2008年11月
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●2008年11月29日(土)

★今日のニャンコ★

「猫が皮膚病になってるので薬だけ頂けますか?」というお電話が入りました。猫の皮膚病といっても色々あるので、来院していただくことにしました。車がないのでタクシーでの来院になるそうです。「交通費がかかるから、申し訳ないなぁ〜」。

カゴに入れられて来院した猫を診ると、耳や頭の毛が剥げてカサブタになっています。痒いのでかきむしった跡もあります。カイセンの疑い濃厚です。カイセンはダニが寄生して起こる皮膚病です。病変部のフケを少し取って顕微鏡で見ると、ダニが見えました。これで決定です。

詳しくお話を伺うと、この猫と同居している子猫も痒がっているそうです。飼い主の方も腕などに湿疹が出来て皮膚科に通っているそうです。多分猫カイセンにやられたのでしょう。犬や猫のカイセンが人に寄生することがありませんが、感染している猫を抱いて寝たりすると、人もダニに咬まれて痒くなります。猫が治ったら人も痒くなくなりますが、しばらくは猫とのスキンシップは避けた方が良いでしょう。

カイセンは痒み止めのお薬などを処方しても治りませんから、今日は無理を言って来院していただいて正解でした。

●2008年11月28日(金)
★すぐれ物★

飼い主の方が愛犬のために作ったベストです。

避妊手術や去勢手術の後は、ワンコが自分で傷を舐めて糸を取ってしまわない様にエリザベスカラーを首につけます。これを付けられたワンコはエリマキトカゲの様になります。術後7〜10日後の抜糸の時までつけていただきますが、これが結構うっとうしいのです。アッチコッチにぶつかるし、食事は食べにくそうで眠る時も寝にくそうで、夏は暑そうです。

そこで飼い主の方が工夫して編んだのが、このベストです。シーズー犬の避妊手術後に着せてもらいました。猫の避妊手術後は当院でネットに手足を出す穴をあけたベストを作って着せますが、犬ではうまく傷を保護できません。足の付け根の穴の部分から傷が顔をだしてしまいます。

このベストは、足を出す穴が半ズボンの様になっていますから、傷がきれいに隠れます。お尻の部分が開いていますから、着たままで排便できます。今日のワンコのためだけの特注オーダー品です。飼い主の方の愛情の賜物ですね。4時間くらいで出来上がるそうですよ。

●2008年11月27日(木)
★今日のワンコ★

リョウマ君です。2ヶ月目の男の子で体重は4.2kgです。今日は初めてのワクチン接種と健康診断で来院しました。

犬の性格は、その子の生活環境や、飼い主の方のしつけで左右されますが、その子が生まれ持った資質というものもあります。紀州犬や秋田犬、土佐犬などの生まれつき攻撃的な性格の日本犬は、どれだけ厳しくしつけても、レトリバーの様なフレンドリーな性格にはなれませんから、子犬を飼う時には、その犬種の性格を知っておく必要があります。その反面、生まれつきフレンドリーな性格の秋田犬や、生まれつきアグレッシブなゴールデン・レトリバーもたまに居ます。

生まれ持った性格は、初めてのワクチンで来院して診察台の上に上げたときにある程度分かります。初めての経験に少し戸惑いながらも私やスタッフに興味深深で近づいてくる子は、ます大丈夫です。箱入り息子&娘で育てて溺愛しなければ、将来、問題行動で困ることはありません。

怖くて緊張して震えて、飼い主の方に助けを求めている子犬は、積極的に外に連れ出して、外の世界に馴染ませた方が良いでしょう。将来、怖さのあまり知らない人が手を出した時に噛み付いてしまうことがあるかもしれませんし、散歩の途中で他所の犬に吠えかかる様になるかもしれません。

リョウマ君はどうでしょう?写真を見たらすぐに分かりますね。このままスクスクと雑草のごとく元気で育てよ!

