2009年08月
[] [過去の日記一覧] [管理]
●2009年08月31日(月)

★今日のニャンコ★

今日も、外で飼っているニャンコの避妊手術の依頼がありました。カゴをお貸しして、それに入れて連れてきてもらいました。餌を与えると近寄って来ますが、捕まえようとすると逃げるので、餌で釣って、カゴに入れました。猫は多分メスだろうということです。オスだったら去勢手術をすることにしました。

麻酔で眠っている間に、ワクチンを接種して、エイズと白血病の検査もして欲しいそうです。

カゴの外から麻酔の注射を打って、ガスを吸わせて猫を眠らせました。間違いなくメス猫でした。手術準備のためにお腹の毛を刈ります。ツルンとなった皮膚を見ると、何やら白いスジが一本、うっすらとあります。その横には、糸が通った様な白い点が何箇所かあります。念のために、剃刀で剃るって見ると、白い線はいよいよはっきりしました。場所は避妊手術の切開部位と一致します。

このニャンコ、避妊手術済みの様です。体つきがふっくらとしていましたから、念のためにエコーでおなかの中を見ましたが、妊娠はしていませんでした。「痛くもない腹」を切るわけにはいきませんから、検査とワクチン接種、ノミの駆除をして、麻酔を醒ましました。

エイズ、白血病は陰性でしたから、白血病の予防が出来るタイプのワクチンを接種しました。これで、病気から守られますから、元気で野外生活が送れるでしょう。猫のワクチンは2〜3年に一回接種するだけでも、かなり効果があるそうですよ。


●2009年08月29日(土)
★今日のニャンコ★

「餌だけ与えている半ノラです。妊娠しているみたいですから、避妊手術をしてください」ということで、猫がネットに入れられて来院しました。連れてきた方は、餌を与えている方の代理の方ですから、この猫のことは良く分かりません。

猫はネットに入れられた状態でお預かりしました。「半ノラ」ということなので、ネットから出そうとして暴れだしたらえらいことですから、ネットの上から麻酔の注射を打ちました。注射で眠ったのを確認して、猫を引っ張り出して、手術台に乗せました。確かにお腹がふっくらしています。避妊手術は子宮と卵巣を摘出しますが、妊娠している子宮は大きくなっていますから、お腹は通常より少し大きめに切開しました。

切開したところから、妊娠子宮を探しますが見当たりません。「あれぇ、どうなっているんだろう?」と思いながら探すと、妊娠していない普通の太さの子宮が見つかりました。飼い主が「妊娠している」と言っていたので、すっかりそのつもりになっていましたが、単に太っていただけでした。

「半ノラ」いうことだったので、麻酔から醒めたら凶暴になるかもしれないと警戒していましたが、のんびりした性格の猫で、これもまた予想が外れました。

写真は、入院室で食事を完食して「大の字」になって寝ている今日のニャンコです。大物ですね。

●2009年08月28日(金)
★今日のニャンコ★

子猫のハッピーちゃんです。2ヶ月目の男の子です。今日は1回目のワクチン接種で来院しました。好奇心旺盛で可愛いニャンコです。こんな子が居ると、おうちの中はいつもハッピーでしょうね。

●2009年08月27日(木)

★今日のニャンコ★

一日の来院数はかかってくる電話の数である程度予想がつきます。午前10時までの電話の数が多いときは混むことが予想されますし、少ない時は比較的暇なことが多いのです。

今日は電話の少ない朝でした。のんびりムードで診療していると、若いオス猫をつれた方が来院しました。去勢手術をして欲しいということです。今日はお仕事が休みで、急に思い立ったのだそうです。朝ごはんはあまり食べていないそうです。通常、手術は予約制で午後に行っていますが、今日の午後は休診日で手術は出来ませんが、午前中の診察もなんとなく暇そうだったので、手術をお受けしました。

麻酔をかけて手術準備をしていると皮膚病のワンコが来院しました。猫の去勢手術は短時間で終わりますから、手術前に皮膚の検査を終わらせて、AHTに指示を与えながら、去勢手術を終えました。その後、来院される方が続き、予想に反して忙しい午前中でした。

