●2008年10月31日(金)
★今日のワンコ★ 今日はメス犬の避妊手術でした。犬の避妊手術は一般的な手術です。当院の規模で1年間に20頭位はやってると思います。胸の深い大型犬やパグ犬などの短頭種の手術は麻酔に気を使いますが、手術を受けるのは若くて元気なワンコ達ですから、通常はあまり心配しません。 今日のワンコはヨークシャーテリアで、体重は1.5kgしかありません。これで成犬です。元気で健康なワンコですが、これだけ体が小さいと、どこか体にハンディキャップを持っているかもしれません。「麻酔をかけたら容態が急変して・・」なんて、嫌な考えが頭に浮かびます。血管に麻酔導入用の管(留置針)を入れます。AHTがワンコを押さえてくれますが、小さいので腕の中に隠れてしまうほどです。「1.5kgの犬の静脈に管を入れるなんて、オレの腕はゴッドハンドだ!」なんて叱咤激励、自画自賛しながら、なんとか挿入しました。これで命綱を確保したので、少し安心です。何かあったらここから薬を入れることが出来ます。 術前は心配しましたが、どこにもハンディは無かったようで、手術は順調に進み、麻酔の醒めも順調でした。抜けていなかった乳歯も2本抜歯しました。今日の手術で、将来の乳腺と子宮、卵巣の病気が予防できます。今日の手術がこの子にとって最初で最後の手術になると良いですね。
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