2007年05月
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●2007年05月31日(木)
★今日のワンコ★

ミニチュア・プードルのベリィちゃんです。3ヶ月目の女の子です。診察台に上では、おっとりとして落ち着いた良いワンコでしたが、お家では元気一杯で走り回っているそうです。初めての場所で少し緊張気味ですね。

●2007年05月30日(水)

★今日のワンコ★

大型犬のお腹に出来たテニスボール大の腫瘍の摘出手術をしました。

10歳のワンコですが、横腹に出来たコブが急に大きくなったので来院しました。手で触ると、テニスボール大の腫瘍がお腹の筋肉にガッチリと引っ付いて、出来ていました。

腫瘍には悪性と良性があります。一般的に、急に大きくなって、周囲の組織にがっちりと引っ付いているものは、悪性のものが多い様です。飼い主の方は、「痛がらないので大丈夫だと思って・・」とよく言われますが、悪性のガンでも痛がることはありません。動物はこの手に痛みには強いのです。

今日のワンコの腫瘍は、悪性腫瘍(ガン)が疑われます。再発させないためには、周囲の健康な組織を含めて、大きく切除する必要があります。切除する広さは、ある程度決めることが出来ますが、深さは切ってみないとわかりません。周囲の健康な組織から、腫瘍の底を目指して電気メスで切り進めますが、なかなか裏側に到着しません。

お腹の中まで入っていないのは、エコー検査で確認していますが、だんだん不安になります。お腹の筋肉に大きく穴が開くと、塞ぐのが大変です。塞げないと、そこから内臓が出てきますから、それはなんとしても避けなければなりません。

お腹には4層の筋肉がありますが、最後に一枚のところで、腫瘍が終っていました。腫瘍を周囲の組織ごとえぐるように取り出して、その後は、セッセと縫いました。摘出に2時間、縫合に1時間半、合計3時間半の当院としては大きな手術になりました。

再発や転移の心配もありますが、このまま放置していたら、1〜2ヵ月後には、腫瘍が破れて悲惨な状態になるので、手術を受けて良かったと思います。

●2007年05月29日(火)

★今日のニャンコ★

「また猫がけんかしたみたいで、昨夜3日ぶりに帰って来たけど、全然食事を食べません」と、年配の男性の方が猫を連れてきました。時々、ケンカ傷の治療で来院されている方です。去勢をお勧めしていますが、オスだから良いよと、去勢に同意されません。

猫の顔を見ると、ヨダレや目やにでぐしゃぐしゃです。特にヨダレがひどくて、悪臭のある粘っこいヨダレがダラダラと出て、それが手足に引っ付いているので、なんとも悲惨な状態になっています。「これは、ケンカじゃないよなぁ。風邪にしてはヨダレがひどいし??」と思いながら、口を見ると、左右のアゴがグラグラになっています。

猫は、事故で、下あごの骨を折ったようで、アゴが割れているので、口の中も割れていて、そこが化膿して、悲惨な状態になっていたのです。アゴの真ん中を割った骨折は、そこをワイヤーで縛ります。太い注射針をあごの下に貫通させて、その中にワイヤーを通してから、針を抜きます。そのまま口の中に回して、キリキリと締め付ける処置ですから、比較的短時間で終わります。

アゴが安定した猫は、傷が癒えると食べられるようになると思いますが、今日はまだ食べません。お腹は減っているはずですから、明日は食べてくれるかな?キャットフードの三種盛りをゲージに入れて置きましょうね。

●2007年05月28日(月)

★今日のワンコ★
前回の続きです。

ブリを食べてから体調を崩したワンコの胸に何かが写っています。「食道に何かが詰っているのではないか?」という思いが頭を過ぎりました。そこで、バリウムを混ぜた流動食を与えて、すぐにレントゲンを撮ります。「ありゃ〜?」

バリウムの一部が、食道に引っかかって胃の手前で止まっています。ここで、食道内異物の診断、確定です。すぐに内視鏡を持っているH動物病院の院長に連絡を入れました。すでに異物が詰って1週間が経過しています。食道が炎症を起こして、万一破れでもしたら、大変です。詰った場所は胸の中ですから、胸膜炎や肺炎を起こして、ワンコが死亡する可能性も出ています。

H動物病院の院長から、すぐに連れてくるように指示がありました。ワンコに麻酔をかけて、内視鏡で食道内を見ると、大きな骨のようなものが見えました。内視鏡を見ながら、H院長の「神の手」が細い鉗子を操作しながら、異物を取り出しました。

