2009年09月
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●2009年09月30日(水)

★今日のワンコ★

今日はお腹に水が溜まった小型犬の腹水を抜きました。

腹水の原因は心臓病です。心臓は右の部屋と左の部屋に分かれています。全身を回った血液が肝臓を経由して右の部屋に入ってから肺に行って酸素をもらって左の部屋に帰ってきて、再び全身に送り出されます。

今日のワンコは、右の部屋の機能が落ちているので、血液の戻りが悪くて肝臓に溜まるので、そこからジワリと血液中の水分が漏れ出てお腹に溜まります。溜まる速度を遅らせるためにお薬を処方していますが、お薬だけでコントロールするのは難しくて、月に1回、水を抜きに来院します。

ワンコを立たせた状態で、お腹の安全な部位にエコーを見ながら少し太めの針を刺して、20mlの注射器で抜きます。毎回、約2リットルほど抜けますから、100回位注射器を押したり引いたりすることになり、終わるころには、指がしびれてきます。1時間くらいかかりますが、大人しいワンコなので助かります。

体重が6kgほどの小型犬が、お腹に2リットル(一升瓶一本ほど)の水をかかえていることになり、とても辛そうです。抜いてあげると楽になったのでしょう。入院室でのんびりと横になって休んでいましたよ。


●2009年09月29日(火)

★今日のワンコ★

「前足を怪我しました」と、15歳と高齢な中型犬が来院しました。いつもはお庭で放し飼いにしているそうです。「何か心当たりがありますか?」とお尋ねすると、「側溝の穴に足を突っ込んだのかもしれない」ということですが、はっきりとはわかりません。気が付くとワンコが前足から血を流していたそうです。

ワンコの前足には包帯がきつく巻いてあり、血が滲んでいます。血が止まらなかったので、しっかりと巻いたそうで、足先は圧迫でされて腫れています。怪我をしてから3日ほど経過しています。

足は着地していますから、骨折はなさそうです。若くて元気なワンコが、側溝の溝に足を突っ込んで骨折することがありますが、今日のワンコは大丈夫そうです。傷を診るために包帯を取りますが、かなりきつく巻いてありました。

包帯を取って傷を見ると親指の爪のあたりから出血しています。親指の爪が伸び過ぎてぐるりと回り、皮膚に刺さっていました。ここから出血したので、止まらなかったのでしょう。刺さった爪を切って取り除いて、周囲の毛を刈って消毒して、化膿止めの処置をして終了です。

今日のワンコは爪が刺さったことよりも、きつく巻かれた包帯の方が問題でした。このまま数日経っていたら、足先が血行障害を起こして大変なことになっていたかもしれません。若いワンコでしたら、なんとか自分ではずせるかもしれませんんが、今日のワンコは高齢でしたから、多分自分で噛んで外すことは出来なかったでしょう。ワンコは早く連れてきてもらってよかったですね。危うく3本足になるところでしたよ。

●2009年09月28日(月)

★昨日のセミナー★

昨日の夜遅く、セミナー会場の東京四谷から戻って来ました。2〜3年に一度参加していますが、毎年参加人数が増えています。今年は多分1000人以上の獣医師が参加していたでしょう。

朝の9時から、夜の9時までビッシリとセミナーが入っていて、複数の会場で同時進行で行われますから、受講者は自分の好きな分野の講義を選んで聴くことになります。講師は大学の先生や、開業している専門医です。開業の傍らで、自分の専門分野を研鑽して、専門医になったエキスパートの先生方です。こう書くと老練な先生方を想像するかもしれませんが、エキスパートドクターのほとんどが30代後半から40代ですから、私よりは一回り以上若いかも・・。

受講者が多い会場では、椅子が足りなくて立ち見になることもあります。人気のあるのは、皮膚病、心臓病や腎臓病などの循環器内科、泌尿器内科、アレルギー疾患、腫瘍などの講座です。逆に人が少ないのは、骨折などの整形外科の講座でした。動物が室内で飼われる様になって、伝染病や交通事故が少なくなり、長生きになったので、アレルギー疾患、成人病や腫瘍の症例が増えてきたのでしょうね。

