2007年07月
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●2007年07月31日(火)
★今日のワンコ★

トイ・プードルのシロちゃんです。7歳の男の子です。今日は健康診断とフィラリアの検査で来院しました。今まで、フィラリアの予防は十分ではありませんでしたが、検査の結果、フィラリアには感染していませんでした。今年からきちんと予防しましょうね。大人しくて良い子でしたよ。

●2007年07月30日(月)
★今日のニャンコ★

子猫のチョコちゃんです。推定生後1ヶ月です。今日は怪我の治療と健康診断で来院しました。外傷の消毒、検便、ノミの駆除などの処置をしましたが、大人しい子で「されるがまま」の状態でした。1ヵ月後にはもっと健康なニャンコに成長しているでしょうね。今の性格が豹変してないといいなぁ〜。

●2007年07月28日(土)
★今日のワンコ★

毎日暑い日々が続いていますね。ワンコを外に連れ出す時は、熱射病に注意して下さいね。特に、いつも室内で生活しているワンコは、暑さに慣れていないので要注意です。可愛いからといって、チワワやMDなどの小型犬を、炎天下の海や山に連れて行ってはいけませんよ!

写真はMDのヒメちゃんです。2ヶ月目の女の子です。カメラを向けられて驚いているようです。

●2007年07月27日(金)
★今日のワンコ★

チワワの、のんのんちゃんです。今年の5月生まれの女の子です。体重はわずか400gです。1回目のワクチンは接種済みだそうですが、2回目は、体がしっかりするまで延ばすことにしています。手の平に乗るほどの大きさです。食欲はありますから、これから大きくなっていくことでしょう。

●2007年07月26日(木)
★今日のニャンコ★

オス猫の孝太郎君です。生後2ヶ月が過ぎました。今日はワクチン接種で来院しました。好奇心旺盛で元気な子猫でした。手足が長いので、大きくなりそうですね。

●2007年07月25日(水)
★今日のワンコ★

MDのアッシュ君です。5歳の男の子です。ワクチン接種で来院しました。カメラ目線がバッチリですね。写真慣れしてるのかな?

梅雨が明けて、ノミの相談で来院する子が増えています。ジメジメ、シトシトの環境で草むらなどに産み落とされた卵から、一斉にノミが孵化している様です。ご注意下さいね。

●2007年07月24日(火)

★今日のニャンコ★

今日は猫の抜歯をしました。

歯石が原因の歯周炎や歯肉炎は、主に犬の病気だと思われていますが、この病気で食事が食べられなくて困っている猫は沢山います。犬がこの病気が原因で食べなくなることはほとんどありませんから、歯周炎は、犬より猫にとって重要な病気かもしれません。

口が痛くて薬を飲むのが難しいので、炎症を抑えて痛みを取る注射を打ちますが、この注射で歯周炎や口内炎が完治することはありません。麻酔の心配がない猫は、歯周炎を起こしている歯を抜歯します。小さな鉗子を使って歯を脱臼させて抜きますが、指を滑らせてあらぬ所を傷つけないように、神経を使います。

歯周炎の痛みが取れると、猫は良く食べるようになりますが、口内炎の重い猫では、期待したほどの効果が出ないこともあります。

●2007年07月23日(月)

★今日のワンコ★

今日は、ゴールデン・レト・リバーの避妊手術でした。大型犬の避妊手術は、小型犬に比べて大変です。特に胸の深い大型犬は、卵巣が深いところにあるので、それをお腹の外まで引っ張り出すのが大変です。

卵巣には、太い血管が引っ付いていますから、あまり力を入れて引っ張りあげて、その血管が切れると大事になります。手術助手が活躍する場面です。

若いワンコですから、麻酔も安定していて、何事も無く手術は終了しました。麻酔から覚めたワンコは、鎮痛剤が効いているようで、「何があったのかな?」っていう顔で、入院室の中でキョトンとしています。

●2007年07月21日(土)
★今日のニャンコ★

メス猫のちこちゃんです。推定年齢は何と20歳です。今日は健康診断で来院しました。20年間、飼い主の方と一緒に過ごしているというのが凄いですね。ここに登場した中では、最高齢かもしれません。まだまだ長生きして、記録を更新してほしいものです。

●2007年07月20日(金)

★今日のワンコ★

今日は大型犬の腫瘍切除手術でした。12歳のメス犬です。体の表面には、いくつかのコブがありますが、その中で大きなもの(ゴルフボール〜テニスボール大)3つを切除することにしました。その中の一つは、すでに腫瘍表面から中身が出始めていました。

見た感じでは、比較的取りやすいような感じでしたから、3つで2時間〜2時間半で終るかなと予想していました。ところが、一番大きなヤツがなかなか曲者で、周囲の筋肉にガッチリと引っ付いていて、メスを入れるとかなり出血します。根気良く、電気メスと糸で止血しながら切除しました。コヤツを取るだけで3時間近くかかりました。