猫の去勢手術は簡単な手術とは言っても全身麻酔で行います。気ぜわしいと注意力が散漫になって、思わぬミスと犯しますから、周りの状況に気をとられずに、集中して手術を行いました。やはり、手術は午後にゆっくりとやるのが良いですね。

●2009年08月26日(水)

★今日のニャンコ★

「今まで元気良くて食欲もあったのだが、最近、元気がなくて食事を取らなくなった」ということで、10歳位の猫が来院しました。他に何か気づいたことはないかとお尋ねすると、最近、水を飲む量が増えて、たくさんオシッコをするようになっていたということです。

血液検査の結果、血糖値が異常に高くなっていました。糖尿病です。犬や猫が糖尿病になると、たくさん水を飲むようになり、食べても痩せるという症状が出ます。病気が進行すると、食欲不振になって、元気がなくなります。治療しないと、糖尿病が原因で、体内のバランスが崩れて、亡くなってしまいます。

猫は入院させて、インシュリンを使って血糖値を安定させることにしました。治療が上手くいって元気になると良いですね。退院後はご自宅でインシュリンを毎日打ってもらうことになりますから、飼い主の方も大変ですね。

●2009年08月25日(火)
★今日のワンコ★


先日、人畜共通感染症の講習会に行きました。人畜共通感染症というのは、動物から人に感染する病気です。一番代表的なものは「狂犬病」ですね。講習会は寄生虫感染についてのお話でした。

犬や猫の回虫は人に感染します。犬猫の回虫が人に感染すると、人は本来の宿主ではないので、寄生虫が成虫にならずに、子虫の状態で、体のあっちこっちに迷い込んでしまいます。なかなかセキが止まらないので調べてみると、肺に虫が迷い込んでいた例や、目の中に迷い込んで視力がほとんど無くなった例があげられていました。

回虫の卵は、犬や猫の糞の中にありますが、体毛にも付着していることがあるそうですから、よその犬や猫を触った後は、手をよく洗ったほうが良さそうですね。

写真はMDのクラちゃんです。2ヶ月目の男の子です。ワクチン接種で来院しました。寄生虫の検査もしましたが、異常ありませんでしたよ。

●2009年08月24日(月)
★今日のニャンコ★

子猫のムギちゃんです。生後3ヶ月の男の子です。カメラを向けられてビックリ!ですね。今日はワクチン接種で来院しました。次会うのは、去勢手術の時かな?

●2009年08月22日(土)
★今日のワンコ★

GLのロック君です。2ヶ月目の男の子で、体重は4kgです。「服を着せられるのは、小さなうちだけですから・・」。と、可愛い服を着せてもらっています。後姿が可愛いですね。

●2009年08月21日(金)

★今日のワンコ★

足に腫瘍が出来た14歳のワンコが来院しました。日ごろは元気な子ですから、久しぶりに会いました。このワンコ、子犬の時、パルボウイルス感染症にかかって、危なく亡くなるところでした。点滴とインターフェロン、抗生物質などを使って、入院治療しました。

この頃は、まだ伝染病が流行していて、パルボウイルスに感染して下痢嘔吐が始まると、治療して3日間が勝負の分かれ目でした。同じ処方で治療しますが、症状が治まって回復する子と、悪化して亡くなる子が居ました。3日間治療すると、ある程度目処が立ちました。

あれからもう14年も経ったんだなと、当時を思い出しながら、足の腫瘍を見ると、表面が破れて、なんとなく悪い様相をしていました。膝下のリンパ腺も腫れていましたから、外科手術後の抗がん剤治療や、放射線療法も考慮して、山口大学の動物医療センターをご紹介しました。

山口大学の術前検査で、悪性所見はないという検査結果が出ましたが、大事をとって、大学で摘出手術を受けてもらいました。術後の経過は良く、抜糸も無事にすんで、腫瘍はきれいに取り除かれました。

昔、命を助けたワンコです。元気で長生きして欲しいですね。

●2009年08月20日(木)

