2008年07月
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●2008年07月31日(木)

★今日のニャンコ★

今日は先月アゴの骨折手術をした猫に使ったワイヤーを取り外しました。

アゴを真ん中から折った猫で、その部分をワイヤーで止めました。術後はお家で見てもらっていましたが、一ヶ月が過ぎ、そろそろ骨も引っ付いたので、ワイヤーを外しました。

口を開けて、手前に見えるワイヤーをハサミで切るのですが、今回は少し太いものを使ったので、上手く切れません。ハサミの先がワイヤーを引っ張るので、猫は嫌がって暴れます。何回かチャレンジしましたが、無麻酔では上手く行かないので、軽く鎮静剤を打って処置しました。ワイヤーを切れば終りですから、処置はすぐに終りました。

この鎮静剤には、作用が拮抗する覚醒剤がありますから、それを打つと鎮静はすぐに醒め、お昼前に帰りました。

このニャンコは飼い主不明の猫でした。口から血を流して道路で倒れているところを心優しい人に拾われました。多分助からないだろうと思い玄関先にダンボール箱に入れて置きましたが、翌朝みるとまだ生きていました。歩けるけどどこへも行かないので、助けて欲しいのかも?と思い、当院に連れてこられました。

アゴの手術と同時に去勢手術&ワクチン接種もしてもらって、今は立派な飼い猫に昇格していました。飼い主は猫を保護した方です。猫にとっては「災い転じて福となす」かな?

●2008年07月30日(水)

★今日のニャンコ★

「猫の呼吸の状態がおかしい」ということで、10歳の猫が来院しました。口を開けてハーハーと息をしています。運動を終えた犬みたいです。

私が手を出すと慌てて逃げようとしますから、呼吸困難な状況ではなさそうです。レントゲンを撮っても胸部に異常はありませんが、太った猫なので、お腹の脂肪が胸を圧迫しています。猫の表情も悪くありません。

多くの猫を室内で飼っている方ですが、猫の部屋は自然が一番と、エアコンは入れていません。どうも、暑くてハーハー言ってる様な感じです。このお宅には、最近子猫が来ていますから、じゃれ付いて来た子猫から追いかけられたのかもしれません。

当院の猫(マツ&タケ)も日中は、デレーっとなってのびています。猫たちも暑い夏には参っているようですね。

●2008年07月29日(火)

★今日のニャンコ★

先日「横隔膜ヘルニア」の手術をした子猫が、今日無事に退院して、飼い主の元に帰って行きました。飼い主とは言っても、この子を保護して、具合が悪いので当院にすぐに連れてきましたから、まだ3日ほど一緒に居ただけです。今日からがこのニャンコとの生活が始まります。

体重が400gしかない子猫でしたから、手術で助けるのは無理だろうと思いましたが、3〜4日で亡くなりそうだったので、思い切って手術しました。術後はすばらしい生命力で回復し、今日体重を量ると600gになっていました。10日間で1.5倍になりました。

拾った命です。大切に育てて欲しいですね。元気で長生きしろよぉ〜。

●2008年07月28日(月)

★動物実験?★

我が家のスリーピー(通称P,メス、3歳)の食事は、ヒルズ社のメンテナンス成犬用と歯石予防に同じくヒルズ社のt/dを混ぜて1日に2回与えています。

仕事柄、病気のワンコのための療養食や、病気予防のための処方食を取り扱っています。その他に、フードのサンプルがメーカーから送られてきます。療養食や処方食は飼い主の方が諸事情で継続して与えてくれないと、給餌期限がありますから、在庫として残ります。サンプルも特殊なものは、飼い主の方に差し上げる機会がなくて残るものがあります。

これらのフードを捨てるのも勿体ないので、それらを混ぜ合わせてPに食べてもらってます。彼女は何でも美味しそうに食べてくれます。Pの混ぜご飯はAHTが作ってくれます。

先日、毎日恒例のジョギング中にPが急に立ち止まって、ポロリと糞を落としました。日頃は家で済ませてから出発しますから、こんなことはありません。そういえば、最近Pの糞の量が増えたような気がしていました。

給餌したフードを調べると肥満犬用のダイエットフードでした。同じ量を与えても、満腹感はありますが、減量できるように作られたフードでした。ウンチ袋を持ってジョギングに行くのは大変なので、この混ぜご飯は中止にしました。

次に使ったのは、お腹が弱いワンちゃん用のフードでした。消化率が良いフードです。このフードを与えると、糞の量が半分位になりました。

今日は、先日手術した猫が元気になって高カロリー栄養食の缶詰が残ったので、与えました。このフードはとても美味しいので、一目見たPの瞳がハートマークになっていましたよ。今日は残り物に福があったね!


