●2008年04月30日(水)
★今日のワンコ★ 今日は10歳のオス犬のお尻に出来た腫瘍を切除しました。 去勢手術を受けていないオス犬が中高年になると、肛門の周りに「肛門周囲腺腫」という腫瘍ができることがあります。この腫瘍は良性なものと、癌化する悪性なものがあります。悪性なものは、そのままにしておくと、表面が破れてひどい状態になります。以前、心臓が悪いワンコで、手術をためらっている内にドンドン大きくなって、ついに表面が破れ、中身が腐って、ひどい状況になったことがあります。手術したくても、あまりに大きくなったので出来なくて、「早くしていれば」と後悔したことがあります。 今日のワンコの腫瘍は小指の頭大でまだ小さく、飼い主の方はしばらく様子を見たかった様でしたが、すでに表面が破れて少し出血していましたから、積極的に切除をお勧めして、今日の手術になりました。 再発を防止するために、去勢手術も同時に行いました。去勢すると前立腺の病気の予防にもなりますから、今日の手術がこの子にとって、「一石二鳥」の治療になると良いですね。
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