★高齢化地区★

昨日、皮膚病の猫をお迎えに行き、連れて帰って治療した話を書きましたが、当院は高齢化地区で開業していますから、年配の飼い主の方が多いのです。

飼い主に変わって、タクシーの運転手さんが猫を連れてきたり、ヘルパーさんが連れてくることもあります。「体が不自由で、猫の看護が出来ないので、完全に良くなるまで入院させてください」ということで、1ヶ月近く当院に居るニャンコも居ます。

愛犬の散歩をペットシッターさんに頼んでいる方は、シッターさんがワンコを病院に連れてきます。愛犬が高齢になって寝込んでしまい、年配の飼い主の方がお世話できなくなって、安楽死の相談を受けることもあります。

そのうち、「ペットの訪問介護」の要望が出るかもしれませんね。

●2009年08月19日(水)

★今日のニャンコ★

「外出する猫で、最近顔が腫れている。今、紐で縛ってつないでいるから、迎えに来てくれないか!」と朝一で電話が入りました。診察中ですし、通常、病気の動物を迎えに行くことはありませんから、そのむねお話しすると、足が不自由なので、病院に連れて行くことが出来ないのだそうです。飼い主は年配の女性です。

あまり長い時間つないで置くことが出来ないということなので、診察の合間を縫って、お宅を訪問しました。外出する猫で、「外傷だろうなぁ」と想像していましたが、猫の顔を見て、怪我とは違うことが分かりました。猫は「カイセン」に感染して、皮膚病になっていました。

カイセンというのは、ダニの一種で、皮膚の下にトンネルを作って生活しています。皮膚の下に産卵して増え続けますから、放って置くと顔から背中にかけてボロボロになり、猫は痒くてガリガリと掻きますから、傷ついて怪我の様に見えます。カイセンは人の皮膚病の原因にもなります。飼い主に痒みの強い湿疹が出来ていることが、診断の決め手になることもあります。

念のために病院に連れ帰って皮膚の検査をすると、カイセンが見つかりました。通常はカイセンを駆除する注射を使って治療することが多いのですが、通院が難しいので、内服薬で治療することにしました。

飼い主の方に、痒みの強い赤い湿疹が出来ていないかとお伺いすると、あせもにしては痒みが強いので、昨日、皮膚科を受診されたそうです。猫が治癒すると、人の湿疹も治ります。薬が飲めない時は、週に一回、私が注射を打ちに行くことになりますね。

●2009年08月18日(火)

★今日のワンコ★

「1週間ほど前から食欲がない」ということで、年齢不詳のメスのワンコが来院しました。なぜ年齢不詳かというと、今年の始めに今の飼い主の元に迷い込んで来たワンコです。大人しくて人懐っこいワンコでしたから、飼ってあげることにしました。その時、健康診断で当院に来院しました。ワンコの様子や歯の状態を見て、3〜4歳かなぁと思い、カルテには4歳と記入しました。

避妊していないメス犬が具合が悪くなった時に、一番始めに頭に浮かぶのが「子宮蓄膿症」です。4歳というとまだ若い方ですから、「違うだろうなぁ」と思いながら診察を進めます。異物の誤食による腸閉塞や中毒、事故、伝染病等等が疑われますから、飼い主に発病前の飼育環境をしつこく聞きます。発情はあるそうですから、避妊手術は受けていません。いつもはガツガツと食べるワンコだそうで、こんな子が1週間も食べないということは、何か重大なことが体の中に起きていることが推測されます。

血液検査の前に、念のためにお腹の状態をエコーで見ました。そうすると子宮の中に大量の液体がたまっているのが見えました。「子宮蓄膿症」でした。

血液検査の結果は悪くはなく、ワンコもそれほどグッタリしているわけではなかったので、すぐに手術しても大丈夫と判断し、膿が充満して膨れ上がった子宮と卵巣を手術で取り除きました。

私が経験した子宮蓄膿症で、一番若いワンコが6歳でしたから、今日のワンコは年齢を、変更しなければならない様です。見た目は若々しかったんだけどなぁ。ワンコは明後日に退院予定です。