●2008年07月26日(土)
★今日のニャンコ★

2日前に飼い主に拾われた子猫です。オス猫で体重400g、推定年齢1ヶ月くらいかな?健康検査で来院しましたが、写真のとおり、元気な子猫でした。もう名前付いたかな?

●2008年07月25日(金)

★今日のワンコ★

今日は小型犬の避妊手術でした。7ヶ月目のメスのワンコです。まだ初回発情は来ていません。メス犬の避妊手術は、レトリバーなどの大型犬よりは、プードルやマルチーズなどの小型犬の方が手術が容易ですし、1歳以上の子よりも、1歳未満の子の方が手術し易いです。体重が20kg以上のワンコを当院の2回の入院室に抱え上げるのは大変ですが、小型犬でしたら入院室に入れるのはなんてことありません。

今日のワンコは3kgの小型犬でした。手術を受けるメス犬の中では小さいほうです。これ位小さいと今度は的が小さいので、細かい手術になります。

今日のワンコは臍ヘルニアがありましたから、それも同時に手術しました。今日のワンコの臍ヘルニアは500円玉ほどの大きさで、指で押しても戻らないタイプでしたから、いつかは手術しなければならないヘルニアでした。避妊手術と同時に出来て「一石二鳥」でしたね。


●2008年07月24日(木)
★今日のニャンコ★

子猫のラブちゃんとアサヒちゃんです。生後1ヶ月位ですね。最近飼い主の方のところにやってきて、今日は健康診断で来院しました。

ここのところ、生後1ヶ月位の子猫がよく来院します。一見健康そうに見えても、寄生虫がいたり、耳ダニが感染していたりすることがありますから、子猫を拾って飼いはじめた時には、健康検査にみえると良いですね。

●2008年07月23日(水)
★今日のワンコ★

チワワの元太君です。名前どおりの元気なワンコです。院内は忙しい日々です。そろそろ予約制にしようかな?

●2008年07月22日(火)
★今日のワンコ★

チワワのD.シャンクスちゃんです。2ヶ月目の男の子です。フィライアの予防と健康診断で来院しました。体重はまだ700gですが、元気そうな子犬でしたよ。

●2008年07月19日(土)

★昨日のニャンコ★

昨日の続きです。

横隔膜ヘルニアは手術で破れた横隔膜を縫い合わせますが、胸の中に胃や腸が入り込んでいますから、呼吸の状態が悪くなっています。その状態で麻酔をかけますから、術中や術後に亡くなってしまうことがあります。死亡率は10〜20%と高率です。

また、生まれつき横隔膜がない子の手術はできません。今日のニャンコのレントゲンをもう一度見直すと、後ろ足に骨折の跡があるのに気付きました。すでに治っていますが、明らかに骨折しています。ということは事故にあっている可能性があります。事故が原因の後天的なヘルニアだとすると、手術で治るかもしれません。

食事を食べられませんから、このままだと近いうちに亡くなってしまうでしょう。すでに体はかなり衰弱しています。手術で治すとは言っても、わずか400gの猫で、呼吸状態や栄養状態が悪いので死亡する確率がかなり高いと思いました。そのお話をして、一旦お家に連れて帰ってもらいました。

しばらくしてお電話が入りました。「手術をお願いします」。

当院の手術台に上がった多くの犬や猫の中で最も小さな体だったと思います。小さな体に大きな生命力が宿っていたようです。手術を無事に乗り切り、一晩酸素室で過ごし、今朝からは一般病棟(ただのゲージですが)に移り、久々の食事をおいしそうに食べていました。このまま順調に回復して元気な姿で、飼い主の方の元に帰って欲しいですね。

●2008年07月18日(金)

★今日のニャンコ★

「風邪を引いているみたいだ」ということで、推定年齢1ヶ月位の子猫が来院しました。体重は400gしかありません。飼い主の方が通勤途中で拾ったそうです。食欲もあまりありません。外で拾われた子猫は、伝染性鼻気管炎という「猫風邪」に感染していることがあります。野良猫や母猫からうつされるのでしょう。

今日のニャンコもそうだろうと思い、風邪の治療と、食べないということなので、離乳食にも使えるペースト状の高カロリー食を処方しました。

その子がまた3日後に来院しました。症状が改善せず食欲も出ないそうです。子猫にしては随分痩せています。鼻水等は止まったようですが、呼吸の状態は明らかにおかしくなっています。

確認のためにレントゲンを撮ると、胸の下の方が真っ白で、お腹がペッタンコです。これは単なる風邪ではありません。「横隔膜ヘルニア」が疑われました。横隔膜は胸とお腹を仕切る膜です。これが先天的に欠損していたり、事故などで破れると、お腹の中の胃や腸などの臓器が胸に入り込みますから、肺が押しつぶされて、呼吸困難になります。これは大変だ!     続く・・