「残りの2つも同じタイプだったら大変だなぁ。夕方までかかるかも・・」と覚悟しましたが、残りは素直な?ヤツで1時間ほどで取れました。2名のAHTが交代で手術助手を務めましたが、一人は途中で昼食をはさんで、再び助手に入るという長丁場でした。

助手は交代しましたが、獣医師は交代要員が居ませんので、大変でした。TVの名医の特集で、10数時間手術する先生が紹介されますが、あの方達はどんな体力と気力をお持ちなんでしょうね。それが出来るから名医なのかもしれませんね。そう考えると私はまだまだ迷医ですなぁ。


●2007年07月19日(木)

★今日のワンコ★

昨日の診療終了後、留守番電話にメッセージが入りました。
「今日、ワクチンを打ってもらった○○ですが、今、犬の顔を見ると腫れているようなんですが・・」。

ワクチン接種が原因のアレルギー反応が出たようです。ワクチンによるアレルギー反応は、2回目のワクチンを打った後に起こります。打った直後に、犬が虚脱してショック状態になる反応と、接種後しばらくして、顔が腫れたり痒みが出る反応があります。前者の反応は、最悪の場合死亡事故につながる危険な反応ですが、後者は、命にかかわることはありません。1〜2日で回復します。

当院では、MDやマルチーズ、シェルティに発生が見られたことがあります。500〜1000頭に1頭くらいの確率で出るようです。一回発生すると、しばらくは、2回目の接種の時に、「アレルギー体質の子は、顔が腫れることがあるので・・」と説明しますが、最近発生がなかったので、説明していませんでした。

夕方、子供さんが散歩に連れて行って、その後、顔の腫れに気付きました。子供さんは、自分の不注意で散歩の時に何かあったんじゃないかと、とても心配されていました。

来院していただいて、アレルギーを抑える注射を打ちましたが、目を真っ赤にして心配している子供さんには、説明不足で悪いことをしました。

●2007年07月18日(水)
★今日のワンコ★

チワワのリヨちゃんです。今年の2月生まれの女の子です。ワクチン接種で来院しました。体重はまだ1kgです。リヨちゃんは9歳の猫のミイちゃんと同居しています。体重差が4倍くらいあるけど、仲良くしてるかな?

●2007年07月17日(火)
★今日のワンコ★

ホワイト・テリアのケィティちゃんです。今年の2月生まれの女の子です。ホワイト・テリアは久々の登場です。

●2007年07月14日(土)

★今日のワンコ★

今日は、体重2kgの小型犬の避妊手術でした。

小型犬の避妊手術も、術前に麻酔薬や術中に点滴をするための管を腕の血管に入れますが、血管が細いので神経を使います。一度失敗すると、血液が漏れて血管が腫れますから、二度目が入れにくくなります。三回失敗すると半泣きになります。

「失敗しそうだなぁ」と思いながら入れると、本当に失敗しますから、「新生児よりも小さな動物の血管に管を入れるのだから、良い腕だぞ」と自分に自己暗示をかけて入れます。

最近、腕が短くて曲がっているMDや、小さなチワワの手術が多いので大変です。

●2007年07月13日(金)
★今日のワンコ★

MDのメイ&ノイちゃんです。今年の5月生まれです。メイちゃんが男の子、ノイちゃんが女の子です。メイちゃん達は母犬が育児拒否したので、ブリーダーさんの所に預けられて、乳母に育ててもらったそうです。育児拒否された子犬は、人工保育すると思っていましたが、こんな育児方法もあるんですね。

●2007年07月12日(木)
★今日のワンコ★

パピヨンのリキちゃんです。3ヶ月目の男の子です。ワクチン接種で来院しました。パピヨンの子犬は可愛いですね。

●2007年07月11日(水)
★今日のワンコ★

今日は小型犬の去勢手術が二件ありました。

1頭は、同居しているメス犬がお年頃になったので、手術を受けました。もう1頭は、前立腺の病気が疑われるので、去勢することにしました。去勢手術を受けると、前立腺が小さくなるので、尿に血液や膿が混じったり、尿が出にくいなど前立腺が原因の病気が治ります。なかなか、オス犬も大変です。

写真は、フレンチブルのガッシュ君です。1歳の男の子です。

●2007年07月10日(火)

★今日のワンコ★

メス犬の膣の壁に出来る腫瘍があります。平滑筋腫とか膣壁の過形成と呼ばれるもので、一般的に良性腫瘍です。陰部から丸みを帯びた肉色のものが出てくるので、「センセイ、うちの犬のあそこから変なものが出ています」ということで、病院に連れてこられます。会陰部を少し切ると、腫瘍の根っこが見えますから、そこからチョキンと切って、おしまいです。発情と関係があるので、同時に避妊手術をする時もあります。