受講しているのは、30〜40代の若い獣医師が主で、彼らの熱気も少しもらって帰りました。日々の診療にフィードバック出来そうな知識も仕入れてきましたから、少し診療の幅が広かった様な気がしています。

●2009年09月25日(金)
★明日は臨時休診です★

明日(26日)は獣医臨床フォーラム出席のために不在です。病院は開いていますから、処方食などはお渡しできます。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

●2009年09月24日(木)
★今日のニャンコ★

今日は4連休明けでしたから、「重症な子が来院するのでは?」とハラハラしていましたが、幸いそんなこともなく、通常の木曜日と比べて、少し混み合う感じで無事に診療を終えました。「ニャンコの具合が悪くなったので、病院が開くのが待ち長かったですよ」という方もいらっしゃいました。

最近は、休日診療をしている病院が増えましたから、ペットを飼っている方には朗報ですね。様態が悪い子ほど、スタッフを揃えて休日診療している病院に行った方が良いと思います。休日は一日に一回はメールを見るようにしていますから、ご心配なことがあれば、当院のHPからメールして下さい。

写真はMDのローラちゃんです。2ヶ月目の女の子です。珍しい毛色ですね。

●2009年09月19日(土)
★今日のニャンコ★

メス猫のミーちゃんです。避妊手術後の傷口のチェックに来院しました。術後1週間ですが、傷は綺麗に引っ付いていました。診察券用の写真を撮るために、3本の手で押さえられて、迷惑そうです。

●2009年09月18日(金)
★福間海岸★

日中はまだ暑いけれど朝夕が涼しくなりました。

写真は初秋の福間海岸の夕暮れです。綺麗な夕日の中をワンコがのんびりと散歩していました。

明日の午前中は、福岡県中央家畜保健衛生所の閉所式に出席するので不在です。家畜保健所はBSEや鳥インフルエンザの検査や防疫をする最前線で、職員のほとんどが獣医師です。近年、仕事量が増えて、高度な検査機器も必要になり、移転することになりました。

ここに大学を卒業して12年間勤務していました。豚の伝染病の疑いが出て、その診断のために夜中まで検査をしていたことを思い出します。検査結果次第で、家畜の処分や移動禁止をかけるので、農家の方にとっては死活問題ですから、緊張しましたね。

午後は通常どおり診療します。よろしくお願いします。

●2009年09月17日(木)
★今日のワンコ★

チワワのココちゃんです。2ヶ月目の男の子で、体重は1.4kgです。2回目のワクチン接種で来院しました。小さなチワワが多い中で、ココちゃんは標準的な大きさですね。食欲も旺盛だそうで、骨格もしっかりしていました。元気でお部屋の中を走り回っているでしょうね。こんな子は安心ですね。

●2009年09月16日(水)
★今日のワンコ★

ヨークシャーテリアの生後2ヶ月目の子犬たちです。お母さんは体が小さかったので、無事に生めるか心配していましたが、正常分娩で出産し、こんなに立派に育てました。もう行き先は決まったかな?

●2009年09月15日(火)

★今日のワンコ★

今日はワンコの避妊手術でした。

通常手術は午前中に来院していただきますが、今日のワンコは飼い主の方のお仕事の都合で、午後1時過ぎにしか来院できませんでした。

ワンコは知らない場所に連れてこられて手術を受けるわけですから、不安で一杯です。朝から食事はもらえないし、ご主人さまも何となくそわそわしているし、病院に来たときには、不安と緊張は最高潮です。

怯えているワンコは、飼い主の方が居る時に鎮静薬を打ちます。ひどく怖がっているワンコは、鎮静薬が効きだすまで、飼い主に付き添っていただくこともあります。

今日のワンコは、午後からの来院で、時間が押していますから、すぐ鎮静薬や麻酔薬を効かせたかったので、静脈から投薬しました。ギャウギャウと怖がるワンコを飼い主になだめてもらいながら、静脈に管を入れて投薬しました。

手術は順調に終わって、今は入院室でしょんぼりしています。今日のことがトラウマになって、病院嫌いにならないと良いけどなぁ。

●2009年09月14日(月)
★今日のワンコ★

シーズー犬のクーちゃんです。5ヶ月目の男の子で体重は2kgです。今日は狂犬病のワクチン接種とフィラリアの予防で来院しました。シーズー犬は、毛は抜けないし、無駄吠えも少ないので、室内では飼いやすい犬種ですね。

