●2009年10月31日(土)
★今日のワンコ★ 今日は後ろ足を痛めた10歳のワンコが来院しました。 4日前から後ろ足を上げて着かないそうです。柵の中で飼われている中型犬ですが、柵の網の一部が乱れているので、そこに足を突っ込んで、外そうとして暴れたのが原因ではないかということです。 「捻挫かな?」と思いながら一応念のためにレントゲンを撮ると、左後ろ足の股関節が外れていました。股関節脱臼です。 股関節脱臼は、麻酔をかけて脱臼を整復して固定します。固定のためにピンを入れる方法と、テープや包帯を用いて、足を固定する方法があります。ピンを入れる方が確実に固定できますが、外科手術になります。テープで固定する方法はメスを入れる必要はありませんが、手術と比べると固定がルーズなので、外れて、再脱臼する確立が高くなります。 飼い主の方が手術をご希望されたら整形の病院をご紹介しようと思いましたが、テープで固定する方法を選ばれたので、当院で整復処置を行いました。股関節脱臼は元に戻すのに苦労することが多いのですが、今日のワンコの脱臼はすんなりと元の位置に戻りました。そのままの状態で、テーピング固定を行い、レントゲンできちんと整復されているのを確認して終了です。 2〜3週間後に固定を外します。動きが激しくて4〜5日でテープが外れてしまった子も居ました。早い時期に固定が外れると再脱臼します。今日のワンコには、大人しくしていて欲しいものです。
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