●2008年11月26日(水)
★今日のワンコ★

アラスカン・マラミュートのロッキー君です。9歳の男の子で、体重は45kgもあります。休日は飼い主の方と一緒に山のロッジで過ごしているそうです。雪山が似合いそうですね。

大型犬は年取るのが早いのですが、ロッキー君はとても若々しかったです。食事内容&生活環境が良いんでしょうね。

●2008年11月25日(火)

★今日のワンコ★

今日は10歳のオス犬の肛門周囲腺腫の切除手術をしました。

健康なワンコで、当院に来院するのは、ワクチンとフィラリアの予防くらいですから、1年に1〜2回の来院です。今日は、お尻にデキモノが出来て、バンドエイドを張っても直ぐに取れて出血するということで来院しました。

去勢していないオス犬ですから、お話で「肛門周囲腺種」だろうと思いながら見ると、ビックリ!腺腫には間違いありませんが、腫瘍の表面に火山の噴火口の様な穴が2箇所開いて、そこから出血していました。ひょっとしたら、良性の「腺腫」ではなくて悪性の「腺ガン」かもしれません。放っておいてもろくな事はないので、急きょ、今日の手術になりました。幸い、今日は猫の去勢手術が1件入っているだけでした。明日以降は、複数の予約が入っていたり、時間がかかりそうな手術が予定されています。

腫瘍を切除して、再発防止のための去勢手術も同時に行い、歯周炎もあったので、歯の処置と抜歯もしました。今日は連休明けで午前中の診療が午後1時過ぎまで押したので、すべての処置が終ったのは夕方5時近くでした。今日の処置で、ワンコは口の中からお尻までスッキリとなりました。再発しないと良いね。

2001年12月からスタートした「今日の診察室」のアクセス数が10万件を越えました。飼い主の皆さんが身近に感じてくれればとセッセと書いています。お役に立っているかな?

●2008年11月22日(土)
★我が家の後期高齢犬たち★

当院のシーズー犬のモップは推定年齢16歳です。15年前に迷い犬で保護した時は、毛は伸び放題のホームレス犬で、しばらくしてトリミングから帰ると、誰の犬か分からなかった程です。すでに大人になっていましたから、多分1歳前後だったと思います。

その後当院に来院していたオスのシーズー犬の飼い主に見初められて、4頭出産して、その1頭がロクです。子犬の時に頭の毛の模様が数字の「6」に似ていたので、後で付け直そうと便宜的に付けていた名が、そのまま今の名前になっています。先日TVで放映された「三丁目の夕日」で、集団就職で東京に出てきて自動車修理工場で働く女の子の名前がロクちゃんでしたね。

モップは元気で毎日過ごしていますが、耳は全く聞こえません。耳元で「モップ〜」」と大声で呼んでもグーグー寝ています。目も白内障でほとんど見えていない様子です。口元に食事を持っていっても、あさっての方向見てをパクリと食べようとします。長年慣れ親しんだ屋内をほとんど勘を頼りにウロウロしています。

ところが、昨夜、娘のロクの目じりに目やにが引っ付いていたので、嫌がるロクと押さえつけてメリメリと指で取っていました。始めは我慢していたロクも、とうとう「ギヤイン!ギャイン!」と悲鳴を上げ始めました。その時、離れたところに居たモップがヒーヒー、キャン、キャンと鳴き出したのです。第6感でしょうか?耳や目が不自由になっても、子供の一大事を心配する母性はしっかりと残っているようです。ちなみに、ロクはもうすぐ13歳です。90歳のひーばあさんが75歳ばあさんを心配してる様なもんかなぁ。

●2008年11月21日(金)
★今日のニャンコ★

猫子(ニャーコ)ちゃんです。1歳で体重は4.4kgです。ワクチン接種で来院しました。猫の子でニャーコ、可愛い名前ですね。名前どおりの可愛いくて健康的な猫でした。

最近は、猫を室内で飼う方が増えています。おかげで、交通事故で来院する猫が10年前と比べると激減しました。私も「手術が上手くいくだろうか?」と胃がキリキリと痛い思いをすることがないので助かっています。

●2008年11月20日(木)
★今日のワンコ★

2歳のポメラニアンのコスモでちゃんです。可愛い顔をしていますが、採血のために前足に触るとウ〜、と威嚇して、鼻にシワが寄って立派な犬歯が出てきます。それでも病気の時はションボリしていたから、元気になって良かったね。

●2008年11月19日(水)