●2009年08月17日(月)
★今日のワンコ★

MDのラブちゃんです。5歳の女の子です。美形ですね。

●2009年08月12日(水)
★今日のニャンコ★

オス猫のはなちゃんです。生後6〜7ヶ月くらいかな?飼い主の方に保護されたので、健康診断で来院しました。大人しい子でしたが、ひょっとしたら「猫かぶって」いたのかもしれません。

明日からお盆休みに入ります。13,14,15日は、定期的に来院されている方を対象に、予約制で午前中だけ診療する予定です。よろしくお願いします。

●2009年08月11日(火)
★今日のワンコ★

チワワの勇気くんです。9ヶ月目の男の子です。最近になって飼い主の方のところにやって来ました。今日は健康診断で来院しました。人懐っこくて大人しいワンコでしたよ。

●2009年08月10日(月)
★今日のワンコ★

リクちゃんです。7歳の男の子です。皮膚病の治療で来院しました。「写真なんてどーでもいいから、痒いのなんとかしろよぉ〜」って顔のショットです。犯人はノミだったようです。ノミ駆除と痒み止めのお薬をもらって帰りました。

フロントラインの効果は1〜1.5ヶ月ですから、9月下旬にもう一回フロントラインが必要ですね。

フロントラインは良く効くお薬です。今年から、ジェネリック商品も出ていますから、ご気軽にご相談くださいね。ほんの少しですがお安くなっていますよ。

●2009年08月08日(土)
★今日のワンコ★

生後1ヶ月の子犬5頭です。メス犬を飼っている方ですが、犬が発情中に脱走して、どっかのオス犬と交配してしまいました。発情1ヵ月後に妊娠判定のために来院され、エコー検査で受胎していることがわかりました。

飼い主方からどうしたら良いか意見を求められました。子宮の中に胎児が入っている状態で、避妊手術をうけることはできますが、「愛犬の出産から子育てを見守るのも、感動的で良いですよ。愛護センターの譲渡会に連れて行けば、子犬が欲しい人がたくさん来ていますから、飼い主は見つかりますよ」と助言しました。もし避妊手術を受けるならば、母体の負担を考えると、胎児があまり大きくならないうちに手術を受けたほうが良いと、申し添えました。

「出来れば生ませて欲しいなぁ」と思っていましたが、今日、生まれた子犬を連れて来院してくださいました。子犬はすでに行き先が決まっているそうですが、飼い主の方は、「とても楽しませてもらいましたよ」と嬉しそうに話してくれました。

5頭の子育てを終えた母犬は、痩せて、ヘロヘロになっていました。頑張ったね。

●2009年08月07日(金)

★今日のニャンコ★

尿道に砂が詰まってオシッコが出なくなったオス猫が退院しました。

「猫泌尿器症候群(FUS)」という病気で、膀胱の中に溜まった砂が尿道に流れ込んで、尿道をふさいでしまいます。猫はオシッコが出せなくなって大変具合が悪くなり、治療を受けないと尿毒症で死亡します。

麻酔をかけて細い管を使って尿道を開通させて、膀胱麻痺をおこしていますから、管を縫い付けて3日間くらい入れっぱなしにして、膀胱を収縮させると、自力で排尿できるようになります。

治療法は概ねみんな一緒ですが、今日のニャンコは、機嫌を損ねると飼い主も手を出せないほどの「凶暴猫」です。来院時は半死半生状態で担ぎ込まれましたから、プラスチックのケースに移して、ガスを流して眠らせることが出来ましたが、処置が終わって元気を取り戻すと、もう手が出せません。膀胱の状態を診るために、お腹を触ることすら出来ません。

毎日の治療は、なるだけ猫に触れないように、静脈に入れた管からお薬を注入しました。猫がパニックになって暴れて、血管や尿道に入れた管が外れるとどうしようもないので、猫の目を見て「猫なで声」で声をかけながら、治療しました。