●2009年09月12日(土)

★今日のワンコ★

今日は朝から久々に雨が降りました。天気が悪いと来院する方も少なくて、急を要する場合は別ですが、ワクチンなどの予防でしたら、「雨がやんでからでも良いかな?」ということになるのでしょう。

そんなのんびりムードでポツリポツリと午前中の診療をこなしていました。午後は猫の避妊手術の予定が1件入っていました。午前中の診療時間も終わり近くになり、「そろそろ猫に麻酔をかけようかな」と準備に入ったときに、1頭のメスの8歳のワンコが来院しました。1週間ほど前から食欲が落ちて、ここ3日間は好物をあげても食べようとしないそうです。いつもの元気もありません。

未避妊のワンコですから、一番初めに頭に浮かぶ病気が「子宮蓄膿症」です。子宮の中が化膿する病気です。エコーでおなかの中を見ると、少し腫れた子宮が見えます。血液検査で、白血球数が異常に高くなっています。蓄膿症に間違いなさそうです。手術で子宮を切除しなければ、回復しません。診断がついて、動物が手術に耐えられる状態でしたら、なるだけ早く手術するのが、この病気のセオリーです。

のんびりムードは一転、バタバタムードになりました。すでに沈静状態になっている猫の手術を先に済ませて、ワンコに投与した鎮静薬が効きだす前に、昼食をかき込んで、4時過ぎにワンコの手術を無事終えました。

ワンコが午前中に来院してくれたので助かりました。午後でしたら、明日は日曜日で休みですから、スタッフを残して、今夜の手術になるところでした。

ワンコは術前の状態がそれほど悪くなかったので、来週早々にはお家に帰れるでしょう。明日はスタッフが休みなので、私がせっせと看護することになりますが、元気になっていく動物を見るのはうれしいものですね。

●2009年09月11日(金)
★今日のワンコ★

ナンリーちゃんです。3ヶ月目の女の子で体重は5kgです。今日はフィラリアの予防で来院しました。ナンリーちゃんは、ポインターの血が半分入っているそうです。好奇心旺盛な顔つきと、丈夫そうな手足が猟犬らしいですね。もう少ししたら、走るのが大好きになるでしょうね。

●2009年09月10日(木)

★犬のバベシア病にご注意!★

バベシアは犬の赤血球の中に寄生する寄生虫(原虫)です。ダニが媒介します。この原虫が感染すると犬は貧血をおこして、元気や食欲がなくなります。治療を受けないと死亡することもあります。感染してから発病するまでの期間は約2週間です。

昨年の9〜10月にかけて、戸畑区の中央公園(総合体育館周辺)から美術館の遊歩道、高見神社の裏山にかけて、小倉北区の高尾、泉台地区で発生しましたが、昨日の研究会の会合で、近隣の先生から、最近再び発生の兆しがあるという情報を得ました。

この病原体を持ったダニが寄生して犬に原虫が感染するまでには24時間位かかるそうですから、散歩などで発生地区に行く可能性のあるワンコは、フロントラインやダニ&ノミ取り首輪などのダニ駆除薬を付けてから行くようにして下さい。また、犬を草むらに入れないことも感染を防ぐには重要ですね。

●2009年09月09日(水)
★今日のワンコ★

今日は小型犬のチェリーアイの手術をしました。

犬や猫の目の内側には瞬膜という膜があって、その下に瞬膜腺という涙を分泌する器官があります。この瞬膜腺が瞬膜の上に出てくることがあります。先天的要因が多いそうですが、目じりに丸くて赤くなった玉状の腺が飛び出しているのが、さくらんぼの様に見えるので「チェリーアイ」と呼ばれています。

飛び出した玉の部分に糸をかけて、元の場所に引っ張り込む手術ですが、4ミリ程度の玉に何箇所か糸をかけるので、細かい処置になり、近くには眼球などの大切な器官があるので、気を使います。