★今日のワンコ★

急に寒くなりました。時折みぞれの降る寒風の中、今日は往診に行きました。

通常は、ワクチン接種などを除いて往診に行くことは少ないのですが、大型犬で連れてこられない時は、往診で診察してから改めて薬等を持参します。

今日のワンコはいつも往診で診ているゴールデン・レト・リバーです。健康なワンコですから、ワクチン接種でお伺いすることが多いのですが、外耳炎や皮膚病の治療もしました。今日は、口から時々出血するということで往診しました。出血の原因は歯周炎でしたから、炎症がある部分に化膿止めの処置をして、内服薬を処方しました。

今日のワンコの年齢は18歳です。小型犬でこれ位長生きする犬はたまに居ますが、ゴールデンやラブラドルなどの大型犬では珍しく、人に換算すると多分100歳を越えているでしょう。治療を終えたワンコは、飼い主の方から立たせてもらうとユックリと玄関先からお庭に出て用を足して、またユックリと帰って来て、のんびりとドッグフードを食べてから、ゴロリと横になり、毛布をかけてもらってました。

宣伝するわけではありませんが、この子が食べているフードはヒルズ(Hill's)のドライフードでした。良質なフードは長生きの秘訣かもしれませんね。ちなみに当院のシーズー犬のモップ(16歳)とロク(13歳)のフードはヒルズとロイヤルカナン(ROYAL CANIN)のドライです。

●2008年11月18日(火)

★今日のニャンコ★

今日は猫の避妊手術でした。避妊手術は特に珍しい手術でもありませんが、今日のニャンコは腹壁ヘルニアもありました。

腹壁ヘルニアというのは、お腹に穴が開いていて、そこからお腹の中の物が皮膚の下に出ている状態です。生まれた時からお腹の筋肉が欠損してヘルニアになっている場合と、事故などの外傷が原因でヘルニアになっている場合があります。

今日のニャンコは生後2ヶ月位で来院した時すでにヘルニアがありましたから、先天的なものでしょう。子猫のくせに?右の横腹に3cmくらいの穴が開いているので、そこから小腸や脂肪が皮膚の下に飛び出して、なんとも変な格好の子猫でした。最初に見たときにはビックリしました。飼い主も「変な格好の子猫を拾ってしまったなぁ」と思っていました。

「もう少し成長してから穴を塞ぐ手術をしましょう」ということになっていたのですが、猫は元気一杯でスクスクと成長し、そろそろ避妊手術を受けようという年齢にまでなりました。あのまま成長したとすると、お腹には大穴が開いているはずだから、はたして塞ぐことが出来るだろうか?もっと早く手術すれば良かったかも?とドキドキしながら来院を待ちました。猫は大きくなって立派な猫になっていましたが、穴の大きさは子猫の時とさほど変わってはいませんでした。

それでも、横腹の穴からはお腹の中身が出たり入ったりしていますから、1日の内でも、お腹のコブが大きくなったり小さくなったりしているそうです。今日は、まずヘルニアの穴を塞ぐ手術をしてから同時に避妊手術もしました。外から見ると穴はわかりやすいのですが、いざ開けてみると、皮下脂肪とお腹の中の脂肪が癒着していてわかり難く、何とか脂肪の中から正常な腹筋を見つけ出して、穴を塞ぐことが出来ました。猫は穴を塞がれて、少しお腹が窮屈になっているかもしれませんね。ウエストにくびれができたかも・・。

●2008年11月17日(月)
★今日のワンコ★

子犬のモモちゃんです。3ヶ月目の女の子で体重は4kgです。今日はワクチン接種で来院しました。純粋種が多い中で、モモちゃんみたいなミックス犬は「雑草の強さ」みたいなものを感じます。落ち着いた良い子でしたよ。皆に可愛がられて育ったのでしょうね。

●2008年11月15日(土)
★今日のニャンコ★

子猫のアイちゃんです。生後3ヶ月目の女の子です。今日はワクチン接種で来院しました。お耳の大きな子猫でしたよ。カメラに興味深深です。好奇心旺盛なんでしょうね。

●2008年11月14日(金)