異物は、ブリの背骨でした。背骨には棘がありました。それが食道の壁に突き刺さって、詰っていました。棘が無ければ無事に胃まで通過したかもしれません。ワンコが食べたのは私が想像した「ブリの切り身」ではなくて、「ブリのあら」だったようです。同居しているワンコは、いつも良くかんでバリバリと食べるので、今までなんともなかったのですが、今回、若い方のワンコがあわてて盗み食いしたところ、ブスリと刺さってしまったようです。

1週間も引っかかっていたわけですから、痛かったでしょうね。ワンコに骨は絶対に与えないようにして下さいね。


●2007年05月26日(土)

★今日のワンコ★

1週間ほど前からお腹をこわして、食欲のない3歳の中型犬が来院しました。4日前にお腹の治療をしましたが、容態は回復しません。水や牛乳などの流動物は受けつけますが、固形物はダメです。若いワンコですが、活気がありません。何か重大なことが、このワンコに起こっている気がします。

飼い主の方によると、同居しているワンコにいつも与えている魚のブリを、この子が横から盗み食いをしてから、どうも調子悪くなった様な気がするそうです。ブリは我々でも食べますから、その魚が原因とは考えにくいにのですが、とりあえず、お腹のレントゲンを撮ることにしました。

中型犬ですから、一枚のレントゲンでワンコ全体を写すことは出居ませんから、お腹を中心に撮影しました。お腹には異常ありませんが、端っこに移っている胸の部分に妙な影があります。体表の汚れが写ったのかとも思いましたが、もう一度、胸を中心に撮影しましたが、やはり何かあります。「ウーン、これは何だろう?」場所的に、胃の入口付近です。「ウーン・・」。

続く・・

●2007年05月25日(金)

★今日のワンコ★

水曜日に顔に出来た腫瘍を切除したワンコです。

17歳と高齢な上に、切除手術に2時間以上かかりました。手術中には、不整脈が出たり、呼吸数が落ちたりしたので、モニターをにらみながら麻酔係りに投薬を支持する、緊張した手術でした。

避妊や去勢手術を受ける健康なワンコでしたら、麻酔を切ると15分程度で意識は戻り、30分以内には動ける様になりますから、手術台から入院室に移すことが出来ますが、このワンコは、麻酔を切っても、30分以上眠り続け、入院室に移せたのは、1時間以上経過してからでした。高齢ですから、循環が悪くなっているのでしょう。

手術の傷も大きいので、2〜3日入院させて経過を見て退院させようと思っていたのですが、意識が戻ると、いきなりギャンギャンと吠え出しました。まだ体の自由はきかない様で、体を折り曲げて鳴くので、心臓に負担がかかりそうで心配です。心臓の弱い子は吠えている間にショックを起こすことがあります。

結局、ほとんど一晩鳴き続けて朝を向かえ、朝食をペロリと平らげて、またギャンギャン鳴き出したので、手術翌日の朝に飼い主の方にお迎えに来てもらいました。後で聞くと、以前ペットホテルに2日間預けた時は、ずっと鳴き続けて、お迎えに行った時には、声が枯れていたそうです。

今日のワンコは高齢でしたが、私が想像したより健康だった様ですね。ワンコが吠える度に心配で様子を見に行きましたから、私は少々寝不足になりましたが、無事に退院できて一安心です。

●2007年05月24日(木)
★今日のワンコ★

チワワのバリーちゃんです。可愛いですね。10ヶ月目の男の子です。


●2007年05月23日(水)

★今日のワンコ★

今日の午後は17歳の小型犬の顔に出来た腫瘍の切除手術でした。

腫瘍は赤ちゃんのこぶし大の大きさです。耳や目に近いので、それらの器官を巻き込んでいる可能性がありますし、ワンコが高齢だったので、手術をためらっていました。飼い主の方は手術を望んでいましたが、麻酔で術中に亡くなる可能性もありますし、メスを入れて取りきれない時には、そのまま眠らせなくてはならなくなることもあります。

その様な点を飼い主の方にご了解いただいて、手術に踏み切りました。腫瘍の表面はすでに破れて化膿してましたから、そのままにしておくと、いずれこの腫瘍が原因で、ワンコの寿命を縮めることになるでしょう。