飛び出した瞬膜腺は引っ込みましたが、一連の処置で瞬膜が炎症をおこして腫れていますから、一見すると、まだ良くなっていない様に見えますが、腫れが引くと正常になります。昨日は歯科、今日は眼科でしたね。

写真は、まめちゃんです。3ヶ月目の女の子です。今日はワクチン接種で来院しました。猫は犬よりも伝染病にかかることが多いので、ワクチンは必須ですね。

●2009年09月08日(火)
★今日のニャンコ★

今日は10歳の猫の抜歯をしました。

長年、歯周炎で悩まされていた猫です。定期的に炎症を抑える注射を打ってきましたが、抜歯をすると歯周炎が良くなって、痛みから解放される可能性があるので、今回思い切って抜歯することにしました。

麻酔をかけて、歯周炎を起こしている歯を抜きます。病状が進んでいる歯はグラグラになっていますから、比較的抜きやすいのですが、まだそれほど進んでいない歯を抜くのは大変です。しかし、そのままにして置くと必ず歯周炎になるので、根気よく時間をかけて抜きました。

以前は、抜くのに時間がかかるので、イライラしていましたが、最近は、「時間がかかるのは当たり前だ」と開き直っていますから、イライラしなくなりました。集中力が切れると、手が滑って口の中を傷つけるので、落ち着いて焦らないでやるのがコツです。抜歯をすると、ジワジワと出血が続くので、一晩入院させて明日退院予定です。

治りにくい口内炎や歯周炎のある猫は、FIV(猫エイズ)陽性の猫が多い様です。感染防止のためにも、猫は室内飼いが良いですね。

写真は、子猫のミッチちゃんです。生後3ヶ月目の女の子です。今まで外で生活していましたから、ノミがついていて、今日はそれをフロントラインで駆除しました。これからは、室内で生活することになりますね。


●2009年09月07日(月)

★今日のニャンコ★

上と下の結膜どうしが癒着して、眼球の上にふたをした様な状態になって、目がうまく開かない猫の手術をしました。

生後半年位のメス猫です。左目は、癒着した部分は一部なので、その隙間から目が見えますが、右目は完全にふさがっていました。膜の下には、通常の眼球がありそうなのですが、膜をかぶっているので良く分かりません。多分、生後間もなく猫風邪が原因の結膜炎にかかって、結膜どうしが癒着したのでしょう。

結膜炎が悪化して、角膜に穴が開て中身が飛び出したものや、化膿が眼球全体に広がって、眼球を摘出しなけらばならなかった子猫を見たことはありますが、結膜が癒着して目をふさいだ例は初めての様な気がします。

猫は避妊手術をうける時期になりましたから、ついでに、癒着をた結膜を切開して、目を出してやることにしました。左目は癒着部位が小さいので、チョコンと切るだけでよかったのですが、右目は、結膜を鉗止で挟んで眼球を傷つけない様に慎重に切開し、出血は電気メスで止めました。

「右目は駄目かもしれないなぁ」と思っていましたが、癒着した膜を切ると、綺麗な眼球が出てきました。

実はこのニャンコ、福間海岸のサーフショップのニャンコです。手術を終えて、翌日猫を連れて店内に入ると、若いサーファーガール&ボーイたちが「うわぁ〜、○○ちゃん目が見えるようになってる!良かったねぇ〜」と大変喜んでくれました。おじさんサーファーは少し目じりが下がって、鼻の下が少し伸びましたよ。

●2009年09月05日(土)

★昨日の続きです★

異物の誤食を疑って、レントゲンやエコーでおなかの中を調べます。エコー検査で、胃や小腸の中に液体が溜まっているのが見えます。その液体の流れが悪く、同じところに留まっている感じを受けました。「なんか変な感じだよなぁ〜。でも飼い主は異物を食べる癖はないって言うし・・。」

その翌々日、「吐き気は治まったけれど、食欲がないので、何か食欲の出る注射でも打ってください」と再び来院しました。いつもと同じようにお腹を触って診察すると、3cm程度の大きさの硬いものに指が触れました。「これは何だ?」。