★今日のニャンコ★

今日は先日外傷の手術をした猫の抜糸をしました。

よその猫に咬まれて背中に大穴が開いた若いメス猫です。化膿止めの注射を打って化膿を抑えてから縫合しました。大きく欠損した皮膚を縫い合わせますから、傷がツッパリます。それに加えて感染が起きていますから、通常の手術の傷に比べると、治り難いのです。抜糸しても、傷の一部が開いて、完治するまで時間がかかることがあります。

猫エイズなどの伝染病に感染していると、傷が治り難いことがあります。猫のエイズや白血病は、その病気を持っている猫から咬まれることで感染します。今日のニャンコは、術後傷を診せに来ませんでしたから上手くいってるか心配していましたが、傷は綺麗にくっついていました。若い猫で、回復力が強かったのでしょう。これからは、外に出さないでイエネコとして飼うそうです。

明日(土曜日)の午後は所用により私は不在です。診察の方は午前中に来院して下さいね。スタッフは居ますから、処方食などはお出し出来ます。よろしくお願いします。

●2008年11月13日(木)
★今日のワンコ★

マルチーズのそらちゃんです。今年最後のフィラリアの予防で来院しました。生後6ヶ月で体重は1.5kgです。今年の秋は10月下旬まで蚊が出ていましたから、外で飼われているワンちゃんは、11月下旬まで予防薬を飲ませて下さいね。今年最後の1回は投薬を少し遅らせても大丈夫ですよ。

●2008年11月12日(水)
★今日のニャンコ★

バッチリカメラ目線なのはマイちゃんとマッキーちゃんです。マイちゃんが女の子、マッキーちゃんが男の子の兄弟猫です。生後4ヶ月で、ワクチン接種で来院しました。

●2008年11月11日(火)

★昨日のワンコ★

トボトボと近づいて来たので頭をなでると、地面にひれ伏すような従順な態度です。抱き上げると嬉しそうにしています。人に慣れているので、飼い犬でしょう。年齢は生後4〜5ヶ月くらいです。元の場所に戻したらお家に帰るかもしれませんが、まだ若い犬ですから、事故などにあうと可愛そうです。

保護した場所がバベシア発生地区でしたから、血液検査でバベシアとフィラリアの検査をしましたが、どちらも陰性でした。検便も異常なし。与えたドッグフードはペロリと平らげました。2kmのマラソンもOK、性格は明るく活発でフレンドリー、体重は6kgでペット犬としては最適。

動物管理センターで飼ってくれる人を探してもらうことにしました。ここに居れば元の飼い主に見つけてもらえるかもしれません。動物管理センターでは、月に1回「ワンニャン譲渡会」を開いて、子犬の譲渡をしていますが、最近は飼いたい人が多い割には子犬が少なく競争率が高いそうです。

譲渡会以外の日も子犬が欲しい人が訪れているそうです。不用犬(ちょっと嫌な言葉ですね)や野犬として運び込まれた成犬の中で、しつけや訓練で家庭犬になれそうなワンコは処分されずに、管理センターでお行儀を学んで、新しい飼い主が現れるのを待っています。

今日のワンコも、管理センターに連れて行くと「この子なら間違いないでしょう」と職員(獣医師)の方のお墨付きをもらいました。良い飼い主にめぐり合うと良いですね。当院の近所の方にもらわれて再会できると嬉しいなぁ。


●2008年11月10日(月)

★今日のワンコ★

週に何日か当院から2kmほど離れた公園までP(ラブラドル3歳)とジョギングします。今朝もいつもの様に行きましたが、公園近くの歩道に小さな犬が放れていました。信号で立ち止まるとPに近寄ってきて、匂いを嗅いだりして嬉しそうです。Pは少し迷惑そうです。信号が青に変わって走り出すとトコトコと付いてきます。

時々放された犬がPに興味を示して付いてくることがありますが、すぐにどっかに行きます。ところが今日のワンコは離れません。長い坂を下っても付いてきます。Pが走りながら後ろを気にするので、わかります。大通りに出ても付いてきます。大きな犬の横をチビ犬がコバンザメみたいに引っ付いて走るので、通勤の人たちの注目を集めています。中には笑っている人も居ます。