術中に、不整脈が出たり、呼吸をしなくなったりしましたが、その度に血管から投薬しながら、なんとか無事に手術を終えることができました。2〜3日入院しますが、容態が変わる事無く退院して、また飼い主の方と末永く余生を過ごして欲しいものです。


●2007年05月22日(火)

★今日のワンコ★

今日も超小型犬(2.5kg)の避妊手術でした。以前は、純粋種の小型犬の避妊や去勢をする方は少なかったのですが、最近は、「繁殖させないのであれば、避妊や去勢手術をして飼ってあげる」というのが、少しずつ定着してきた様で、手術を受ける方が増えています。

避妊や去勢したワンコは、子供のまま大きくなっていく感じを受けます。性格が子供みたいですから、飼いやすくて、可愛いですよ。10歳前後になると、手術を受けている子は、受けていない子に比べて、子宮、卵巣、睾丸、前立腺の病気や、乳腺腫瘍の心配がない分、元気で過ごせるようです。

●2007年05月21日(月)
★今日のワンコ★

今日は小型犬の避妊手術でした。最近は、チワワやMDが多いので、手術を受けるワンコも小型化しています。10数年前に研修していた病院では、院長から「MDに静脈注射が出来たら一人前だぞ」なんて言われていました。MDの前足は短くて曲がっているので、注射針が入れにくいのですが、最近は、MDだらけになっているので、随分上手になりました。

写真は、ミニピンのミュウトちゃんです。6ヶ月目の男の子です。大きなお耳がチャームポイントですね。

●2007年05月19日(土)
★今日のニャンコ★

洗濯用のネットに入れられて来院したのは、メス猫のトラちゃんです。

病院に猫を連れてくる時に、この洗濯用のネットは、なかなか優れものです。ゲージやカゴに入れてこられた猫は、そこから出るのをかなり嫌がります。ゲージに爪を立てて抵抗しますから、気性の激しい猫は、ギャーギャーと興奮して、出すのに苦労します。

この洗濯用にネットは、写真の様に頭だけを出すことも出来ますし、前足だけを出して採血することも出来ます。凶暴な猫でも、このネットの網の隙間から注射を打つことが出来ます。猫は案外、この中に入るのを嫌がりませんし、入ると結構大人しくなります。室内飼いで外を怖がる猫も、この上からバスタオルなどで巻いて目隠しをしてあげると、安全に病院まで連れてくることができます。

一番苦労するのが、猫がダンボール箱に入れられて、連れてこられた時です。外から猫の表情が見えませんから、箱を少し開けて、その隙間からソーッと猫を観察します。猫が虎視眈々として、目をギラギラさせている時は、もう危なくて箱のフタを開けることが出来ません。開けた途端に、猫が飛び出して、大変なことになります。体の具合が悪くて連れて来られた猫も、逃げる時は、特別なパワーが出るようです。

猫を飼っている方は、「洗濯用ネット」のことを覚えておいて下さいね。

●2007年05月18日(金)

★今日のワンコ★

ホームレス支援のための活動をしている方が、中型犬を連れて来院されました。狂犬病のワクチンを接種して欲しいということです。犬は成犬です。登録のこともあるので経緯をお伺いすると、このワンコ、元はホームレスの方が飼っていたのです。
その方が自立のための支援施設に入居することになり、長年連れ添った愛犬が飼えなくなりました。半年間の研修の後、無事に就職できたら、またワンコと生活できるようになりますが、その間、今日ワンコを連れてきた方が面倒を見ることになり、犬の登録と狂犬病のワクチン接種をすることになりました。

その方のお話ですが、ホームレスの方で犬を飼っている人は、多いのだそうです。一人身で寂しいこともありますが、まさに寝食を共にしていますから、その絆は、とても深いそうです。ところが、就職のための自立支援施設に入る時は、犬を連れて行くことはできません。そのことがネックになって、支援施設に入所できずに、ホームレスを続けざるを得ない方が居ます。

支援活動をしている方は、あっちこっち駆けずり回って、半年間飼ってくれる方を見つけていますが、今日のワンコは20kg以上もある大型犬でしたから、なかなか見つからなくて、ご自分がお世話をすることにしました。

元の飼い主が去る時、それまで大人しく伏せていたワンコが立ち上がって背伸びしながら、「クゥーン」と悲しそうに鳴いた時は、まわりに居た人たちもウルウルになりました。半年後に、就職して自立できた元のご主人と、また一緒に暮らせると良いですね。