オシッコが自分で出せるようになったので、麻酔薬を血管の管から入れて、猫を眠らせて、すべての管を取り外して、フロントラインまでつけて、カゴに移して、そのまま連れて帰ってもらいました。開院以来の凶暴猫のFUS治療でした。絶対に再発しないように、厳重な食事療法をお願いしましたよ。

●2009年08月06日(木)
★最近のモップ★

当院の高齢犬モップの食事風景です。トイレにはヨチヨチと歩いて行きますが、それ以外は手足を広げて眠ってばかりいます。最近は食事もこの格好で、寝そべって食べています。私が食事をしている時に、気が向くとムクリと起き上がって近づいて来ます。まだ嗅覚は敏感な様です。

一生懸命生きている姿がほほえましいものですね。

●2009年08月05日(水)

★今日のワンコ★

今日は13歳の小型犬の抜歯と歯石の除去をしました。術前に血液検査をしましたが、肝機能、腎機能、止血機能、血糖値などに問題はありません。心臓肥大があるので、心臓病の薬を飲んでいるのが気になりますが、歯周炎がひどくて痛みや出血があるので、飼い主の方を相談の結果、麻酔下で処置することにしました。

いつにも増して慎重に麻酔を入れます。多分、これがこの子にとっては最後の麻酔になりますから、歯石を取り除いて、悪い歯はすべて抜歯しました。抜歯したあとから少し出血しますが、止血用の材料を入れてしばらく押さえておけば止まります。処置は順調に進んで、1時間程度で終わり、麻酔も順調に覚めました。

心疾患があるのでワンコを手術台からゲージの中に入れて、そばで様子を観察します。若くて元気なワンコですとすぐに入院室に移しますが、今日のワンコは心臓病もあることですし、しばらく見ていました。口元に少し血がにじんでいるのが気になりましたが、血液凝固系には問題はないので、出血はすぐに止まるだろうと思っていました。

数分後にもういちど見ると、ジワジワと出血しています。少し増えて感じがしたので、口を開けてみると、抜歯した跡からの出血がまだ止まっていません。結構な量の出血です。これは大変です。心臓の悪いワンコですから、誤嚥でもしたら命にかかわります。

すぐにまた麻酔をかけて、出血場所を探して、止血剤を入れて歯茎を縫い合わせて止血しました。出血箇所は1箇所でしたが、全部で10本以上抜歯しましたから、ほかのところも同じ処置をしました。

今日の午後はこの子の処置だけでしたから良かったけど、この子のあとに次の手術をしていたら、麻酔器が空かないので、大変なことになるところでした。処置が終わってすぐに入院室に入れなかったのも幸いでした。念のためにワンコは一日入院させることにしました。今日は少し寿命が縮まりましたぞ。

●2009年08月04日(火)
★今日のニャンコ★

子猫のココちゃんとモカちゃんです。生後3ヶ月位の男の子です。写真撮影のために、ムギューって引っ付けられて大変迷惑そうですね。今日は健康診断での来院です。

●2009年08月03日(月)

★今日のわんこ★

今日は11歳の小型犬のおなかにできた腫瘤を取りました。お腹の真ん中あたりに赤ちゃんのコブシ大の柔らかな腫瘤があります。3〜4年前から小さなものがあったのですが、最近大きくなってきたので受診しました。

腫瘤は柔らかくて脂肪のかたまりのような感触です。下の組織との癒着は少ないようです。瘤の周りからメスを入れて慎重に下の組織から瘤を剥がします。

いよいよ腫瘤の付着部が出てきました。瘤の正体は、おなかの中から出てきた脂肪組織でした。腫瘍ではなくて、ヘルニアでした。お腹にあった小さな穴からジワジワとおなかの中の脂肪が出てきて、赤ちゃんのコブシ大になったのです。

余分な脂肪は切除して、穴をふさいで手術終了です。手術結果をお知らせすると、「悪いものだったろどうしよう」と心配していた飼い主の方は一安心でした。よかったですね。

●2009年08月01日(土)
★今日のワンコ★

チワワのモモちゃんです。2ヵ月半の女の子です。体重はまだ1kgほどです。今日は健康診断とフィラリアの予防で来院しました。


WebDiary CGI-LAND