●2008年07月17日(木)
★今日のワンコ★

MDのラブちゃんです。4歳の女の子です。前年までのフィラリアの予防歴がはっきりとしなかったので、フィラリアの検査とワクチン接種で来院しました。検査の結果、フィラリアには感染していないことが判り、予防薬を処方しました。最近は、フィラリア病を見ることが少なくなりました。予防薬の効果大ですね。

●2008年07月16日(水)
★今日のニャンコ★

猫のカースケ君です。9歳の男の子です。迫力のあるお顔ですね。

●2008年07月15日(火)

★今日のワンコ★

今日は中型犬の顔に出来た腫瘍(イボ)を切除しました。

6歳の元気なオス犬です。1年ほど前に小指大だったイボが最近少し大きくなって、親指大になったので手術で切除することにしました。イボを見た感じでは、下の組織との癒着も少なく、取り易そうな感じでした。

人でしたら局所麻酔で行うのでしょうが、体重が20kgのワンコですから、暴れたら押さえることが出来ませんので、全身麻酔で処置します。麻酔は体重に応じて、大体の投与量が決まります。静脈から麻酔薬を入れて、大人しくなったところでマスクをかぶせて、ガス麻酔に移行します。

今日のワンコもその様にしました。普通は静脈からお薬を入れるのとほぼ同時にガクッとなるのですが、今日のワンコは注射をうってもシレ〜としています。マスクをかけても暴れることはないのですが、目をパチクリさせて果たして鎮静効果が出ているのやら、出てないのやら???

それでも無事にガス麻酔をかけることが出来て、イボの切除は1時間ほどで終わりました。このワンコ、麻酔の醒めも良く、夕方飼い主の方がお迎えに来たので当院の入院室から出すと、シャキッとした足取りで階段を下りて、飼い主の元にダッシュで駆け寄って行きました。

元気なワンコで、心身ともに健康なんでしょうね。

●2008年07月14日(月)
★今日のワンコ★

MDのムックちゃんです。1歳の女の子です。後ろで心配そうな顔で見ているのは、ムックちゃんのお母さんのリリちゃんです。リリちゃんは5歳だそうです。いつまで経っても母犬は子供が心配なんですね。

●2008年07月12日(土)
★今日のワンコ★

MDのヒメちゃんとチビちゃんです。5歳のワンコ達です。

今日は忙しい1日でした。特に、診療開始の9時〜11時と、午後は少し涼しくなる5時以降が混み合いました。5〜6月のフィラリアの予防と狂犬病ワクチンで混む時は、右と左の診察室で同じことをしていることが多いのですが、今日は、バラエティーに富んでいました。

左で猫の皮膚病、右で犬の膀胱炎、次は左が猫の風邪、右は小型犬の目の病気・・・。その合間にワクチンやフィラリアの検査、ノミの相談・・。深刻なお話になったり、笑ったり・・。その度に頭の切り替えが大変です。カチカチと頭のスイッチを切り替えながら、診療しました。「この仕事を続けているとボケないかも・・」なんて思いながらバタバタと仕事していました。

●2008年07月11日(金)

★今日のワンコ★

「耳の毛が抜けました」と、5ヶ月目のMDが来院しました。MDで耳の先の毛が狭い範囲で抜ける子が居ますが、今日のワンコの耳は、かなり抜けています。毛が抜けた皮膚は、ゴワゴワ、ガサガサしていて、どうも様子が変です。脱毛は、耳だけではなくて、肘や足先、尻尾にも広がっています。ワンコは痒いのでしょう、後ろ足や口を使って、ポリポリと掻いています。

すぐに「カイセン」という、皮膚の下にトンネルを作って繁殖するダニが原因の病気が頭に浮かびました。カイセンは、草むらなどに入ってうつることがありますが、この子はそんな所には行かないそうです。「う〜ん、それなら何だろう?」。

皮膚を小さな匙で擦ってフケを落として集めます。それをスライドグラスに乗っけて、顕微鏡で見ると「!」。カイセンの卵が見つかりました。多分間違いないだろうと思いましたが、飼い主の方に、「最近、体が痒くないですか?」とお尋ねすると、「いやぁ〜、実は自分も痒いんです」。これで決まりです。このワンコ、カイセンが原因の皮膚病でした。

カイセンは治療でダニを駆除すると治ります。犬のカイセンが駆除されると、人も治ります。まだ若いワンコですから、ひょっとしたら、飼い主の方の所に来る前から、カイセンがいたのかもしれませんね。

●2008年07月10日(木)
★今日のニャンコ★

チンチラのブランちゃんです。1歳の男の子です。ノミた付いたので、フロントラインをつけるために来院しました。

今年の様に梅雨時期にしっかりと雨が降って、梅雨明けと同時にカァーと暑くなる夏は、ノミの発生が多い様です。今週に入って来院する方の約半数は、ノミ駆除薬のフロントラインをお求めになる方や、ノミが原因の皮膚炎で来院される方達です。