●2007年05月17日(木)
★今日のワンコ★

パピヨンのパピちゃんです。1歳の男の子です。狂犬病のワクチン接種で来院しました。パピヨン(蝶)の名前どおり、蝶の羽根のような、立派なお耳ですね。

●2007年05月16日(水)
★今日のワンコ★

5月に入って、フィラリアの予防やワクチン接種で、多くワンコが来院して来ます。病院に来院するのが1年ぶりの子も多いので、飼い主の方に最近の様子をお伺いしたり、ワンコの体に異常がないか調べたりするので、診察に少し時間がかかります。特に土曜日と月曜日は混雑しています。診察が始まる午前9時から10時、午後4時から5時も来院される方が多いので、ご都合のつく方は、この時間帯は避けた方が良さそうですね。

写真は、チワワのチョコちゃんです。2ヶ月目の女の子です。ワクチン接種での来院です。

●2007年05月15日(火)
★今日のワンコ★

バッグからチョコンと顔を出しているのは、コーギーのタロウ君です。生後2ヶ月で、飼い主の方の所に来てから、まだ3日目です。「お腹をこわした」ということで来院しましたが、お話をお伺いすると、どうも「食べ過ぎ」が原因のようでした。

でも、基本的に食欲のある子犬は元気で健康ですから、丈夫なワンコになることでしょうね。

●2007年05月14日(月)
★今日のニャンコ★

子猫のリンちゃんとアズキちゃんです。生後3週間目くらいだと思います。リンちゃんは、軟らかいキャットフードを食べますが、アズキちゃんはまだ哺乳瓶でミルクを飲んでいるそうです。

2頭とも、お腹がポンポコリンに膨れていましたから、良く食べているのでしょう。今日は健康診断で来院しました。この時期から一緒に育てると、仲の良い猫になるでしょうね。

●2007年05月12日(土)
★今日のワンコ★

今日の午前中は、北九州市の動物管理センターで毎月第二土曜日に開催される「ワンニャン譲渡会」に、行ってきました。

新しく子犬や子猫を飼い始める人の、健康相談を受けました。隣の部屋では、しつけ方の講習も同時に行われています。獣医師会の会員が交代でボランティアで行ってます。会員は50名近く居ますから、4年に1回くらい当番が回ってきますが、前回行った時に比べると、子犬を連れて来る方が少なくなり、反対に欲しい方が多く来ていました。

今回も子犬数頭に対して、数十名の方が来られていましたから、競争率は10倍を超えたのではないかと思われます。子猫も20頭近く居ましたが、ほとんどの子が新しい飼い主の元に行ったようです。

不用犬や不用猫として処分される動物を減らすことを目的として始められた事業ですから、連れてこられる子が減るのは良いことですね。

●2007年05月11日(金)

★今日のワンコ★

今日は小型犬の鼠径ヘルニアの手術でした。

犬の股の付け根には「鼠径輪」という小さな穴が開いています。オスでは、胎児の時はお腹の中にある睾丸が、この穴を通ってお腹の外に降りて来ます。この穴が普通よりも大きく開いていると、その穴からお腹の中の脂肪や膀胱や子宮、小腸などが出てきて、股の付け根が大きく膨らんできます。お腹の中から出てきたものが、また引っ込むと膨らみは小さくなりますから、股の付け根が膨らんだり縮んだりして、妙な感じになります。

今日のワンコの穴はまだそれほど大きくはなかったのですが、股の付け根が膨らんできたので、穴を塞ぐ手術をしました。小指の先ほどの穴なので、皮膚を切開する前に場所をよく確認しておかないと、穴がどこにあるのか判らなくなってしまいます。アッチコッチ探すと、傷が大きくなりますから、事前に指でしっかり場所を確認して、穴を発見し、糸で縛って塞ぎました。

この病気は、放っておいても自然に治ることはありません。逆に、年齢を重ねると筋肉が薄くなって、穴が大きくなることがあります。早めに手術を受けておいた方が良いでしょうね。


●2007年05月10日(木)
★今日のワンコ★

大きな口を開けているのは、メス犬のサクラちゃんです。生後2ヶ月です。サクラちゃんは、ラブラドル・レト・リバーと柴犬のミックス犬です。メスのラブの人懐っこくて温厚な性格と、柴犬の小ぶりな体型で純粋なラブほどは大きくならないでしょうから、きっと飼い易い良いワンコになるでしょうね。