今日のワンコは、最近飼い主の方が保護した年齢不詳のメス犬ですが、膣の中に大きな腫瘤がありました。体重は3kgほどの小型犬ですが、ゴルフボールほどの大きさです。排尿、排便には問題ありませんから、上記の良性腫瘍が大きくなったものと考え、ワンコの生活に影響が出ないうちに手術することにしました。

会陰切開をして、腫瘍の発生部位を見てビックリ!、腫瘍は膣の壁にべったりと引っ付いて、尿道を巻き込んでいました。なんとか切除できないものかと、切開部位をしばらく考えましたが、上手く取れなくて尿道を障害すると、とんでもないことになるので、腫瘍には手を触れないで、傷を閉じました。手術中止です。

術中に飼い主の方に連絡して、手術中止の承諾を得ましたが、手術が終ってからも、何とか腫瘍を根こそぎ取れなかったものかと、術中に撮った写真を見ながら考えました。「何とかなったのでは?」という思いと、「メスを入れなくて正解!」という思いが交錯しています。今はとても元気なワンコです。腫瘍がこれ以上大きくならずに、QOLが維持できることを願うばかりです。

●2007年07月09日(月)
★今日のワンコ★

首にカラの牛乳パックを巻いた中型犬が来院しました。先日はガムテープを巻いたワンコが来院しましたが、今日は牛乳パックです。

牛乳パックのわけは、首に出来た皮膚炎でした。ガリガリと掻くので、後ろ足が当たらないようにパックが巻いてあったのです。確かに、丈夫で加工し易いので、飼い主の方の苦肉の策だったようです。病院で使うエリザベスカラーの代わりですね。

急性湿疹という「外傷性皮膚炎」です。梅雨時期に多く、当院のPも軽い皮膚炎にかかって、局所の毛を刈られて、毎日せっせと洗浄消毒されています。毎年この時期に発病します。高温多湿の気候が苦手なんでしょうね。

写真はプードルの大吉ちゃんです。13歳の男の子です。年よりずっと若く見えますね。

●2007年07月07日(土)
★今日のワンコ★

ジメジメした日が続いています。この時期は、皮膚病にかかるワンちゃんが増える時期です。体を痒がって、お尻のあたりをガシガシ咬んだり、後ろ足でアゴに下あたりをバリバリ掻くと、それが原因で皮膚に傷がついて皮膚病になります。皮膚病になると、また痒いので、ガシガシ、バリバリ・・。気が付くと、毛が抜けて皮膚は真っ赤になっています。

急性湿疹と呼ばれています。ノミがついても、同じようなことが起こります。早めに見つかると、局所の洗浄や消毒だけで治りますから、ワンコの様子を気をつけて見ておいて下さいね。外で飼われている子に多い様です。当院のPは、誰よりも先に梅雨時期の皮膚炎になりますが、早期発見、早期治療で、事なきを得ています。

写真は、ユウちゃんです。8歳の女の子です。遠く福岡市から来院してくれました。大人しいワンコでしたよ。

●2007年07月06日(金)

★今日の診察室★

今日は、中型犬の去勢手術の予約が入っていました。午前中に来院する予定です。それとは別に、一昨日、お腹が大きくなってしまったメス猫が来院し、あまり待てないので、その子の避妊手術もすることにしていました。この二件の手術でしたら、午後の手術時間(12時〜16時)内に済ませて、私が昼食を食べる時間が取れます。

ところが、朝一番に来院したニャンコが、抜歯をして欲しいということです。以前から口内炎の治療で来院している猫です。口が痛くて食事が食べられなくなるので、月に1回、痛み止めの注射を打っていました。「抜歯をすれば、痛み止めを使う回数が減るかもしれませんよ」という話をしていました。猫の抜歯は慎重にやらないと、歯が途中から折れてしまいます。そうなると、抜歯しても歯肉炎が治りません。「抜歯や歯石の処置は予約制なんだけどなぁ」と思いながらも、飼い主の方の目に負けてしまいました。

幸い、今日は雨で一般外来の方が少なかったので、手術時間がはっきりしている犬の去勢手術を、午前中に済ませることが出来ました。時間に余裕が出来たので、落ち着いて猫の歯の処置ができました。当院にとって今日の雨は「恵みの雨」でしたね。

●2007年07月05日(木)