「お前、そろそろ帰らないとお家がわからなくなるぞ」と言いながら、立ち止まって追っ払うと少し離れます。もうこれで帰ったかなと思いながら走っていると、視線の横にチラリとチビ犬の姿が見えます。まだ直ぐ後ろを走っています。とうとう2kmを完走し、我が家の前まで付いてきてしまいました。「お前、こんな所まで来てどうするのぉ〜。」と言いながら、手を出すとトボトボと近づいて来ました。さて、この顛末は・・。

●2008年11月08日(土)
★今日のニャンコ★

飼い主の腕にしっかりとつかまっているのは、メス猫のアムちゃんです。年齢はなんと18歳ですが、まだまだ若い者には負けんと、注射の時には「シャー」と私を威嚇していましたよ。若い時は、怒って暴れるので、病院に連れて行くのが大変だったそうです。診察が終って、飼い主の腕につかまっている姿を見ると、18年間にわたる飼い主の方との信頼関係がわかりますね。「早く私をお家に連れて帰ってぇ」。

●2008年11月07日(金)
★今日のワンコ★

MDのラブちゃんです。2ヶ月目の女の子で体重は2kgで、丸まるとしています。ラブちゃんは昨日の「今日の診察室」の登場した子犬3頭の真ん中の子です。今日は兄弟3匹で写真を撮ってから20日後の写真です。毛の色が少し濃くなって、体が大きくなりましたね。

●2008年11月06日(木)
★今日のワンコ★

MDの赤ちゃん達です。今年の9月に生まれました。体重は1.3kgです。2頭はすでに行き先が決まっていて、1頭はお母さんと一緒に飼い主の元で過ごします。可愛いですね。

●2008年11月05日(水)

★今日のワンコ★

今日は12歳の小型犬の歯石の処置と歯周炎の治療を行いました。

「最近クシャミが続いて、白っぽい鼻水が片方の鼻から出る」ということで治療していました。薬を飲ませると少し良くなるのですが、ひょっとしたら歯周炎が原因かもしれないということで、麻酔をかけて歯の治療をすることにしました。

歯石を取ると、歯の周囲には深いポケットが出来ていました。そこに歯周炎治療の薬を注入して、歯周炎が進んでグラグラになった歯は抜きました。これからは、タオルなどで歯を拭いてあげると歯周炎の進行を抑えることが出来ますが、飼い主に歯を拭かせてくれるかな?


●2008年11月04日(火)

★今日のニャンコ★

今日は先週末にゲガで入院した若い猫の傷を縫合しました。

咬まれた傷が化膿してドロドロになっていましたから、化膿止めのお薬を投与して傷を消毒していましたが、傷の状態が落ち着いてきたので、今日の午後、傷を縫い合わせました。

以前は、傷が化膿して爆発してドロドロと膿が流れ出ている猫が来院すると、すぐに麻酔をかけて縫合していましたが、縫い合わせても再び傷が開いて再縫合することがありました。最近は、とりあえず傷の消毒と化膿止めの注射を打って、2~3日後に縫合するようにしています。1回打ったら2週間ほど効果が持続する化膿止めの薬が出たので、助かっています。猫の投薬は難しいですからね。

今日のニャンコは傷が大きかったので、縫合に時間がかかりました。このまま無事に引っ付いてくれると良いですね。ケンカばかりしている猫は、猫エイズに感染していることもあります。この様な猫は、傷が治りにくいようです。やはり、猫は室内飼いが良いですね。

●2008年11月01日(土)

★今日のニャンコ★

「猫がムカデに刺されたみたいだ」ということで、若いメス猫が来院しました。猫は背中が腫れていました。診察で腫れている部分に触ると、ドロドロと膿が流れ出しました。腫れはムカデではなくて、外傷による化膿でした。外に出る猫ですから、他所の猫に背中を咬まれて傷から化膿したのでしょう。

傷の状態を詳しく見るために、膿が出ている部分の毛をバリカンで刈ると、皮膚に大きな穴が開いていました。傷が化膿して皮膚が腐って無くなったのでしょう。縫合ぎなければ治らないほど大きく欠損していますが、化膿が激しいのですぐに縫い合わせても、傷が着かずに開いてしまいますから、今日のところは、化膿止めの注射と傷の消毒を済ませました。麻酔下での縫合は、連休明けになりそうです。

猫は傷が痛くて3~4日は食べていません。手術に耐える体力をつけるためにも、今日の処置で食欲が出ると良いですね。


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