●2007年05月09日(水)
★今日のワンコ★

ジャック・ラッセル・テリアのテンダーちゃんです。3ヶ月目の男の子です。今日はワクチン接種で来院しました。ちょっと不安そうな表情ですが、好奇心旺盛な可愛い子犬でしたよ。

●2007年05月08日(火)

★今日のワンコ★

今日は犬の耳血腫の処置をしました。

耳血腫というのは、耳の皮膚の下に血が溜まる病気です。犬にも猫にも見られますが、血が溜まって耳がパンパンに腫れますから、虫か何かに刺されたのかと、飼い主の方はビックリして来院されます。

外耳炎を起こしている子によく見られます。耳が痒くて、後ろ足でガリガリかいているうちに耳の皮下の血管を傷つけてしまうのでしょう。首をブルブル振って、犬小屋の壁などに耳を打ちつけても起こります。最近では、アレルギー疾患の一つという説もあります。

最初は炎症を抑える内服薬で様子を見ますが、効きが悪くて治らないときは、メスで小さく切開して、溜まった血液を抜きます。一瞬で終る処置ですから、通常は無麻酔で行います。血が溜まってパンパンに腫れているところを切りますから、切ると同時にビューっと血が噴出します。

飼い主の方がびっくりしてはいけないので、ビューっと噴出すことを前持ってお話してから処置しますが、今日は、その噴出した血が、なんと私の顔面を直撃しました。鏡は見ませんでしたが、私の顔面はきっと流血の惨事になっていたことでしょう。

ワンコを連れてきた方は中年の女性の方でした.顔を含めて上半身を朱に染めた私見て、動揺されてはいけないと心配しましたが、心配をよそに、真っ赤な私の顔を見て笑っていました。少しの出血でも気分を悪くさせる方も居ますから、ワンコの飼い主が気丈な女性で助かりました。

ワンコは、また血が溜まらないように、耳にテープをグルグル巻きにされて帰って行きました。耳血腫は再発しやすい病気です。今日の処置でしっかりと皮膚が引っ付いて、血が溜まらないと良いですね。

●2007年05月07日(月)

★今日のニャンコ★

外傷の猫が来院しました。

先週の木曜日に怪我をして帰ってきたそうで、尻尾の付け根に怪我をしていました。大きな傷の他にも、何箇所か傷があるようですが、痛いのでしょう、なかなか見せてくれません。

麻酔をかけて毛をバリカンで刈ると、数箇所の傷が見つかりました。大きな傷は、縫合して、小さな傷は消毒しておきました。かなりひどく咬まれていましたから、犬にやられたのかと思いましたが、飼い主の方の話によると、近くのボス猫にやられたのだそうです。かなり凶暴な猫のようで、今日のニャンコに馬乗りになって、咬みついたそうで、その間、気の毒にもニャンコは動けなかったのです。

この子の他にも今日は外傷の猫が来院しました。外の猫たちは春のシーズンを迎えているのかもしれませんね。

●2007年05月02日(水)
★今日のワンコ★

飼い主の方の腕の中で少し不安そうな表情をしているのは、MDのバニラちゃんです。今日は兄弟犬のモコちゃんとマロちゃんと一緒に2回目のワクチン接種で来院しました。今は、皆それぞれ別々の所で飼われていますから、今日は久々の再会でした。

それぞれの飼い主の方と母犬の飼い主の方が、1ヶ月ぶりに一同に集合しましたから、「大きくなったねぇ」とか、「やっぱり、良く似ているねぇ」とかいう話で、待合室はとてもにぎやかになりました。

当院は明日から4日間お休みになります。みんな元気に連休を過ごせると良いですね。

●2007年05月01日(火)

★今日のニャンコ★

今日は外傷の猫の処置をしました。

1歳のオス猫ですが、今朝飼い主の方が、猫の横腹に直径1cmほどの穴があいているのに気付いて、連れて来られました。外出するオス猫ですから、多分2〜3日前に猫同士のケンカで、咬まれるか、かじられるかして、怪我したのでしょう。

比較的小さな傷でしたから、外科用のホッチキスに似た器具で、簡単に縫合しようかと思いましたが、飼い主の方が去勢手術を希望されていましたので、猫をお預かりして、麻酔をかけて去勢と外傷の縫合を同時に行いました。

去勢していないと、益々ケンカの頻度が高くなりますから、今後のことを考えると賢明な処置だと思います。猫は一泊入院して明日の朝退院です。


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