ノミはお尻の近くに居ますから、ワンコが痒がるときに、尻尾をヒョイと持ち上げてその周囲を見ると、慌てて逃げ惑うノミが見つかるかもしれませんよ。

●2008年07月09日(水)
★今日のワンコ★

チワワのレブちゃんです。2歳の男の子です。今日は健康診断で来院しました。元気なワンコでしたよ。

●2008年07月08日(火)
★今日のワンコ★

プードルのプリンちゃんです。7ヶ月目の女の子です。今日は、フィラリアの予防と健康診断で来院しました。綺麗にカットしてますね。

●2008年07月07日(月)

★今日のワンコ★

2歳の小型犬を連れた方がワクチン接種で来院されました。以前と比べて体重が増えているので、食事の話をしていました。

「体重のコントロールは食事管理です。ドッグフードを食べている子は、食事の量を減らすか、カロリーの少ないタイプに変えると良いですよ。間食やおやつを多く食べている子は、まずそれを減らすのから始めることですね」。

この子は間食が多いそうですから、それを少し減らしていただくようにしました。その話のついでに、犬のおやつの話になりました。たまたま近くにあった犬用のビスケットを見せながら・・。

「こんなものがワンコのおやつ用に出ていますよ。ササミジャキーや、骨の形をしたおやつは食道に詰らせて大変なことになりますから、与えないで下さいね」。と話すと・・。

「えっ、ササミジャーキーは喜ぶから与えていますよ」。
「あ、それ丸呑みするとノドに引っ掛けるから危ないですよ」。
「いや〜、よく丸呑みして引っ掛けてゲーゲーいってます。骨の形したおやつも端っこの丸い部分を丸呑みして引っ掛けて、ゲーゲー言ってます」。

「おい、おい!!」

今まで無事で良かったです。ジャーキーが食道に詰ると食道の中の水分を吸収して膨らみます。H動物病院で内視鏡を使って取り出してもらいますが、濡れた肉片の端っこをつかもうとするとズルズルと滑って、取り出すのに大変苦労しますし、食道に穴が開くと胸膜炎を起こしますから、ほとんど助かりません。

今日は飼い主の方との雑談が功を奏しましたね。



●2008年07月05日(土)
★今日のワンコ★

パグ犬のエリちゃんです。5歳の女の子です。今日はワクチン接種と健康診断で来院しました。エリちゃんは、先日、今の飼い主の元にやって来ました。新しい環境に慣れたかな?

●2008年07月04日(金)

★今日のワンコ★

先日直腸に出来た腫瘍を切除したワンコが、傷の確認のために来院しました。

直腸はデリケートな部分で、ここにメスを入れると、排便の時にシブリや出血が見られたり、ウンチが出にくいなどの症状が出ることがあります。当院に入院している間は、便の量を少なくするために消化の良い食事を与えていましたから、排便の状態は確認できませんでした。

排便状況をお尋ねすると、退院して1~2日はシブリがありましたが、今は調子良いようです。退院後は「排便の時に血が出るんですけど・・」とか、「なかなかウンチが出ないんですけど・・」なんて電話が入るのではないかと、実はヒヤヒヤしていたんですが、これで一安心です。腫瘍が再発しないと良いですね。


●2008年07月03日(木)
★今日のワンコ★

チワワのマリンちゃんです。3歳の女の子です。マリンちゃんは10日ほど前にお母さんになりました。頑張って子育てしてるかな?

●2008年07月02日(水)

★今日のワンコ★

今日はメスの小型犬の膀胱結石の摘出手術をしました。

「血尿が時々出る」ということで来院した9歳のワンコです。エコー検査で膀胱を見ると何やら光るものが膀胱の中に見えます。膀胱結石が疑われましたから確認のためにレントゲンを撮ると、直径2cm位の石が膀胱の中にはっきりと写っていました。

結石の種類によっては、食事療法とお薬で溶けるものもありますが、今回の結石は大きかったのと、結石の成分がわからなかったので、手術で取り出すことにしました。

レントゲンで見たときには1個だと思いましたが、膀胱の中を良く調べると、直径5mm、直径2mmの石も見つかり、合計3個の結石が出来ていました。小さな石がザクザクあると、取り出すのに苦労しますが、今日のワンコの結石は、数が少なかったので、取り出すのにあまり時間はかかりませんでした。

ワンコは3日ほど入院する予定です。結石の成分分析の結果が出たら、再発防止のための食事療法が始まります。




●2008年07月01日(火)
★今日のワンコ★

MDのRUNちゃんです。1歳の女の子です。狂犬病のワクチン接種で来院しました。可愛いレディでしたよ。


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