再び、飼い主の方にしつこくお尋ねします。「直径が3cm位のボールの様なものを食べていませんか?」。今までは診察が終わるのを待合室で待っていたご主人が、このときは診察室に入って奥様の横でワンコの診察を見ていました。この方が突然、「あ〜!桃の種を以前食べさせました!いつまでも、ウンチに出ないなぁと思っていたんですよ」。

とうとう犯人を見つけました。種が胃の中にあった時は、まだ症状が軽かったのでしょうが、小腸に入ると腸閉塞状態になりますから、急激に様態が悪化したのでしょう。異物(種)が指で触れる位置にまで移動したので発見できました。

手術で小腸に詰まっている種を取り出して、一件落着です。ワンコは3〜4日ほどで、お家に帰れるでしょう。ご主人、家の人たちから攻められていないかな?

●2009年09月04日(金)

★今日のワンコ★

先月下旬に6歳のメスの小型犬が、「胃液のようなものを吐く」ということで来院しました。食欲は少し落ちていますが、全く食べないわけではなくて、食事は吐かないそうです。

犬は時々胃酸過多気味になると、空腹時に黄色や白の胃液をもどすことがあります。食事を食べるとよくなるので、胃薬をお渡ししました。食欲が少し落ちたのも、暑いせいだろうと思っていました。

今月に入って、またその子が来院しました。吐き気もすっきりとは良くなっていないそうで、食事もほとんど食べなくなってしまいました。元気もなくなって、お部屋でじっとしているそうです。日ごろは食欲旺盛で元気な子ですから、体の中で異変が起こっていることが推測されます。一番疑われるのが異物の誤食です。散歩中に拾い食いをすることはないか?とか、家の中で、ボールやタオルで遊んで、それを食べる癖はないか?とか、飼い主の方にしつこい位聞きます。こればっかしは、飼い主しか分かりません。

ワンコは異物を食べる癖はないそうで、年配の方が飼っていますから、お部屋におもちゃなどが散乱していることもありません。散歩中のことは良く分かりませんが、路上に、ワンコが好む肉などが落ちていることも、考えにくいのです。はて、何だろう?

続く・・。


●2009年09月03日(木)

★今日のニャンコ★

「昨日から急に口からよだれを出して、食事もあまり食べなくなりました」と、5歳の室内飼いの猫が来院しました。

猫が突然口からよだれを出すとなると、何かの中毒を疑います。猫は慎重な動物ですから、変なものを口にすることはあまりないのですが、ガソリンや殺虫剤などの化学薬品が体に付くと、それを舐め取ろうとするので、「心ならず」も有害物質が体内に入ってしまって、中毒を起こします。

ところが、今日のニャンコは室内飼いですから、外で化学薬品等が体に付着することはありません。室内で、殺虫剤なども散布していないそうです。

「何かが口の中に刺さったのかな?」と、嫌がる猫の口を開けてよく見ると、何となく、前歯が変な感じです。通常は左右均等ですが、上あごの犬歯が内側に入っています。指で押すとグラグラしていました。歯周炎で抜けそうになった前歯が歪んで下の歯茎にあたるので、上手く口が閉じられなくなって、ダラダラとよだれが出たみたいでした。

グラグラになった歯を鉗止で抜いて一件落着でした。猫は困っていたでしょうね。

●2009年09月02日(水)

★今日のワンコ★

今日は、10歳のオス犬の肛門周囲腺腫の手術をしました。

「お尻から出血している」ということで来院しました。診察すると、肛門の横に出来た腫瘍が破れて出血していることが分かりました。去勢手術を受けていない中高年のオス犬に出来やすい腫瘍です。中には、急激に大きくなったり、他の部位に転移する悪性のものもあります。

手術で切除する以外に治療法はありません。腫瘍の再発防止のために去勢手術も同時に行い、歯周病が進んでいたので、歯石の除去と抜歯もしましたから、1頭で3つの手術をしたことになりますね。

今日は、このワンコ以外にも、飛び入りで猫の避妊手術が入りましたから、午後はずーっと手術していました。お腹空いたなぁ。

●2009年09月01日(火)
★今日のワンコ★

子犬のユキちゃんです。2ヵ月半の女の子です。今日は、登録と狂犬病の注射で来院しました。知らない所に連れてこられて、知らない人に囲まれて、注射まで打たれて、少し不安そうですね。


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