★今日のワンコ★

狂犬病のワクチン注射の方が来院しました。受付を済ませて、外で待ちますということです。

待合室が混んでいたり、犬が大きくて入りたがらない時など、病院の外での接種を希望される飼い主の方が居ます。一年に一回の来院ですから、診察室に入っていただいて、検温や体重測定、ワンコの体を触ったり、アッチコッチ見たり、飼い主の方のお話を伺ったりして、ワンコの健康状態を把握した上で、ワクチンを打つのが望ましいのですが、病院嫌いで、それが無理なワンコは、外でワクチンを打ちます。

今日のワンコも病院嫌いで、当院に来院する時には、お母さんに屈強な若者の息子さんが付き添って来院されます。ワンコは息子さんが持ってくれますが、いざワクチンを打つ時になると「窮鼠、猫を咬む」状態になって、ワンコを押さえている人が咬まれそうで、ヒヤヒヤします。

「いつもの狂犬病のワクチンですね」と言いながら外に出ると、「センセイ、犬が気づきますから、しゃべらないで、ソーッと打って下さい」。息子さんが、額に汗して押さえているワンコの姿を見てビックリ!、ワンコの目はガムテープで目隠しがしてあり、口には、やはりガムテープで口輪がされていました。ついでに、後ろ足までテープが巻いてありました。

ガムテープのおかげで、安全にワクチンを打つことが出来ました。目や口にガムテープを巻かせるワンコですから、何時もは飼い主に従順なワンコなんでしょう。よぽど病院と私が嫌いなんでしょうね。

●2007年07月04日(水)

★今日のワンコ★

今日はMDの避妊手術でした。1歳の女の子です。今日の予定はその子の手術だけでした。同じ避妊手術でも、大型犬と小型犬では、手術の難易度が違います。鼻が長くて、スリムで若い小型犬というのが、一番手術し易いタイプです。同じ小型犬でも、パグ系の短頭種は、麻酔に気を使いますし、チワワなどの超小型犬も体が麻酔や手術に耐えられるか、心配します。

今日のワンコは、避妊手術には一番好ましい体型と年齢でしたから、1時間程度で終ると予想しました。最近、3時間以上かかる手術が多いので、「今日の手術は早い終わりそう」なんて思いながら、手術を進めました。手術が終ってしばらくして、女性の方が、ネットでグルグル巻きにしたペットキャリーを持って来院してきました。「今、野良ねこが捕まりました。避妊手術して下さい」。急きょ、この子の手術も入れましたから、今日も合計すると3時間コースでした。

昨夜のNHKの「プロフェッショナル」という番組に、10時間以上の外科手術を年間200例以上という、60歳の肝臓外科医が出ていました。その先生の情熱と体力には、頭が下がりました。頑張ろうっと!

●2007年07月03日(火)

★今日のワンコ★

今日は10歳のオスの中型犬の腰に出来た腫瘍の切除手術でした。

腰の部分に直径数センチのコブが出来たと、6月にワクチン接種で来院された時にご相談を受けていました。これ以上大きくならないうちに、手術することをお勧めしていました。それから約1ヶ月が経過しましたが、コブは一回り大きくなっていました。

腫瘍は下の組織にはガッチリと引っ付いている感じではなく、手でつかんで動かすと動きます(可動性あり)ので、大きな腫瘍ですが、案外簡単に取れるのではと期待しながら、手術を始めました。下の組織とガッチリと引っ付いている腫瘍は悪性のものが多く、切除するのにも出血が多くて、苦労するのです。

メスを入れると、腫瘍が案外深いところまであるのが判りました。再発を抑えるために取り残さないように切除しなければなりません。周囲の健康な組織ごと切除するのが理想的です。なんとか掘り進んで、根こそぎ切除しました。切除部位が大きいと、それだけ傷が大きくなりますから、縫合に時間がかかります。

今日の手術も3時間近くかかりました。Pとのジョギングが、手術の体力維持に役立っているかもしれませんね。

●2007年07月02日(月)

★今日のワンコ★

10歳のメス犬の子宮蓄膿症の手術をしました。

1週間ほど前から食欲が落ちて、元気が無かったのですが、ここ3日間は、好きな食べ物にも全く興味を示さなくなったので、連れて来られました。避妊手術を受けていない子でしたから、一番初めに疑ったのが「子宮蓄膿症」でした。

諸検査の結果、この病気の診断がついて、腎機能や心機能にも問題なかったので、当日の午後の手術に入れました。その日の午後に予定されていた手術が中止になっていたので、急きょ入れることが出来ました。

この子、乳腺腫瘍がありましたから、蓄膿症と乳腺腫瘍の手術を同時に行うことにしました。歯石の処置もして欲しいということでしたので、余裕があれば同時に3つの処置をする予定で、手術に臨みました。

麻酔は安定していましたので、予定通り全ての処置を終えましたが、3時間以上かかりました。手術を受けたワンコは、順調に回復しましたが、手術を終えた私はヨレヨレでした。


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