酔はかけたくありません。ゴールデンの12歳は長生きです。全身麻酔をかけてまで切除する必要はないと思いますが、このままにして置くと、だんだん大きくなるでしょう。

表面からの出血も増えてくる可能性があります。数ヵ月後に「センセイが切らなくても大丈夫だと言ったので様子を見てたんですけど・・」と、ジクジクと出血している大きくなった腫瘍を横腹にぶら下げたワンコを見るのも嫌です。

ワンコの性格はおとなしくて、飼い主の方が体を抱きかかえてやると安心している様子だったので、局所麻酔だけで切除することにしました。じっとしてたら、切除から縫合まで数分で終わるでしょう。

「電気メスを入れたら少し暴れるかな?」と思いましたが、全く動くこともなく、速やかに措置が終わりました。ワンコは処置台から抱きかかえられて、そのまま車に乗せられて、尻尾を振りながら帰って行きました。何をされたのか分かっているのかな?

●2010年01月04日(月)
★謹賀新年★

明けましておめでとうございます。

年末年始の休み明けは、休みの間に異物を食べたり、事故で怪我した重症の動物が来院しないかと、少しドキドキします。飼い主の方から、「お正月に、この子の具合が悪くなったのですが、どこの病院に電話しても開いてなくて、行きつけの先生の病院が開くのを待ってました」と言われると心苦しかったのですが、最近は福岡市の夜間休日病院など、休日や夜間も開いている病院が増えましたから、休み明けに容態の悪い動物が来院することは少なくなりました。今日も通常通りの診療でした。


今年の年頭の写真は、ロクです。15歳です。高齢で持病があり、毎日薬を飲んでいますが、今年1年を元気で過ごして欲しいものです。

今年も皆様のペット達が元気で健やかに過ごせると良いですね。今年もよろしくお願いします。


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